〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



この物語の1つ前の物語にタイトルを書き忘れ、慌ててタイトルを書きました(笑)。いやぁ、失敗失敗…たはは……汗

この物語を書き終えた後に、浄化ライブの後日談を投稿します。

では、どうぞどうぞ……本編へ


第百二十四話 蠢くモノたち

マキナ『もうすぐ。

 

 

もうすぐだから。

 

 

もうすぐ、一緒に----

 

 

この庭園で見届けましょう。

 

 

きっと、アナタが求める結末が、そこに、あるはずだから--

 

 

さあ、あきらめましょう

何もかも、全て------』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……?」

翔(……この匂い……俺の部屋の、匂いだ……)

翔「……。」

翔が目を覚ましたのは、ドールハウスにあるマイルームであった。目で部屋を見渡すと、アマゾンやプレミアムバンダイで購入した仮面ライダー関連のグッズがあった。更に、近くには斑目とカナと愛の『ドールハウス3巨頭』の姿があった。

翔「……?」ムクッ…

翔はベッドから身体を起こした。それに気付いた3人は、翔の方に振り向いた。

斑目「青空。目が…覚めたか?」

翔「斑目、さん……南田、さん……片山さんも……」

翔は目をぱちくりしながら3人の顔を伺う。

斑目「…私が分かるか。それは何よりだ。」

翔「俺……」

カナ「池袋の浄化ライブ終了後、倒れて…3日間、眠り続けていたんです。」

翔「何だって…?」

カナの言葉に、翔は少し驚いた。

愛「色々あって、無理し過ぎちゃったのかも知れないね……」

斑目「いや、私が焦りすぎていた。」

斑目はそう言うと……

斑目「青空…君の負担をかえりみず、無茶をさせたこと……すまなかった。」

と、翔に謝罪した。

翔「謝んじゃねぇよ。最終的に判断したのは、俺なんだから。」

翔は斑目にそう言った。

斑目「当面の間、Dollsはアイドル活動に専念させる。」

カナ「マネージャー業務は、私と片山さんが代理で務めます。翔君はゆっくり静養してください。」

翔「そこまでされると、何だか悪いだろ……」

翔はそう言うが……

愛「気にしないで?あたし達は、翔君が元気になって欲しいからさ。」

と、愛は彼に微笑んだ。

翔「……悪いな、迷惑かけちまって……」

斑目「…謝ることはない。君がいなければ、渋谷も池袋も、奪還は為し得なかった。」

斑目は翔に言う。

斑目「こちらのことは気にせず、体調を戻すことだけを考えてくれ。」

翔「……。」

翔は少し黙った後、こう言った。

翔「…1つ気になることがあるんだが。」

3人「「「…?」」」

翔「今回、池袋を奪還出来たのは……一海達やNの協力があったからだ。それだけは覚えといてくれよ。」

翔の言葉に、3人は「分かった。」と頷いた。

カナ「では、私たちは失礼しますね。」

愛「翔君、ゆっくりしててね?」

そして、ドールハウス3巨頭は翔の自室から出ていった。

翔「……。」

1人になった翔は、

翔(3日も寝てたとはな……情けねぇ話だ……)

と、思わずため息をついてしまった。

翔(アイツら、どうしていることやら……)

 

 

 

その頃、翔の自室前では……

 

