〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
この小説もついに…百二十話を突破しました!!それと、今更ながら『ザイアスラッシュライザー』を買っちゃいました。
タロスを撃破し、残された任務は……浄化ライブだ。しかし、その前にやらなければならないこともある。
本編参りまーす。どうぞ
Nの葬儀が終了した後、Nの遺体は火葬場へと運ばれて行った。メンバー達はNを最後まで見送りたかったが……それは叶いそうになかった。何故なら……
次の日、ドールハウスにて……
カナ「いきなり呼び出してすみません。池袋の汚染度調査終了しました。今回の勝利で汚染値は基準値を下回りました。」
翔「……つまり?」
カナ「はい、池袋浄化ライブの開催が決定しました。」
池袋浄化ライブが開催されることが決定したからだ。
翔「…そうか。」
翔(N…コイツらのライブ、すげぇんだぜ?天で見ていてくれるか?)
翔は心の中でそう言うと、
翔「お前ら、切り替えるぞ……天にいるNに、最高のライブを見せてやってくれ。」
と、メンバー達を鼓舞した。Dollsは真剣な表情になり、「了解!」と言った。
サクラ「とうとう、はじまるんですね…!」
レイナ「久々のアイドル活動よ。それも--今までの最大規模の!」
アヤ「ふっふっふ、腕が鳴るわね!」
ヤマダ「チームCはもうライブしたっすから。今回は休みってことで--」
ヤマダがそう言うと、
翔「おいおいおいおい!さっき了解って言ったろ?何だ、それは嘘だったのか、ん?」
と、翔がヤマダに詰め寄る。
ヤマダ「いやいや、そんなわけ無いじゃないっすかぁ!ッヒヒ、燃えてきたっす!!」
ヤマダはあっさりと態度が変わった。
ヒヨ「浄化ライブはDollsみんなで、だもんね!」
翔「そうだ、その通りだ。」
アヤ「一応、聞いておくけど…時間的な猶予はどれくらいあるの?」
アヤは斑目に聞く。
斑目「悪いが、すぐ決行する。…もちろん準備はできているな?」
翔「あんたはいつも、何かと前提で聞くよな。」
翔の言葉に、斑目は苦笑いした。
ナナミ「鬼ですか。どうやって会場をおさえるんですか。」
ナナミの言葉に、
斑目「言う必要があるか?」
と、ナナミに聞き返す斑目。
ナナミ「国家機関の権力、おそるべし……」
ナナミは少し震え上がった。
シオリ「ふふ……急すぎてドキドキしますね。でも、ぶっつけ本番も楽しそうです。」
シオリも張り切っている様子。
斑目「こういう時のためのレッスンなのだろう?……青空、片山、頼んだぞ。」
愛「はい、わかりました!」
翔「おい、Nも忘れんなよ?」
斑目「あぁ、そうだったな。」
斑目は上を見上げて、
斑目「……N、頼んだぞ。」
と、天にいるであろうNにも伝えた。そして、Dollsはレッスン場へと向かって行く。愛と翔も彼女達に続いて、レッスン場へと向かった。
レッスンを終え、会場に到着したメンバー達。
翔(アイツら、支度はできたのか…?)
