〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
最近、購入したCSM『イクサベルト&イクサライザー』の発送日が分かったため、か~な~り楽しみです(笑)。
最近、O、P、R3人のジャドウの出番が無いので、ここで出したいと思います。
次の日、ドールハウスにて……
この日も、観測室にメンバー達は集まった。
斑目「…先日はご苦労だった。どうだ?疲れはとれたか?」
斑目はチームCに聞く。
アヤ「もちろん!コンディションは最高よ♪」
ヤマダ「…18時間ぶっ通しで寝て…なんとか蘇生できたっす…」
ユキ「つかれました……でも……楽しかったです。」
チームCのメンバー達は、疲れが取れているようだった。
ヒヨ「ほえっ!?ユキちゃんがライブを、楽しいって……!」
レイナ「それだけいいステージだったということ。チームBも、負けてはいられないわね。」
ナナミ「盛り上げ力はチームCに軍配が上がりますが、我々には他を寄せ付けないクオリティがあるので。」
チームBのメンバーは言う。
ミサキ「クオリティねぇ…言ってくれるじゃない。成長性含めた総合力じゃ、チームAが1番よ?」
ミサキはチームBに言い、マウントを取ろうとする。
シオリ「まあまあ、ミサキさん。」
そんな彼女を、シオリが宥める。
シオリ「ライバル意識は成長のカギですけど、次に開催するのは単独ライブではありませんから。」
サクラ「Dollsのみんなで開催する“浄化ライブ”、ですよね…!」
そう……次に開催するのは、浄化ライブだ。しかし、その前に……まだ任務が残っている。
ミサキ「それで、池袋の汚染値は?浄化ライブは、可能なのですか?」
ミサキの言葉に、メンバー達は皆……真剣な表情になる。
カナ「汚染値はかなり低減していますが、それでもまだ浄化ライブの開催は難しいですね。もうしばらくの間は巡回を続ける必要がありそうです。」
カナの言うように、池袋の汚染値は最初の頃よりも…大きく下がっている。だが、浄化ライブを行うには少々不十分である。
斑目「あと1押しだ。みんな、巡回を進めて欲しい。」
メンバー「「「了解!」」」
そして、メンバー達は…巡回に向かっていった。
斑目「……。」
ふと、斑目は深雪と蜜璃の表情を伺う。
斑目「胡蝶、七草…良い顔をしてるな。」
蜜璃「はうっ!?そ、そうですか…?」
深雪「はい、お陰さまで。」
蜜璃と深雪の表情は、生き生きしていた。
愛「ヤブ医者『Q』が逮捕されたもんね。」
カナ「Q……精神疾患のある患者を狙い、内臓を奪っては闇サイトで高額販売していたんですよね。」
斑目「まさか…青空まで狙われるとは……病院に行かせるのが心配だ。」
カナの言葉に、斑目は頭を抱える。
愛「そうですね……まぁ、無事に帰って来てくれて、何よりですけど……」
すると、深雪が口を開いた。
深雪「翔君、とてもしっかりしていました。ちゃんと自分で計画を立てて行動しているので、きっと大丈夫だと思いますよ?」
蜜璃「それもそうだけど……でも、物事は何が起こるか分からないから、所長さん達も心配しているんじゃ……?」
深雪「あらあら、皆さんは翔君を信じていないんですか?」
深雪がそう言うと、
斑目「そ、そんなことはない!胡蝶、からかうんじゃない…」汗
カナ「わ、私も…私も……翔君を信じていますよ!?」
愛「あ、あたしだって、翔君を信じてるもん!!あたしは翔君の、みんなのお姉さんなんだからね!?」
蜜璃「私も、翔君を信じてるよ!?」
ドールハウス3巨頭は慌てて深雪に言い返した。
深雪「ウフフ、冗談ですよ。」
深雪はクスッと笑った。
翔「へくしゅっ!」
シオリ「あら、翔君…寒いんですか?」
翔がくしゃみをしたため、シオリは心配そうに聞く。
翔「大丈夫だ。」
翔はシオリに言う。
N「秋は季節の変わり目だものね、体調には気を付けないとね。」
翔「あぁ、そうだな。」
