〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれ・真です……って、名乗りたいけど、ハーメルンでは『やさぐれショウ』なんだよな~……。やさぐれショウです。

ライブ会場にて、チームC単独ライブが、今か今かと始まろうとしていた。そこに、とんでもない乱入者が殴り込んで来る。乱入者に怒りを覚えた翔は、新たなヒーローに変身することになる。

では、本編へどうぞどうぞぉ?


第百四話 Drive in 流星ライブ

ライブ会場では、チームC単独ライブが始まろうとしている。

アナウンス『間もなく、開演の時間です。』

開演のアナウンスが、会場に響く。

翔「いつもながら、緊張するな…」

サクラ「ふふ……翔さんも、すっかりマネージャーさんですね。」

翔「ちげぇよ。」

サクラの言葉を否定する翔。

サクラ「そんな事は無いですよ。」

翔「…そうかい。」

サクラ「私はとっても楽しみです!ねぇ、ルリちゃん?」

翔「…?」

ルリ「うん!とっても楽しみ!」

何と、ステージ裏にルリが来ていたのだ。更に、

一海「いやぁ、マジで楽しみだ…!」

諒芽「ねー、早く始まんないかな~?」

一海と諒芽も来ていた。

翔「…何故お前らもいる?」

翔が問い詰めると、

カナ「一海さんも諒芽さんも、斑目さんから事前に許可を得ていますので。」

と、カナが説明した。

一海「そういうことだ!」

諒芽「そーそー。あぁ、セツナさん…マジで結婚したい。」

翔「……。」汗

少しだけ困惑している翔。

ルリ「お兄ちゃん、楽しみだね!」

翔「ん?お、おぉ…そうだな。」

翔は無理やり笑顔を作って、ルリに微笑んだ。

カナ「いつの間にか、ルリちゃんもすっかり馴染んでますね。」

翔「…そうだな。ルリちゃんは、今どこで暮らしてるんだ?」

カナ「……今、ルリちゃんは政府内にある保護施設にいるんです。周りは大人ばかりだから、今日のライブ、楽しみにしてたんです。」

翔「…そうなのか。」

翔は少しだけ、悲しげな表情を浮かべる。その時、

ルリ「うん、誘ってくれてありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“カナおばさん”!」

ルリのこの一言で、空気が凍り付く。

翔(やべっ!)汗

カナ「……。」

カナはにっこりと微笑むが、目が笑っていない。

カナ「ルリちゃん。今、何て言ったのかしら?」

一海(あ、あれ…?何か急に寒くなってきた……)汗

諒芽(冷房の効きすぎか……?)汗

今の雰囲気に、困惑し出す一海と諒芽。

カナ「おねえさん、全然聞こえなかった。本当、聞こえなかった。」

カナは相変わらず、微笑んでいるが……目だけは笑ってない。

サクラ「あ、あわわわわ……」アセアセ

次第に、冷や汗をかきだすサクラ。だが、

翔「やめろ南田さん、大人げねぇぞ?」

翔がそう言うと……

カナ「あ…ご、ごめんなさい……」シュン……

カナはシュンとし、先程の寒気は一瞬で消えた。

翔「ルリちゃん。」

翔はルリの近くに行き、小声で会話をする。

翔「良いか?南田さんに“おばさん”って言わない方が良い。」

ルリ「え?」

翔「よく考えてごらん?もし、ルリちゃんが同じことを相手に言われたら、嬉しいか?それとも、嬉しくないか?」

ルリ「嬉しくない。」

翔「そうだよな?次からは、気を付けような。」

ルリ「うん、気を付ける…!」

翔「よし。」

翔はルリに注意したのだ。

翔「さて、そろそろ----」

ステージを見ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファン「「「うぉぉおおおおおお!!」」」「アヤちゃーーん!!」「ユキちゃーーん!!」「ヤマダ氏ーー!!」

