〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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ヤサグレラ、やさぐれ・真……そして、やさぐれショウ。3つの名前を持つ、あたくし『やさぐれショウ』でございまぁす。

最近、購入したCSM『イクサベルト&イクサライザー』の発送日が分かったため、か~な~り楽しみです(笑)。



最近、O、P、R3人のジャドウの出番が無いので、ここで出したいと思います。




第百六話 池袋、最後の巡回

次の日、ドールハウスにて……

 

この日も、観測室にメンバー達は集まった。

斑目「…先日はご苦労だった。どうだ?疲れはとれたか?」

斑目はチームCに聞く。

アヤ「もちろん!コンディションは最高よ♪」

ヤマダ「…18時間ぶっ通しで寝て…なんとか蘇生できたっす…」

ユキ「つかれました……でも……楽しかったです。」

チームCのメンバー達は、疲れが取れているようだった。

ヒヨ「ほえっ!?ユキちゃんがライブを、楽しいって……!」

レイナ「それだけいいステージだったということ。チームBも、負けてはいられないわね。」

ナナミ「盛り上げ力はチームCに軍配が上がりますが、我々には他を寄せ付けないクオリティがあるので。」

チームBのメンバーは言う。

ミサキ「クオリティねぇ…言ってくれるじゃない。成長性含めた総合力じゃ、チームAが1番よ?」

ミサキはチームBに言い、マウントを取ろうとする。

シオリ「まあまあ、ミサキさん。」

そんな彼女を、シオリが宥める。

シオリ「ライバル意識は成長のカギですけど、次に開催するのは単独ライブではありませんから。」

サクラ「Dollsのみんなで開催する“浄化ライブ”、ですよね…!」

そう……次に開催するのは、浄化ライブだ。しかし、その前に……まだ任務が残っている。

ミサキ「それで、池袋の汚染値は?浄化ライブは、可能なのですか?」

ミサキの言葉に、メンバー達は皆……真剣な表情になる。

カナ「汚染値はかなり低減していますが、それでもまだ浄化ライブの開催は難しいですね。もうしばらくの間は巡回を続ける必要がありそうです。」

カナの言うように、池袋の汚染値は最初の頃よりも…大きく下がっている。だが、浄化ライブを行うには少々不十分である。

斑目「あと1押しだ。みんな、巡回を進めて欲しい。」

メンバー「「「了解!」」」

そして、メンバー達は…巡回に向かっていった。

斑目「……。」

ふと、斑目は深雪と蜜璃の表情を伺う。

斑目「胡蝶、七草…良い顔をしてるな。」

蜜璃「はうっ!?そ、そうですか…?」

深雪「はい、お陰さまで。」

蜜璃と深雪の表情は、生き生きしていた。

愛「ヤブ医者『Q』が逮捕されたもんね。」

カナ「Q……精神疾患のある患者を狙い、内臓を奪っては闇サイトで高額販売していたんですよね。」

斑目「まさか…青空まで狙われるとは……病院に行かせるのが心配だ。」

カナの言葉に、斑目は頭を抱える。

愛「そうですね……まぁ、無事に帰って来てくれて、何よりですけど……」

すると、深雪が口を開いた。

深雪「翔君、とてもしっかりしていました。ちゃんと自分で計画を立てて行動しているので、きっと大丈夫だと思いますよ?」

蜜璃「それもそうだけど……でも、物事は何が起こるか分からないから、所長さん達も心配しているんじゃ……?」

深雪「あらあら、皆さんは翔君を信じていないんですか?」

深雪がそう言うと、

斑目「そ、そんなことはない!胡蝶、からかうんじゃない…」汗

カナ「わ、私も…私も……翔君を信じていますよ!?」

愛「あ、あたしだって、翔君を信じてるもん!!あたしは翔君の、みんなのお姉さんなんだからね!?」

蜜璃「私も、翔君を信じてるよ!?」

ドールハウス3巨頭は慌てて深雪に言い返した。

深雪「ウフフ、冗談ですよ。」

深雪はクスッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「へくしゅっ!」

シオリ「あら、翔君…寒いんですか?」

翔がくしゃみをしたため、シオリは心配そうに聞く。

翔「大丈夫だ。」

翔はシオリに言う。

N「秋は季節の変わり目だものね、体調には気を付けないとね。」

翔「あぁ、そうだな。」

Dolls、N、翔は池袋を巡回していた。そこに……

R「見つけましたよ、青空 翔さん。」(^U^)

