〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
今回から、『アーサー@23歳迎えました!』さんとのコラボ回が始まります。
翔「何だ?また黒崎さんらがこっちの世界に来るのか?」
やさぐれショウ「いや、今回は別の人だよ。」
翔「…何?」
やさぐれショウ「アーサーさんと話し合って決めたことだからね。」
翔「そうか。なら…
本編に行くか。」
やさぐれショウ「そうだね。では、どうぞ」
コラボ回 異世界からの来客
天界にて……
ヘルメス「…ん、この人物は拓斗の知り合いなのか。」
翔を転生させた張本人の神様『ヘルメス』は、黒崎のいる世界を見て、とある男に目をつけていた。
アフロディーテ「神様?」
ヘルメス「あぁ、女神か。翔達のいる世界に、この男『弓削 明良(ゆげ あきよし)』をちょっとだけ飛ばそうと思ってな。」
ヘルメスはアフロディーテに言う。
アフロディーテ「また悪戯ですか?」
ヘルメス「悪戯とは失礼な……まぁ、否定はできないが……」汗
アフロディーテ「…。」汗
ヘルメス「…さて、まずはこっちに呼ぶとするか。」
ヘルメスは指パッチンをした。
その頃、とある世界では……
弓削「……。」
黒崎の友人である『弓削 明良』は、会社で書類の整理をしていた。何気なく、書類を整理する彼だが……
弓削「…ん?」
突然、目の前が眩しくなってくる。
弓削(な、何だ…この光……っ!?)
その瞬間、彼の目の前が眩い光に包まれた。その後、光は消えたのだが……社長室に弓削の姿は無かった。
弓削「……?」パチッ…
弓削が気が付くと、そこは……
弓削「…何なんだ、ここ……」
雲の上に、大小ギリシャ風神殿のような建物が幾つもある。神々が住む『天界』に、弓削は来たのだ。
ヘルメス「やぁ、君が『弓削 明良』かな?」
そこに、弓削を呼んだ張本人『ヘルメス』が現れる。
弓削「そ、そうですが……?」
ヘルメス「あぁ、まだ名前を名乗って無かったな……私は『ヘルメス』、自分で言うのもあれだが……旅人、商人などの守護神なんだ。能弁、境界、体育技能、発明、策略、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者とも言わていてな。」
ヘルメスは名前を名乗ると、ケラケラと明るく笑った。
弓削「……。」汗
弓削が困惑していると……
アフロディーテ「神様、明良さんが困っているじゃないですか。」
ヘルメスの右隣に、長い銀髪の女神『アフロディーテ』が現れた。
アフロディーテ「あ、はじめまして、弓削 明良さん。私は『アフロディーテ』と申します。生殖と豊穣、春の女神とも呼ばれています。」
アフロディーテも弓削に名前を名乗ると、ペコリと綺麗なお辞儀をした。
弓削「えっと、お二方は…神様なんですか?」汗
ヘルメス「そうとも!」
胸を張るヘルメス。
アフロディーテ「神様。」汗
弓削「か、神様…あの……何故私はここに?」
ヘルメス「あ、そうだ。明良、君には少し、この世界に行って貰おうと思ってな。」
ヘルメスは球体を作り、とある世界の様子を見せる。9人のアイドルがステージでパフォーマンスを披露する様子……左腕の銀色の腕輪を光らせ、仲間達と共に奇妙な化け物と戦う少年の様子等が映されていた。
弓削「この世界は……一体……」
ヘルメス「早速、この世界に飛ばすぞ?安心してくれ、時期に元の世界に帰す。」
ヘルメスはそう言うと、弓削に右手を突きだした。すると、弓削の服装が消防服に変わり、身体中が光だした。
弓削「は?え?ちょっ……いやいやいやいや!ちょっと待ってくれ!!まだ心の準備が」
弓削はそう言うも、時既に遅し……彼は【プロジェクト東京ドールズ】の世界に飛ばされる。
ヘルメス(あ、そうそう。君は現役の消防士ということにしてあるからなー!)