訪れたファン達はチームCの登場に、歓声をあげていた。

アヤ『みんな、待たせたわね!はじめるわよ。1度っきりの池袋スーパーライブ!楽しむ準備はできてる?』

ファン「「「いぇぇええええええええええ!!」」」

アヤの言葉に盛り上がるファン達。

ユキ『いっぱい練習しました……みなさん、聞いてください…』

ファン「きゃー、ユキちゃーーん!!」「ユッキーー!!」

ヤマダ『オラオラ、耳かっぽじってこのヤマダの美声に聞き惚れるっすよ!』

ファン「うぉぉおおお、ヤマダ氏ーー!!」「了解したよーー!!」

メンバー一人一人の言葉に、ファン達は更に盛り上げを見せる。そして、チームCの歌声が、会場中に響く。

 

 

DollsチームC~『Candy Star』~♪

 

 

 

アヤファン「うぉおおおおおっ!出たぞ、アヤにゃんのエンゼルスマイルッ!」

ヤマダファン「みんな、見ろ!口パク上等のヤマダ氏が、声出して歌ってる!」

ユキファン「はうううう…ユキちゃんの歌声…天使や……天使の降臨や……」

早くも、チームCの歌声の虜になっていくファン達。

 

翔「……うまくいってるみてぇだな。」

会場の様子を見て、翔はホッとしている様子。

サクラ「…なんだか、ため息が出ちゃいます。」

サクラは言う。

サクラ「あれだけ色々あって…みんなも不安に思っていたのに……そんなこと忘れちゃうくらい、今日のチームCのみなさんは素敵です。」

ルリ「…やっぱり、すごいなあ。」

ルリも生ライブを見て、感動している。

ルリ「いつか、ルリもみんなみたいになりたいなあ。」

カナ「ルリちゃんなら、なれますよ。」

ルリの言葉に、カナは微笑む。

カナ「今は大変かもしれませんが、いつか、きっと----なれますよ。私、応援しちゃいます。」

ルリ「……本当!?ありがとう!“カナおばさん”!」

またもや、爆弾発言するルリ。でもね、悪気は無いんだよ?

カナ「ルリちゃん?もしかして、わざと言ってる?」

カナは目の光は消え、笑顔だけど笑ってはいない顔をする。

ルリ「ひ、ひいいい……!」

そんなカナに怖がってしまうルリ。

翔「バカ、やめろよ。」

サクラ「ま、まあまあ落ち着いて。一緒にライブを見ましょうよ。」

翔とサクラがカナを落ち着かせ、何とかその場をしのいだ。

翔「にしても、すごい盛り上がりだ…きっとこれなら、うまくいくだろう。」

サクラ「もちろんです。何もかも、うまくいきます。」

サクラは翔に言う。

サクラ「翔さん……私、やっぱりみんなが好きです。これから何が起きたとしても…みんなで一緒に乗り越えていきましょうね。」

翔「……。」

サクラの言葉に、つい黙り込んでしまう翔。彼女のような優しい言葉を、彼は今までかけられたことが少なかった。

一海「翔、俺たちもいるぜ!」

諒芽「俺らは、翔ちんのダチだからな!」

一海と諒芽は、ニッと笑う。

翔「…そうだな。だが……木場、鏡…俺はまだお前らを信頼していない。」

翔はそう吐き捨てた。一海と諒芽も、翔の心情をある程度理解しているため、彼が素直じゃないのは仕方ないと割り切っていた。いつかまた、翔と仲良くなれることを…一海、諒芽……そしてこの場にはいないが、紫と友香も信じている。

そのうち、チームCの歌が終わった。

ファン「「「ワァァアアアアアアアア!!」」」

歌が終わった後、ファン達は大歓声をあげた。

アヤ『みんな、今日はありがとう!!』

ユキ『ありがとうございました。』

ヤマダ『惚れ直したっすか?』

3人の言葉に、ファン達は更に盛り上がる。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォンッ!