ステージ裏で、翔はDollsを待っていた。すると……
ヒヨ「翔さーん!」
新しい衣装に身を包んだDollsがやって来た。
ヒヨ「じゃじゃーん!新しい衣装だよー♪」
まるで、プリンセスのようなマゼンダ色がメインの衣装だった。
サクラ「この衣装……すっごく、可愛い!」
サクラは純粋に、新しい衣装を気に入っていた。
ナナミ「ふむ……流行を取り入れたデザインで、機動性も悪くない。100点です。」
まるで、専門家のような感想を言うナナミだが、新しい衣装をだいぶ気に入っているようだ。
アヤ「いい感じ、いい感じ♪これは会場沸騰、間違いナシね!」
レイナ「では、さっそく本番までフォーメーションの確認を--」
最後の確認をしようとした時、ユキが口を開く。
ユキ「あの…ごめんなさい……ちょっとだけ、嫌な感じ、します。」
ユキがこうなると……
ヤマダ「ユキさんの予感は百発百中。こりゃ、敵さんのお出ましっすな。」
めちゃくちゃ高い確率で…いや、ほぼ100%敵が現れる。
シオリ「もうお客様が集まってきています。被害が出る前に、狩らないと……」
ミサキ「ウォーミングアップに丁度いいわね。」
レイナ「いつも通り、美しくないタイミング。…仕方がないわね。」
レイナはそう言うと、
レイナ「では、予定変更。時間まで、付近の巡回を行うわ。」
と、言った。
翔「なら、俺が行ってくる。お前らはリハーサルがあるだろ?」
レイナ「ふふ、心配ありがとう、翔君♪でも、大丈夫よ、ちょっとしたウォーミングアップだから♪」
翔「そうか。まぁ、好きにすれば良い。俺も俺なりにやらせてもらうけどな。」
レイナ「えぇ♪サクッと片付けて、リハをするわよ!」
レイナはメンバー達を鼓舞する。
シオリ「そうですね!では、参りましょうか。」
翔とDollsは、敵を討伐するために…戦場へと足を運んでいった。
そして、現場に着くと……
斬月・真「おらよっ!」
バロン「はぁっ!」
マリカ「やぁっ!」
シグルド「おらおらぁっ!」
4人の新世代アーマードライダー達が、ピグマリオン達と戦っていた。
翔「先客がいたか。」
斬月・真「…?…って、Dollsのみんなに、翔!?」
マリカ「あの、皆さんこれからライブなのでは…?」
アヤ「その前に、ちょっとしたウォーミングアップよ。」
アヤは斬月・真とマリカに言う。
バロン「翔、大丈夫なのか?」
翔「バーカ、いつまでもウジウジしてられっかよ。」
翔はそう言うと、ベルトを取り出そうとするが……
翔「あ、ヤベ…ベルトねぇんだった……」汗
愛用しているアマゾンズドライバーは、一海に預けていたのを忘れていた。
斬月・真「翔、これを使ってくれ!」
斬月・真はアタッシュケースを翔に向かって投げる。
翔「おぉっと、あぶねぇなぁ!?」
何とかアタッシュケースをキャッチした翔は、早速開けてみる。
翔「これって…!」
斬月・真「そのゲネシスドライバーとエナジーロックシード、ソニックアローはお前の物だ!使ってくれ!」
翔「…面白い。サンキュー、一海ィ!!」
翔はゲネシスドライバーを装着し、
《レモンエナジー》
エナジーロックシードを起動させる。その後、ゲネシスドライバーに装着し、レバーを押し込んだ。
《ロック、オン…ソーダ》
翔「…変身。」
レバーを離すと、ロックシードのエネルギーがドライバーに注がれていく。次の瞬間、翔の頭部にレモンのような物体が被さった。
《レモンエナジーアームズ…ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!》
変身音が響き渡り、レモンのような物体は鎧へと変わっていく。翔が変身したのは『アーマードライダーデューク』だ。
デューク「…っあぁ~。」
デュークに変身した翔は首を回した。
シグルド「お、よく似合ってんじゃんか、翔ちん♪」
マリカ「はい、とてもお似合いです♪」
デューク「お世辞は良いから、さっさとぶっ潰すぞ。」
ソニックアローを構えるデューク。
ヤマダ「おぉー!仮面ライダーデューク!!」
シオリ「以前変身した龍騎とは、違うカッコよさがありますね♪」
レイナ「王冠や髭を模したモールド、まるで王ね!とっても美しいわ♪」
ミサキ「No.1にふさわしい仮面ライダーね。」
Dollsもデュークに関心を示していた。そして、ピグマリオンとの戦闘を開始した。レッスンがあった後にもかかわらず、彼女達に疲れの色は見えない。
デューク side……
デューク「やっ!ムンッ!」ガキンッ!ガキンッ!
