〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。

チームC単独ライブは、無事に終了した。そのタイミングで、翔は“奇跡の医者”と呼ばれる『Q』の元へ向かおうとする。

では、行きましょうかね、本編へ。どうぞ


第百五話 ヤブ医者『転生者 Q』

ライブが終了したその日……

 

ドールハウスへ戻った翔は、準備をしていた。そして、スマホを取り出し、とある人物と連絡を取る。

一海『おう、翔!どうした?』

翔「…今日は、あのヤブ医者を潰すんだろ?」

一海『あぁ、紫達も一緒なんだが、良いか?』

翔「好きにしろ。」

一海『分かった。』

その後、集合場所を決め、一海は電話を切った。

翔(後は、胡蝶さんと七草さんか……)

翔は深雪と蜜璃の元に向かった。

 

 

 

深雪と蜜璃とも合流し、ドールハウスを出ようとする翔。

愛「あ、翔君。どこ行くの?」

途中、愛と遭遇した。

愛「って、深雪ちゃんと蜜璃ちゃんまで。」

翔「少し散歩に行ってくる。」

蜜璃(えぇ~!?そ、それで誤魔化せるの…!?)

深雪(翔君、お願いします…!)

蜜璃と深雪は、内心ドキドキしていた。そりゃそうだ…何せ、ヤブ医者を潰しに行くだなんて、口が裂けても言えないことだ。

愛「……。」

翔「……。」

翔は無表情を貫く。

愛「うん、分かった。気を付けてね?」

翔「あぁ、行ってくる。」

愛「深雪ちゃん、蜜璃ちゃん、翔君をお願いね?」

蜜璃「う、うん、分かった!」

深雪「分かりました。では、行ってきます。」

何とか誤魔化すことに成功し、その場を去っていく翔と深雪と蜜璃。その後は、斑目にもカナにも、Dollsや元ストライカー達とも遭遇することなく、外に出ることができた。

蜜璃「な、何とか誤魔化せたね…」汗

蜜璃は緊張が解けたのか、ホッと肩を降ろしていた。

深雪「蜜璃さん、私は翔君ならやってくれると信じていましたよ?蜜璃さんは信じてなかったんですか?」

蜜璃「そ、そんなことないよ!私も翔君を信じてたよ!?」アタフタ

深雪にからかわれ、アタフタする蜜璃。

翔「おい、行くぞ?」

翔に声をかけられ、深雪と蜜璃は彼の後を着いていく。

 

 

 

3人がやって来たのは…大田区にある、とある総合病院前。ここに、例のヤブ医者がいるそうだ。

一海「翔、こっちこっち!」

そこには、一海、紫、友香、諒芽も来ていた。

翔「おう。んじゃ、作戦を説明する。」

翔は集まったメンバーに、作戦を説明し始める。

それは、翔がQの診察を受け、奴に自宅へと連れていかれる。一海達と深雪と蜜璃はQの自宅付近に先回りし、Qと自宅付近に来たところを尾行する。そして、Qが彼を殺害しようとしたところに、殴り込む作戦だ。

翔「俺のスマホのGPSを頼りに、タイミングをうかがえ。」

紫「承知した。」

蜜璃「ねぇ、翔君?本当に大丈夫?」

蜜璃は翔を心配していた。

翔「心配いらねぇよ。」

翔は真顔で言う。

友香「翔さん、どうかお気を付けて…!」

一海達は、Qの自宅付近へと向かっていった。翔は病院へと入っていく。

数十分後、翔が呼ばれ…診察室へと向かう。中に入ると、黒髪に一本のグレーラインが特徴の髪型が特徴の白衣を来た男がいた。

Q「この私の元に、よく来たな!」

翔「……。」

翔(コイツ…何か気に入らねぇな……)

翔はQの態度に、内心イライラしていた。

Q「さて、今日はどうしたと言うのかね、子犬君。」

翔(…誰が子犬だ……)