アヤ「……で、どうする?」

DollsチームCのメンバーが来ていた。

ヤマダ「いや、どうするって。看病するために来たんでしょーが。」

アヤ「いや、恥ずかしいじゃん!」

ユキ「じゃあ…私がいきます。いちばんのり……」

ユキがドアノブに手を追いたその時、

ナナミ「ちょっと待った。やはり、こういうのは質より量。」

チームBのメンバーがやって来て、ナナミが待ったをかけた。

ナナミ「全員で押しかければ、翔さんも悪い気がしないのでは?」

ナナミはそう提案する。

ヒヨ「いーねー!」

ヒヨはナナミの提案に賛成しているようだ。

ヒヨ「ぜーいんでいってさ!寝ないで、ずーっとお話したいな~♪」

ナナミ「病人相手に何て鬼畜な。」汗

レイナ「それでは、翔君がかわいそうよ。」

流石に先程のヒヨの提案は、メンバー達は乗り気では無かった。そこに、

ミサキ「何してるの、アナタたち。」

ミサキが姿を現す。更に…

シオリ「あら。ミサキさん。ミサキさんこそ何しに?」

サクラ「ミサキさんも、翔さんが心配で来たんですよね?」

シオリとサクラも姿を現した。

ミサキ「……たまたま通っただけ。」

すぐに否定するミサキだが……

レイナ「あら、でも、昨日もこのあたりにずっといたような……」

ミサキ「ねつ造しないで。ずっとはいないでしょ!ずっとは。……まぁ、翔さんが心配なのは事実だけど……」

レイナの言葉に、思わずボロが出た。

レイナ「…いたことは認めるのね。まあ、私もそうなのだけれども。」

サクラ「やっぱり、ヒヨちゃんの提案通り。みんなで、お見舞いしましょうよ!」

 

 

 

翔「……?」

翔(何だか騒がしいな……誰だ?)

翔は出入口のドアが気になり、視線を向ける。ドアの向こうからは、Dollsの声が聞こえてくる。

サクラ「せーのでいきますよ!」

翔(…何だ?)汗

サクラ「せーの!」

ガチャッ……

この後、Dollsが翔の見舞いに訪れ、少しだけ嬉しく思った翔なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、観測室では……

 

斑目「…で、青空の状況は。」

カナ「現在の平均体温は35.2度。心拍数も、各臓器の活動も、弱っています。」

何やら、斑目とカナが翔についての話をしている。

カナ「片山さんの所見では、ただの疲労とは考えられない、と……」

斑目「…“存在強度”の低下、だな。」

ボソッと呟く斑目。

カナ「存在強度…?」

斑目「少女がドールになるとき、その存在は世界から抹消される。青空に起きていることは、恐らくそれと同じだ。進行はそれよりもずっと緩やかだがな。」

カナ「なら、このまま進行すれば翔君の存在は--」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斑目「消滅する、可能性が高いな。」

 

斑目は重い口を開きながら言う。

カナ「そんな……折角、帰って来てくれたのに…!」

斑目「…当然、その事態だけは絶対に避けなければならない。私も、もう……青空を、失いたくないからな……」

カナ「引き続き調査を進めます。」

斑目「調査をするなら、オフラインにしろ。」

カナ「オフラインで、ですか?でも、EsGの演算に頼らないと----」

斑目「--何も聞かずに、そうしてくれ。」

カナ「……わかりました。」

カナは観測室から出ていく。1人になった斑目は……

 

斑目「マキナ……

 

 

お前の思う通りにはさせない。」

と、恨めしそうな声で呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、暗い音の無い世界では……

 

デウス「……。」

ここには、デウスが身を潜めている。

デウス「……はぁ。」

彼女は1人、ため息をつく。

デウス「虚無とは、こういう気持ちか。これだけ生きてて、まだ学ぶことがあるとはね。」

Dolls、翔、一海達に負け……デウスは悔しさを拭えずにいたのだ。

デウス「うるさい。」

この空間には彼女だけなのに……何故か、うるさいと言い出す。

デウス「--うるさいな。いつまでもしゃべるなよ。」

まるで、誰かと会話をしているようだ。

デウス「わかってる。やるさ、ちゃんとやる。ちゃんとやれる。」

彼女はいったい……誰と話しているのか。

デウス「----腹が立つな。

 

 

 

どうせいつもみたいに、“あの庭”で薄気味悪い笑みを浮かべてるんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--マキナ。」

何と、彼女はマキナと会話をしていたようだった。

デウス「次は覚えておくんだね。ボクの属性は憤怒。この怒りを、決して忘れないからね。」

彼女の表情は、恨めしそうな怒りに満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「全く困ったものですな。

 

 

デウスとマキナ……アレらが自由にのさばっておりまして--

 

 

隠ぺいするこちらの身にもなっていただきたいものですなあ。

 

 

ええ--ええ……プロジェクトの推移は順調です。

 

 

必ずや、ご期待に沿えることでしょう。」

 

 

とある男が、誰かと話している。

 

 

???「もちろんです、“総理”。

 

 

では、今日もよい1日を。」

ピッ……

 

 

 

???「--さて、そろそろ頃合いか。総仕上げを始める時だな。

 

 

一手一手詰めてきた……ようやく、貴様にチェックをかけられる。

 

 

これ以上、東京を貴様の好きにさせたりはせんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----“斑目 セツナ”。」




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回からは、池袋浄化ライブ終了後の話を、所謂“後日談”を書いていきます。

お楽しみに~
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