〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
前回の続きを書きました。
翔がドールハウスを飛び出していってしまい、呆然とするDollsと斑目とカナ。そこに、女神が現れ、彼女達に真実を告げ、1つ…頼み事を言った。それは………
では、本編へどうぞ


第十話 翔の辛き過去β

翔がドールハウスを飛び出していってしまい、Dolls、斑目、カナは…その場に立ち尽くし、呆然としていた。

そこに…眩い光が現れ…

「失礼いたします。」

彼女達の前に、女神が現れた。彼女達は警戒したが、女神は自分は何者なのかを丁寧に説明したため、彼女達は警戒を解いた。

女神「皆様に、真実をお見せいたします。」

斑目「真実…だと…?」

女神「はい、翔さんが変わり果ててしまった原因のことです。今からお見せすることは、すべて事実です。皆様は、それを受け止めるための覚悟はありますか?」

女神の言葉に、Dolls、斑目、カナは真剣な表情で頷いた。

女神「分かりました。では…」

女神が1度、手を叩く。彼女達は、女神と共に…翔が変わり果てた原因を辿ることになる。

 

 

 

彼女達の目の先に、翔の前任の隊長らしき男の姿がある。

???『怪我?病気?…んなもん知るか、てめぇらは『道具』なんだから、休む必要はねぇよなぁ?』

ソイツは怪我をしているストライカーや、病気のストライカーがいても、手当てもせず…休ませもせずもお構い無しで任務に行かせていた。その任務は…失敗した。

???『失敗だと?…ふざけんじゃねぇよ!!てめぇらは道具の癖に、任務の1つや2つも成し遂げられねぇのかよ!!』

椿芽『隊長さん!悠水は高熱を出しているんですよ!?それなのに、休ませもせずに任務に行かせるなんて、無理があります!』

ストライカーの1人『美山 椿芽(みやま つばめ)』が、その隊長に反論すると…

???『んだとゴラァ!!』

バキッ!ドサッ…

その隊長は逆ギレして、椿芽の頬を思い切り殴った。

???『てめぇら道具に、発言権なんてねぇよ!!道具は道具らしく、俺様の命令に従ってれば良いんだよ!!』

 

Dolls達は、それを見て、呆然としていた。

女神「彼は、翔さんの前任の隊長です。今見ていただいたのは、彼の愚行の一部にすぎません。彼の行った愚行は、まだあります。」

女神はそう言うと、1度手を叩いた。

 

???『おらぁっ!!』ビシッ!バシッ!

椿芽『うっ!くぅっ!』

???『こんの役立たずのゴミ野郎が!』ドカッ!

伊緒『っ!?』

その隊長は、ストライカー達の身体を拘束し、鞭で叩いたり、殴ったり蹴ったりして、彼女達に理不尽な暴力を振るっていた。

 

ヒヨ「こんな…あんまりだよ…」

シオリ「あの人、とてもまともではありません…!」

ユキ「狂ってます…」

女神「…。」

女神はもう1度、手を叩く。

 

???『てめぇこの野郎!!』

コンコンッガチャッ…

ティエラ「隊長さん?すごい大きな声が聞こえましたが、どうしました?」

???『あ、ティエラ先生!いやぁ、ストライカー達はよく頑張ってますね♪皆大丈夫か?疲れてないか?』

 

Dolls「!!?」

女神は漸く、口を開いた。

女神「彼は『ストライカー』達を道具扱いし、怪我人や病人がいても、お構い無しで任務に行かせ、失敗をしれば長時間に渡る説教…更に、彼女達の身体を拘束し、理不尽な暴力を振るいました。」

斑目「何だって!?」

カナ「何て残酷な…」

女神「先程、入って来た女性は『ティエラ先生』、時空管理局の人でして、『時空管理官』という立場です。先程のように、時空管理局の人間が様子を見に来た途端に、別人のように優しく振る舞ったりと…」