翔「…あぁ、実はな……」

翔は自分の診断書を元に、精神状態を話し始めた。

Q「…成る程。では、念のためレントゲンを撮ろう。」

翔(…やはりレントゲンか。)

翔「…精神病なのに、何故レントゲンを撮る必要がある?」

翔はQに問いかける。

Q「私には分かるんだよ。君の内臓に異常があるってことがね。」

翔「何を根拠に言ってるんだ?」

Q「とにかく!レントゲンを撮りたまえよ。」

翔(…根拠も無く、内臓に異常がある?…怪しいな。)

翔「わーったよ。取りゃ良いんだろ?」

Q「そうだ。最初からそうすれば良いんだよ。」

翔は渋々レントゲン室へと向かう。そして、レントゲンを撮った。そして、再び診察室へと呼ばれる。

Q「君、肝臓に異常が見つかったが?」

翔「何だと?」

Q「これが証拠だ。」

Qはレントゲン写真を見せる。

Q「お酒の飲みすぎだ。何をしているんだね、君は?」

翔「酒?俺、未成年でまだ飲めねぇんだけど?」

Q「…は?」

翔の言葉に、困惑するQ。

Q「き、君は……中田 秀明さん23歳じゃないのか!?」

翔「違うな。俺は、青空 翔16歳だ。」

翔は自身の診断書のコピーを、Qに見せる。途端に、青ざめていくQ。

翔「何故患者の名前と年齢を確認しなかったんだ?それに、そのレントゲン写真、別人のだろ?」

翔の言葉攻めに、何も言い返せずどんどん顔が青ざめていくQ。そして、

Q「……可愛そうに…っ!」

Qは荒い呼吸をしながら、翔の腕を掴む。

翔「おい、何をする!?」

Q「私の自宅で、また診察しようではないか!!」

そして、翔を無理矢理どこかへ連れていく。翔はQの車に乗せられた。Qは車を発進させ、自宅へと向かった。

 

 

 

その頃、Qの自宅マンション付近にある喫茶店にて……

諒芽「おい、動いたぞ…!」

一海「何…!?」

一海達はスマホのGPSを確認する。そして、窓から様子を伺う。数十分後、黒い車が到着し、そこからQが降り、翔を車内から引っ張り出した。

紫「おい、来たぞ…!」

友香「…今です、尾行しましょう…!」

一海達は、Qの尾行を開始する。そして、彼に気付かれないよう、背後から動画を撮影する。

翔「おい、離せ!」

翔は声を上げて抵抗している。

Q「黙れ!さっさと来い!」

Qはマンションのエレベーターに乗り、上へと上がっていく。一海達は急いでマンションの最上階へと向かう。

Q「来い!」

翔「やめろ!離せ!」

Qはマンションの最上階にある自宅に、翔を無理矢理連れ込んだ。

翔「っ!?」

翔が部屋の中で見たものは……おびただしい数の瓶の中に保管された人間の内臓だった。心臓や肝臓、すい臓、腎臓、更には脳ミソまである。

翔「…おい、何だよこれ…!?」

Q「あ、とうとう見ちゃったか…それは、内臓さ。私が金を稼ぐための、売り物なんだよ。」

翔「何だと…?…どこに売り付けてんだ?」

Q「クフフッ、決まってるじゃないか。闇サイトさ…」

Qは何の悪びれも無く、喋り出す。

Q「中には、私の元に直接取引に来る者もいてね。おかげで何千万もの金が稼げているんだ。あぁ、精神疾患のある患者は、本当にバカばっかりだ、ハハハハハwww」

翔「…てめぇ!こんなことして、タダで済むと思ってんじゃねぇぞ!?」

Q「心配ない、今から君を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺すからね♪」

Qはメスを取り出し、切っ先を翔に向けた。そして、

Q「死ねぇぇええええええええ!!」

翔に襲いかかって来る。

翔「っ!?」

翔はQに押し倒された。しかし、Qの右手を掴み、刺されることはなかった。

Q「フーッ、フーッ…!!」

Qは荒い呼吸をしながら、翔を殺そうとする。

翔「誰かぁ!誰かぁぁあああああ!!」

翔がそう叫ぶと、

ドカァッ!

