〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
蘇ったDollsと、絶望から立ち上がった翔による、逆転劇が、今…始まる!
行くか。本編へ…どうぞ!
タロスはDollsからの集中攻撃を浴び、次第に弱っていく。Dollsに反撃を試みるも、彼女達には攻撃が届いていない。
デウス「な、何故----」
デウスはヨロリと起き上がり、左目をおさえていた。
デウス「何故、届かない……?」
ドライブ「……?」
ドライブ(あんにゃろぉ…まだ生きてたのか……)
ドライブは少しダルそうな様子で、デウスの方を振り向く。
デウス「ボクは--限りない時間を--この憤怒に注いできたというのに----完成されたボクの感情が、これほど不安定な人形に劣るとでもいうのか。」
そんな彼女に……
PPP--
斑目『…言ったはずだ。デウス。』
斑目は通信機から言う。
斑目『少女たちへの無理解は、お前を殺す。--今から、それを痛感しろ。』
ドライブ「…ふっ。」
ドライブに変身した翔は、スカッとしたのか……仮面の中で少しだけ笑った。
デウス「……教えてくれないかな。」
デウスはドライブの方を振り向く。
デウス「どうして--キミたちは----そんなに不安定なのに---そんなに強いフィールを持っているんだ--」
ドライブ「……。」
ドライブは少しため息をつくと、口を開き始める。
ドライブ「デウス。俺はてめぇのことを知らねぇ。てめぇが何を見てきて……何を感じてきたのかを知らねぇ。」
デウス「……。」
デウスからは、勝ち誇ったような笑顔が消えている。
ドライブ「てめぇは俺たちを“不安定”だと言ったな?それゆえに“劣っている”とも。まぁ…俺たちは不安定で不完全だ。だがな、決して劣ってなんかいねぇんだよ。」
Dollsのメンバーも、ドライブに続いて言う。
サクラ「そう…あなたの言うとおり、私たちは不安定で移ろいしやすいかもしれません。」
ナナミ「傷ついて、悩んで、立ち止まって。怒って、泣いて、笑って--忙しいんですよ。」
ヒヨ「でも!毎日、色々な気持ちになれてヒヨはずーっと、たのしーんだよ!」
アヤ「アンタと違ってさ。あたしたちは色々と迷うのよ。明日の髪型とか、ライブの振り付け内容とか、あの時…ちょっと言い過ぎたかな、とか、さ。」
ヤマダ「そーそー、そうやって変わっていくんすよ。だって、そっちの方が面白いじゃないっすか。」
ユキ「感情をゆらがせ、うつろわせ、たゆたって……でも、前へ進む……」
レイナ「今日より明日のほうが、美しい日になれるように。明日より明後日のほうが、美しくいられるように。」
ミサキ「不安定でも、完成していないとしても、いつか--完成したいと願い、前へ進む。」
シオリ「それが、私たちのフィールの源。私たちと翔君の進んできた道です。」
メンバー達の後に、ドライブは言う。
ドライブ「不安定であるということは、常に変わろうとしているってことだ。前へ、前へ進もうとしていること。未来を、あきらめてねぇってことだ。その可能性こそ、コイツら(Dolls)の力だ。」
デウスは後ろを向く。
デウス「--認められないな。そんなのは--認められない。」
そして、こちらにまた振り向くと…
デウス「それを認めたら--ボクがボクである理由が--なくなるじゃないか。心臓なんてどうでもいい。王サマなんて--どうでもいい。ただ、キミたちのその言葉を真実にしないためだけに----
キミたちを殺そう。」
デウスは感情的になり、フィールを発生させる。そのフィールは、タロスへと注がれていく。
タロス「ウォオオオオオオオオオオオオオ!!」
タロスは咆哮を響かせる。
ドライブ「上等だ!!ここで--決着をつける!」
Dolls「「「了解!!」」」
ドライブはデウスに、Dollsはタロスへと向かっていく。
チェイサー「すげぇ……すげぇよ。このまま行けば……!」
ローグ「あぁ、翔達は勝てる…!」
マリカ「皆さん、とっても輝いています!」
アクセル「ピンチを巻き返してこそ、ヒーローだな!さて、俺たちは……」
アクセル達が後ろを振り向くと、そこには妖魔とファントム達の姿があった。
アクセル「コイツらの相手をするか!」
チェイサー「あぁ!翔達の邪魔は、ぜってぇさせねぇ!!」
ローグ「行くぞ!」
マリカ「あれが妖魔ですね……私たちが倒します!!」
彼らは、妖魔とファントムと戦い……翔達の戦いを守った。
ドライブ side……
ドライブ「ムンッ!やぁっ!」ドカッ!ドカッ!
