〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
今回の回は、ドールハウスの関係者のほとんどが、翔が心に傷を抱えた原因を、知ることになります。2回に分けます。
※プロローグでは1~8と表現したので、こちらでは『α、β』と表現します。
では、本編へどうぞ


第九話 翔の辛き過去α

次の日…

昨日の出来事が、ニュースで報道されていた。それは…『A』のことだ。

アナウンサー『A容疑者は調べに対し、「オレは何も悪くねぇ!悪いのは青空だ!」と、容疑を否認しています。』

翔(警察に捕まっても、「自分は何も悪くない」って言い張るとは…頭のネジ、いくつぶっ飛んでんだよ…)汗

翔はニュースを見て、呆れていた。このニュースの内容から、Aは世間から悪い評価を受けるハメになった。

翔「バカにつける薬はないとは…このことか…」

翔はそう呟くと、外出した。

しばらく歩いていると…

斑目「…?青空。」

斑目と会った。

翔「…斑目さん、だったか?」

斑目「あぁ、そうだ。」

斑目はニコッと笑うが、すぐに笑顔が消えた。

斑目「青空、聞きたいことがあるんだ。」

翔「…?」

斑目「とりあえず。ドールハウスで話そう。時間はあるか?」

翔「…あぁ。」

翔は斑目の案内で、ドールハウスに向かった。

 

ドールハウスにて…

カナ「…!翔君♪」

カナは翔を出迎えた。

翔「…。」

しかし、翔は険しい表情を浮かべていた。

カナ「…翔君?」

斑目「カナ、空き部屋を1つ、用意しておいてくれ。」

カナ「あ、はい。」

カナはすぐに空き部屋を用意した。斑目と翔、そしてカナは、部屋に入る。

斑目「青空、突然ここに連れて来てすまなかったな…」

翔「…さっさと用件を言え…」

斑目「青空…」

斑目は、重い口を開いた。

斑目「…お前の過去について聞きたいんだ。」

翔は若干眉を寄せる。

翔「…何故だ?」

斑目「最初にお前と出会った時、お前は途中で青ざめた顔をして走り去っただろう?」

翔「…それがどうしたんだよ?」

斑目「それが気になったんだ。」

翔「…そうか。」

翔は中々、話そうとしない。

カナ「私も、翔君の過去を、聞きたいです。」

翔「あんたらが俺の過去を知ったところで何になる?」

翔は斑目とカナに問い詰める。

カナ「私達ができる範囲で、翔君に手を差し伸べられたら」

翔「余計なお世話だ。」

カナ「…えっ?」

翔「余計なお世話だって言ってんだよ!」

カナ「!?」

斑目「…あ、青空…?」

斑目とカナは、翔の豹変ぶりに、驚きを隠せなかった。翔は、落ち着きを取り戻せないまま、辛き過去を語り始めた。

翔「それは、俺がとある女子高にいた頃だった。俺はテスト生という形で、半ば無理矢理入学させられた。だがその高校には、裏の顔があった。それは…」

斑目&カナ「…?」

翔「奇妙な化け物『妖魔(オブリ)』を退治する少女『ストライカー』という存在を育成しているんだ。」

カナ「…ストライカー、ですか?」

翔「そうだ。俺はそのストライカー達を率いる『隊長』をつとめていた。俺はストライカー達とは数日で打ち解け『私達は隊長さんの味方。』、『絶対に裏切らない』って言われた…なのにアイツらは!!」ガタッ

翔は急に椅子から立ち上がり、怒りを露にする。

翔「時空管理局っつう組織とグルを組んで、俺を……裏切ったんだ!!」

斑目「何!?」

カナ「そ、そんな…!」

翔「これが証拠だ。」

翔は一枚のメモリーを取り出した。カナはパソコンを持ってくると、そのメモリーを読み込んだ。そして……

斑目&カナ「!!!!??」

パソコンの映像を見て、身震いした。映像には……翔がストライカー達に身体を拘束され、理不尽な暴力を振るうシーンが音声つきで流れていた。

映像が終わった後、翔は六人のストライカーの写真を取り出した。

カナ「彼女達は…」

翔「数少ない俺の味方だった『ストライカー』達だ。俺が大怪我をした時には、手当てやメンタルカウンセリングをしてくれた。俺がアイツらから暴力を受けている時は、止めに入ったりもしてくれた……コイツらに支えられながら、俺は何1つ怒らず、文句1つ言わず…アイツらを支えた。けどなぁ…!」

翔は一枚の資料を取り出し、机の上に叩きつけた。

翔「時空管理局の大本営が…こんなクソみてぇな手紙を用意していやがったんだ!!」

その資料は…翔が隊長を辞める原因となった手紙の内容であった。翔に濡れ衣を着せる内容が書かれており、時空管理局とストライカー達がグルを組み、当時の大丈夫であった翔を、徹底的に追い詰めるように指示をした内容が書かれている。

斑目「…バカな!?」

カナ「…!!?」

斑目とカナは、衝撃的な内容を見て、驚いた。

翔「驚くのはまだ早ぇよ。」

翔は1台のビデオカメラを取り出し、映像を流した。

翔「これは、『時空管理局 大本営』の本当の姿だ!」

映像には……

???『いやぁ~やっと辞めてくれたか!』

???『見ました?あの顔www』

???『我々が徹底的に追い詰めたことにも気付かないなんて、バカ丸出しだな!ははははは!wwwwww』

大本営の上司が、陰で翔が辞めたことを喜び、彼をバカにする様子が映し出されていた。

翔「本当に腐った連中だ……大本営と裏切り者のストライカー達のせいで、俺はもう…誰を信じたら良いのか分かんなくなっちまったんだよ……コイツらのせいで、俺はぁ!!!!」

翔は、ついに……感情的になった。

翔「俺は何も悪さをしてねぇし、罪も犯しちゃいねぇ!!なのに、あのクズ共は!!俺を裏切った挙げ句、俺の大切な物や、居場所をどんどん奪って行ったんだ!!!!アイツらのせいでぇぇえええええ!!」

カナ「…翔君…相当辛い思いをしたんですね…」

斑目「青空、これだけは言わせてくれ。私達は、お前に対し、危害は加えない!裏切ったりしない!絶対だ!」

その時…

バンッ!

サクラ「それは私達も一緒です!」

ドアが勢いよく開き、サクラを先頭にDollsが部屋に入って来た。

シオリ「翔君…そんな過去が…」

レイナ「ずっと、辛かったのね…」

ミサキ「翔さん、私達は貴方の味方です!貴方に危害を加えるような真似は、決してしないわ!だから」

翔「うるせぇ!!」

ミサキ「っ!?」

アヤ「…翔…。」

翔「てめぇらに俺の何が分かる!?」

翔はDollsに怒鳴り立てる。

サクラ「…翔さん…」

翔「俺の味方だって?バカ言ってんじゃねぇよ!!そんな事を言っておいて、どうせすぐに裏切るに決まってる!!口だけだったら何度だって言えんだろうが!!!!」

ユキ「翔さん…!」

翔「てめぇらに言ってやる!もう俺に関わるんじゃねぇよ!!俺はもう…誰かに裏切られるのはこりごりなんだよぉぉおおおおおお!!!!」

翔は声を荒げると、部屋を出て、ドールハウスから飛び出していった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
Dollsやドールハウスの関係者に心を閉ざした『青空 翔』は、誰かに裏切られることを嫌い…彼女達を突き放してしまった。
次回、続きを書いていきます。お楽しみに。
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