Dolls、N、翔は池袋を巡回していた。そこに……
R「見つけましたよ、青空 翔さん。」(^U^)
R、O、Pが姿を現した。
翔「そういや、お前達の存在を忘れてたな。」
翔はダルそうに言う。
O「なっ!?んだとコラァッ!!」
翔の言葉にキレるO。
P「ハワイアンズで会ったじゃない?」
翔「あの時は休戦中だっただろうが。今は、ちげぇだろ?」
P「はっ、分かってるじゃない!」
Pは『ラルクバックル』を取り出す。OとRも、バックルを取り出した。
R「けりをつけてあげましょう、青空 翔さん。」(^U^)
翔「残念ながら、今はお前達に構ってる暇はねぇんだ。他を当たりな?」
翔はR達に言う。
O「何だ、逃げるのか?」
翔「ほざけ、今の俺は仕事中だ。だから忙しいんだよ。ま、お前がそう思うならそれで良い。俺は逃げだと思ってねぇし。」
R「貴方以外に誰がいるんですか?」
Rがそう言うと……
「私達だ!!」
翔の後ろから、3人の男女が歩いて来た。
友香「こんにちは、翔さん♪」
翔「…お前達か。」
歩いて来たのは、一海と紫と友香の3人だった。
O「何だてめぇらは?」
一海「俺は木場 一海、翔のダチだ!」
紫「東雲 紫だ。同じく、翔の友だ。」
友香「私は浅井 友香です、翔さんの友達です♪」
一海達は、R達に名乗る。
友香「翔さん、ここは私たちに任せて、行ってください!」
翔「礼は言わねぇぞ?おい、行くぞ。」
サクラ「で、ですが」
翔「サクラ、言いたいことは分からなくもない。だが、今は巡回に集中しろ。」
翔の言葉に、サクラは黙ってしまった。
翔「…行くぞ?」
サクラ「は、はい。」
そして、翔はNとDollsと共に去って行く。
一海「さて、お前らもジャドウだな?」
紫「この世界ため、お前達には消えてもらう。」
友香「容赦、しませんから…!」
一海と紫は『戦極ドライバー』を、友香は『ゲネシスドライバー』を装着する。
R「貴方達も仮面ライダーですか。試してあげましょう、貴方達の実力を。」
3人のジャドウは、バックルを装着する。
O&P「「変身っ!!」」
R「変身。」
《OPEN UP》
そして、仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーランス、仮面ライダーラルクへと姿を変えた。一海と紫はロックシード、友香はエナジーロックシードを取り出す。
3人「「「変身!」」」
《メロン》
《バナ~ナ~》
《ピーチエナジー》
その時、彼らの頭上にフルーツのような物体がゆっくりと降りてきた。
《ロック、オン》
《ロック、オン》
《ロック、オン!》
ロックシード、エナジーロックシードをドライバーにセットし、
《ソイヤッ!》
《カモンッ!》
一海と紫はドライバーのブレードを降ろし、
《ソーダ》
友香はドライバーの右レバーを押し込んだ。
《メロンアームズ、天・下・御免!!》
《バナ~ナアームズ、ナイトオブス~ピア~♪》
《ピーチエナジーアームズ!》
一海は『アーマードライダー斬月』、紫は『アーマードライダーバロン』、友香は『アーマードライダーマリカ』に変身し、それぞれの武器を構える。斬月はグレイブ、バロンはランス、マリカはラルクへと向かっていく。
バロンside……
ランス「へへっ、行くぜ!」
ランスは自信満々な様子である。そして、ランスラウザーで攻撃してくる。
バロン「甘い!はっ!!」
ランス「っ!?」
しかし、バロンの『バナスピアー』に受け止められ、素早い連続突きを繰り出された。
ランス「んがっ……!!」
地面に突っ伏し、悔しそうに地面を殴るランス。
バロン「はぁ、お前は今まで何をしてきたんだ?」
バロンはため息をつきながら言う。
ランス「な、何だと…!?」
バロン「攻撃も大振り、一体化したパターン……槍術は素人だな。」
息を切らしているランスに対し、バロンは疲れている様子が全く無い。
ランス(くそ、コイツ……女の癖に、何でオレよりも強いんだよ!?)