 

会場から、銃声が響いた。そして、

悠水「ちょっとかりるよん?」

ストライカーチーム『アルタイル・トルテ』の5人がステージに上がり込み、悠水がユキからマイクを奪い取る。

悠水『青空隊長さん?お前は既に、包囲されている。大人しく、出てきなさい?』

 

 

 

サクラ「ス、ストライカー達…!!」

翔「アイツら…また!」

一海「DollsチームCのライブを、台無しに…!!」

諒芽「許せねぇ…一海、これを!」

諒芽は『マッハドライバー炎』と、黒と紫が特徴のシグナルバイク『シグナルチェイサー』を渡す。

一海「サンキュー、諒芽。」

諒芽「翔ちんには、これを!」

続いて、翔に渡したのは2つのボタンがあるブレスレットと、小さな赤い車、更に奇妙なベルトだった。

翔「そんなモン要らん。」

しかし、翔は諒芽からベルトを受け取ろうとしなかった。そして、

翔「今なら、ステージに出ても良いよな?」

と、言い……ステージへと向かっていく。

諒芽「……仕方ない、ベルトさん。」

諒芽がベルトにそう言うと、

ベルト「わかった。」

そのベルトは、こっそり翔に巻き付いた。一海と諒芽は、マッハドライバー炎を装着し、ステージに向かった。

 

 

 

アヤ『ちょっと!いきなり何なの!?』

まな『まな達の目的は、隊長さんだよ?』

椿芽『青空隊長さん、ここにいる人たちのために…出て来てください。』

ストライカー達の乱入に、ファン達は混乱し始める。そこに……

翔「……本当にしつこい連中だな?」

翔が現れる。更に…

一海「ストライカー共!!こんなことして、タダで済むと思うなよ!」

諒芽「性懲りも無くまた来たと思えば、DollsチームCのライブを邪魔しに来たのか!!」

一海と諒芽も現れた。

伊緒『隊長さん、やっと出てきたね。』

翔「何がここにいる人たちのためだ……自分たちのために、出てこいってことだろ?」

翔は眉間にシワを寄せ、怒りの表情でいる。それは、一海と諒芽も同じだ。

サトカ『隊長さん、また私たちの隊長に戻ってください。もう、限界です…!』

翔「笑わせるな…お前達は既に終わってんだよ。」

ベルト「彼女達、とても正気では無いな。」

翔「そうだn…って、何だお前?」

翔は自分の腹部に、ベルトが巻き付いていることに気付く。

ベルト「君が、『青空 翔』君かな?」

翔「そうだが…何だよお前?」

ベルト「私は『クリム・スタインベルト』、ベルトさんとも呼ばれている。」

翔に巻き付いているベルトは『クリム・スタインベルト』……仮面ライダードライブに変身するためのベルトである。すると、翔は……

ガシッ!ギギギギギッ!

クリム「しょ、翔!?何をするつもりだ!?」

翔「うるせぇ、とっとと離れろっ!このやろぉ…!」

何と、翔はクリム・スタインベルトを無理やり外そうとしている。

諒芽「ちょちょちょ翔ちん!ベルトさんは味方だって!!」アセアセ

翔「黙れ!いきなり巻き付きやがってぇぇええええええええ!!」

そして、とうとうクリム・スタインベルトを引き剥がした。そして、ストライカー達とファントム達がいる方へと、クリム・スタインベルトを投げる。

クリム「ああぁぁあああああああ!!」

クリム・スタインベルトは何とかバランスを保ち、空中を浮遊し、ファントムとストライカーに体当たりした。

ストライカー「「「っ!?」」」

ファントム「「!?」」

そして、翔の元に戻って来て、再び巻き付く。

一海「俺らも行くぞ!」

翔「勝手に指揮するな!!」

諒芽「翔ちん!頼む、最高の変身を見せてくれよ?」

ファン「おぉ、翔の兄貴だ!」「これでもう、大丈夫だ!」「翔様ー、やっつけてー!」

ファン達も、翔を信じて応援する。

翔「…ちっ、おいクリム・スタインベルト!俺に力を貸せ!」

クリム「良いだろう。スタート!ユア、エンジン!」

翔はクリム・スタインベルトこと『ドライブドライバー』のキーを回す。

クリム「翔、これを使うんだ!」

その時…小さく細い道路が空中に敷かれ、小さな車がブレスレットを乗せて走って来た。

アヤ『えぇっ!?何あれ!?』

ユア『小さな、車…』

ヤマダ『ハハッ、ぶっ飛んでるっすねぇ?』

チームC、更にファン達もその光景に驚く。翔はブレスレットを左腕に着ける。

クリム「そのシフトカーを、レバーに変えて」

翔「変身の手順は知ってる。説明は不要だ。」

翔はそう言うと、シフトカーを変形させ、左腕の『シフトブレス』に装着する。

クリム「君は、過去に辛い思いをしてきた。だが、今の君なら…ここにいる人々を、守れる。私と仲間たちも、ついている。君は、この重加速の中でも……誰よりも速く動ける。それが、戦士『ドライブ』だ。」