デュークはソニックアローの刃で、襲い来るピグマリオン達を次々と叩き斬る。目玉のようなピグマリオン、『ウォッチャー』が光線を放とうモノなら…
デューク「フンッ。」バシュッ!
ソニックアローから矢を放つ。デュークが放った矢は、ウォッチャーの光線を貫き……ウォッチャーに命中し、貫通した。勿論、ウォッチャーは消滅。
デューク「つまんねぇなぁ……」
退屈そうに言うデューク。Dollsや新世代アーマードライダー達の活躍で、ピグマリオンのほとんどが全滅した。その時……上空に何やら光る物が現れ、それが鍵穴の形に変わった。モノリスである。モノリスは怪しい光を発生させると、地上にピグマリオンを解き放った。
デューク「おい一海、別のエナジーロックシードはねぇか?」
斬月・真「おう、あるぜ!お前にプレゼントしようと思ってたんだ!」
斬月・真はデュークにエナジーロックシードを投げた。
パシッ…
デューク「へぇ、赤いエナジーロックシードか。」
デュークが受け取ったのは【E.L.S-HEX】というマークと、赤い色が特徴の『ドラゴンフルーツエナジーロックシード』だ。
ナナミ「そ、それは…ドラゴンフルーツエナジーロックシード!!翔さん、それは危険なロックシードじゃ!?」
デューク「大丈夫だって!」
デュークはレモンエナジーロックシードをドライバーから外し、
《ドラゴンフルーツエナジー!》
エナジーロックシードを起動し、
《ロック、オン》
ドライバーに取り付け、レバーを押し込む。
《ソーダァ!!ドラゴンエナジーアームズ!》
赤い鎧に包まれたデュークは、『アーマードライダーデューク (ドラゴンフルーツエナジーアームズ)』にタイプチェンジした。
デューク「こっちの方がしっくり来るな。」
デュークはそう言うと、ソニックアローにレモンエナジーロックシードを取り付ける。
《ロック、オン》
そして、モノリスを狙い……
デューク「くらえっ!!」バシュッ!
《レモンエナジー》
必殺技『ソニックボレー』を放った。ソニックアローから放たれた矢は、モノリス目掛けて真っ直ぐ飛んでいく。
ドゴォォオオオオオオンッ!
バロン「やったか!?」
しかし……何故かモノリスは無傷だった。どうやら、当たる直前に盾代わりのピグマリオンを召喚し、攻撃を防いだのだ。
デューク「ただの鍵穴じゃ、なさそうだな。」
デュークはレバーを2回押し込む。
《ドラゴンフルーツエナジースパーキング!》
音声が響いた直後、デュークは空中へ飛び上がる。そして、モノリス目掛けて『ライダーキック』を放った。
ガッシャァァアアアアアアアンッ!!
デュークのライダーキックはモノリスに命中し、モノリスは意図も簡単に粉々に砕け散った。
デューク「…ふぅ。」
モノリスを倒して満足したのか、デュークは変身を解いて翔の姿に戻った。
デューク side OFF……
翔「一海、このエナジーロックシード、暴走することはねぇのか?」
一海「大丈夫、何回もテストを重ねて作ったから!あ、ちなみにエナジーロックシードの番号は、俺のこだわりな。」
翔「良いじゃねぇか、原作のドラゴンフルーツエナジーロックシードそのものだ。」
一海「だろ?」
翔と一海はすっかり打ち解けていた。
紫「翔、まだこれを渡していなかったな。」
紫が渡したのは、黒が特徴のカードデッキである。これは、『仮面ライダーリュウガ』の物だ。
紫「実は、女神様から依頼を受けていてな。これと、翔にも渡した龍騎のデッキを渡すように…と。受け取ってくれるか?」
紫は小声で翔に言う。
翔「…成る程、ならソイツをくれ。」
翔はリュウガのデッキを紫から受け取った。