レイナ「そんなの…美しくないわ…」

ナナミ「猫をかぶるなんて…最低ですよ…!」

サクラ「…本当に、酷い人だったんですね…」

女神「はい。その後、彼は時空管理局に対してクーデターを起こそうとしていたことが発覚しました。時空管理局は彼を捕らえ、牢屋に放り込みました。」

アヤ「…彼はどうして、クーデターを起こそうとしたの?」

アヤは女神に問いかける。

女神「実は…時空管理局は何度も不祥事を起こし、それをずっと隠し続けていました。それを、彼が見つけたんです。」

アヤ「…そんな…」

アヤは言葉を失った。女神は1度手を叩いた。

 

翔『きょ、今日から、ここの隊長に任命された『青空 翔』です。よろしくお願いします。』

今、Dolls達が見ているのは…翔が、隊長に任命された時の様子である。 翔は自己紹介を終えると、彼女達と交流をした。彼は、持ち前の優しさでストライカー達とはすぐに打ち解けた。

椿芽『隊長さん、私達は隊長さんの味方です!』

真乃『絶対に裏切ったりしません!』

椿芽、真乃を初めとするストライカー達は、そう言う。

数十分後、翔は解散を促した。ストライカー達は戻っていった。

問題はその後…ストライカー達は、一通の手紙を見つける。それは、翔が隊長を辞める原因となった、『あの手紙』だ。

依咲里「ストライカー達全員、我々時空管理局と手を組み、奴を身体的に、精神的に…徹底的に追い詰めるように。成る程、アイツはやはり、重罪人なんですね。」

イミナ「結局、隊長なんてどれも同じかよ…」

ストライカー達は、手紙をちゃんと読まず…翔を重罪人と勝手に思い始めた。そこに……

あから「…?どうしたんだい?」

あからを初めとする、翔の味方のストライカー六人がやって来た。

 

斑目(青空の味方のストライカー達か。)

カナ(彼女達、一体何を…)

 

陽奈「お姉、やっぱりあの隊長は、前の隊長と同じなんだよ。」

あから「えっ?」

陽奈はあの手紙をあからに渡した。あから、マリ、雪枝、ほたる、モニカ、幸子の六人は、その手紙を最後まで読んだ。そして…

あから「こんなの、でたらめだ!」

ほたる「そうですよ!青空隊長サンは、前の隊長サンとは全く違います!」

雪枝「隊長さんは、濡れ衣を着せられているんです!重罪人なんかではありません!」

モニカ「そうだよ!この手紙、どうみてもおかしいよ!!」

マリ「どう考えても前任の隊長の罪を、青空隊長に擦り付けてるでしょ。」

幸子「その通りです!隊長さんは前の隊長のような酷い真似はしません!」

六人のストライカー達は、ストライカー達に言うが…

陽奈「お姉の目は節穴なの?」

ノエル「貴女達の目は節穴ですか?」

楓「貴女達には失望したわ…」

依咲里「雪枝様は、あんな奴の味方ですの?」

シャルロッテ「キサマらは、あんなクズの味方デス?」

イミナ「隊長なんてどれも同じだろ!?あたし達の傷も知らないで無責任な奴だな!!」

ストライカー達は聞く耳を持たず、六人に暴言を吐いて、手紙を横取りするとその場を去った。

そして…翔に対するいじめが始まった…

ある時には…

翔「おはよう。」

椿芽「話しかけないでくれますか?クズ…」

翔「…え?」

サトカ「話しかけないでって言ったんですよ、日本語も理解できないなんて、恥ずかしいですね。」

翔「…。」

伊緒「後、気持ち悪いから…近づかないでくれる?」

まな「伊緒ちんが汚れちゃうから、隊長さんのせいで…」

 