ランスは仮面の中で悔しそうに歯を噛み締めていた。
バロン「考え事をしている暇があるなら来い。」
ランス「~~!!!??」
バロンの挑発に怒ったランスは、ランスラウザーを取っては…雄叫びを上げながらバロンに突撃していく。
バロン「…隙だらけだな。」
バロンはドライバーの『カッティングブレード』を1回降ろす。
《カモンッ!バナ~ナスカッシュ!》
バロン「はぁぁあああああああああえああ!!」
そして、バナスピアーで走ってきたランスを凪ぎ払った。
ランス「ぎゃぁぁああああああああ!!」
ランスは後方に吹っ飛ばされた。
ランス「があっ!!」ドサッ!
ランスの身体が地面に叩きつけられたその時……
ピシッ……
ランスバックルにヒビが入り、
パリンッ……パラパラパラパラ…
割れたと思ったら、パラパラと崩れ落ちた。変身ベルトを破壊されたランスは、Oの姿に戻った。
O「は…お、おい……嘘だろ……?」
Oは無惨に壊れたランスバックルを目の当たりにして、絶望していた。
バロン(め、女神様…)
女神(はい、どうしました?)
バロン(変身ベルト…破壊してしまったんですが……)汗
女神(あぁ、それについては問題ありません。気にしないでくださいね。)
バロン(へっ、あ…はい…)汗
バロンside OFF……
マリカside……
ラルク「ほらほらほらぁっ!!」
ラルクはラルクラウザーから矢を放ちまくる。
マリカ「ふっ、はっ、よっ。」
マリカは並外れた身体能力を活かし、ラルクから放たれる矢を華麗に避けていく。
ラルク「~~!!!!」
矢が全く命中しないため、段々とイライラして来たラルクは…ただ、がむしゃらに矢を放ち続ける。だが、放たれた矢は、マリカに当たることは無い。
マリカ「修行が足りませんね、やっ!!」
マリカはソニックアローから矢を放った。
ラルク「ぐっ!?」
矢はラルクに命中した。
ラルク「……!!」
マリカ「もう立ち上がれないのですか?」
マリカは地面に突っ伏したラルクを見下ろしながら言う。
ラルク「っ!?」
ラルクが見上げると、そこには……自分に向けてソニックアローを構えるマリカの姿があった。
マリカ「大人しく、降参してください。」
ラルク「……。」
ラルクは少し黙り込んだが……
ラルク「……分かった分かった。降参するわ、あんたには勝てないや。だから、早くそれ降ろして。」
ふて腐れ、降参すると言った。マリカはソニックアローをゆっくりと降ろした。そして、マリカが後ろを向いたその時……
ラルク「…何て言うと思った!?」
ラルクはラルクラウザーを持ち、マリカ目掛けて矢を放った。
マリカ「はっ!」
マリカは側転して、矢を回避し…ドライバーのレバーを押し込んだ。
《ピーチエナジースカッシュ!》
その後、ソニックアローから巨大な矢を放った。
ラルク「がぁぁああああああああ!!」
矢はラルクに命中した。ラルクはラルクバックルを破壊され、Pの姿に戻り……地面に倒れ、戦闘不能になった。
マリカ(……あ。)汗
女神(あ、友香さん。)
マリカ(は、はい!?)
女神(ジャドウの変身ベルトを破壊しても、気にしないでくださいね。)
マリカ(ふぇっ?…は、はい……)汗
マリカside OFF……
斬月side……
斬月「はぁっ!やぁっ!」
グレイブ「ふっ!はぁっ!」
ガキィンッ!ガキィンッ!
斬月の『無双セイバー』とグレイブのグレイブラウザーがぶつかり合い、火花を散らす。
斬月「てめぇ、俺のダチにちょっかい出しやがって…何が目的だ!?」
グレイブ「私は、彼が憎くて堪らない……あんなに綺麗な人達からも…世間からもちやほやされていて、私は彼が…青空さんが憎くて堪らないんですよ!!」
グレイブはラウザーごと斬月を押し出し…
グレイブ「やぁっ!」
グレイブラウザーで凪ぎ払いを繰り出した。
斬月「ちっ!」ガキィンッ!