翔「俺はお前を仲間と認識してねぇよ!」

翔はそう言うと、シフトレバーを1度倒す。一海と諒芽は、マッハドライバー炎にシグナルバイクをセットする。

《シグナルバイク!》

諒芽「レッツ……」

翔&一海&諒芽「「「変身!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドライブ!タイプ、スピード!》

《ライダー!チェイサー!》

《ライダー!マッハ!》

翔は雄叫びを上げ『仮面ライダードライブ』に、一海は『仮面ライダーチェイサー』、諒芽は『仮面ライダーマッハ』へと、姿を変えた。

マッハ「追跡、撲滅、いずれも……マッハ!!仮面ライダー~~~マッハー!!」

チェイサー「俺は生きとし生ける者全ての自由のために戦う戦士『仮面ライダーチェイサー』だ…!」

ファン「仮面ライダーだ!!」「すげぇ、本物だ!!」

3人のライダーの登場に、ファン達は喜びと安心を露にする。

マッハ「ちょっと、翔ちん。名乗ろ名乗ろ?」

ドライブ「別に名乗んなくても良いだろ。」汗

チェイサー「その、ほら…仮面ライダーを知らない人もいるだろうから、な?」汗

ドライブ「ったく、仕方ねぇな。」

ドライブに変身した翔は、渋々名乗る。

ドライブ「人々の背中を押す風となる……仮面ライダードライブだ。」

アヤ『仮面ライダー、ドライブ……仮面ドライバーじゃ?』

ユキ『アヤさん……』

ヤマダ『あぁ、リーダー……ツッコまないのが、御約束っすよ?』

チームCのやり取りに、会場にはどっと笑い声が響く。ストライカー達もファントム達も、会場の雰囲気に圧倒され、戸惑っている。

ドライブ「ストライカー共にファントム共!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとっ走り付き合えよ!!」

ドライブはストライカー達とファントム達に怒鳴る。そして、腰をどっしりと落とした野性的な構えを取る。

マッハ「俺たちも、忘れるなよ?」

チェイサー「ストライカー共にファントム共…このライブを潰そうとした罪は重いぜ!」

マッハはゼンリンシューターを、チェイサーはブレイクガンナーを持つ。

椿芽「仮面ライダーなのかは分かりませんが……隊長さん、貴方を力ずくで連れ戻します!」

椿芽は刀を構える。

ドライブ「…上等だ!俺はお前達をぶっ潰す!!」

チェイサー「心火を燃やして……ぶっ潰す!!」

マッハ「おいストライカー共!!逃げられると思ってんじゃねぇぞコラ!?」

伊緒「相手は3人、こっちは10人……行くよ!」

ライダー達とストライカー達&ファントム達はぶつかり合う。

 

 

マッハside……

 

マッハ「せいっ!りゃっ!」

Fフェイ「っ!!っ!?」

マッハはゼンリンシューターの車輪部分で、Fフェイを攻撃し、圧倒している。

悠水「くらえ!必殺、ユウミアルティメットアロー!」

悠水は弓から矢を放つ。しかし、

ドスッ!

Fフェイ「っ!!??」

放たれた矢はマッハではなく、Fフェイに当たった。Fフェイは消滅した。

悠水「あ……」汗

マッハ「いや、ノーコンだな!!」汗

悠水にツッコミを入れるマッハ。

まな「えーい!」ズドォンッ!

まなはロリポップキャノンから、光線を発射する。

マッハ「なんのなんのぉ!」

マッハはゼンリンシューターで光線を弾き、

マッハ「お返しだぁ!!」ズダダダダーー!