ドアが開き……

一海「そこまでだ!!」

一海達が入って来た。深雪は動画を、蜜璃は写真を撮影し、証拠をおさめた。

諒芽「翔ちんから離れろ、この野郎!」

諒芽はフライパンで、Qを叩いた。

Q「ぐあっ!?」

Qが怯んだところで、翔はQを蹴り、マウントから逃れた。

翔「お前ら、外に出ろ!」

翔の合図で、メンバー達は外に出ていく。そして、下へと降りていく。

Q「っ!!!!逃がすかぁぁあああああ!!」

激怒したQは、バグルドライバーを装着し、彼らの後を追った。

Qが下に着くと、それぞれの変身アイテムを身に付けた翔達が待ち構えていた。翔にはアマゾンズドライバー、一海と紫には『スクラッシュドライバー』、友香には『キバーラ』、諒芽には『メタファクター』があった。

翔「お前とのやり取りは、全て録音してある。Q、お前はもう終わりだ。」

翔はポケットに忍ばせていた録音機を見せながら言う。

Q「貴様らぁ…神であるこの私に逆らうと言うのかぁ!?なら、殺してやるぅ!!」

Qは白いゲームソフト型のアイテム『デンジャラスゾンビガシャット』を起動する。

《デンジャラスゾンビ》

Q「変身…!」

その後、ガシャットをドライバーに挿し込む。

《ガシャット!》

そして、ドライバーの赤いボタンを押す。

《バグルアップ!デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)

デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!(Woooo!)》

Qは、白と黒を基調とする骸骨のような禍々しい姿の仮面ライダーになった。割れてオッドアイになったバイザーや左右非対称の装甲は、まるで……ボロボロになったゾンビを想起させる。

ゲンム「私は『仮面ライダーゲンム』・・・レベルⅩ(テン)・・・!」

Qが変身したのは、『仮面ライダーエグゼイド』に登場するライダーの1人『仮面ライダーゲンム レベルX(テン)』である。ゲンムは、バグスター達を召喚し、不気味に笑っている。

一海「上等だ!」

紫「バグスターごとき、数にならぬと知れ!」

一海は『ロボットスクラッシュゼリー』を、紫は『クロコダイルクラックフルボトル』を取り出し、ドライバーにセットする。

《ロボットジェリィー!》

《デンジャー!クロコダイル!》

一海&紫「「変身。」」

そして、ドライバーのレンチ型のレバーを降ろす。すると、ドライバーに液体が溜まっていき、ゴボゴボと煮えたぎるような音を鳴らす。その後、一海と紫の周りに、巨大なビーカーのような装置『ケミカライドビルダー』が出現する。

《ツゥブレルッ!ナガレルッ!アフルェデルッ!ロボットイィィングリスゥゥッ!ブルルルルルラァァアアアアアッ!》

《ワレルッ!クワレルッ!クダケチルゥッ!クロコダイルイィィンロォォオオオグ!オォォォォルルルァァアアアアアッッ!!……キャァァアアアアア!》

一海は、金色とクリアブラックが特徴の『仮面ライダーグリス』に、紫は黒と紫等の暗い色合いが特徴の『仮面ライダーローグ』に変身した。

友香「キバーラさん。」

友香がそう言うと、彼女の右隣に白と銀色が特徴の小さなコウモリ『キバーラ』が飛んで来た。

キバーラ「ウフフフ、行くわよ?」

友香はキバーラを右手で持ち、左にそらした後、直ぐに自分の正面に持ってきた。

友香&キバーラ「「変身。」」

友香とキバーラがそう呟くと、キバーラがハートのようなオーラを放ち始める。次の瞬間、ハート型の花びらのような物が友香を包み、白と紫の身体に、真紅の複眼を輝かせた仮面ライダー『仮面ライダーキバーラ』へと、姿を変えた。