【プロジェクト東京ドールズ】の世界にて……
弓削「…ここは、どこだ?」
弓削が降り立ったのは、東京のとある消防署だった。その時……
ニ穂「おいお前。」
ニ穂を初めとするストライカーチーム『ビスケット・シリウス』の四人が現れた。
弓削「…?」
弓削が困惑していると、
楓「貴方、隊長さんの居場所を知ってるかしら?教えて欲しいのだけれど。」
と、楓は弓削に言う。
弓削(隊長?…一体、誰のことだ?俺にはさっぱり分からんぞ……)
弓削「私は弓削 明良という者ですが…その“隊長”と言うのは一体、どちら様でしょうか?」
訳が分からず、弓削はストライカー達に名前を名乗り、彼女達に質問した。
ニ穂「質問を質問で返すな。それで、知ってるんだろうな?」
弓削「いいえ、知りません。そもそも、貴女方はどちら様ですか?」
ニ穂にそう言う弓削だが……
依咲里「なんて失礼な…!!」
華賀利「ニ穂様、この男…どうしましょうか?」
と、依咲里と華賀利はヒソヒソと話す。
ニ穂「おい、10秒だけ待ってやる。今すぐ“翔”の居場所を教えろ。」
挙げ句の果てに、ニ穂は弓削に無茶苦茶な注文をした。
弓削「は、はぁっ…!?」汗
弓削が困っていると……
「なら、5秒だけくれてやる。とっととこの人の前から消え失せろ。」
背後から男の声が聞こえてきた。弓削がビックリして後ろを振り向くと、そこには……
黒い髪型に幼い顔立ちをした少年が立っていた。左腕には、ギギの腕輪によく似た銀色の腕輪をつけている。
華賀利「まぁ、隊長様♪」
ニ穂「翔!!」
喜びを見せるストライカー達だが、現れた少年は表情を変えず、弓削の前に出る。
翔「ったく、初対面の相手に名前も名乗らず、挙げ句の果てに無茶な注文をするとか……お前らの方がよっぽど失礼だわ。」
少年はそう言うと、弓削の方を振り向く。
翔「大丈夫か?」
弓削「…き、君は一体……」
弓削が少年に問うと、少年は名前を名乗る。
翔「『青空 翔』、通りすがりの“仮面ライダー”だ、覚えておけ。」
少年の名前は『青空 翔』……翔は名前を名乗ると、龍騎のデッキを取り出し、消防署の窓にかざす。すると、銀色のベルトが現れ、翔の腹部に巻き付いた。
依咲里「た、隊長様…一体何をなさるおつもりで?」
翔「…決まってんだろ、お前らをぶっ潰すんだよ。」
翔はストライカー達の方を振り向き、龍騎のデッキを銀色のベルト『Vバックル』に挿入する。
翔「変身。」
そう言うと、翔の身体に3つの半透明のシルエットが重なり、姿が変わった。まるで、中世の騎士のような姿で、頭部は龍のような形をしている。
『仮面ライダー龍騎』…翔が変身した仮面ライダーの名前である。
龍騎「っあぁ~…フンッ。」
龍騎は首を回し、右腕を少し動かすと、
龍騎「…来い。」クイクイッ
ストライカー達を挑発する。
ニ穂「っ!?うぉぉおおおおおおお!!」
案の定、挑発に乗ったニ穂は剣を大きく振りかぶって、龍騎に襲いかかって来た。
龍騎「…相変わらず、何も成長してねぇ、なぁっ!!」ドゴォッ!
ニ穂「がっ!?」
龍騎はニ穂にハイキックを繰り出し、返り討ちにした。
依咲里「ニ穂様!!」
華賀利「よくもっ!!」
依咲里、華賀利も襲いかかって来たのだが、
龍騎「らぁっ!!」ブゥンッ!ドガガッ!!
龍騎は回し蹴りであっさりと返り討ちにした。
楓「っ!!」
楓は魔弾を龍騎目掛けて飛ばしてくる。
龍騎「やっ!せやっ!おらっ!ムンッ!」
龍騎は飛んで来た魔弾を全て弾き返し、最後はサッカーのボレーシュートの如く、空中で魔弾を蹴り返した。
楓「きゃっ!?」
魔弾は楓に当たり、彼女は空中から地面に落下した。
龍騎「…。」
龍騎は弓削の方を見ると、彼はあまりの衝撃に固まっていた。
龍騎「俺の見える範囲に隠れていろ。」
弓削「…えっ?」
龍騎「早く!!」
弓削「…あ、あぁ。」
弓削は消防署の車庫にある消防車に隠れた。
弓削(一体…何なんだ?何が起こっているんだ?)