弾丸をまなの足元目掛けて乱射した。そして、まなを悠水の元に引き付け、ドライバーのボタンを数回押す。

《ズーット、マッハ!》

そして、高速移動で悠水とまなを一方的に攻撃した。

マッハ「へへっ、俺の速さについては……来れてないか。」

マッハはうつ伏せで地面に突っ伏す悠水とまなを見て言った。

 

マッハside OFF……

 

 

チェイサーside……

 

チェイサー「ふっ!おらっ!」

Fロッティ「っ!!っ!?」

チェイサーは肉弾戦やブレイクガンナーでFロッティを攻撃する。

Fモニカ「!!」ズダンッ!ズダンッ!

Fノエル「!!」ズドォンッ!ズドォンッ!

FモニカとFノエルが弾丸を撃とうものなら、

チェイサー「!!」ズダダダダーー!

ブレイクガンナーから弾丸を発射し、弾丸を破裂させ、更にはFモニカとFノエルを瞬時に撃破した。

サトカ「厄介ですね…ほいっ!」

サトカは空中から光線を放つ。

チェイサー「おっと!」

チェイサーはバク転で光線を回避する。

チェイサー「危ねぇなこの野郎!」ズダダダダーー!

そして、ブレイクガンナーでサトカを撃ち落とした。

 

チェイサーside OFF……

 

 

ドライブside……

 

ドライブは肉弾戦でFターニャを圧倒し、あっさりと撃破した。

椿芽「やぁっ!えいっ!」

伊緒「それっ!はいっ!」

ドライブ「っ!?ちっ!」

ドライブは攻撃をかわし、一旦距離を取る。

クリム「翔、これを!」

クリムはシフトカーを呼ぶ。3台ほど現れたシフトカーは、ハンドルがついた剣を持ってきた。

ドライブ「それは必要ねぇ。己の身体こそが武器だ!」

ドライブは剣を受け取らなかった。

クリム「やれやれ、とんだ頑固者だ…」汗

ドライブに変身した翔に、中々信頼してもらえず……クリムは少し困っていた。ドライブはシフトレバーを3回倒す。

《スピスピスピード!》

すると、ドライブの上半身に着いているタイヤが、勢いよく回転し出した。ドライブは、地面を滑るように移動し、椿芽と伊緒の足元を蹴り、2人を空中に飛ばした。

ドライブ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」

そして、目にも止まらぬスピードで高速パンチを繰り出し、

ドライブ「オラァァアアアアアアアア!!!!」ドッゴォッ!

最後は後方に吹っ飛ばした。

椿芽「くっ!……つ、強い!」

伊緒「それに、速い…!」

悠水「うぐぅ……!」

サトカ「くっ……」

まな「動きが、見えないよぉ……!」

既にボロボロのストライカー達。もう、ファントム達は全滅していた。

 

ドライブside OFF……

 

 

 