紫「ただ、気を付けて欲しいのは……このデッキは、自分を映す物ナシで変身が可能だが、身体への負担は大きい。慎重に使ってくれ。」
翔「分かったよ。」
紫からの注意事項を聞いた翔は、リュウガのデッキをポケットにしまった。
翔「おい、モノリスをぶっ潰したぞ。」
翔は通信機を通じてカナに報告する。
PPP--
カナ『はい、モノリス反応の消失、確認しました!』
翔「あいよ。」
モノリスが消滅し、ここは一先ず安全となった。
ヒヨ「うーん、チョーシいいみたい♪」
ヤマダ「このぬるぬるなバトル--ウォームアップには最適っすな。」
アヤ「そうやって余裕こいてたら、痛い目見るわよ。」
戦闘を終え、Dolls達も安心している様子。
ユキ「浄化……進んでる感じがします。蝶も、もうほとんど……」
ユキが言うように、池袋に蝶の姿はほとんど無い。
翔(…?……瞼が、重く……)
翔「……うっ……」
少しふらつく翔。
サクラ「…翔さん?」
ナナミ「大丈夫ですか?ふらついてますけど…」
メンバー達はそんな翔を心配する。
翔「…大丈夫…ただの立ちくらみだ……」
翔はDollsに言う。
シオリ「翔君の調子も優れませんから、そろそろ引き上げ時ですね。」
ミサキ「…そうね。じゃあ、一回りしてから楽屋に----」
その時……
PPP--
通信機が鳴り、カナから連絡が入る。
カナ『すみません!付近でモノリス反応検出しました!汚染値からみて、恐らく最後のモノリスです!』
どうやら、またモノリスが出たようだ。
レイナ「…了解したわ。」
翔「…またかよ。」
明らかに不機嫌な顔をする翔だが、
翔「出たなら、ぶっ潰すまでだ!」
戦う意識はあるようだ。
レイナ「みんな、聞いての通りよ。リハの時間は取れないかもしれないけど…」
シオリ「いいえ、むしろ良かったです。これで後顧の憂いなく、ライブができますから。」
アヤ「ま、みんな当然、振りも立ち位置も完璧に入ってるだろうし?」
ヤマダ「ギクリ…!」汗
ヒヨ「じゃあ、みんなでとつげきー!」
Dolls達は、最後のモノリスを破壊すべく、現場へと直行する。
翔「……。」
翔(コイツを、試して見るとするか……)
翔はポケットからリュウガのデッキを取り出す。
紫「翔、無理はするな!私たちもついている!」
翔「俺に命令すんな。」
翔は紫に反論する。
翔「今までずっと無理して生きてきたんだ……もはや、無理することなんざ、俺にとっちゃ朝飯前だ。」
そう言うと、Dollsの後を追っていく翔。
一海「Vバックルで変身しよう!翔とDollsの負担を減らすためにも!」
紫「そうだな!」
友香「賛成です!」
諒芽「おうよっ!」
一海達は噴水の溜め水にそれぞれのデッキをかざし、Vバックルを装着する。
4人「「「「変身!!」」」」
そして、仮面ライダーへと姿を変え、翔とDollsの後を追った。
Dollsと翔は現場に到着しており、戦闘を開始しようとしていた。
翔「……。」
翔はリュウガのデッキをかざす。すると、どこからともなくVバックルが出現し、翔の腹部に巻き付いた。
翔「…変身。」
翔は呟くような小さい声でそう言うと、デッキをVバックルに挿入する。すると、3方向から黒いシルエットのようなモノが現れ、それが翔に重なった。リュウガのデッキとVバックルで、『仮面ライダーリュウガ』に変身したのだ。
リュウガ「…っあぁ~、フンッ。」
リュウガは首を回すと、少し腕を動かした。
サクラ「えっ!?く、黒い龍騎!?」
シオリ「似てますけど違います。あれは、仮面ライダーリュウガです。」
ミサキ「原作の『仮面ライダー龍騎』では、鏡像の城戸 真司が変身しているわ。」
シオリとミサキの説明に、
サクラ「な、成る程…」