デウス「あがっ!ぐあっ!」
ドライブは終始、デウスを圧倒していた。
クリム「翔、少しやり過ぎじゃ」
ドライブ「お前は黙ってろ!!」
ドライブはクリムに怒鳴ると、
ドライブ「こんな奴にかける情は一切ねぇ……俺は、コイツをぶっ潰さねぇと気がすまねぇんだよ!!」
と、声をあげた。今の彼は、激しい怒りを燃やしていた。そして、倒れたデウスの頭を片手で掴み…持ち上げる。
デウス「うぐ……」
ドライブ「不安定で何が悪い?不完全で何が悪い?言ってみろよ、なぁ?」
デウス「…っ!!」
ドライブ「不安定だからこそ、色んな感情が生まれるんだ。辛いことや苦しいことだってある。けどな、嬉しいことだってあんだよ。」
デウス「……。」
ドライブ「不完全だからこそ、俺たちは成長できるんだ。変わることができるんだ。不安定で不完全だから……
無限の可能性があるんだよ。だが……」
ドライブは手の力を込め始める。
デウス「あがっ!?あ、頭が……!!」
ドライブ「安定で完全なてめぇには、無限の可能性は無さそうだなぁ?」
ドライブはそう言うと、瓦礫の山に向かってデウスを投げた。
デウス「ぐっ……うぅ……おのれ!!」
デウスはフィールを自分の右腕に込め始める。
ドライブ「来るか、なら…」
ドライブはシフトブレスの赤いボタン『イグナイター』を押す。
《ヒッサーツ!》
そして、シフトレバーに手をかける。
クリム「まさか、フォーミュラードロップを繰り出すつもりか…!?翔、止めるんだ!!」
クリムはドライブの説得を始める。
クリム「フォーミュラードロップは危険な技だ!翔、これを使うんだ!!」
そして、シフトカーを呼ぶ。やってきたのは、大型トレーラー型の大きなカーだ。これは、『トレーラー砲』と言い、ドライブの専用武器の1つである。
ドライブ「その必要はねぇ……武器じゃなくて、俺自身でアイツをぶっ潰す!!」
ドライブはクリムの説得を聞かず、シフトレバーを下ろした。
《フルスロットール!フォーミュラー!》
そして、空高くジャンプし…必殺キック『フォーミュラードロップ』をデウス目掛けて放った。
デウス「青空 翔……ここで散れぇぇえええええええええ!!!!」
デウスはフィールに包んだ右手で、パンチを繰り出した。ドライブのキックとデウスのパンチがぶつかり合う。
ドライブ「ぉぉおおおおおおおおお!!」
ドライブはシフトレバーを何回も倒し、シフトアップする。
クリム「翔!!このままでは君まで命を落とすことになる!!」
ドライブ「バカ言ってんじゃねぇよ、俺は……死なねぇ!!俺には、大切な人たちがいる!!友もいる!!ソイツらを残して、死ねる訳ねぇだろぉぉおおおおおおおおお!!」
そして……
ドッゴォォオオオオオオオン!!
大爆発が起こり……
デウス「……。」
シュタッ、ザザザザザーーーーーー……
ドライブ「ぜぇ……ぜぇ……」
デウスは地面に倒れ、地面に立っていたのは……ドライブだった。
クリム「翔……ナイスドライブ…!」
ドライブ「言ったろ、俺は死なねぇって。」
ドライブはクリムにそう言った。その時、変身が解けて…ドライブは翔の姿へと戻った。フォーミュラードロップは、ベルトの装着者の身体にかかる負担が大きすぎるのだ。そのため、限界を越したフォーミュラードロップに、翔の身体は耐えられず、変身が解けてしまったのである。
Dolls side……
タロス「ウ、ウォオオオオオ……」パラパラ……
デウスが倒れたせいか……タロスの活動が段々と弱まって来ている。
レイナ「タロスの崩壊が始まったわ!みんな、今がチャンスよ!!」
ヤマダ「ジブン、1度やられてるんで……ライダーキックでトドメささないと、気が済まないっすねぇ。」
シオリ「ライダーキックですか、良いですね♪」
Dollsは横1列にならび、「せーの」の合図で一斉にジャンプし、
Dolls「「「ライダー、キーーック!!」」」
タロス目掛けて『ライダーキック』を繰り出した。9人のライダーキックは、タロスの全身を捕らえる。
タロス「っ!?……ぐおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!」
タロスは断末魔をあげると……
ドッガァァァアアアアアアアアアンッ!!
爆散し、跡形も無く消滅した。
いかがでしたか?今回はここまでです。
やっと、決着が着きました。ふぅ……
次回も、お楽しみに~