R、O、Pが姿を現した。

翔「そういや、お前達の存在を忘れてたな。」

翔はダルそうに言う。

O「なっ!?んだとコラァッ!!」

翔の言葉にキレるO。

P「ハワイアンズで会ったじゃない?」

翔「あの時は休戦中だっただろうが。今は、ちげぇだろ?」

P「はっ、分かってるじゃない!」

Pは『ラルクバックル』を取り出す。OとRも、バックルを取り出した。

R「けりをつけてあげましょう、青空 翔さん。」(^U^)

翔「残念ながら、今はお前達に構ってる暇はねぇんだ。他を当たりな?」

翔はR達に言う。

O「何だ、逃げるのか?」

翔「ほざけ、今の俺は仕事中だ。だから忙しいんだよ。ま、お前がそう思うならそれで良い。俺は逃げだと思ってねぇし。」

R「貴方以外に誰がいるんですか?」

Rがそう言うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達だ!!」

翔の後ろから、3人の男女が歩いて来た。

友香「こんにちは、翔さん♪」

翔「…お前達か。」

歩いて来たのは、一海と紫と友香の3人だった。

O「何だてめぇらは?」

一海「俺は木場 一海、翔のダチだ!」

紫「東雲 紫だ。同じく、翔の友だ。」

友香「私は浅井 友香です、翔さんの友達です♪」

一海達は、R達に名乗る。

友香「翔さん、ここは私たちに任せて、行ってください!」

翔「礼は言わねぇぞ?おい、行くぞ。」

サクラ「で、ですが」

翔「サクラ、言いたいことは分からなくもない。だが、今は巡回に集中しろ。」

翔の言葉に、サクラは黙ってしまった。

翔「…行くぞ?」

サクラ「は、はい。」

そして、翔はNとDollsと共に去って行く。

一海「さて、お前らもジャドウだな?」

紫「この世界ため、お前達には消えてもらう。」

友香「容赦、しませんから…!」

一海と紫は『戦極ドライバー』を、友香は『ゲネシスドライバー』を装着する。

R「貴方達も仮面ライダーですか。試してあげましょう、貴方達の実力を。」

3人のジャドウは、バックルを装着する。

O&P「「変身っ!!」」

R「変身。」

《OPEN UP》

そして、仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーランス、仮面ライダーラルクへと姿を変えた。一海と紫はロックシード、友香はエナジーロックシードを取り出す。

3人「「「変身!」」」

《メロン》

《バナ~ナ~》

《ピーチエナジー》

その時、彼らの頭上にフルーツのような物体がゆっくりと降りてきた。

《ロック、オン》

《ロック、オン》

《ロック、オン!》

ロックシード、エナジーロックシードをドライバーにセットし、

《ソイヤッ!》

《カモンッ!》

一海と紫はドライバーのブレードを降ろし、

《ソーダ》

友香はドライバーの右レバーを押し込んだ。

《メロンアームズ、天・下・御免!!》

《バナ~ナアームズ、ナイトオブス~ピア~♪》

《ピーチエナジーアームズ!》

一海は『アーマードライダー斬月』、紫は『アーマードライダーバロン』、友香は『アーマードライダーマリカ』に変身し、それぞれの武器を構える。斬月はグレイブ、バロンはランス、マリカはラルクへと向かっていく。

 

 

バロンside……

 

ランス「へへっ、行くぜ!」

ランスは自信満々な様子である。そして、ランスラウザーで攻撃してくる。

バロン「甘い!はっ!!」

ランス「っ!?」

しかし、バロンの『バナスピアー』に受け止められ、素早い連続突きを繰り出された。

ランス「んがっ……!!」

地面に突っ伏し、悔しそうに地面を殴るランス。

バロン「はぁ、お前は今まで何をしてきたんだ?」

バロンはため息をつきながら言う。

ランス「な、何だと…!?」

バロン「攻撃も大振り、一体化したパターン……槍術は素人だな。」

息を切らしているランスに対し、バロンは疲れている様子が全く無い。

ランス(くそ、コイツ……女の癖に、何でオレよりも強いんだよ!?)