戸惑いながらも納得するサクラ。
ナナミ「レイナさん、翔さんには申し訳ないんですけど…リュウガは美しいっていうよりも、禍々しいって言った方が正しいかと。」
ナナミはレイナに言うが、
レイナ「そんなことは無いわ、翔君が変身する仮面ライダーは、どれも美しい姿よ♪」
ヒヨ「うん!翔さんはどんなヒーローに変身しても、カッコいいんだよー!」
レイナは美しいと言い、ヒヨはカッコいいと言う。
レイナ「そうね、ナナミもそう思うでしょう?」
ナナミ「ま、まぁ…そう、ですね……///」
レイナに詰め寄られ、頬を赤くしながらナナミは言った。
アヤ「でも、本当に龍騎にそっくりね。」
ユキ「はい、でも……少しだけ、違います。」
ヤマダ「アヤさん、どこが龍騎と違うか分かります?」
アヤ「えぇっ!?急に聞かれても分かんないわよ!」汗
ヤマダ「正解は~…身体の色は黒く、目の形はつり上がっていて、紋章も龍騎のものよりも禍々しいものとなっているっす。」
アヤ「まぁ、身体の色が違うってことだけは分かってたわよ?」
ユキ「アヤさん…急に聞かれても分からないと、言ってました。」
ヤマダ「フヒヒ、ライダーマスターとしての道は、まだまだっすねぇ。」
アヤ「だああもう!うるさいわね!!」
ユキとヤマダの言葉攻めに、怒るアヤ。
ゾルダ「皆さーん!」
そこに『仮面ライダーゾルダ』、『仮面ライダーナイト』、『仮面ライダーファム』、『仮面ライダーアビス』が、姿を現した。そして、それぞれのバイザーでカードを読み取り、ミラーモンスターを召喚した。
サクラ「わぁっ!?み、ミラーモンスター!?」
ミラーモンスターの出現に、驚くサクラ。
ナイト「コイツらはみんな、Dollsの味方だ!」
アビス「この後、ライブあんだよね?」
ファム「少しでも、負担を減らせればと思ったんだ。」
ゾルダ「あの、お節介かもしれませんが…」
ナイト達の説明に、
ナナミ「むしろ、助かります。」
ヤマダ「っははぁ、燃えてきたぁ!!」
Dollsはやる気を燃やしていた。
リュウガ「…GO!」
リュウガの声と共に、戦闘が始まった。Dollsは剣やハンマー等の近接武器を振るって戦う。ナイトはダークバイザーを振るい、ダークウイングと共にピグマリオンと戦う。ファムもブランバイザーを振るい、ブランウイングと連携を取りながら戦う。ゾルダはマグナバイザーから銃弾を放ち、マグナギガと共に遠距離からメンバー達を支援しながら戦う。アビスはアビスラッシャーとアビスハンマーと協力しながら、近接戦を繰り広げる。
リュウガ side……
リュウガ「っ!ムンッ!」
リュウガはピグマリオンを引っ掻いたり、殴ったり、蹴ったりと乱暴な近接戦を繰り広げていた。下級のピグマリオン達は、どれも一撃でリュウガに葬られて行った。
リュウガ「…ったく、歯応えのねぇ連中だぜ。」
退屈そうに言うリュウガだが……
ズドンッ!
そんなリュウガの前に、謎の異形が姿を現した。二本のねじれた長い角を頭に生やし、まるで鋭い剣のような両腕を持っているのが特徴だ。
リュウガ「…何モンだ、てめぇ?」
すると、その異形は……片山 愛の姿に変わり、名前を名乗る。
パスト「我が名は『パスト・アルカリア』、伝説の隊長と呼ばれし者を始末しに来た。」
『パスト・アルカリア』……人間に擬態が可能の化け物だ。
リュウガ「…へぇ、その前に…俺と戦え。」
リュウガ(パスト・アルカリア…コイツ、人に擬態できるのか……)
パスト「…良かろう。」
パスト・アルカリアは元の姿に戻り、構えを取った。
リュウガ「…来い。」
パスト・アルカリアを挑発するリュウガ。すると、パスト・アルカリアは右腕を振りかざし、襲いかかって来る。
ドッ!
