〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウと申しますぅ~、やっちゃんで構いませんよ?ふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁ……

笑神様となった、あのお方のコントを参考にした名乗りです。



死闘を制したのは、Dollsと翔だった。悪夢の巨像が消滅し、安堵の時が訪れる。だが……



あ、本編行きますかぇ?どうぞぉ~


第百十八話 死闘の果てに……

Dollsのライダーキックにより、タロスは見事……撃破された。

PPP--

カナ『タ、タロスの沈黙を確認!生命反応、消失しました。』

カナのこの言葉で、タロスの消滅が確認された。Dolls達は、勝ったのだ。

斑目『…よくやった。あとはデウスを----』

翔「…待て。」

斑目の言葉を、翔が遮った。デウスはヨロリと起き上がり、地面に血を吐いた。

デウス「……ボクの、負けのようだ。」

今の状況を、彼女は察しているようだった。

デウス「ボクはキミたちの敗北を『妄信』した。しかし、そうはならなかった。キミたちが変わったというより、ボクの方が変わったということか……?」

翔「理想と現実は、違うんだ……よく覚えておけ。」

デウス「……あぁ。」

黙り込んだデウスに、サクラは話しかける。

サクラ「デウスさん……お話、しませんか…?」

ミサキ「ちょっと、本気で言ってるの!?」

サクラの行動に、ミサキは反論しようとする。

翔「サクラ、言いたいこと……ぶつけてやりな。」

ミサキ「しょ、翔さんまで…?」

翔「今のアイツに、戦う力は残っていない。もし攻撃しようとしてきたら、俺がぶっ潰してやるよ。」

翔がそう言うと、ミサキは大人しくなった。

サクラ「私はもうこんなことしたくないです。デウスさんのこと…知りたいです。」

デウス「……フフ。興味はあるけど……やめておくよ。」

デウスはサクラとの話を、拒否する。

デウス「…今日のところは引き上げるとしよう。」

レイナ「逃がすと思っているのかしら?」

ヤマダ「フッヒッヒ…ジブンは狩猟ものイケるっすよぉ。」

ヤマダの言葉に、デウスは口角を上げる。

デウス「その必要はないさ。」

その時、デウスの周りをマゼンダ色の光が包み込む。

レイナ「これは----」

翔「っ!?」

翔は警戒し、身構える。

デウス「…元よりボクの体は『そこ』にないからね。」

なんと、デウスの実体は……ここには無いようだった。

翔「…何だと…!?」

デウス「まがい物--いや、Dolls。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この雪辱は必ず果たす。ボクがボクである、その限り----」

デウスは悔しさと怒りが混ざったような表情で、Dollsに言った。そして……

デウス「さようなら、王サマ。--“マキナ”によろしく。」

翔にそう言い残し、姿を消した。

翔(……マキナだと?一体、誰のことだ……?)

翔はデウスの言葉に、疑問を抱いた。

ヤマダ「チッ……逃げられたか。つまんないっすなァ。」

ヤマダは少し不機嫌な様子で言う。

レイナ「いいわ、勝ったのだから…結果、オーライではなくて?」

レイナはヤマダに言う。

カナ『テアトル、収束します!収束まで、3、2、1----』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キランッ……パァァァアアアアアアアアアア……

 

 

 

 

池袋を包んでいた巨大なテアトルが消え、元に戻った。Dollsも、覚醒人形の衣装から……普段の戦闘衣装に戻っていた。

ユキ「全部、終わりました……ちゃんと……戻ってこれました……」

アヤ「あー!しんどかった!っていうか、一回死にかけたよね!?」

サクラ「はい、あの時はどうなることかと--」

メンバー達は口々に言う。

翔「……。」

サクラ「…翔さん?」

翔「……どうした?」

翔はDollsの方に振り向く。

レイナ「翔君、ひどい顔よ……今回は大変だったものね。」

ナナミ「色々と怒涛の展開だったので……」

翔(そんなにひでぇ顔なのか…今の俺は……鏡で見てみてぇもんだ……)

翔は少しため息をつく。

ミサキ「それは後回し。今は--今は、帰りましょう。」

シオリ「そうですね……今は、みなさんが恋しいですから。」

ヒヨ「お手てつないでさ。みーんな一緒に戻ろーよ!」

ヒヨの提案に、メンバー達は賛成した。

一海「翔!」

そこに、一海達が走って来る。

翔「……。」

紫「翔…私たちを、名前で……」

翔「……まぁ、あれだ……少しはお前達を、信用してる……そういうことだ……少しだけな。」

友香「本当ですか!?嬉しいです…♪」

諒芽「なぁなぁ翔ちん、俺ら…仲良くできっかな?」

翔「知らん。」

翔はそっぽを向く。そんな彼に、一海は話しかける。

一海「翔、これからは俺たちも力になる。いつでも頼ってくれ。」

翔「……なら。」

翔は壊れたアマゾンズドライバーを拾い上げる。

翔「……これ、預かっててくれるか?」

一海「良いけど…俺、ライダーシステムを作れるんだよ。良かったらそのドライバー、治させてくれるか?」

翔「…マジで?」汗

一海「マジマジ。」

翔「……じゃあ、悪いな……頼むわ。」

翔は一海にアマゾンズドライバーを渡す。

一海「OK、任せてくれ!」

一海はアマゾンズドライバーを受け取った。

レイナ「翔君…一海達とも、打ち解けたみたいね。」

シオリ「そうみたいですね。」

翔と一海達の様子を、レイナとシオリは優しく見守っていた。

サクラ「翔さん。」

サクラは翔に近寄り、

サクラ「大丈夫ですか?ほら、手をとって----」

サクラは翔に手を差し伸べる。翔はサクラの手に、手を伸ばす。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと、向きを変える。

翔「……っ!?」

瞬間、翔は言葉を失った。彼の視線の先に見えたモノは……




いかがでしたか?今回はここまでです。



今回は、短めのストーリーにしました。次回も、短めになると思います。



お楽しみに。

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