〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「スランプ…?」
やさぐれショウ「そうそう、中々物語のアイデアが思い浮かばなくなってきてな…」
諒芽「だったら、コントとかはどうよ?」
やさぐれショウ「コントに関しては、『ドールハウス大爆笑(?)』にあげる。ただ、そっちは全く手ェつけてないけど…という訳で、今回も温泉回にします。」
一海「なぁなぁなぁ、ジャドウはどーすんだよ?」
やさぐれショウ「ジャドウに関しては、次回二人まとめて退場してもらう予定。」
やさぐれショウ「んじゃ、本編行こうか。どうぞ」
時刻は午後5時……松茸狩りを終えた翔達は、宿を目指していた。
翔「…いろんなモンが売ってんな。」
メンバー達は、通りかかったお土産店で少しお買い物をすることにした。
深雪「翔君は、何を買うんですか?」
翔「まだ決まってない。」
深雪「そうですか。実は、私もです。」
深雪は耳元で翔に教えた。
翔「ま、俺はじっくり選ぶとするよ。」
深雪「私もそうします…♪」
翔が真っ先に向かったのは……
翔(これ、木刀か…?)
木刀売り場だった。
翔(コイツは、後で買うか……)
木刀はすぐに買おうとせず、別のコーナーに向かう翔。やって来たのは、雑貨コーナーである。
翔(そういや俺……湯呑みが欲しいんだった…)
翔は湯呑みを探し、
翔(お、あったあった……どれにすっかな…?)
どれにしようか迷っていた。見つけた湯呑みには、温泉マークがあるシンプルなデザインだ。黒、白、青、赤、緑の5種類の色がある。
蜜璃「翔君、良いの見つかった?」
そこに、蜜璃がやって来る。
翔「今のところ、これくらいだな。」
翔は湯呑みを見ながら言う。
蜜璃「湯呑みかぁ~、それも良いね♪私も買っちゃう!」
蜜璃はそう言うと、赤い湯呑みを選んだ。翔は緑の湯呑みを選んだ。
翔「…なぁ、七草さん。」
蜜璃「なぁに?」
翔「あんたのオススメは、何かあるか?」
蜜璃「私のオススメ?うーん……あっ、そうそう!この『ちちやバウム』と、こっちの『温泉たまごボーロ』、さっき試食コーナーで食べたんだけど、美味しかったよ♪私のオススメは、この二つだね、どれも食べ物だけど、えへへ。」
翔「…成る程な、教えてくれてありがとう。」
蜜璃「どういたしまして♪」
蜜璃にお礼を言った翔は、早速スイーツコーナーに向かう。
翔(ちちやバウムは……これか。)
翔は『ちちやバウム』を見る。よくみると、まるでカステラのような見た目をしている。
翔(こっちの『二色あんまんじゅう』も、美味そうだな。)
翔はちちやバウムと二色あんまんじゅうを、2箱ずつ買い物カゴに入れた。
翔(後は、『温泉たまごボーロ』だな……あそこか。)
温泉たまごボーロは、ビンの中に入っている。
翔(何だか、可愛らしいモンだ……2つ買うか。)
温泉たまごボーロは2つ買い物カゴに入れ、翔は木刀売り場に向かった。
翔(この黒い木刀、良いな……鞘もついてるし、これにしよう。)
翔は黒い木刀を手に取り、レジに向かい、会計を済ませて店を出た。
友香「翔さん。」
翔「ん?あぁ、友香か。」
近くのベンチに、友香が座っていた。
友香「翔さんは、何を買われたんですか?」
翔「まぁ、湯呑みとかスイーツとか、この木刀だな。」
諒芽「お、翔ちんも木刀買ったのか!俺も買ったぞ!!」
諒芽は購入した木刀を翔に見せる。翔のは黒に対し、諒芽のは茶色である。
蜜璃「おーい!みんなお待たせー!」
お土産店から、買い物を終えた蜜璃と深雪が出てきた。その時……
T「へへっ、見つけたぜ!!」
いきなりTが現れ……
T「くらぇぇええええええ!!」
お土産店から盗んだ木刀で、翔に向かって斬りかかって来た。
翔「っ!?」
ガッ!
深雪「いきなり後ろから斬りかかるなんて、ズルいではありませんか。」
Tの木刀は翔に当たらず……深雪の木刀によって、受け止められていた。
T「な、何だよアンタ……?」
深雪「初めまして、私は『胡蝶 深雪』と申します。」
深雪はTに自己紹介すると……
ドッ!
T「うおっ!?」
木刀を思い切り押し、Tを吹っ飛ばした。
T「な、何だよこの女……めちゃくちゃ力つえぇじゃん……でも…」
T(めちゃんこちゃんこ美人じゃねぇかぁ!!グヘヘヘ、あんなことやこんなことがしてぇ…!!)