ある時には…

翔「ちょ、ちょっと待って。俺が一体何をしたって言うのさ…?」

ストライカー達「隊長!ふざけんなよ!!」「あたし達がどれだけ苦しんだか分かってんの!?」「土下座してよ!!」

翔「いや、だから俺が君達に一体何をしたって」

ストライカー「土下座!土下座!土下座!土下座!」

ストライカー達は土下座コールをし出した。

あから「皆、やめろ!!」

モニカ「隊長さんは何もしてないじゃん!」

翔の味方のストライカーはそう言うも、ストライカー達は聞く耳を持たない。そして……

翔「…。」

翔は、ストライカー達の前で土下座をした。途端にストライカー達は、大爆笑した。翔の味方のストライカーは、呆然とする翔と共に部屋を出た。

 

これらを見たDolls達は、怒りを隠せなかった。

ミサキ「こんなの、いじめよ!!」

カナ「一部のストライカーの言葉に対して、聞く耳を持たないなんて…!」

斑目「青空の言葉にも聞く耳を持っていない…ふざけているのか!?」

 

更に…

傷だらけの翔が身体を拘束され、ストライカー達から理不尽な暴力を受けている様子を…Dolls達は見た。

翔『うぅ…や、やめてくれぇ…!』

フェイ『やーだよーだ♪』

フェイは何の躊躇いもなく、剣を翔の身体に突き刺した。

ドスッ!

アヤ「いやぁぁああああああああ!!」

アヤは悲鳴をあげる。

翔『!!ぎゃぁぁああああああ!!!!』

翔は断末魔をあげると、力が抜かれたようにダランとした。

ハヅキ『フェイ、そうじゃなくて…』

ハヅキは翔に向かって歩いていく。

ヒヨ「やめて!!翔さんをいじめないで!!」

ヒヨは止めようとするが、身体がすり抜けてしまう。

ハヅキは翔の近くに行くと、

ハヅキ『ゆっくりと、刃を相手の身体に食い込ませるんだよ…♪』ジャキンッ

ハヅキは刃を出すと、切っ先を翔の身体に当てる。

ヒヨ「やめてぇぇえええええ!!」

ヒヨは再びハヅキを止めようとするも、無駄だった。

レイナ「ヒヨ、堪えて!」

ヒヨ「何でよ!?このままじゃ、翔さんが…!!」

レイナ「私だって止めたい!けど、これは翔君の過去…過去を変えることはできない……そうよね、女神様。」

女神「…その通りです…」

ヒヨ「…そんなぁ…!」

ヒヨは、その場にへたりこんでしまう。

翔『…お願いだ……もう、やめて…くれ……頼む…!』

傷だらけの翔は、そうお願いするも…

ハヅキ『お断りだよ。』

真乃『大丈夫です。死なない程度でやれるよう、ちゃんと計算しましたから…ウフフ♪』

彼女達は、やめなかった。

ヤマダ「やめろぉぉおおおおおおお!!」

ヤマダは、ハヅキに掴みかかろうとするが、身体がすり抜けてしまう……そして、ハヅキは翔の身体に、刃をゆっくり食い込ませていく。

翔『…ああぁぁぁぁ……』ガクッ

翔は叫ぶ力を失い、力尽きようとしていた。

アヤ「翔!!」

アヤは翔に駆け寄ると、

アヤ「もうやめて!!翔には何も罪は無いじゃない!!!!」

ハヅキ達の前に立ち、とおせんぼをするが、身体がすり抜けてしまう。

女神「…っ!」

女神(彼女『アヤ』さんの言うとおり…翔さんには、何の罪もないです…!)

女神は辛そうに目を閉じた。

傷だらけの翔は、拘束を解除されると……

ドサッ…

翔『……うぐっ……』

その場に倒れた。アヤは慌てて翔に駆け寄り、抱き抱えようとするが、身体がすり抜ける……翔にもはや…立ち上がる力すら、残っていなかった。それでも、ストライカー達は、容赦しない。

イミナ『おい、立てよ!!』グイッ…ドゴッ!

