〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「弓削さんって、一体何者なんだ?」
やさぐれショウ「それはね、この回で明らかになるよ。」
翔「本当か?」
やさぐれショウ「ホントホント。きっと、翔も驚くと思うよ。」
翔「マジか。」
やさぐれショウ「じゃあ、行こうか。どうぞ」
翔は弓削を連れて、諒芽と共に一海達が暮らすシェアハウスにやって来た。
ピンポーン…
諒芽はインターホンを押した。
一海『はい?』
諒芽「一海ィ、お客さんだぜ!」
一海『あぁ、分かった。今行く。』
そして、ドアが開き一海が姿を見せた。
一海「って、翔!?」
翔「よぉ、突然訪ねて悪いな。」
一海「いや、気にしなくて良い……と、そちらの方は?」
一海は弓削を見た後、翔に尋ねる。諒芽が「えっと」と困っていると翔は、こう言った。
翔「俺の知り合いの知り合いだ。」
一海&諒芽&弓削「「「えっ!?」」」
翔の言葉に、3人は驚く。
翔「まぁ、一海と諒芽は先に入ってくれ。俺と弓削さんは後から入る。さて、弓削さん。」
弓削「…?」
翔「聞きてぇことがあるんだ。」
一海と諒芽は不思議そうにしながらシェアハウスに入って行った。弓削と2人になった翔は…
翔「単刀直入に聞く。あんた、『黒崎 拓斗』さんを知ってるか?」
と、聞いた。
弓削「っ!?」
翔の質問に、弓削の顔色が変わった。
翔「知ってるんだな?」
弓削「…あ、あぁ。私の知り合いだ…でも、どうして?」
翔「俺も1度だけ黒崎さんに会ったことがあるんだ。この世界でな?」
弓削「…な、何だって!?」
翔の言葉に、弓削は驚きっぱなしであった。
翔「あんたも、神様によってこの世界に来たんだろう?」
弓削「どうしてそう思ったんだ?」
翔「黒崎さんも、神様によってこの世界に来たからなぁ?」
弓削「…それは本当なのか?」
翔「嘘言ってどーすんだよ?」汗
翔(神様、説明を頼む。)
ヘルメス(分かった。)
翔はテレパシーでヘルメスを呼び、ヘルメスは弓削に説明した。
弓削「…そうだったのか。」
ヘルメス(納得して貰えたかな?)
弓削(はい…)汗
翔「…よし、んじゃ、入ろう。」
翔はシェアハウスのドアを開け、
翔「おーい、邪魔するぞー?」
シェアハウスの住人達に声をかけた。
紫「おぉ、翔じゃないか!よく来てくれた!」
翔「俺だけじゃねぇぞ?おい、弓削さん。」
弓削「あ、あぁ。今行く。」
弓削は緊張しながらも、シェアハウスに上がる。
弓削「お、お邪魔します。」
紫「そちらの方は?」
翔「弓削 明良さんだ、俺の知り合いの知り合いだ。安心しな、怪しいモンじゃねぇよ。俺が保証する。」
翔は口角をあげる。
紫「翔、弓削さん。リビングに案内する。」
紫は翔と弓削をリビングに案内した。
友香「あら、翔さん!いらっしゃい♪」
翔「おぉ、邪魔するぜ?」
紫「適当に座ってくれ。」
紫に促され、翔は床に胡座をかいて座った。弓削も床に胡座をかく。
一海「翔、弓削さん。腹減って無いか?良かったら何か作るぞ?」
翔「そうだな…さっき目障りなバカ共と戦って少し空腹だ……頼んでも良いか?」
一海「分かった。弓削さんはどうですか?」
弓削「…すまない、私も頼んでも良いかな?」
一海「分かりました!」
一海はすぐに準備をすると、料理を始めた。
翔「おい友香。」
友香「はい、どうしました?」
翔「紹介する。俺の知り合いの知り合いの弓削 明良さんだ。」
弓削「ど、どうも。」
友香「浅井 友香です、よろしくお願いします。」
友香は弓削に自己紹介し、お辞儀をした。
弓削「ところで、青空君?」
翔「…何だ?」
弓削「失礼ながら、君…年はいくつだい?」
翔「…16だけど?」
弓削「じゅ、16!?」
翔「そんな驚くことか?」汗
弓削(16歳でこの落ちつきぶりは、スゴいな……こんなこと、中々真似できんぞ。)
翔「…黒崎さんにも、あんたみてぇに驚かれたよ。」
苦笑いしながら言う翔。
一海「翔、できたぞ。弓削さんもどうぞ。」
料理を終えた一海は、2人に料理を持ってきた。『シーフードパスタ』だ。
翔「これ、何だ?」
一海「何って、パスタだよ。シーフードパスタ。」
