〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「迫り来るって、一体……何ことだ?」
やさぐれショウ「まぁ、この物語が進むにつれて明らかになってくるよ。」
翔「…そうか。」
やさぐれショウ「では、行きますよ?どうぞ」
ドールハウスの関係者達と対面した弓削は、翔に連れられ、東京を散策することにした。
一海「おぉ、翔!こっちこっち!」
一海達も一緒だ。
翔「一海、あれは治せたのか?」
一海「あぁ、これだろ?」
一海がアタッシュケースを開くと、コンドラーコアは原型を取り戻し、更には全体がピカピカになった『アマゾンズドライバー』があった。
翔「お前すげぇな…」
一海「そんなことは無いぜ?」
翔「んじゃ、修理費を払わねぇとな。」
一海「金はいいって。」(笑)
翔「そうはいかねぇよ、治して貰ったんだから。」
頑固な性格の翔は、中々引き下がらない。
弓削「青空君、こんなのはどうだ?木場君に何か好きなものを奢る、とか。」
翔「そりゃ良いな。」
弓削の提案に乗った翔は、一海に何を奢って欲しいか尋ねる。
一海「なら、マックのダブチセットで。」
翔「分かった。」
こうして6人は、マックへと足を運んだ。そして、一海にダブチセットを奢り、自分も同じのと、三角マロンパイを頼んだ。他のメンバー達も好きなメニューを頼んだ。
弓削(違う世界でも……マックは同じなんだな。)
弓削はそう思い、不思議と安心していた。頼んだ物を受け取ると、席を確保し、談笑しながらいただく。
翔「久しぶりに食うダブチは、うめぇな。」
一海「それめっちゃ分かる。」
諒芽「俺も俺も!ここに来たらぜってぇ頼む程だからな!」
弓削「よくみると、全員同じのを頼んでいるね。」
紫「言われてみれば、確かに。」
友香「お揃いですね♪」
マックで小腹を満たしたメンバー達は、街を散策する。その時……
ニ穂「見つけたぞ、翔!!」
運悪く、ストライカー達と遭遇してしまった。彼女達の近くには、かなりの数のファントム達がいる。
翔「ちっ、またかよ……懲りねぇ奴らだな…」
翔はダルそうに言うと、アマゾンズドライバーを装着する。
弓削(コイツらも、ストライカーなのか…それに、彼女達の近くにいる化け物は一体、何なんだ?何だか、深海悽艦に似ているような……)
一海「弓削さん、下がっててください。」
諒芽「てめぇら、いい加減にしろよな!?」
紫「私の友人をまた傷付けるつもりか……」
友香「いずれにせよ、貴女達には容赦しません。」
一海は『カイザギア』、諒芽は『アクセルドライバー』、紫は『戦極ドライバー』を装着し、友香は『キバーラ』を呼び出した。
一海達「「「「変身!!」」」」
《Complete》
《アクセル》
《バナ~ナアームズ、ナイトオブス~ピア~♪》
一海は『仮面ライダーカイザ』、諒芽は『仮面ライダーアクセル』、紫は『アーマードライダーバロン』、友香は『仮面ライダーキバーラ』に変身した。翔はアマゾンズドライバーの左グリップを捻る。
《デルタ》
その直後、彼の顔に空色に輝く、まるで流れる涙のようなモールドが浮かび上がった。
翔「…アマゾン。」
と、翔が呟くと、彼の身体は黄色い炎に包まれる。
《アマゾン、チェンジ!チェンジ!アマゾン、デルタ!》
やがて、黄色い炎は消え、そこには……金と銀の身体に、所々に青い傷口のような模様が目立ち、青い瞳を輝かせる仮面ライダーが立っていた。
アマゾンδ「やっぱ、このドライバーの方が良いな。」
カイザ「ははは、元から持ってるドライバーだもんな。」
アマゾンδ「てか、小腹満たしといて良かった……いつも以上に全力を出せる気がする。」
アクセル「それなっ!!」
バロン「翔、私たちもついてる。」
キバーラ「えぇ、じゃんじゃん頼ってくださいね♪」
アマゾンδ「助かる。」
5人のライダー達は構えを取る。そして、襲い掛かって来たファントム達をあっさりと返り討ちにした。
ニ穂「やぁぁあああああああ!!」
アマゾンδ「おらよっ!」ドゴォッ!