イミナが翔を無理矢理起こし、顔面を思い切り殴った。

翔『がぁ…!』ドサッ

翔は再び倒れた。

華賀利『死なない程度で苦しめてあげるから、泣いてごらん?』

華賀利は、倒れた翔の近くに寄ると、頭や背中を蹴りあげたり、踏みにじったりした。

ナナミ「こんなの、もう見ていられません!!女神様!ストライカー達を止めてください!!」

ナナミは涙ながらに、女神に言うが…女神は悲しい表情を浮かべ、静かに首を横に振った。

女神「貴女のお気持ちは分かります…ですが、先程『レイナ』さんがおっしゃったように、これは翔さんの過去であり、もう変えることはできません…」

ナナミ「…そんな…無茶苦茶です…!」

ナナミはショックを受けた。

少しして、

幸子『!!隊長さん!』

あから『た、隊長殿!!』

幸子とあからが翔に駆け寄り…幸子はすぐに、翔の手当てを開始する。あからは、2人を守るように立つ。

あから『これ以上、隊長殿を傷つけるのはよせ!』

ストライカー達に言う。すると、陽奈が反論した。

陽奈『お姉、甘いよ。陽奈達は散々痛い目にあって来て、たいちょーだけは無傷…何それ、ふざけんなよ…』

陽奈の発言に、あからは言い返す。

あから『いくら前任の隊長から酷い目にあっていたとはいえ、今の隊長殿に当たるのは違うだろ!!』

陽奈『…。』

陽奈は何も言い返せなかった。彼女だけではなく、他のストライカー達も、あからの言葉に、何も言い返せず、立ち去っていった。その後、ほたる、マリ、モニカ、雪枝もやって来て、翔を丁寧に手当てした。

シオリ「彼女達は…」

女神「『雪代 マリ』さん、『蒼井 雪枝』さん、『賢宮 ほたる』さん、『モニカ・ブルーアッシュ』さん、『田中 幸子』さん、『降神 あから』さん、彼女達は翔さんの味方のストライカーです。」

女神は言う。数少ない味方のストライカー達は、必死で翔を手当てする。

ほたる『こんな時に、ティエラ先生はどこに行ったの!?』

モニカ『それよりも隊長さんを!!』

そこに、一機のルンバのような何かが現れ、小人のような姿に変わった。

雪枝『モシュネさん!』

モシュネ『皆大変モシュ!!ティエラ先生が、時空管理局を辞めて、五稜館学園を去って行ったモシュ!』

六人『『『!!』』』

ミサキ「…まさか、ティエラ先生は…逃げた…?」

ミサキがそう言うと、

女神「ミサキさんの言うとおりです。ティエラ先生、又の名を『小田切 ゆかこ』さんは、翔さんが裏切り者のストライカー達から散々苦しめられている事を知り、彼を見捨てて真っ先に逃げてしまったんです。」

