〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
今回、青空 翔が遂に…仮面ライダーに変身し、リーパーと戦います。
では、本編へどうぞ


第七話 ヒーロー、誕生

《アマゾン、チェンジ!》

ドゴォォオオオオオンッ!

翔の身体が黄色い炎に包まれる。

《チェンジ!アマゾン、デルタ!》

音声が響くと、炎が消える。その中から現れた者、それは……

金色と銀色の体色が特徴で、顔以外の所々に青い傷口のような模様があり、蒼き瞳を輝かせる『仮面ライダー』であった。そのライダーは、『仮面ライダーアマゾン』に似ている。

ライダー「…。」

仮面ライダーに変身した翔は、自分の姿を確認する。

ライダー(俺は…仮面ライダーに、変身したのか…しかも、『仮面ライダーアマゾン』にそっくりだ…!)

リーパー「キシャシャシャ!!」

その時、リーパーが起き上がった。ライダーは、リーパーの方に向きを変えると…

ライダー「うがぁぁああああああ!!」

雄叫びを上げ、リーパーに飛びかかり、顔面に膝蹴りを繰り出した。リーパーはライダーの膝蹴りを受け、吹っ飛ばされた。

ライダー「アーマーゾーーン!!」

ライダーは『仮面ライダーアマゾン』の登場シーンを再現する。リーパーは起き上がり、ライダーに襲いかかるが…ライダーに掴まれ、身体中を噛み付かれる。

ガリッ!ブチッ!バキッ!

リーパー「!!!!」

リーパーは声にならない悲鳴を上げる。

ライダー「うごぁぁあああああ!!」ブチブチィッ!

ライダーはリーパーを腹部を食いちぎった後、巴投げでリーパーを投げ飛ばした。ライダーは体勢を整え、野性的な構えを取る。リーパーも起き上がり、構えを取る。リーパーは右手の爪を立てて、ライダーに攻撃を仕掛けるが…ライダーはジャンプすると、左足でリーパーの右手目掛けて回し蹴りを繰り出した。それは見事、リーパーの右手に命中し、爪を折った。ライダーはもう一度ジャンプし、右足の踵で回し蹴りを繰り出す。蹴りは、リーパーの顔面にクリーンヒットし、リーパーは右方向に吹っ飛ばされた。

ライダー「うおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

ライダーは、大空に向かって勢いよく吠える。すると、青い傷口のような模様が、赤く発光した。ライダーは起き上がろうとするリーパーを地面に倒し、馬乗りになると…

ライダー「ぅぉぉおおおおおお!!」ズドドドドドド!

リーパーの顔面を連続で殴る。ライダーの容赦ない攻撃に、リーパーは抵抗できなかった。リーパーはマウントから逃れようと起き上がり、ライダーを押し倒そうとするが…逆にライダーに押し倒され、再びマウントを取られ、顔面を何度も殴られた。ライダーは最後の一発を叩き込んだ後、リーパーから離れる。そして、リーパーが起き上がった次の瞬間…

ガシッ!

リーパーの左腕を捕らえた。

ライダー「こんな腕…へし折ってやる!!」

ライダーはそう言うと、リーパーの左腕を思い切りへし折った。リーパーは苦しみ、のたうち回った。奴には右腕がまだあるものの、武器である鋭い爪を折られており…もはや、力は無いと言っても過言ではなかった。それでも、ライダーは容赦しない。罪無き者を襲うピグマリオンを、ライダーは決して許さない。

リーパーはしばらくのたうち回った後、起き上がった。

リーパー「ッ!…キサマ…ナニモノダ!?」

リーパーはテレパシーで、ライダーに問いかける。

アマゾンδ「俺の名は、『仮面ライダーアマゾンデルタ』!!罪無き者のために、戦う者だ!!」

『仮面ライダーアマゾンデルタ』…それは、翔が仮面ライダーに変身した姿である。アマゾンδは野性的に構え、腰をどっしりと落とした。

リーパーは、最後の力を振り絞り、アマゾンδに襲いかかる。アマゾンδはリーパーに立ち向かい、右足で蹴り技を繰り出す。

ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!

リーパーは左腕を失っており、アマゾンδの攻撃を受け止められず…攻撃を受けるばかりであった。アマゾンδはジャンプすると、右足の踵でリーパーに回し蹴りを繰り出した。リーパーはアマゾンδの回し蹴りを受け、背中から地面に叩きつけられた。

斑目「っ!?」

斑目(あれは……仮面ライダー…!?)

