〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
笑神様となった、あのお方のコントを参考にした名乗りです。
死闘を制したのは、Dollsと翔だった。悪夢の巨像が消滅し、安堵の時が訪れる。だが……
あ、本編行きますかぇ?どうぞぉ~
Dollsのライダーキックにより、タロスは見事……撃破された。
PPP--
カナ『タ、タロスの沈黙を確認!生命反応、消失しました。』
カナのこの言葉で、タロスの消滅が確認された。Dolls達は、勝ったのだ。
斑目『…よくやった。あとはデウスを----』
翔「…待て。」
斑目の言葉を、翔が遮った。デウスはヨロリと起き上がり、地面に血を吐いた。
デウス「……ボクの、負けのようだ。」
今の状況を、彼女は察しているようだった。
デウス「ボクはキミたちの敗北を『妄信』した。しかし、そうはならなかった。キミたちが変わったというより、ボクの方が変わったということか……?」
翔「理想と現実は、違うんだ……よく覚えておけ。」
デウス「……あぁ。」
黙り込んだデウスに、サクラは話しかける。
サクラ「デウスさん……お話、しませんか…?」
ミサキ「ちょっと、本気で言ってるの!?」
サクラの行動に、ミサキは反論しようとする。
翔「サクラ、言いたいこと……ぶつけてやりな。」
ミサキ「しょ、翔さんまで…?」
翔「今のアイツに、戦う力は残っていない。もし攻撃しようとしてきたら、俺がぶっ潰してやるよ。」
翔がそう言うと、ミサキは大人しくなった。
サクラ「私はもうこんなことしたくないです。デウスさんのこと…知りたいです。」
デウス「……フフ。興味はあるけど……やめておくよ。」
デウスはサクラとの話を、拒否する。
デウス「…今日のところは引き上げるとしよう。」
レイナ「逃がすと思っているのかしら?」
ヤマダ「フッヒッヒ…ジブンは狩猟ものイケるっすよぉ。」
ヤマダの言葉に、デウスは口角を上げる。
デウス「その必要はないさ。」
その時、デウスの周りをマゼンダ色の光が包み込む。
レイナ「これは----」
翔「っ!?」
翔は警戒し、身構える。
デウス「…元よりボクの体は『そこ』にないからね。」
なんと、デウスの実体は……ここには無いようだった。
翔「…何だと…!?」
デウス「まがい物--いや、Dolls。
この雪辱は必ず果たす。ボクがボクである、その限り----」
デウスは悔しさと怒りが混ざったような表情で、Dollsに言った。そして……
デウス「さようなら、王サマ。--“マキナ”によろしく。」
翔にそう言い残し、姿を消した。
翔(……マキナだと?一体、誰のことだ……?)
翔はデウスの言葉に、疑問を抱いた。
ヤマダ「チッ……逃げられたか。つまんないっすなァ。」
ヤマダは少し不機嫌な様子で言う。
レイナ「いいわ、勝ったのだから…結果、オーライではなくて?」
レイナはヤマダに言う。
カナ『テアトル、収束します!収束まで、3、2、1----』
キランッ……パァァァアアアアアアアアアア……
池袋を包んでいた巨大なテアトルが消え、元に戻った。Dollsも、覚醒人形の衣装から……普段の戦闘衣装に戻っていた。
ユキ「全部、終わりました……ちゃんと……戻ってこれました……」
アヤ「あー!しんどかった!っていうか、一回死にかけたよね!?」
サクラ「はい、あの時はどうなることかと--」
メンバー達は口々に言う。
翔「……。」
サクラ「…翔さん?」
翔「……どうした?」
翔はDollsの方に振り向く。
レイナ「翔君、ひどい顔よ……今回は大変だったものね。」
ナナミ「色々と怒涛の展開だったので……」
翔(そんなにひでぇ顔なのか…今の俺は……鏡で見てみてぇもんだ……)
翔は少しため息をつく。
ミサキ「それは後回し。今は--今は、帰りましょう。」
シオリ「そうですね……今は、みなさんが恋しいですから。」
ヒヨ「お手てつないでさ。みーんな一緒に戻ろーよ!」
ヒヨの提案に、メンバー達は賛成した。
一海「翔!」
そこに、一海達が走って来る。
翔「……。」
紫「翔…私たちを、名前で……」
翔「……まぁ、あれだ……少しはお前達を、信用してる……そういうことだ……少しだけな。」
友香「本当ですか!?嬉しいです…♪」
諒芽「なぁなぁ翔ちん、俺ら…仲良くできっかな?」
翔「知らん。」
翔はそっぽを向く。そんな彼に、一海は話しかける。
一海「翔、これからは俺たちも力になる。いつでも頼ってくれ。」
翔「……なら。」
翔は壊れたアマゾンズドライバーを拾い上げる。
翔「……これ、預かっててくれるか?」
一海「良いけど…俺、ライダーシステムを作れるんだよ。良かったらそのドライバー、治させてくれるか?」
翔「…マジで?」汗
一海「マジマジ。」
翔「……じゃあ、悪いな……頼むわ。」
翔は一海にアマゾンズドライバーを渡す。
一海「OK、任せてくれ!」
一海はアマゾンズドライバーを受け取った。
レイナ「翔君…一海達とも、打ち解けたみたいね。」
シオリ「そうみたいですね。」
翔と一海達の様子を、レイナとシオリは優しく見守っていた。
サクラ「翔さん。」
サクラは翔に近寄り、
サクラ「大丈夫ですか?ほら、手をとって----」
サクラは翔に手を差し伸べる。翔はサクラの手に、手を伸ばす。だが……
ふと、向きを変える。
翔「……っ!?」
瞬間、翔は言葉を失った。彼の視線の先に見えたモノは……
いかがでしたか?今回はここまでです。
今回は、短めのストーリーにしました。次回も、短めになると思います。
お楽しみに。