Dolls「!!??」

斑目「な、何だと…!?」

カナ「…どうして…!?」

Dolls、斑目、カナは驚きを隠せなかった。

斑目「アイツは時空管理官であり、教員でもあるだろう!?ストライカー達を止められるぐらいの権力はあっただろう!?」

カナ「斑目さんの言うとおりです!」

女神「…。」

女神が1度、手を叩くと、ティエラ先生の様子が映し出された。

ティエラ『…!!』

ティエラは隠れて、翔が苦しめられている所を、ただただ見ていた。

ヤマダ「見てないで止めろよ!!アンタはアイツらを止められるぐらいの権力はあんだろうが!!」

ヤマダはティエラに怒鳴り立てるが、あくまでもこれはティエラの過去なので、意味がない。

ティエラ『…隊長さん、ごめんなさい…!』

ティエラは走り出すと、辞職願に翔の判子を勝手に押し、大本営にて辞職の手続きをし、辞めていったのだ。

ティエラ『私も隊長さんと同じ目に合うと思うと怖い…時空管理局との関係は無かったことにして、ひっそり暮らそう…』

彼女は、自分もやられるのではないかと恐れ、翔を見捨てたのだった。

Dolls「!!!!」

斑目「!!…何て奴だ…!!」

カナ「ティエラさん、貴女は…人間失格です…!」

ミサキ「翔さんの優しさを平気で踏みにじり、自分の事だけを考えるなんて…ふざけないで!!」

ミサキは怒鳴りたてた。

女神は手を叩く。すると、また翔の様子が映し出された。

翔『…。』

翔は仮面ライダーの人形を見ている。1号、2号、アマゾンの人形である。

翔『俺…どうすればいいんだろう…』ツー

翔は静かに泣いていた。そこに…

ターニャ『隊長…』

翔『…!』バッ

翔は慌てて、アマゾンの人形を持つ。そして、1号と2号の人形を持とうとしたが…

ドカッ!!

翔『があっ!!』

ターニャに吹っ飛ばされ、背中から壁に激突した。その音を聞き付けたのか…

ほたる『隊長サン!?』

ドアが勢いよく開き、ほたるがやって来る。

ほたる『ターニャちゃん!何してるの!?』

ほたるは翔の前に立つ。

ターニャ『ほたるさん、そこをどいてください…』

何故かターニャは、怒りの表情を浮かべている。

ほたる『…どかない、絶対にどかないよ!!』

ほたるは、翔の前をどかなかった。

モニカ『どうしたの!?』

モニカがやって来る。それに続いて…

あおい『何だ!?』

シャルロッテ『何事デス?』

あおいとシャルロッテもやって来た。

モニカ『隊長さん!どうしたの!?』

モニカは翔に駆け寄る。

翔『…!!』

翔はアマゾンの人形を握りしめる。

あおい『仮面ライダーの人形!?そんな物を持っているとは、どういうことだ!?』

あおいは翔に怒鳴る。

翔『…お願いだ…これだけは、見逃してくれ……頼む…俺の心の支えなんだ…!!』

翔がそう言うと、

ほたる『あたしからも、辞めてください!』

モニカ『そもそも、仮面ライダーの何が悪いの!?いけない要素なんて何も無いじゃん!!』

ほたるとモニカも、反論する。しかし…

あおい『うるさい!こんな物、こうしてやる!!』

あおいは仮面ライダー1号の人形を取り上げると、刀で縦真っ二つに叩き切った。

翔『…!!やめろ、やめてくれ!!』

翔は泣きそうな声で言うが、

ターニャ『はっ!』ドガァッ!

翔『ぐぉあっ!!』

ターニャに思い切り蹴られた。

シャルロッテ『これは私が処分するデス。』

シャルロッテは仮面ライダー2号の人形を思い切り踏みつけて壊してしまった。

翔『…そんな…』

翔は唖然としていた。

ターニャ『隊長…それを渡してください。』

ターニャは、アマゾンの人形をこっちに差し出せと言う。

翔『嫌だ!!…アマゾンだけは、絶対に嫌だ!!』

翔はアマゾンの人形を守るように抱きしめる。

モニカ『3人とも酷いよ!何もここまですること無いじゃん!』

ほたる『そうですよ!皆さんも考えてみてください!自分の好きな物が壊されたら、どうなんですか!?』

モニカとほたるは翔を庇う。しかし…

あおい『いいから渡せ!!』

あおいは翔から、アマゾンの人形を強引に奪おうとする。

翔『これだけは、絶対に渡さねぇ!!』

思わず翔は、その場でうずくまった。

シャルロッテ『ターニャ、やるデス…』

ターニャ『ダー…』(ロシア語で『はい。』)