斑目は、瓦礫に身を隠し…アマゾンδとリーパーの戦いを見て、驚きを隠せずにいた。

斑目(あのライダー…まさか……青空、なのか…?)

斑目は、アマゾンδの野性的な構えを見て、そう思った。アマゾンδは倒れたリーパーの両足を掴むと、ジャイアントスイングを繰り出し、リーパーを投げ飛ばした。リーパーが瓦礫に激突した後、うつ伏せで地面に倒れた。アマゾンδはうつ伏せに倒れたリーパーに飛びかかり、馬乗りすると、リーパーの背中を力任せに殴り付ける。5発程殴った後、リーパーから降り…持ち上げると…

アマゾンδ「オオオラァァアアアアアアアア!!」

雄叫びと共に、リーパーを投げ飛ばした。リーパーは地面を転がり、ヨロリと起き上がる。すかさずアマゾンδは、ベルトの左グリップをひねる。

《バイオレント・スラッシュ》

ベルトから音声が響き、アマゾンδは右腕の『アームカッター』を伸ばした。その後、助走をつけ、空高く飛び上がる。背中のヒレが動き、アマゾンδは必殺技を放った。

アマゾンδ「大切断!!!!」

それは、翔が大好きな『仮面ライダーアマゾン』の必殺技、『大切断』であった。アマゾンδはリーパーを縦真っ二つに叩き切った。リーパーは断末魔を上げ、消滅していった。アマゾンδの勝利だ。

斑目(ライダーが…青空が、勝ったんだな…!)

斑目は思わず、笑顔を浮かべた。アマゾンδは消滅していくリーパーに背中を向け、拳を握りしめて立っていた。

 

 

 

天界にて…

神様と女神が、アマゾンδの勝利を目の当たりにしていた。

女神「神様!!」

神様「あぁ…!祝え!今、この世界に…ヒーローが誕生したのだ!!」

女神「翔さん、おめでとうございます♪」

神様と女神は笑顔を浮かべ、ヒーローの誕生を大いに喜んだ。

 

 

 

ドールハウス、観測室にて…

カナ「ピグマリオン反応消失!!……翔君が、勝ったんですね!」

カナは、翔が勝ったことを確信した。

ヒヨ「翔さんが勝ったんだ!!わーい!!」

ヤマダ「ヒャッハァー!!流石は翔さんっす!!」

シオリ「良かったです…!…本当に、良かった…!」

ミサキ(翔さん…また、助けてくれたのね…♪)

Dollsも翔の勝利を確信し、心から喜んだ。

 

 

 

リーパーを撃破したアマゾンδは変身を解くと、翔の姿に戻った。

翔「……もう出てきていいんじゃねぇのか?……斑目さん。」

翔がそう言うと、瓦礫の陰から斑目が姿を現した。

斑目「…気付いていたのか…?」

翔「さっきだけどな…」

斑目「…そうか…」

斑目は、翔に掛ける言葉が見つからずにいた。

少しの間が空き…斑目は、漸く口を開いた。

斑目「青空…本当にありがとう……何てお礼をすれば…」

翔「…なら、俺がライダーであることは」

斑目「黙っていればいいんだな?」

翔「…あぁ…それで良い。」

斑目「…分かった。」

その後、斑目と翔は観測室に戻って行った。

 

観測室に、斑目と翔が戻って来た。

カナ「翔君!!」

カナは真っ先に翔に駆け寄った。

翔「戻ったぜ?」

翔は傷を受けずに、戻って来たのだ。カナは……

カナ「っ!!」ギュッ!

翔「…!?」

思わず、翔を抱きしめた。

カナ「翔君…申し訳ありません…!」ポロポロ

カナは、泣いていた。

カナ「怖い思いを…させてしまって……申し訳ありません…翔君…!!…うぅっ…!」ポロポロ

カナは翔にリーパーと戦わせてしまったことを申し訳ないと思い、涙ながらに彼に謝罪をする。しかし、翔には…怒る気配は全く無かった。

翔「…あんたは何も悪くねぇ。」

カナ「ズズッ…えっ…?」

翔「俺自身で選んだことだ。あの状況を切り抜けるには…ああするしか無かったんだ…」

翔は負傷したDollsを見る。

翔「負傷したコイツらを…戦わせたくなかったんだよ。」

翔の言葉を聞いたDollsは、口角を下げてしまう。

斑目「…青空…」

斑目は翔に掛ける言葉が見つからず、黙ってしまう。カナはしばらく翔を抱きしめた後、彼を離した。

翔「…少し、外の空気を吸って来る。」

翔は観測室を出る。

ミサキ(!!…翔さん…!)