ストライカー達はアマゾンデルタに襲いかかるも、相変わらずな攻撃であり、あっさりと返り討ちにされた。
アコ「にししっ、ボスはニ穂っち達に釣られているのだ。じゃあ、そろそろ行くのだ。」
真野『分かりました。陽奈さんと小織さんはオリガミオンで出きるだけ高層のビルを攻撃してください。』
陽奈『りょーかい。』
小織『分かった。』
アマゾンデルタ達がニ穂達に気を取られている隙に、他のストライカー達が何やらやり取りをしていた。直後、2機の飛行物体が1つの高層ビルに向かって飛んでいく。銀色のボディに黄色のラインが入っている機体が『オリガミオンβ機』、青い機体が『オリガミオンγ機』である。
陽奈「小織、容赦なく行くよ?」
小織「うん。」
そして、2機のオリガミオンは高層ビルにミサイルを撃ち込んだ。
弓削「青空君!あれを見ろ!!」
アマゾンδ「…?…っ!?」
アマゾンδが上を見上げると、2機の謎の飛行物体が飛んでいる。
アマゾンδ(あれは…オリガミオン!?マズイ!!)
アマゾンδが気付いた時には、もう遅かった。2機のオリガミオンは高層ビル目掛けてミサイルを撃ち込んだのだ。ミサイルは高層ビルに命中し、大爆発を起こす。その影響で、高層ビルで火災が発生した。
アマゾンδ(コイツら……一体どういうつもりだ!?)
ニ穂「さぁ、どうする?翔、お前の助けを必要としている奴らがあそこにいるんだぞ?」
アマゾンδ「…ちっ!!一海達、戦いは任せた!俺は高層ビルに向かう!!」
カイザ「了解!」
アクセル「OK!」
バロン「あぁ!!」
キバーラ「分かりました!ここは任せてください!!」
戦いをカイザ達に任せ、アマゾンデルタは火災が発生した高層ビルに向かう。弓削も彼の後を追って、高層ビルに入っていった。
ニ穂(やはりそうか……これなら、翔を連れ戻せるかもしれんな。)
アマゾンデルタの背中を見送ったニ穂は、怪しげな笑みを浮かべていた。
カイザ「何笑ってんだよ!!」
カイザは『カイザポインター』にミッションメモリーを挿入し、右足に装着する。その後、カイザフォンのエンターキーを押す。
《Exceed Charge》
カイザ「くらえクソ野郎ぉぉおおおおおお!!」
そして、ニ穂目掛けて必殺キック『ゴルドスマッシュ』を繰り出す。ニ穂は大剣を盾にするも……
ドゴォォオオオオオッ!!
ニ穂「ぐわぁぁあああああああ!!」
意図も簡単に吹っ飛ばされてしまった。
華賀利「に、ニ穂様!!」
アクセル「余所見してんじゃねぇぞコラァッ!!」
《アクセル・マキシマムドライブ》
ニ穂を気にする華賀利に、アクセルはライダーキックを放ち、華賀利を倒した。戸惑う依咲里と楓は、バロンとキバーラが成敗した。
アクセル「おい、俺たちも行こうぜ!!」
バロン「いや、避難してくる人達を誘導するぞ!!」
アクセル「それもそうだ…分かった!」
カイザ達は火災が発生した高層ビルから出てくる人達を誘導し始める。
その頃、高層ビルの内部では……
アマゾンδ「くそっ!!火が強すぎる…!」
取り残された人を救助しようとするアマゾンデルタだが、火が強すぎるあまり、近づけなかった。
弓削「ここは私がやる!!君はここにいて救助者を誘導してくれ!!」
アマゾンδ「…分かった。弓削さん、頼んだぞ!!」
弓削は消防服を身に纏い、業火の中に入っていく。
人1「うっ…ケホッケホッ……あ、熱い……」
弓削「大丈夫ですか!?」
弓削は救助者を見つけ、すぐにアマゾンデルタがいる場所に案内する。
弓削「青空君!」
アマゾンδ「OK!さぁ、こっちだ!」
弓削が次の救助者を探している間、アマゾンデルタは弓削が助け出した救助者を外へ誘導した。その後、すぐにビルに戻り、弓削が次の救助者が連れてくるのを待つ。これを何度も繰り返していた。
その頃、高層ビルの外では……
一般人1「おい!消防はまだか!?」
一般人2「いつになったら来るんだよ!?」
一般人3「道は混んでないのに、何やってるの!?」
消防が中々来ないため、人々は違和感を抱いていた。
カイザ「まさか…あの飛行物体に襲われてる?」
バロン「私が行ってくる!」
バロンは人目のつかない場所に移動し、変身を解くと、サイガドライバーを取り付け、
《Standing By》
紫「変身!」
《Complete》
仮面ライダーサイガに変身し、フライングアタッカーで空を飛び、調査へ向かった。だが、飛行物体。姿はどこにも見当たらない。
サイガ「…ん?」
その内、車通りの少ない場所をノロノロ走っている消防車を見つけた。サイガは消防車に気付かれないよう、近くに移動すると……
隊員1「いやぁ、全くいい迷惑ですよね……」
隊員2「ホントだぜ…」
隊員3「てか、高層ビルで火災って……助けんの無理だろ。」
隊員達の話し声が聞こえてきた。
サイガ(コイツら…それでも消防隊員なのか……!!)