諒芽「見てろよ、俺の変身を!!」

諒芽は両腕を自分の目の前でクロスし、すぐに解く。

諒芽「変身!!」

その瞬間、諒芽の身体が深緑色の光に包まれ、緑の身体に赤い複眼が特徴の仮面ライダー『仮面ライダーギルス』へと姿を変えた。

翔はアマゾンズドライバーの左グリップをひねる。

《デルタ》

音声が響いた瞬間、翔の顔に、まるで流れる涙のような空色のモールドが浮かび上がる。

翔「…アマゾン!!」

翔がそう叫んだ瞬間、彼の身体が黄色い炎に包まれる。

《アマゾン、チェンジ!……チェンジ!アマゾン、デルタ!》

やがて炎が消え、金色と銀色の身体色に、青色の複眼を輝かせる仮面ライダー『仮面ライダーアマゾンデルタ』へと姿が変わった。

深雪「…っ!…翔君が…」

蜜璃「か、仮面ライダー…!?」

深雪と蜜璃は、翔がライダーに変身した瞬間を目の当たりにし、驚きを隠せずにいた。

ゲンム「お前達、行け!」

ゲンムがそう言うと、バグスター達が5人のライダー達に襲いかかる。ゲンムは逃げようと、向きを変えた。

グリス「翔!雑魚は任せろ!奴を頼む!」

アマゾンδ「あぁ!」

アマゾンデルタは空高く飛び上がり、ゲンムの前に立ち塞がった。

アマゾンδ「俺が相手だ。」

ゲンム「…ちっ、このガキャ(ガキが)ァァアアアアアア!!」

ゲンムは発狂し、アマゾンδに向かって走っていく。グリス、ローグ、キバーラ、ギルスはバグスター軍団に向かって走っていった。

 

 

 

グリス「おらっ!はっ!」ドカッ!ドゴッ!

ローグ「やっ!はぁっ!」ドゴッ!バキッ!

グリスとローグは、肉弾戦でバグスター軍団を次々と薙ぎ倒して行く。

キバーラ「はいっ!それっ!」ズパッ!ジャキンッ!

キバーラは専用武器『キバーラサーベル』を振るって、バグスター達を切り裂いていく。

ギルス「う”う”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ギルスは大空に向かって、凄まじい雄叫びを上げる。ギルスが吼えると、口部分の『デモンズファングクラッシャー』が開く。そして、バグスター達に噛み付いたり、両腕の『ギルスクロウ』で切り裂いていく。4人のライダー達は、おびただしい数のバグスター達を数分程度で殲滅した。

グリス「さて、後は…」

ローグ「あのヤブ医者だけだな。」

キバーラ「翔さんの元へ急ぎましょう!」

ギルス「あ、胡蝶先生と七草先生も来てください!」

4人のライダー達は、アマゾンデルタとゲンムの元へ急ぐ。深雪と蜜璃は戸惑いつつも、4人のライダー達の後を着いていった。

 

 

 

アマゾンδ「うぐぉぉあああああああ!!がうっ!」

ゲンム「ぐっ…!」

アマゾンデルタとゲンムは、取っ組み合いをしており、地面を転がっていた。アマゾンデルタは、餓えた獣の如く…ゲンムに強く噛み付いている。

ゲンム「は、離せっ!この外道が!!」

アマゾンδ「うるせぇぇえええええ!!」バキィッ!