ランスは仮面の中で悔しそうに歯を噛み締めていた。

バロン「考え事をしている暇があるなら来い。」

ランス「~~!!!??」

バロンの挑発に怒ったランスは、ランスラウザーを取っては…雄叫びを上げながらバロンに突撃していく。

バロン「…隙だらけだな。」

バロンはドライバーの『カッティングブレード』を1回降ろす。

《カモンッ!バナ~ナスカッシュ!》

バロン「はぁぁあああああああああえああ!!」

そして、バナスピアーで走ってきたランスを凪ぎ払った。

ランス「ぎゃぁぁああああああああ!!」

ランスは後方に吹っ飛ばされた。

ランス「があっ!!」ドサッ!

ランスの身体が地面に叩きつけられたその時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ……

ランスバックルにヒビが入り、

パリンッ……パラパラパラパラ…

割れたと思ったら、パラパラと崩れ落ちた。変身ベルトを破壊されたランスは、Oの姿に戻った。

O「は…お、おい……嘘だろ……?」

Oは無惨に壊れたランスバックルを目の当たりにして、絶望していた。

バロン(め、女神様…)

女神(はい、どうしました?)

バロン(変身ベルト…破壊してしまったんですが……)汗

女神(あぁ、それについては問題ありません。気にしないでくださいね。)

バロン(へっ、あ…はい…)汗

 

バロンside OFF……

 

 

マリカside……

 

ラルク「ほらほらほらぁっ!!」

ラルクはラルクラウザーから矢を放ちまくる。

マリカ「ふっ、はっ、よっ。」

マリカは並外れた身体能力を活かし、ラルクから放たれる矢を華麗に避けていく。

ラルク「~~!!!!」

矢が全く命中しないため、段々とイライラして来たラルクは…ただ、がむしゃらに矢を放ち続ける。だが、放たれた矢は、マリカに当たることは無い。

マリカ「修行が足りませんね、やっ!!」

マリカはソニックアローから矢を放った。

ラルク「ぐっ!?」

矢はラルクに命中した。

ラルク「……!!」

マリカ「もう立ち上がれないのですか?」

マリカは地面に突っ伏したラルクを見下ろしながら言う。

ラルク「っ!?」

ラルクが見上げると、そこには……自分に向けてソニックアローを構えるマリカの姿があった。

マリカ「大人しく、降参してください。」

ラルク「……。」

ラルクは少し黙り込んだが……

ラルク「……分かった分かった。降参するわ、あんたには勝てないや。だから、早くそれ降ろして。」

ふて腐れ、降参すると言った。マリカはソニックアローをゆっくりと降ろした。そして、マリカが後ろを向いたその時……

ラルク「…何て言うと思った!?」

ラルクはラルクラウザーを持ち、マリカ目掛けて矢を放った。

マリカ「はっ!」

マリカは側転して、矢を回避し…ドライバーのレバーを押し込んだ。

《ピーチエナジースカッシュ!》

その後、ソニックアローから巨大な矢を放った。

ラルク「がぁぁああああああああ!!」

矢はラルクに命中した。ラルクはラルクバックルを破壊され、Pの姿に戻り……地面に倒れ、戦闘不能になった。

マリカ(……あ。)汗

女神(あ、友香さん。)

マリカ(は、はい!?)

女神(ジャドウの変身ベルトを破壊しても、気にしないでくださいね。)

マリカ(ふぇっ?…は、はい……)汗

 

マリカside OFF……

 

 

斬月side……

 

斬月「はぁっ!やぁっ!」

グレイブ「ふっ!はぁっ!」

ガキィンッ!ガキィンッ!

斬月の『無双セイバー』とグレイブのグレイブラウザーがぶつかり合い、火花を散らす。

斬月「てめぇ、俺のダチにちょっかい出しやがって…何が目的だ!?」

グレイブ「私は、彼が憎くて堪らない……あんなに綺麗な人達からも…世間からもちやほやされていて、私は彼が…青空さんが憎くて堪らないんですよ!!」

グレイブはラウザーごと斬月を押し出し…

グレイブ「やぁっ!」

グレイブラウザーで凪ぎ払いを繰り出した。

斬月「ちっ!」ガキィンッ!