隊員達の会話に激怒したサイガは、消防車の窓に姿を見せる。
隊員1「うおっ!?な、何だ!?」
隊員2「おいおい、マジかよ…!!」
隊員3「すげぇ、仮面ライダーじゃん!!」
驚く隊員達なんぞ、お構い無く……
サイガ「貴様ら、何をしているんだ!?通報があったにも関わらず、車通りの無い道をノロノロノロノロ走り、挙げ句の果てには『いい迷惑』だ『助けるのは無理』だ……それでも消防士か!?」
と、隊員達に怒鳴る。
サイガ「助けを待っている人がいるんだぞ!!迅速に動け、戯け者め!!」
隊員達「「「ひっ!?……す、すみませんでしたぁぁあああああ!!」」」
隊員達はサイガの怒鳴り声にビビり、車の速度を上げる。サイガは消防車を現場へと案内した。
その頃、高層ビルでは……
弓削とアマゾンデルタによる救助が、未だに行われていた。
天音「見つけたわよ、翔!!」
そこに、ストライカーチーム『プロキオン・プディング』の5人が来てしまう。
アマゾンδ「邪魔をするなぁぁあああああああ!!」
アマゾンデルタは回し蹴り一振りで瞬時にストライカー達を撃破し、救助者を外へ行かせた。
アマゾンδ「ったく、空気の読めねぇ連中だ……えぇい、腹立たしい…!」
いつみ「隊長、いきなり蹴らなくてもいいだろう?」
アマゾンδ「黙れ!こっちは一大事なんだ、お前らに構ってる暇はねぇ!」
遥「隊長さん、そんなこと言わないでよ!!」
アマゾンデルタの話に、ストライカー達は全く聞く耳を持たない。そこに、
ガシャァァアアアアンッ!
サイガ「なら、私がお前達の相手をしてやる。」
サイガが窓ガラスを突き破って現れた。
サイガ「翔、ここは任せろ!早く取り残された人達を!」
アマゾンδ「あぁ!」
ストライカー達の相手をサイガに任せ、弓削が連れてきた救助者を次々と外へ誘導するアマゾンデルタ。
天音「ちょっとあんた!!いきなり何なの!?翔に逃げられちゃうじゃない!!」
サイガ「翔は今、取り残された人達を救助しているんだ、水をさすような真似をするな!!」
サイガはサイガフォンを『フォンブラスター』に変え、ストライカー達目掛けて光線を乱射する。弾切れになれば、『279』と打ち、エンターキーを押して、
《Charge》
弾を補充し、再びストライカー達に乱射する。ただ乱射するのではなく、この高層ビルから追い出そうとしているのだ。案の定、ストライカー達は出口に向かって逃げていく。サイガは歩いて彼女達の後を追った。
アマゾンδ「おーい!!弓削さん!!大丈夫なのか!?」
弓削「大丈夫だ!!」
弓削(っ!?)
ふと、弓削がとある場所に視線を向ける。そこには……
パチパチパチパチ……
燃えているストーブがあった。
弓削(マズイ!!)
何か嫌な予感を察知した弓削は、急いで取り残された人達を探す。
彼が察知した“嫌な予感”とは……
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔「くそが…ストライカー共、どこまで邪魔をすれば気が済むんだ!?」
諒芽「ちきしょぉ!!もっかいぶっ飛ばしてやる!!」
一海「お、おい!諒芽!!」
やさぐれショウ(まぁ、そうなんのも無理は無いよね…)
やさぐれショウ「次回も、お楽しみに~」