アマゾンデルタは怒りのあまり、ゲンムの顔面を殴り、再び噛み付く。

ゲンム「ぐわぁっ!!き、貴様…神に噛み付く等、この私が許すとでも思っているのkヴェッ!」

アマゾンδ「つまんねぇギャグ言ってんじゃねぇぇえええええええええ!!」

アマゾンデルタはマウントを取り、ゲンムをひたすら引っ掻き回す。更に、顔面を狙って殴ったり、頭突き攻撃を繰り出した。

グリス「翔!」

ローグ「翔、大丈夫か!?」

キバーラ「翔さーん!!」

ギルス「おーい、翔ちーん!!」

そこに、グリス達が合流する。アマゾンデルタはゲンムから降りると、今度は乱暴に踏みつけた。

ゲンム「あぐっ!?貴様、今度は神を踏みつkぶべらっ!?」

アマゾンδ「精神疾患のある患者達の命を奪って来たてめぇに、神を名乗る資格なんてねぇ!!」

アマゾンデルタはゲンムの顔面を思い切り踏みつけ、距離を取った。そして、グリス達の方を振り向く。

アマゾンδ「お前ら、合体技だ!!…あのヤブ医者は、俺達でぶっ潰すぞ!!」

グリス「へへっ、そう来なくっちゃ!」

ローグ「あぁ!」

キバーラ「ありがとうございます、翔さん♪」

ギルス「しゃあっ、俺たちのすっげぇ必殺技、ぶつけてやろうぜ!!」

グリスとローグはドライバーのレバーを降ろし、キバーラはサーベルを光らせ、ギルスは踵の爪を伸ばす。

《スクラップフィニッシュ!》

《クラックアップフィニッシュ!》

ヨロリと起き上がったゲンムに、グリスは飛び蹴りを繰り出した。

ゲンム「がふぁあっ!!」

その後、ローグがゲンムに噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出し、そのまま回転してゲンムを吹き飛ばした。

ゲンム「ぶばぁっ!?あぁ…ああぁぁ……」バチバチバチバチ……

ゲンムの身体に、稲妻が走った。その後、キバーラはサーベルの刃を光らせ、ゲンムとすれ違うような高速斬りを繰り出した。

ゲンム「かはっ…!」

ギルス「まだ倒れんじゃねぇぞぉぉおおおおお!!」

次の瞬間、ギルスが空中から踵落としで爪をゲンムの左肩に突き刺した。必殺技『ギルスヒールクロウ』である。

ドグサァァアアアアアアッ!

ゲンム「ぎゃぁぁああああああああああ!!」

左肩に走る激痛に、ゲンムは断末魔を上げる。

ギルス「翔ちん、最後思いっきり行っちゃってくれぃ!!」

ギルスはそう言うと、後ろに下がった。アマゾンデルタはベルトの左グリップをひねり、右腕のアームカッターを伸ばす。

《バイオレント・スラッシュ》

その後、ゲンム目掛けて走り、ジャンプする。

アマゾンδ「大切断!!」

そして、必殺技『大切断』で、ゲンムを叩き斬り…更に、バグルドライバーとデンジャラスゾンビガシャットを真っ二つに叩き割った。

ゲンム「わ、私は…神だ……神であるこの私が負けるなんて、あり得ないぃぃいいいいいいいいいい!!」

ゲンムはそう叫ぶと、爆発し…Qの姿に戻り、戦闘不能になった。

 

 

 