弓削は隠れて、龍騎とストライカー達が戦う様子を見守っていた。
龍騎「おらよっ!ムンッ!」
ニ穂「がぁっ!?」
華賀利「ぐはっ!」
依咲里と楓が魔弾を飛ばして来ようものなら、
龍騎「無駄だ…ぅらぁっ!!」
回し蹴りで魔弾を全て蹴り返し、依咲里と楓を返り討ちにする。その時……
栞「シリウスの皆、大丈夫!?」
ストライカーチーム『ショコラーデ・ミラ』の四人が姿を現した。
龍騎「ちっ、目障りな虫がまた増えやがったか…」
龍騎は不機嫌そうに言う。その時、
「翔くーん!!」
龍騎の後ろから、3人の女性が姿を現した。
龍騎「…片山さん、胡蝶さん、七草さん。」
愛「あたしも戦うよ!」
深雪「微力ですが、私も協力します♪」
蜜璃「私も一緒に戦うよ!」
龍騎「…助かる。」
愛はイクサベルトを装着し、深雪は竹刀を構え、蜜璃は鞭を構える。愛はイクサナックルを取り出すと、ナックルを右手に当てる。
《レ・ディ・ー》
愛「変身!」
《フィ・ス・ト・オ・ン》
そして、仮面ライダーイクサに変身し、イクサカリバーを構える。
あおい「ふん、女が3人増えたとしても、数はこっちの方が上だ。」
あおいは完全にナメている。
チカ「ねぇねぇ、降参するなら今だよ?どうする、降参する?するよね?」
チカはまるで勝ち誇ったように言う。
龍騎「降参だってぇ?ッハハ、笑わせんじゃねぇよ。俺はお前らをぶっ潰すからなぁ?」
イクサ「あんた達さぁ、いい年して人様に迷惑かけて、恥ずかしいと思わない訳?」
蜜璃「成る程…君たちが『ストライカー』なんだね?」
深雪「愛さんからも話を聞いていましたが……想像以上に非常識な人達なんですね。ビックリです。」
龍騎、イクサ、蜜璃、深雪には降参するつもりは更々無かった。
あおい「…そうか、それなら仕方ないな。」
依咲里「お待ち下さいあおい様!あの騎士は隊長様です!!」
あおい「な、何!?」
あおいは龍騎を見て、驚いていた。
龍騎「ごちゃごちゃ喋ってる暇があんなら、かかってこいよ?ノロマ。」
龍騎が挑発すると、あおい達はブチキレて向かって来る。
夕依「やぁっ!!」
夕依は式神を召喚し、龍騎に襲いかからせる。
龍騎「…。」
《アドベント》
龍騎はドラグレッダーを召喚し、
龍騎「行け。」
ドラグレッダーに式神を攻撃させた。ドラグレッダーは『ドラグブレス』を吐き出した。式神はドラグレッダーの攻撃に焼かれ、消滅した。
栞「やっ!はっ!それっ!」ピュッ!ピュッ!ピュッ!
栞は矢を放つも、イクサはバク転回避し、
イクサ「ふっ!」ズダダダダーー!!
イクサカリバーの銃口から弾丸を放ち、反撃した。
チカ「それそれぇっ!!」
チカは大筒から花火を放つが、
蜜璃「はっ!」
蜜璃は空高くジャンプし、
蜜璃「えぇぇええええええい!!」
チカにライダーキックを繰り出し、更に、チカが落とした大筒を持ち上げると、
蜜璃「おぉぉおおりゃぁぁあああああああ!!」ブオォッ!!