ミサキは翔に手を伸ばすが、翔は去ってしまった。他のメンバー達も、ミサキの行動に気付けず、翔を追おうとしなかった。

 

翔は、ドールハウスの屋上に来ており、『アマゾンズドライバー』を手に持って、眺めていた。そこに…

女神(翔さん。)

女神がテレパシーを使って、翔に話し掛けてきた。

翔(女神様。)

女神(お疲れ様です。先程の戦い、お見事でしたよ♪)

女神は翔を褒める。

翔(女神様、1つ聞きたいことがある。)

女神(何でしょう?)

翔(このドライバー…女神様と神様が…俺に与えたのか?)

翔はアマゾンズドライバーを見て、女神に聞く。

女神(そのベルトは…翔さんの、自分よりも他人を思いやる『優しさ』、正義感の『強さ』、そして…仮面ライダーに対する『大好き』…これらが具現化した物です。翔さんが変身した仮面ライダーも、その3つが具現化した姿です。)

翔(…それって、つまり…)

女神(はい、私達は何もしていません。翔さんご自身で身に付けた力ですよ♪)

女神は言う。

翔(…そうか…ありがとな。)

翔は納得すると、女神にお礼を言った。

女神(翔さん、本当におめでとうございます♪)

女神はそう言うと、テレパシーを切った。翔はアマゾンズドライバーを装着すると、帰宅するために歩き出した。

途中、斑目とカナに会った。

カナ「あ、翔君。」

翔「俺はそろそろ退散する。」

斑目「…あぁ、分かった。」

斑目は頷く。翔は斑目とカナの間を通り、去っていく。

カナ「…翔君!」

翔「…?」

カナに呼び止められ、翔は足を止めて振り向く。

カナ「また、ドールハウスにいつでも遊びに来てくださいね♪」

斑目「私達はいつでも、青空を歓迎する。」

カナと斑目は、優しい笑顔を浮かべていた。翔は向きを変え、立ち去っていった。

少し歩くと、ミサキが担架に乗せられ、サクラとシオリによって医務室に運ばれている様子が見えた。翔が通り過ぎた場所に、医務室がある。サクラが翔に気付き、思わず足を止める。

シオリ「サクラさん?…!」

シオリも足を止めると、翔が歩いて来るのを見た。

翔「…。」ザッ…ザッ…ザッ…

翔(役目を終えた役者は…さっさと舞台から降りるべきだな…)

翔はチームAのメンバーに振り向くことなく、そのまま通り過ぎようとする。

ミサキ「…!…翔さん…!」

ミサキも翔に気付き、彼に手を伸ばす。

ミサキ「翔さん……待って……!」

ミサキは弱々しい声で翔の名を呼び、彼に手を伸ばすが……翔はそのまま通り過ぎて行く。

サクラ「…!翔さん!」

シオリ「…!翔君!」

サクラとシオリはミサキの行動に気付き、翔を呼び止めるが……翔は振り向くことはない。

ミサキ「…行かないで…翔さん……翔さん…!」

ミサキの声は届かず、翔は立ち去って行った…。

 

 

 

『仮面ライダーアマゾンデルタ』に変身し、見事未知のピグマリオンを撃破した『青空 翔』。彼は『仮面ライダー』として、罪の無い人達のためにピグマリオンと戦うことを決意し、この世界にいるマナーの悪い転生者『ジャドウ』達と戦うことを改めて決意したのであった。

行け、仮面ライダーアマゾンデルタ。

戦え、仮面ライダーアマゾンデルタ。

 

ED~DA PUMP『Bright! our future』~♪

 




いかがでしたか?今回はここまでです。

仮面ライダーアマゾンデルタの見た目……顔は『アマゾンアルファ』、身体は『仮面ライダーアマゾン』、腕は『アマゾンオメガ』、足のフットカッターは『アマゾンネオアルファ』。
アマゾンアルファの赤い部分を金色にし、傷口のような模様を青くした姿。目の色は青。顔には傷口のような模様はない。
使用する『アマゾンズドライバー』の目のような発光体は『タレ目型』であり、左グリップをひねった際、青く発光する。


仮面ライダーに変身した『青空 翔』は、リーパーを見事撃破し、Dolls達を危機から救った。作者である私から翔に一言言わせていただきます。

やさぐれショウ「翔、おめでとう!!」

次回、転生者Aが登場します。そして、DollsチームAのメンバーも登場します。お楽しみに。
では、またね
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