ドライブ「ったく。」

チェイサー「やっぱり、翔は主役ライダーが似合ってるな!」

マッハ「だな!ま、どのライダーも似合うだろうけど♪」

ドライブ「笑わせるな。」

3人のライダー達は、まだまだピンピンしている。

クリム「翔、タイヤ交換をしよう!」

クリムはシフトカーを呼ぶ。すると、空中に小さな道路が3つ敷かれ、先程の3台のシフトカーがクラクションを鳴らしながら走って来た。

アヤ『わわっ!?また来た!?』

ユキ『何だか、可愛いです。』

ヤマダ『あれは確か、スパイクとシャドウでしたっけ?』

緑が『ファンキースパイク』、紫が『ミッドナイトシャドウ』である。

シフトカー『ブーブッブッブッブッブー!』

すると、オレンジ色のシフトカーがクラクションを鳴らし、チームCの3人の周りをグルグルと回る。

アヤ『え、何…?』

ユキ『オレンジ色の、小さな車……』

ヤマダ『マックスフレアっすね。忘れてないっすよ?』

ヤマダはオレンジ色のシフトカー『マックスフレア』に言う。

マックスフレア『ブッブー!』

マックスフレアは機嫌を直したのか、ドライブの方へと向かって行った。

ドライブ「うおっ!?何だ!?」

3台のシフトカーは、ドライブ…周りをグルグルと回り、右腰にあるホルダーに収まった。

クリム「シフトカーを変えれば、タイヤの能力も切り替わる。」

クリムはドライブに説明する。しかし、

ドライブ「その必要はねぇ。奴らはもう、ボロボロだ。」

ドライブはそのままの姿でいることにした。そして、キーを回し、シフトブレスの赤いボタン『イグナイター』を押す。

《ヒッサーツ!》

すると、どこからともなくタイヤが現れ、ストライカー達の逃げ道を無くした。

チェイサー「俺らも行くか!」

マッハ「おっしゃあ!」

チェイサーとマッハも、ドライバーのハンドルを起こし、ブーストイグナイターを押す。

《ヒッサツ!》

ドライブはシフトレバーを1度倒し、チェイサーとマッハはドライバーのハンドルを降ろした。

《フルスロットール!スピード!》

《フルスロットル!チェイサー!》

《フルスロットル!マッハ!》

3人のライダー達はストライカー達目掛けて走り、ジャンプする。

チェイサー「うぉぉおおおおおお!!」

マッハ「うおりゃぁぁああああああ!!」

チェイサーは必殺技『チェイサーエンド』を、マックスは必殺技『キックマッハー』を繰り出す。チェイサーとマッハは飛び蹴りの反動を利用し、後ろへとジャンプする。そこに、ドライブがジャンプし、

ドライブ「くらえぇぇええええええ!!」

まるで、タイヤのドリフトのような回し蹴りを繰り出した。

ストライカー「「「きゃぁぁああああああああ!!」」」

ストライカー達は3人のライダー達の必殺技を受け、背中から壁に激突し、戦闘不能になった。ドライブ、マッハ、チェイサーの勝利だ。

ファン「「「ワァァアアアアアアアア!!」」」

ライダー達が勝利し、ファン達は大歓声をあげた。

クリム「翔、ナイスドライブ。」

ドライブ「ふんっ。」

ドライブはステージ裏へと去って行った。マッハとチェイサーもドライブに続き、ステージ裏へと去って行った。

 

 

 