リュウガは突き飛ばしで、パスト・アルカリアを吹っ飛ばした。そして、倒れたパスト・アルカリアに向かって走り出す。
パスト「っ!!」
パスト・アルカリアはリュウガに雷を落とすが、リュウガはそれを全て回避した。
リュウガ「っ!!」
そして、パスト・アルカリアの首を掴み、片手で持ち上げると……思い切り投げ飛ばした。
パスト「っ!?」
仰向けに倒れたパスト・アルカリアに、ゆっくりと近付くリュウガ。
リュウガ「がぁっ!」ドガッ!
パスト「っ!!?」
リュウガはパスト・アルカリアを乱暴に踏みつけ…
リュウガ「うがっ!がぁっ!」ドガッ!ドゴッ!
乱暴に蹴り、地面を転がす。
パスト「ーー!!!!」
パスト・アルカリアは悲鳴のような声を出す。すると、どこからともなく無数の妖魔が姿を現した。
アビス「あの化け物、妖魔まで呼びやがって…!」
アビスはピグマリオンを倒すと、リュウガの元へ向かう。ナイト、ゾルダ、ファムもリュウガの元にやって来る。
リュウガ「俺には、仲間がいる……いくら雑魚を呼ぼうが、無意味だ。」
リュウガはそう言うと、無数の妖魔目掛けて走る。ナイト、ゾルダ、ファム、アビスもリュウガに続いて走り出す。
ファム「翔!雑魚は私たちに任せろ!」
リュウガ「あぁ!」
リュウガはターゲットをパスト・アルカリアに変更する。
ナイト「友香、翔の援護を頼む!!」
ゾルダ「分かりました!」
アビス「アビスハンマーとアビスラッシャーも、翔ちんの護衛を頼むぞ!」
ファム、ナイト、アビスは周辺の妖魔を、ゾルダはアビスの契約モンスターとリュウガの援護をする。
リュウガ「うらぁっ!」ドゴォッ!
パスト「っ!!」
パスト・アルカリアはリュウガに反撃しようと腕を振るが……
ガッ、ドゴッ!バキィッ!
攻撃をリュウガに受け止められ、手の甲で攻撃された。リュウガから離れようモノなら、
ゾルダ「はっ!」ズダダダダーー!!
マグナギガ「!!!!」ドゥルルルルルルーーーー!!
アビスハンマー「!!」ズダァンッ!ズダァンッ!
ゾルダ、マグナギガ、アビスハンマーに銃撃される。パスト・アルカリアが銃撃に怯んだ隙に、リュウガは『暗黒龍召機甲(あんこくりゅうしょうきこう)ブラックドラグバイザー』にカードを読み込む。
《アドベント》
バイザーからはくぐもった様な音声が響く。その直後、どこからともなく黒い竜型のミラーモンスターが現れる。リュウガが契約しているミラーモンスター『暗黒龍(あんこくりゅう)ドラグブラッカー』である。ドラグブラッカーを呼んだリュウガは、別のカードを読み込む。
《ファイナルベント》
音声が響いた直後、ドラグブラッカーはパスト・アルカリア目掛けて火球を放った。それは見事、パスト・アルカリアに命中する。その瞬間、パスト・アルカリアは石化してしまう。すかさずリュウガはドラグブラッカーと共に空中に飛び上がる。
リュウガ「ぉぉおおおおおおお!!」
そして、必殺技『ドラゴンライダーキック』を繰り出した。石になったパスト・アルカリアは粉々に砕け散った。
リュウガ「……。」
勝利したリュウガは、Dolls達の方を向く。彼女達も、モノリスの破壊に成功したようで、戦闘を終えていた。
リュウガ side OFF……
翔「おい、これで全部か?」
PPP--
カナ『お疲れ様です!これで全てのモノリスを破壊しました!』
どうやら、全てのモノリスの破壊に成功したようだ。
カナ『開演時間が迫っています。Dollsの皆さんはこのままステージへ。翔君には関係者席を用意していますから、客席へ移動お願いします。』
カナはDollsと翔に言う。
翔「分かった。」
翔はそう言うと、通話を終えた。
レイナ「みんな…ここからが私たちDollsの、本当の戦いよ。」
アヤ「あたしたちの全部--ここで出し切るわよ!」
メンバー「「「はいっ!」」」
Dollsの気合いを見たところで、
翔「お前ら、頼んだぞ。」
と、翔は告げた。そして、会場へと戻って行く。一海達も後を追うように、ライブ会場へと戻って行った。
会場に戻った翔は、関係者席を探していた。
翔(関係者席、どこにあるんだ……?)