Tは心の中ではあらぬことを妄想し、興奮していた。
深雪「ところで、貴方…どちら様ですか?」
T「ニヘヘヘ……っは!?お、オレはTだ!お姉さん、オレと一緒にイイコトしないかい?」
T(オレのこの『超絶イケメンスーパースマイル』で、深雪は一瞬でオレのものだ!!)
Tは『超絶イケメンスーパースマイル』を披露する。まぁ、こんな長ったらしい名前だけど、結局はただのスマイルなのだ。
深雪「……?」
Tのスマイルを見た深雪は、不思議そうに首を傾げた。
T「えっ!?」汗
T(な、何故だ……何故効かない!?)
Tは自分の笑顔を見て、不思議そうに首を傾げる深雪に、戸惑っていた。
「君さ、深雪ちゃんに可愛い笑顔を見せてるけど……下心が丸見えだよ?」
そう言ったのは、蜜璃だった。彼女は、深雪の右に立つ。
T「うっほぉっ!!巨乳美人じゃん!!やべぇ、やべぇよ……って、あ”っ!?」
Tは漸く状況を理解し、周りを見回す。通りかかる人々、近くにいる人々は皆、Tに冷たい視線を向けていた。
深雪「あらあら……」
蜜璃「というか、君が木刀で翔君を叩こうとするの、私も見ていたんだからね!!」プンプンッ!
人々「俺も見てました!」「私もよ!」「しかもその木刀、さっきそこのお土産屋で盗んだだろ!!」
人々の言葉で、Tは完全に真っ黒であることを確信する深雪と蜜璃。
T「…っ!?…っ!?……っ!!」
Tは鏡を見つけると、ガイのデッキをかざし……
T「…へ、変身っ!!」
仮面ライダーガイに変身し、
ガイ「…くそっ!メタルゲラス!」
《アドベント》
メタルゲラスを召喚した。
蜜璃「わっ!?また変なのが出てきたよ!?」
深雪「…仕方ないですね。」
深雪は先程購入した木刀を、グルグルグルグルと回し、
深雪「翔君が疲れていると思うので、私たちが戦いましょう、蜜璃さん。」
蜜璃「そうだね!!」
蜜璃と共に、MY木刀を構える。
ガイ「オレと戦うの?だってオレ、仮面ライダーだぜ?」
蜜璃「そんなの関係ないよ!」
深雪「仮面ライダーだから何ですか?翔君を傷付けようとする者が誰であろうと、私たちは容赦しませんよ?」
蜜璃は怒り、深雪は冷たい表情で静かに怒りを露にしている。
ガイ「10秒だけ待ってあげる。今すぐオレに謝れば、許してあげるよ?」
深雪「では、3秒だけ待ちますので、今すぐ翔君に謝ってください。危害を加えようとしてごめんなさい…と。」
ガイの言葉に、深雪と蜜璃は聞く耳を持たないので……
ガイ「なら、力ずくでオレのものになってもらおう……行けっ!」
ガイはメタルゲラスを向かわせた。
蜜璃「私に任せて!!」
メタルゲラスを迎え撃ったのは、蜜璃だ。
翔「七草さん!!」
友香&諒芽「「七草先生!!」」
そして、メタルゲラスと蜜璃がぶつかり合う。
翔「っ!?」
友香&諒芽「「っ!?」」
人々「「「っ!?」」」
その直後の光景に、周りの人々は驚き、言葉を失った。
蜜璃「っ!!」
何と、蜜璃は……身長235cm、体重270kgのメタルゲラスを、正拳突き一撃で吹っ飛ばしたのだ。
翔「……!」
蜜璃「やった!やったよ翔君♪」
嬉しそうに言う蜜璃だが、翔は驚いており、口を開いていた。そんな彼に……
蜜璃「あ、私ね…昔、空手やってたんだ。」テヘッ♪
と、蜜璃は照れ笑いをした。
ガイ「う、嘘だろ……メタルゲラスが、一撃で……!?」
ガイも蜜璃の怪力に驚き、言葉を失っていた。
深雪「余所見はいけませんよ?」
そんなガイに、深雪は攻撃を仕掛ける。
ガイ「うおっ!?ちょっ、まっ!」
深雪「敵は待ってくれませんよ?」
深雪は木刀を振るい、ガイは顔面や足元を的確に攻撃する。
ガイ「おっ!?あいてっ!おわっ!?」
遂には、ガイは地面に転ばされてしまった。深雪は一旦ガイから距離を取る。
ガイ「この女……めちゃくちゃつえぇぞ……!」
ガイはメタルバイザーで、カードを読み取る。
《ストライクベント》
その直後、ガイの右腕にメタルゲラスの頭部と一本角を模した籠手『メタルホーン』が召喚された。
深雪「あらあら、変わった武器をお持ちで。」
ガイに武器が装着されたにも関わらず、深雪は相変わらず冷静だった。