斬月は左手に装備した大型の盾『メロンディフェンダー』で攻撃を防いだ。

斬月「あいつは、散々苦しい思いを…痛い思いをして来た……だがな、それをバネにして…この世の誰よりも、無理してまで、努力してんだよ!!Dollsや世間からちやほやされるのは、あいつの努力が認められているからだ!!」

斬月はグレイブに言い返し、メロンディフェンダーでグレイブラウザーを押し出し…

斬月「はあぁっ!」

無双セイバーでグレイブを凪ぎ払った。

グレイブ「ぐわぁっ!?」

斬月「そんなに翔がうらやましいなら、てめぇも努力しろよ!!」

グレイブ「フフッ、努力か、感動的な言葉だ。だが無意味だ。」

グレイブはそう言って立ち上がる。

グレイブ「私は、努力という言葉が嫌いなんだ。」

グレイブはラウザーにカードを通す。

グレイブ「努力には、何の価値も無い。私だってそうだ…誰かに認めて貰いたくて、様々なことに挑戦してきた。けど…周りからはバカにされ、結果を出しても『どうでもいい』と切り捨てられた。だから、努力は何も生まない!神に力を貰い、私は努力しなくても良くなったんだ!!私は私自身の力を手に入れたんだ!!」

そして、ラウザー凪ぎ払い『衝撃波』を発生させた。

斬月「ムンッ!」

斬月は衝撃波を無双セイバーで凪ぎ払い、消し去った。

斬月「他人から貰った力が自分の力だと?そう思っているてめぇの腐った思考の方が、よっぽど価値がねぇよ!」

《ソイヤッ!メロンスカッシュ》

斬月はそう叫ぶと、無双セイバーからクロス衝撃波を発生させ、グレイブ目掛けて飛ばした。

グレイブ「ぐわぁぁあああああああ!!」

グレイブは地面に叩きつけられると、Rの姿に戻った。

 

 

斬月side OFF……

 

 

 

R「っ…!?」

Rの近くには、絶望した様子のOと、戦闘不能になったPがいた。

P「R…た、助けて…!」

PはRに手を伸ばす。

O「あ、R兄ぃ……」

OもRの方を向く。

R「……。」

しかし、Rは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OとPに背を向け、走り去って行く。

P「はっ?…ちょ、ちょっとR!!」

O「おい、R兄ぃ…オレ達を見捨てるのかよ!?」

PとOはRに叫ぶ。

R「血の繋がっていない人を助ける義理は無い!」

Rはそう吐き捨てて、走り去ってしまった。

O「何なんだよ、あいつ……何なんだよぉぉおおおおおおおおおおお!!」

Oは発狂し、どこかへ走り去って行く。

P「ちょっ、O!待って!!」

PはOの後を追いかけて行った。斬月、バロン、マリカは変身を解除し、元の姿に戻った。

一海「あのジャドウ(R)……仲間を見捨てやがったな。」

紫「自分だけ助かろうだなんて、何て奴だ。」

友香「ジャドウとは言え…見捨てられた2人が、かわいそうに思えて来ました。」

一海達は、口角を下げる。

一海(神様、見捨てられたあの2人…どうするんですか?)

神様(もう少し泳がせて見ることにする。地獄に送る前に、少し現実を見させる必要があるからな。ただ、翔に報復することも考えられるから、その時は知らせよう。)

一海(分かりました。)

神様は一海にそう言うと、テレパシーを切った。

友香「一海さん、神様は何と?」

一海「見捨てられたあの2人は、もう少しここにいさせるみたいだ。だが、翔に報復しようとするかも知れないから、その時は知らせるってさ。」

友香「分かりました。」

紫「翔は私たちの友達であり、希望だ。その希望を、奪わせはしない。」

一海「あぁ、そうだな。よし、俺は新しいベルトでも作るとするか。勿論、翔のブンもな!」

一海達は、自分達が生活するシェアハウスへと帰って行った。




いかがでしたか?今回はここまでです。

変身ベルトを破壊されたOとPは、仮面ライダーの力が使えなくなり……Rに見捨てられたのであった。



どうでもいいことですが、『ゲネシスドライバー』買っちゃいました♪ですが、まだエナジーロックシードが届いていましぇん。届くの、楽しみだな~。



次回も、お楽しみに~

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