斬月は左手に装備した大型の盾『メロンディフェンダー』で攻撃を防いだ。
斬月「あいつは、散々苦しい思いを…痛い思いをして来た……だがな、それをバネにして…この世の誰よりも、無理してまで、努力してんだよ!!Dollsや世間からちやほやされるのは、あいつの努力が認められているからだ!!」
斬月はグレイブに言い返し、メロンディフェンダーでグレイブラウザーを押し出し…
斬月「はあぁっ!」
無双セイバーでグレイブを凪ぎ払った。
グレイブ「ぐわぁっ!?」
斬月「そんなに翔がうらやましいなら、てめぇも努力しろよ!!」
グレイブ「フフッ、努力か、感動的な言葉だ。だが無意味だ。」
グレイブはそう言って立ち上がる。
グレイブ「私は、努力という言葉が嫌いなんだ。」
グレイブはラウザーにカードを通す。
グレイブ「努力には、何の価値も無い。私だってそうだ…誰かに認めて貰いたくて、様々なことに挑戦してきた。けど…周りからはバカにされ、結果を出しても『どうでもいい』と切り捨てられた。だから、努力は何も生まない!神に力を貰い、私は努力しなくても良くなったんだ!!私は私自身の力を手に入れたんだ!!」
そして、ラウザー凪ぎ払い『衝撃波』を発生させた。
斬月「ムンッ!」
斬月は衝撃波を無双セイバーで凪ぎ払い、消し去った。
斬月「他人から貰った力が自分の力だと?そう思っているてめぇの腐った思考の方が、よっぽど価値がねぇよ!」
《ソイヤッ!メロンスカッシュ》
斬月はそう叫ぶと、無双セイバーからクロス衝撃波を発生させ、グレイブ目掛けて飛ばした。
グレイブ「ぐわぁぁあああああああ!!」
グレイブは地面に叩きつけられると、Rの姿に戻った。
斬月side OFF……
R「っ…!?」
Rの近くには、絶望した様子のOと、戦闘不能になったPがいた。
P「R…た、助けて…!」
PはRに手を伸ばす。
O「あ、R兄ぃ……」
OもRの方を向く。
R「……。」
しかし、Rは……
OとPに背を向け、走り去って行く。
P「はっ?…ちょ、ちょっとR!!」
O「おい、R兄ぃ…オレ達を見捨てるのかよ!?」
PとOはRに叫ぶ。
R「血の繋がっていない人を助ける義理は無い!」
Rはそう吐き捨てて、走り去ってしまった。
O「何なんだよ、あいつ……何なんだよぉぉおおおおおおおおおおお!!」
Oは発狂し、どこかへ走り去って行く。
P「ちょっ、O!待って!!」
PはOの後を追いかけて行った。斬月、バロン、マリカは変身を解除し、元の姿に戻った。
一海「あのジャドウ(R)……仲間を見捨てやがったな。」
紫「自分だけ助かろうだなんて、何て奴だ。」
友香「ジャドウとは言え…見捨てられた2人が、かわいそうに思えて来ました。」
一海達は、口角を下げる。
一海(神様、見捨てられたあの2人…どうするんですか?)
神様(もう少し泳がせて見ることにする。地獄に送る前に、少し現実を見させる必要があるからな。ただ、翔に報復することも考えられるから、その時は知らせよう。)
一海(分かりました。)
神様は一海にそう言うと、テレパシーを切った。
友香「一海さん、神様は何と?」
一海「見捨てられたあの2人は、もう少しここにいさせるみたいだ。だが、翔に報復しようとするかも知れないから、その時は知らせるってさ。」
友香「分かりました。」
紫「翔は私たちの友達であり、希望だ。その希望を、奪わせはしない。」
一海「あぁ、そうだな。よし、俺は新しいベルトでも作るとするか。勿論、翔のブンもな!」
一海達は、自分達が生活するシェアハウスへと帰って行った。
いかがでしたか?今回はここまでです。
変身ベルトを破壊されたOとPは、仮面ライダーの力が使えなくなり……Rに見捨てられたのであった。
どうでもいいことですが、『ゲネシスドライバー』買っちゃいました♪ですが、まだエナジーロックシードが届いていましぇん。届くの、楽しみだな~。
次回も、お楽しみに~