あの後、翔達は変身を解き、元の姿に戻った。

Q「う……あぁ……っ!!」

Qは使い物にならなくなった無惨なバグルドライバーとデンジャラスゾンビガシャットを見る。

Q「そ、そんな……わ、私の…芸術が……」

そんな彼の元に、深雪と蜜璃が近づく。

Q「こ、胡蝶…さ、七草……私を、助けろ…!」

上から目線で深雪と蜜璃に言うQ。

深雪「私を助けろ、ですか?ふふっ、貴方…ご自分の立場、分かってますか?」

深雪はニッコリと微笑むが、目が笑っていない。

蜜璃「こんな状況に置かれても、まだ偉そうにしてるんですか!?」

反対に、蜜璃は分かりやすいくらいに怒っていた。

Q「だ、黙れ……胡蝶、七草」

深雪「あ、気色悪いので名前呼ばないでください。」

深雪はハイライトの消えた目で、Qに冷たく言い放つ。

蜜璃「Qさん、もう貴方には味方はいません!大人しく、逮捕されてください!!」

蜜璃はQに怒鳴る。深雪に毒を吐かれ、蜜璃に怒鳴られても……Qは自分の状況を理解していなかった……いや、そもそも理解しようとしていなかった。

Q「おい、お前達に…あの病院へ、戻る…権利をやる……地位も、やる……この私を、部下に…してやっても、良いんだぞ?」

Qは何故か笑いながら言う。しかし……

深雪「お断りです♪」

蜜璃「嫌です!それに…あの病院も、もう終わりです。もちろん、貴方もね?」

2人は、拒否の姿勢を見せた。

Q「な、なら…私の元に……着いてこい…!…か、金なら…いくらでも、あるんだぞ…!?」

今度は、自分に着いてこいと言い出す始末……当然、

蜜璃「貴方に着いていくだなんて、死んでも嫌です。」

深雪「それもお断りさせていただきます♪」

きっぱりと断られた。

Q「な、何故だ……何故なんだ……」

Qは涙を流す。そんな彼に、深雪は……

深雪「貴方はそれほど信頼されていなかったってことです。それだけのことを、貴方は何にも悪びれることなくやって来たんです。分かったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とっととくたばれ、糞野郎。」

と、言い放ち…彼の顔面を思い切り踏みつけた。

Q「げふぁっ!!」

更には……

蜜璃「今まで…貴方に散々セクハラされた、お返しです……この、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変態!!」ドカッ!

Q「がふぁっ!!」

蜜璃にも顔面を思い切り踏みつけられ、口から泡を吹いて気絶した。深雪と蜜璃はQの顔面を踏みつけたことで、今まで苦しめられた恨みを晴らしたのだ。

その後、警察が到着し、翔達が出した証拠が決め手となり、Qは逮捕された。

翔「コイツが嘘をつこうものなら、これを流せ。」

諒芽「このカメラに、犯行の瞬間がおさめられてます。」

警察「ありがとうございます!後は我々にお任せください!」

警察はそう言うと、Qをパトカーに乗せ、連行していった。残った警察の捜査官は、Qの自宅マンションに入り、捜査をした。

一海「いやぁ、すっきりしたぜ!」

紫「ふっ…こんなにもいい気分になったのは、久しぶりだな。」

友香「あの人、ちゃんと反省するのでしょうか?」

諒芽「いや、あんな上から目線な態度だったら、反省なんてしねぇだろ。」汗

4人は口々に言う。気が付くと、既に夕方になっていた。

紫「それにしても…」

紫は翔に言う。

紫「翔、初めてだな。こうして合体技を敵にぶつけたのは。」

翔「ああでもしねぇと、気がすまなかっただけだ。もうやんねぇぞ?」

翔はそう言うと、紫から背を向けた。

深雪「翔君。」

蜜璃「翔君?」

そんな彼に、深雪と蜜璃が話しかける。

翔「…どうだ?」

深雪&蜜璃「「…?」」

翔は深雪と蜜璃の方を振り向くと、

翔「やり返せたか?スカッとしたか?」

と、深雪と蜜璃に問う。

深雪「はい、翔君のおかげで、スッキリしました♪」ニコッ

蜜璃「うん、やり返せたよ!」

深雪と蜜璃も、抱えていた荷が下ろせたのか…スッキリした笑顔を浮かべていた。

翔「…フッ、ソイツは良かった。」

翔はニコッと口角を上げて見せた。

深雪「…ふふっ。」

翔「…?…何だ?」

深雪はニコッと微笑み、

深雪「翔君って、可愛らしい顔をして笑うんですね♪」

と、翔に言う。

翔「…おい、からかってんのか?」

深雪「そんな事はありません。翔君の笑顔は、可愛らしくて素敵ですよ♪」

蜜璃「そうだね!翔君の笑顔、カッコいいよ♪」

少し照れる翔に、深雪と蜜璃は微笑みながら言う。翔は深雪と蜜璃に背を向けていた。

諒芽「…何か、翔ちんが羨ましいぜ。」

一海「急にどうしたんだよ、諒芽?」

諒芽「いや、考えてみろよ一海……翔ちん、あんなに綺麗な人から可愛らしいって、カッコいいって言われてるんだぜ?」

諒芽は一海に言う。

紫「諒芽、お前な…」汗

友香「あ、あははは…」汗

紫は困惑し、友香は苦笑いする。

一海「俺には、紫と友香がいる!」キリッ!