中々見つからず、少し焦りかけた時……
翔(…ん?あれは、ルリちゃん?それに……元ストライカー達に、胡蝶さん、七草さんまで……)
前の席にルリ、元ストライカー達、深雪、蜜璃の姿を発見した。
ルリ「あっ、お兄ちゃん!遅いよー!席、ルリの隣だよ!」
翔「そうか、分かった。」
翔はルリの左隣の席に座った。右隣には、蜜璃が座っていた。
翔「しっかしまぁ……こうしてフルメンバーのライブを見んの、久しぶりだな。」
ルリ「うん!ルリ、すっごく楽しみ!お姉ちゃんたち、衣装も新しくなったって喜んでたよ。」
翔「そうだな。さて、どんなパフォーマンスを見せてくれんのか……」
そうこうしているうちに……間もなく、池袋浄化ライブが始まろうとしていた。
ルリ「わわっ、は、始まるね!ドキドキするよ~…!」
蜜璃「Dollsの皆のライブかぁ……緊張してきたなぁ。」
深雪「蜜璃さんが出る訳でも無いのにですか?」
蜜璃「そ、そうだけど…!」汗
深雪「ふふっ、冗談です。私も、緊張しています。」
深雪と蜜璃は、Dollsのライブを見るのは初めてである。客の立場とは言えど、かなり緊張していた。そして、
ファン達「「「おおぉぉおおおおおおおお!!」」」
Dollsがステージに登場すると、ファン達は歓声を上げた。
アヤ『みんなー!あったまってるー!?』
ファン達「「「いぇぇえええええええい!!」」」
ナナミ『話になりません。もっと腹から声出してください。』
ファン達「「「いぇぇえええええええい!!!!」」」
シオリ『ふふっ、みなさん、バッチリですよ!』
アヤ、ナナミ、シオリに歓喜を上げるファン達。
ユキ『今日は、いっぱい歌います…』
ヒヨ『ヒヨたち、元気いっぱいがんばるから、みんなも元気いっぱい楽しんでねー!』
ミサキ『それじゃあ1曲目…行くわよ!』
そして、Dollsのライブが始まった。
Dolls~『Eternal Memory』~♪
翔(新曲、初披露なのに…歌もダンスも皆完璧だ……レッスンの時間、あんま取れなかったはずなのに……皆すg)
ルリ「みんな、すごいよ…!キラキラしてるよー!」
翔が言おうとしたことを、ルリが言った。
翔「俺もそう思う。」
蜜璃「ふわぁぁああああああ!!す、すごい…!!」
深雪「Dollsの皆さん、本当に輝いてますね♪」
モニカ「やっぱり、いつ見ても…Dollsはスゴいな~♪」
雪枝「はいっ!歌もダンスも、全てが最高です♪」
ほたる「皆さん、光のように輝いて…きゃー♪」
翔達は、Dollsのライブに感動していた。
アヤ『みんなーっ!大好きだよーっ!!』
アヤはファン達にメッセージを送った。彼女のメッセージに歓喜をあげるファン達。
ヤマダ『はぁ…ヤマダはもう、活動限界っす…』
ヤマダがそう言うと……
ファン達「「「翔の兄貴ーー!!一言お願いしまーす!!」」」
なんと、ファン達が翔にふってきたのだ。
翔(…ったく、しょうがねぇな……)
翔は席から立ち上がり、
翔「おいヤマダァ!今のお前は、最高に輝いてんぞ!!その輝き、ぜってぇ失うな!!」
と、ヤマダにエールを送った。
ヤマダ『っ!?…っしゃあ!まだまだ行けるっすよぉー!!』
ヤマダはあっさり元気になる。ファン達は「兄貴、ありがとー!!」と言った。
レイナ『この美しい景色、私たちは決して忘れないわ…!』
サクラ『今日は来てくれて…本当に、ありがとうございました…!!』