倒れたチカ目掛けて投げ飛ばした。チカは大筒に押し潰され、目に渦巻きを作り、戦闘不能になった。
あおい「はっ!やぁっ!せやっ!!」
あおいは2本の刀を振り回して、深雪を攻撃するが、攻撃は避けられ、受け止められ、深雪に全く命中しない。
深雪「綺麗なお嬢さん?」
あおい「っ!?」
深雪「確か、『末葉神影流』でしたっけ?その程度ですか?」
あおい「な、何だと…!?」
深雪「ただただ刀をがむしゃらに振り回すだけ……これでは、『末葉神影流』に泥を塗ってしまいますよ?つまり、貴女には修行が足りないんです。」
深雪はそう言うと、凪ぎ払いであおいを勢いよく吹っ飛ばした。
あおい「があっ!ぐはっ!」
受け身がとれず、地面を転がるあおい。
深雪「あらあら、基礎的な技術もできないんですか?ちゃんと修行をすれば、誰でもできるのに貴女はできないんですか?できないなら、しょうがないしょうがない♪」
ニッコリと笑顔を浮かべ、あおいを煽る深雪。
あおい「……!!」ギリッ
プライドが高いあおいは深雪に何も言い返せず、悔しそうに歯を噛み締めていた。
龍騎「さて、そろそろ飽きてきたし……決めるか。」
龍騎はドラグバイザーにカードを読み取る。
《ファイナルベント》
蜜璃「翔君、すっごい必殺技、お願いね♪」
深雪「頑張ってください翔君♪一番応援していますから♪」
龍騎「あぁ。片山さん、あんたもだよ。そろそろ決めちまいな?」
イクサ「うん!」
イクサはカリバーフエッスルをベルトに挿し込み、ナックルを押し込む。
《イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ》
龍騎はドラグレッダーと共に上空に飛び上がり、
龍騎「くらぇぇえええええ!!」
必殺技『ドラゴンライダーキック』を放つ。
イクサ「はああああぁぁぁぁぁぁ……」
イクサはイクサカリバーを構え、気合いを込めると……
イクサ「はぁっ!!」
イアイギリのようにカリバーを振るった。すると、イクサカリバーからオレンジの光を放つ刃状のエネルギーが飛ばされた。必殺技『イクサジャッジメント・スラッシャー』である。
ストライカー達「「「きゃぁぁあああああああああああああえああ!!!!」」」
2人のライダーな必殺技を受けたストライカー達は爆発に吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられると戦闘不能になった。
ストライカー達「くっ…うぅ……」「ぐっ…っ!」
龍騎は戦闘不能になったストライカー達に歩み寄ると、
龍騎「俺の言ったこと、もう忘れたのか?5秒くれてやるから、とっとと消え失せろ!!」
と、ストライカー達に怒鳴り立てた。ストライカー達はスゴスゴと撤退していった。
龍騎「あ~あ、情けねぇなぁったくよぉ…」
気だるげに言う龍騎。
蜜璃「やったね翔君!ストライカー達を追い払ったよ!!」
龍騎「あぁ、一先ずは大丈夫だろうな。」
深雪「最後のライダーキック、見事に炸裂しましたね、翔君♪」
龍騎「そうだな。お陰でスカッとしたよ。」
イクサ「翔君、ケガは無い?」
龍騎「大丈夫だ。さて…」
ドラグレッダー「グォオオオオ!!」
龍騎「おう、ドラグレッダーもお疲れ。お前はよく頑張ってるよ。」
龍騎はドラグレッダーを撫でると、
龍騎「おい、もう出て来て良いぞ?」
弓削を呼んだ。
弓削「……。」
弓削が出てきた所で、龍騎は変身を解き、翔の姿に戻った。
翔「んで、あんたは一体…何者だ?」
弓削「あぁ、私は『弓削 明良』と申します。君、青空君と言ったね?」
翔「あぁ。」
弓削「君こそ、一体何者なんだい?」
翔「言ったろ?通りすがりの仮面ライダーだ…ってな。」
龍騎のデッキを見せながら翔は言う。
弓削「ところで、そちらのお三方は?」
愛「あたしは『片山 愛』です。翔君の保護者であり、彼の担当医でもあります。」
深雪「私は『胡蝶 深雪』と申します。医者をやってる者です。」
蜜璃「『七草 蜜璃』です。同じく、医者です。」
愛、深雪、蜜璃も弓削に簡単に自己紹介し、医師資格証を見せた。
弓削「そ、そうですか。」
その時…
諒芽「おーい、翔ちーん!」
翔の友人の『鏡 諒芽』がやって来た。
翔「ん?あぁ、諒芽か。」
諒芽「おう!なぁ翔ちん、遊ぼうぜ~?」
翔「…ちょうど良い。俺もそうしたいところだったんだ。」
翔はそう言うと、弓削をチラ見した。そして、
翔「片山さん、胡蝶さん、七草さん。ちょっと諒芽達と遊びに行ってくる。」
と、3人の女医達に告げる。
愛「分かった、所長にも伝えておくね。」
深雪「気を付けてくださいね、翔君。」
蜜璃「翔君、いってらっしゃい♪」
3人の女医達は、笑顔で翔を見送る。
翔「弓削さん、あんたとも話がしたい。来てくれるか?」
翔は弓削に聞く。
弓削「…あ、あぁ。分かった。」
弓削は困惑しながらも、翔と諒芽に着いていった。
翔(多分、弓削さんはこの世界の住人ではなさそうだな……なら、同じこの世界の住人じゃない者同士でいれば、少しは気が楽になるかもな。)
いかがでしたか?今回はここまでです。
【プロジェクト東京ドールズ】の世界に来た『弓削 明良』、彼は一体何者なのか?
それは、次回に明らかにしようと思います。
お楽しみに~