翔「ふーん。」
翔は興味深そうに、一海の手作りパスタを見ていた。そして、「いただきます」と言い、一海のパスタを食べ始めた。
一海「どうだ?」
翔「…。」
一海「…。」
紫&友香&諒芽「「「…。」」」ドキドキ……
翔「…………
美味い。」
翔がやっと言葉を発したため、ほっとする一海達。弓削もパスタを頂き、
弓削「うん、美味い。」
と、一海のパスタに満足しているようだ。
翔「なぁ、一海。」
一海「…どした?」
翔「お前、年いくつだ?」
一海「え?…俺ら、翔と同じ16だぜ?」
翔「マジ?知らなかったわ…」
翔の言葉に、ずっこける一海達。
弓削「き、君たちも16なのか?」
弓削は驚いた。
翔「弓削さん。こっちが木場 一海、こっちは東雲 紫、こっちは浅井 友香…んで、こっちのどうしようもねぇ奴が鏡 諒芽。俺のトモダチだ。」
翔は弓削に一海達を紹介する。
諒芽「なぁなぁ翔ちん?俺だけ扱い違くない?」
翔「お前にはそれがちょうど良い。」
真顔で言う翔。
翔「ふぅ、ご馳走さんでした。お前、やるじゃねぇか。」
翔は一海にそう言うと、食器を流しに持っていき、洗い始めた。弓削も食べ終わり、食器を流しで洗った。
空腹が満たされた翔は、一海達にある話を始めた。
翔「俺がお前達と再会する前、弓削さんのように……異世界からの来客がこの世界に来たんだ。ソイツらのお陰で、俺は本気で信頼できる人と出会うことができた。」
かつて、黒崎達がこの世界に来て…翔がDolls達に心を開くきっかけを作ってくれたのだ。彼らのお陰で、翔は『自分は一人では無い』こと、『自分のことを真剣に理解しようとしている人達がいる』ことに気づくことができたのだ。今では、Dolls、ドールハウス3巨頭、元ストライカー達に心を開いている。更に、新しくドールハウスに来た『胡蝶 深雪』と『七草 蜜璃』にも心を開くことができている。
弓削(黒崎……お前はお人好しなんだな。)
翔の話を聞きながら、弓削は思った。その後、弓削も自分のことを話し始めた。前にこの世界に来た『黒崎 拓斗』の友人であること……昔、消防士であったこと……今は引っ越し業の社長であることを…しかし……
翔「なら、何故あんたは消防士の服を着てるんだ?流石にコスプレとかじゃねぇだろ?」
翔に痛いところを突かれ、本当のことを話した。
翔「へぇ、神様ならやりかねねぇだろうな。」
翔は弓削の話を信じた。一海達も、彼の話を信じた。
弓削「どうして君たちは、私の話を信じてくれるんだい?」
弓削は一海達に問う。
一海「俺らも元々、この世界の住人ではないんですよ。」
紫「私たちは、神様と女神様によってこの世界に転生したんだ。」
友香「それで、『ジャドウ』と呼ばれる悪質な転生者を倒す使命を背負っているんです。」
諒芽「それだけじゃないっす…大大大親友の翔ちんをサポートすることも、俺らの使命なんですよ。」
弓削「そうなのか。」
弓削(彼らは不思議な人達だ……だが、悪い人ではなさそうだな。)
少しだけ警戒心が解けた弓削であった。
その後、弓削は翔と一海達と街を歩いた。色々な場所を見て回った後、一海達と別れた翔は弓削をドールハウスに連れてきた。
愛「あ、翔君おかえり♪」
翔「あぁ。後、弓削さんを連れてきた。」
翔の後ろには弓削がいた。
翔「前に、黒崎さんが来たろ?」
愛「うん。」
翔「その黒崎さんの知り合いなんだよ、弓削さんは。」
愛「あ、そうなんだ!弓削さん、どうぞ上がってください!」
弓削「あ、はい…」
愛に招かれ、ドールハウスに上がる弓削。
弓削(俺は一体どうなるんだ?)
翔「俺は一体どうなるんだ?…ってか?」
弓削「っ!?」ギクッ
翔「心配すんな、危害は加えねぇよ。」
弓削「青空君、君は、その……勘が鋭いんだな。」汗
翔「警戒心が強いだけだ。」
翔は弓削にそう言うと、「着いてきな」と弓削を所長の元に連れていった。
いかがでしたか?今回はここで切らせていただきます。
翔「弓削さん、あんた黒崎さんの知り合いなんだってな。」
弓削「あぁ、そうだが?」
翔「黒崎さん、元気にしてるか?」
弓削「まぁな。」
翔「そうか。」
やさぐれショウ「えっと、次回もお楽しみに~」