ガイ「クックック……いつまで冷静を保ってられるかな?」
ガイはメタルホーンを振りかざして深雪に襲いかかって来る。
ガイ「おらっ!どらっ!そらっ!」
そして、メタルホーンで深雪を突くが……深雪はガイの攻撃をヒラリヒラリとかわす。
ガイ「くっ!!おらおらおらおらぁっ!!」
ムキになったガイは、がむしゃらにメタルホーンで連続突きを繰り出すも、深雪を捉えることはできなかった。深雪は宙返りし、ガイから距離を取り、「ふふっ。」と笑う。
ガイ「ぜぇ……ぜぇ……ど、どんだけ、素早い…んだよ……」
どっと疲れたガイに、深雪は……イアイギリを繰り出した。
ガイ「…っ!?」
深雪「そんなにがむしゃらになってしまえば、私に勝てませんよ?」
深雪がそう言った直後、ガイの変身が解除される。
T「っ!?」
TのVバックルから、ガイのデッキが外されたのだ。深雪は木刀一振りで、ガイのバックルからデッキを外したのだった。
T「く、くそっ!!」
Tはデッキを拾い、木刀を捨てて尻尾を巻いて逃げていった。
深雪「あらあら、もう少し手応えのある相手だと思っていたのに……残念残念。」
深雪はそう言うと、クスリと笑った。
蜜璃「深雪ちゃん!大丈夫、ケガしてない!?」
そんな彼女の元に、蜜璃が駆け寄ってきた。
深雪「ええ、大丈夫ですよ?蜜璃さんこそ、大丈夫ですか?」
蜜璃「うん、平気!」
突如現れた仮面ライダーこと『転生者 T』は……胡蝶 深雪と七草 蜜璃によって、返り討ちにされたのであった。
あの後、メンバー達は無事、宿にたどり着いた。
温泉にて……
諒芽「しっかしまぁ、胡蝶先生と七草先生、すごかったなぁ!」
翔「そうだな。」
諒芽と翔が疲れた身体を癒していた。
翔(胡蝶さんと七草さんも戦えるとはな……医者って、何かこえぇな……)汗
深雪と蜜璃まで戦えることを知った翔は、医者に対するイメージが次第に変わってきていた。
深雪「隣、失礼しま~す♪」
そこに、何故かバスタオル姿の深雪がやって来た。
翔「っ!?」サッ…
翔は慌てて目をそらし、
翔「おい諒芽!!ここ、男湯だよな!?」
諒芽「えっ…わ、分かんない!」アセアセ
諒芽と共に焦っていた。
深雪「この日の6時から11時までの時間は、混浴になるんですよ?」
深雪がそう言うと、
諒芽「何だそうだったんですか、良かった。」
と、諒芽は「あはははは」と笑う。
翔「良かねぇよ!!ダメじゃねぇか!!」
翔は諒芽にツッコミを入れる。
蜜璃「翔君、疲れはどう?」
翔「っ!!!?」ギュッ!
そこに蜜璃もやって来たため、翔は目を閉じた。
蜜璃「あれ、どうしたの翔君?」
翔「どうもしてねぇよ。」
蜜璃に素っ気なく言う翔。
翔(今日は湯着があると思ったら、こういうことだったのかよ……畜生…!)
深雪「あら、翔君?」
翔「…あ?」
深雪「どうして目を閉じてるんですか?」
翔「俺はこうして湯に浸かるのが好きなんだよ。」
深雪にも素っ気ない態度を取る翔。温泉が大好きな翔だが、混浴は苦手なのだ。その後、翔が再びのぼせ……深雪と蜜璃が介抱したのは言うまでもなかった。
翔「うぅ……」
深雪「そういうことだったんですね。ごめんなさい、翔君……」
蜜璃「気付けなくてごめんね、翔君!」
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔「あぁ……ある意味災難だったよ…」汗
ヘルメス「ジャドウ達は、君を羨ましがっていたぞ?ほら。」
ジャドウ達「ぬぁぁぁあああああああ青空の奴ぅぅううううううう!!」「羨ましい…羨まし過ぎるぅぅううううううう!!」「そこ変われやぁぁああああああああああ!!」
翔「……発情ザル共め…」汗
深雪「あらあら、羨ましがるなんて……本当に気持ち悪いですよ?」
ジャドウ「うっ!?」「も、もう一回罵ってぇぇえええええええええ!!」
翔「…何で喜んでんだ?」
深雪「うーん、私にも分かりませんね……」
蜜璃「何だか、変わった人達だね。」
ヘルメス「…は、はははは……」汗
やさぐれショウ「えっと……じ、次回もお楽しみに~…」汗