ファン達「「「ワァァアアアアアアアアアア!!」」」
更に歓喜をあげるファン達。
一海「うっ、ううぅぅ……やっぱりDollsって、すっげぇよぉぉおおおおおお!!」
普通観客席にいる一海は号泣し、感動していた。
紫「一海、ハンカチ使うか?」
一海「あ……あぁ…!」
そして、紫からハンカチを受け取り、涙を拭った。
友香「わぁ…皆さん、本物のお姫様みたい…!」
諒芽「そうだな!!」
友香、諒芽もDollsのライブに感動していた。
ルリ「すごいね…すごい…お姉ちゃんたち…」
ルリもDollsのライブに感動している。
翔「あぁ、そうだな。」
ルリ「私、私--Dollsのファンでよかった。」
元々……Dollsファンであったルリは、記憶を無くしていたが……今では再びDollsファンとなっていた。
翔「……。」
翔(N……お前も見てるか?…Dollsって、すげぇだろ……?)
心の中で、翔はNにそう伝えた。
その後、池袋浄化ライブは無事に終わった。翔はステージ裏に来ていた。
翔「お疲れ。」
そして、メンバー達に『仮面サイダー』を配って回っていた。
ヒヨ「翔さん!ヒヨ、翔さんいたの見えてたよー!」
翔「そうか。今までで最高の盛り上がりだった……新曲も、良かったぜ?」
Dollsにライブの感想を簡単に告げる翔。
シオリ「ふふ、ありがとうございます♪ステージに立っていても、感じました。」
微笑みを見せるシオリ。
ナナミ「一体感…って言うんですかね。客席とステージの境界が無くなるような…」
ユキ「…不思議な、感覚でした。」
ナナミとユキは、不思議な感覚を感じていたようだ。
アヤ「またやりたいよね。今日みたいなライブ。」
サクラ「はい…!もっともっと、お客さんたちを笑顔にできるだけように…!」
アヤとサクラが言う中…
ミサキ「だけど、反省点もある。」
ミサキは厳しい一言を言った。
翔「……っ?」
翔(あ、あれ……?)
そんな中、翔は身体中が重くなっていくのを感じていた。
レイナ「そうね。フォーメーションの大きな乱れが2か所あったわ。」
レイナ達が反省点を話している中……
翔(段々、視界が…歪んで……くそっ……)
翔は視界が歪んでいるのを、必死で堪えていた。
ミサキ「ヤマダ。帰ったら反省会だから。」
ヤマダ「なぜ、名指し……今日くらいはカンベン…マジカンベン……」
明らかに嫌そうな顔をするヤマダ。
アヤ「なに言ってるのよ、たゆまぬ努力はアイドルの義務!ソッコーで着替えて帰って、レッスン室に集合だからね!」
ヤマダ「うへ~……」
翔(マズイ……もう…限、界…だ……)
翔はゆっくりと目を閉じると……
ドサッ……
そのまま地面に倒れてしまった。その音を聞き、翔の異変に気付いたDolls達。
ヒヨ「あれ…?翔さん…?」
シオリ「翔君、しっかりしてください!」
サクラ「翔さん!!!」
アヤ「翔!!どうしたの、翔!?」
ミサキ「深雪さんと蜜璃さんを呼んで来るわ!!」
突然、翔が倒れたことに……Dollsは大慌て……
何故、彼は倒れてしまったのか……彼の身に、何が起こったのか……
今は、謎のままである。
いかがでしたか?今回はここまでです。
池袋浄化ライブは、終わりましたが……Case 1(第二章)の終わりまで、後2、3話です。
てか、久しぶりに10000字以上書いたな~……時間がかかって、中々更新できず、申し訳ありません。
ではでは、次回もお楽しみに~。
またね、ねたま、またね~