諒芽「……俺、ちょっと素手でサメ倒して来るわ。」

諒芽はそう言うと、海の方へと歩いていく。一海と紫と友香は、慌てて彼を止めた。

翔「おい。」

そんな彼らに、翔は話しかける。

翔「今回、お前達の協力のおかげで…あのヤブ医者をぶっ潰すことができた。礼を言う……ありがとう。」

一海「水臭ぇなぁ?困った時は、お互い様だろ?」

一海は口角を上げて言う。

友香「友達が困っているんですから、助けて当然ですよ?」

友香も翔に微笑む。

諒芽「翔ちんとすっげぇ必殺技決められて、マジ最高の気分だったぜ!」

諒芽はニッと笑う。

紫「翔、少しは私たちを頼れ。少なくともここにいる奴等は皆、そう思っている。」

紫もそう言うと、翔に微笑む。

翔「…うるせぇよ。」

翔はそう吐き捨て、去っていく。

深雪「あ、木場君も東雲さんも浅井さんも鏡君もありがとうございました♪」

蜜璃「これからも、よろしくね♪」

深雪と蜜璃は一海達にそう言うと、翔の後に続いて去って行った。

諒芽「う、うぉぉおおおおおおお!!惚れてまうやろぉぉおおおおおおお!!」

諒芽は海に向かって走ろうとするが、

一海「諒芽、早まるなって!」

紫「諒芽、少し落ち着け!」

友香「どうどうですよ、諒芽さん?」

一海、紫、友香は諒芽を落ち着かせると、シェアハウスへと帰って行った。

 

 

 

その日の夜、ドールハウスにて……

翔は事務所に呼ばれたため、そこへ向かうと……

斑目「……。」

カナ「……。」

愛「……。」

ドールハウス3巨頭が腕を組んで立っており、如何にも怒っているオーラを出していた。

翔「……。」

翔(とうとう、怒られるのか。)

翔は目を閉じ、

翔「…済まない、大事を起こして。」

と、ドールハウス3巨頭に謝罪する。

斑目「……青空。」

翔「…?」

斑目に声をかけられ、翔は目を開く。斑目は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斑目「…。」ギュッ…