あの後、ライブは無事に終了した。

アヤ「はあぁぁぁぁぁ…つ、疲れた……」

クリム「うむ、お疲れ様。」

アヤ「ホント疲れ……って、何?ベルトが喋ってる…?」汗

声の主がクリムであることを理解したアヤは、クリムを見る。

アヤ「ま、いっか。でも!やりきったーって感じ!」

ヤマダ「ううう……何でもいいから、早く寝たいっす…」

ヤマダも疲れており、

ヤマダ「すでに全然筋肉痛で、もう1歩たりとも動けない……」

筋肉痛により、全身が悲鳴を上げていた。

ユキ「…お客さんたち、喜んでいました。わたしも、うれしいです。」

途中、ストライカー達がファントムを引き連れて殴り込んで来たものの……翔、一海、諒芽の活躍により、ライブは成功したのだった。そこに、斑目と愛がやって来る。

斑目「皆、ライブご苦労だった。特にステージを務めたチームC、よくやった。」

愛「それに、翔君と一海君、諒芽君もありがとう♪」

斑目はチームCに、愛は翔と一海と諒芽に言う。

カナ「今回のライブで発生したフィールは、目標数値の120%を越えました!」

斑目「それだけ、客を熱狂させたライブだったということだ。」

アヤ「それはあたしも感じたわ。それもこれも、ユキとヤマダ…そして、翔達のおかげ。」

アヤは言う。

アヤ「--ユキ、ヤマダ。無理させてゴメン。」

そして、ユキとヤマダに謝罪をした。

アヤ「でも、2人が頑張ってくれたおかげで、最高のステージになった。…ね?悪くない気分でしょ?」

ユキ「…はい。悪くない気分です。」

ヤマダ「それだけいい顔で言われると、こっちの毒気も抜けちまうっすな。うまく乗せられた気がするっすが…ま、自分もいい気分ってことで。」

ユキとヤマダはアヤの言葉を受け止めた。

アヤ「でしょ。じゃあ、2人ともゆっくり休--」

ドサッ…ドサッ……

ユキとヤマダは、その場に倒れた。

翔「お、おい!大丈夫か!?」

翔は倒れた2人に駆け寄る。

ユキ「……ZZZZ。」

ヤマダ「……ZZZZ。」

翔「…って、寝てるし…」汗

アヤ「こらー!アイドルは床で寝なーい!」

アヤはユキとヤマダに言うも、2人は起きる気配がない。

サクラ「ふふ……」

サクラはそんなチームCの3人を見て、思わず微笑む。

サクラ「なんだかんだいって、チームCが1番仲良しかもしれませんね。」

クリム「そうかもしれないな。」

サクラ「へっ?べ、ベルトが喋ってる…!?」

サクラもクリムを見ては、驚きを隠せずにいる。

カナ「途中、ハプニングがありましたが…翔君達が食い止めてくれました♪」

斑目「そうか、3人には頭が上がらないな。」

斑目は翔、一海、諒芽に言う。

翔「あのバカ共(ストライカー)はどうなった?」

愛「威力業務妨害の罪で、警察に逮捕されたよ。」

翔「そうか。」

一海「ま、正直スカッとしたな。」

諒芽「あぁ、ライブを台無しにしようとしたんだ。当然の報いだよね。」

翔、一海、諒芽は口々に言う。

翔「さて、おいクリム・スタインベルト…お前の役目は終わりだ。とっとと帰れ。」

翔はクリムを外す。

諒芽「それは翔ちんのベルトだよ?」

翔「要らん、お前に返す。」

翔は諒芽にクリムを押し付けた。だが、

ルリ「すごーい!ベルトが喋ってる!電池が入ってるのかなぁ?」

ルリはクリムに興味津々の様子。

クリム「電池は入っていないが、私は少し特殊でね。」

ルリ「そうなんだー!」

その様子を見た愛は、

愛「翔君、そのベルトはドールハウスで預かるよ?」

と、翔に言う。

翔「…好きにしろ。」

翔は半ばやさぐれ気味に言う。

ミサキ「ミッションは完了です。ドールハウスへ戻りましょう。N、ユキとヤマダを運ぶのを手伝って。」

N「分かったわ。2人共、頑張ったもんね。」

ミサキはユキを、Nはヤマダをおぶった。

愛「じゃあ、みんなで帰ろう。」

こうして、ドールハウスの関係者達は、ドールハウスへと戻っていく。

一海「じゃあ、俺たちもこの辺で。」

諒芽「翔ちーん、また遊ぼうねー。」

翔「…ほざけ。」

翔はそう言うと、去っていく。

一海「ベルトさん、翔を頼んだ。」

クリム「了解した。」

クリムはシフトカーに乗り、翔の歩くスピードにあわせて、ゆっくり着いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、暗く音の無い場所にて……

デウス「…さて、そろそろ頃合だ。拒絶反応もおさまってきた。ゆっくり、じっくり馴染んでくれたかな。」

何やら、デウスが作業をしている模様。

デウス「本物に限りなく近い、まがい物。……キミに妄信を授ける。」

彼女の目の前には、巨大な石像がある。

デウス「キミには憎いものが2つある。ピグマリオンと、同じまがい物のドールだ。」

辺りには、心臓の音が響き渡る。

デウス「破壊しろ。粉砕しろ。蹂躙しろ。侵害しろ。撃滅しろ。損壊しろ。壊滅しろ。殺害しろ。あらゆる破壊的な行為をもって、キミの憤怒を消化せよ。」

そして、

デウス「----おはよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロス。」

デウスがそう言った次の瞬間……巨大な石像の目が、赤く禍々しく光った。

 

今、この瞬間……悪夢が始まろうとしている。




いかがでしたか?今回はここまでです。

翔が変身する『仮面ライダードライブ』は、基本的には荒々しい戦い方をします。また、彼が繰り出した必殺キックは『仮面ライダーアクセル』をイメージしたモノです。



てか、ベルトさんこと、クリム・スタインベルトの喋り方を書くの、中々難しいな……



次回も、お楽しみに。

では、またねー
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