翔を怒ることはなく、彼を優しく抱きしめた。

斑目「…心配したんだぞ?」

翔「…何だ、怒らねぇのか?」

斑目「あぁ、怒らない。こうして無事に、帰って来たからな。」

斑目は優しい笑顔を浮かべる。

カナ「翔君、たまには私たちを頼ってくださいね?」

愛「可能な限り、協力するからね?」

翔「…あんたらも、怒らねぇのか?」

翔はカナと愛に聞く。

カナ「斑目さんも言ったように、無事に帰って来てくれたので、怒りませんよ。」ニコッ

愛「あたし達は、翔君を怒ることはできないよ。」

翔「…そうか。てか、斑目さん…そろそろ離してくれよ。」

翔がそう言うと、斑目は翔を離した。そのとき……

ヴーッ、ヴーッ……

深雪のスマホが突然鳴った。

深雪「誰からでしょう?」

深雪がスマホを見ると……かつて勤めていた大病院からだった。深雪は出ようか迷ったが、出てみることにした。

院長『あ、胡蝶先生!!』

深雪「どちら様でしょうか?」

院長『忘れたのか!私だ!』

深雪「あら、もしかして……新手のオレオレ詐欺ですか?」

相手は深雪と蜜璃が勤めていた大病院の院長からで、深雪は電話越しで院長に毒を吐く。

院長『違う!貴女が勤めていた病院の院長だ!』

深雪「今更何のご用ですか?」

院長『頼む!七草先生と共に、病院に戻って来てくれないか!?』

院長は、何やら焦っている様子。

深雪「ふふふっ、貴方もご冗談が上手くなりましたね。」

院長『冗談じゃない!本気だ!!』

深雪「そうですか…そもそも、何故今頃になって戻って来て欲しいって言うんですか?」

院長『あのヤブ医者のせいで、うちの病院の信頼はがた落ちだ!!もう、手が回らないんだ!!頼む、助けてくれ!!』

深雪と蜜璃が勤めていた大病院は、Qが逮捕されたことがきっかけになり…一気に信頼を失っていったのだ。彼らは、Qの嘘の供述を安易に信じ、深雪と蜜璃を医療業界から追放したのだ。

深雪「あのヤブ医者の嘘を簡単に信じた挙げ句、私たちを追放して……今になって戻って来てくださいって、随分都合が良いですね?」

院長『今までのことは水に流してくれ!!頼む、病院のために、患者のために戻って来てくれ!』

深雪「……。」

深雪はため息をつくと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪「黙れ、脳内花畑のクズ野郎。」

院長に冷たく毒を吐いた。

深雪「病院のため?患者のため?…笑わせないでください。結局は自分たちのためでしょう?『奇跡の三大女医』と呼ばれた私と蜜璃さんに戻って来てもらって、信頼を回復するために利用しようとしているんでしょう?心が真っ黒な貴方の考えなんて、お見通しですよ?」

院長『…っ!?』

深雪の言葉に、院長は何も言い返せなかった。

深雪「図星のようですね。それに……私と蜜璃さんを利用した挙げ句、お払い箱として捨てたくせに……『ごめんなさい』の1言も無いんですね?まぁ、いくら謝られても許すつもりは更々ありませんけどね。」

深雪は「ふふっ。」と笑う。

院長『わ、我々を見捨てるのか!?』

深雪「先に見捨てたのはそっちでしょう?何自分のこと棚に上げてるんですか?」

深雪は笑顔からゴミを見るような表情に変わり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪「地獄へ堕ちろ、糞野郎。」

と言い、通話を切った。そして、着信拒否してLINEもブロックした。

翔「ふっ…はっはっはっはっはっはっは!!」

翔はケラケラと笑う。何故なら、院長の声が電話越しに聞こえており……最後は深雪に図星を突かれまくって見捨てられる。ヤブ医者の味方をし、世間からの信用を失ったアフォ院長には、相応しい末路だった。

翔「あー、腹いてぇ。ざまぁみろってんだ。」

深雪「そうですね。ざまぁみろ、ですね♪」

蜜璃「これで漸く…私たちも解放されたね、深雪ちゃん♪」

深雪「はい♪これで、ドールハウスでの業務に集中できます♪」

深雪と蜜璃は、嬉しそうな顔をしていた。そんな2人の顔を見た翔は、黙って事務室から出て行った。

深雪「……。」

蜜璃「……。」

深雪(翔君、本当にありがとうございました♪)

蜜璃(私、翔君のこと…もっと大好きになっちゃったよ♪)

深雪と蜜璃は、心から翔に感謝していたのだった。




いかがでしたか?今回はここまでです。

ここで、退場した『転生者 Q』について、少し紹介しましょう。



転生者 Q……年齢は28歳。彼はお金には目がなく、大金を稼ぐためなら、犯罪行為をすることすら躊躇わない悪質な転生者である。幾多の転生世界では『仮面ライダーゲンム』に変身し、豪族等の大金持ちを次々と殺害していき、世界を支配……そして、転生世界を崩壊へと導いていった。



胡蝶 深雪のモチーフが、鬼滅の刃の『胡蝶 しのぶ』なので、彼女のセリフをちょこっと言わせました。更に、オリジナルのセリフも、ね?
後、スクラッシュドライバーの音声を書くの、めちゃくちゃ難しかったな(苦笑)。



次回も、お楽しみに。

では、またね?
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