シャルロッテがターニャに言うと、彼女は翔に歩み寄る。

ほたる『ターニャちゃん!やめて!!』

ほたるはターニャを止めようとするが、

あおい『ほたる!これもコイツのためだ!!』

あおいはほたるを押さえつけた。

ほたる『離してください!』

ほたるは必死で抵抗する。モニカもターニャを止めようとしたが、シャルロッテに押さえつけられた。

モニカ『ロッティ、離して!!』

シャルロッテ『黙るデス!コイツに甘くしてはいけねーデス!!』

モニカも必死で抵抗する。ターニャは翔を殴ったり、蹴ったり、踏みにじったりと……彼に理不尽な暴力を振るい始めた。

翔『…!!!!』

翔は目をかたく閉じ、ただ耐えることしかできなかった。そしてターニャは…

ドガァッ!ボキッ!

翔『ぎゃぁぁああああああ!!』

翔の背骨を折ったのだ。

ほたる『ターニャちゃん!やり過ぎだよ!!』

モニカ『ターニャ!もうやめてよ!!』

ほたるとモニカはターニャに言うが、彼女は聞く耳を持たなかった。

しばらくして、翔はその場にうずくまったまま、動かなくなった。

あおい『ふん、素直に渡していれば、こんな事にはならなかったのにな。』

あおいは皮肉を込めて言うと、シャルロッテとターニャと共に、部屋を出た。

ほたるとモニカは慌てて翔に駆け寄る。翔はゆっくりと顔を上げ、目を開くと……

翔『…!!』

彼の目の前には、無惨に壊された仮面ライダー1号と2号の人形が転がっていた。

翔『…なんて…なんて、酷い事を…するんだ…!!』

翔はとうとう泣き出してしまった。1号と2号の人形は壊され、アマゾンの人形だけが残った。

 

これを見たDolls達は、怒りを露にする。

サクラ「酷い!!こんなの…酷すぎます!!」

ナナミ「いくらなんでも、度が過ぎてますよ!!」

斑目「コイツら!!」

カナ「何て事を!!」

女神は悲しい表情を浮かべ、1度手を叩く。

またもや、翔の場面が映し出された。

翔『こ、これは…』

彼は、一通の手紙を見つけ、中を開く。

翔『…そんな……』

その手紙の内容、それは…時空管理局とストライカー達がグルを組み、隊長である翔を徹底的に追い詰めるように指示をした内容が書かれていた…。

Dolls&斑目&カナ「!!!!」

Dolls達は、その手紙の内容を見て言葉を失った。

翔『…そうか…結局、俺に味方なんて…いなかったんだな…』

翔は、膝から崩れ落ちた。

翔『じゃあ、俺は…いったい…何の…だめに……づぐじで…ぎだんだよ!』ポロポロ

翔は大粒の涙を流し、そして……

翔『うわぁぁああはぁぁああああはぁぁあああああ!!っうわぁぁあああああああああ!!!!!!!!』ボロボロ

声を上げて泣き出した。この瞬間こそ、彼の心に深い傷がついた瞬間である。

アヤ「翔!!」

シオリ「翔君!!」

ミサキ「翔さん!!」

アヤ、シオリ、ミサキは泣き叫ぶ翔を抱きしめようとするが、身体がすり抜けてしまう。

アヤ「ねぇ!アンタ女神でしょう!?翔を抱きしめさせて!!」

ミサキ「私からもお願い!!」

シオリ「こんなの、見ていられません!!女神様!お願いします!!」

3人は涙ながらに女神に頼むが、女神は悲しい顔をして首を横に振るだけだった。

 

Dolls達は、ショックを受けた。『自分よりも他人を思いやる』優しさを持つ命の恩人が、狂ったストライカー達によって、身体中を、精神をズタズタにされ、追い詰められていたことに…ショックを受け……同時に、そのストライカー達に対して、尋常じゃない程の怒りが込み上げた。何の罪もない心優しき少年を、平気で傷つけた裏切り者達を、Dolls達は決して許そうとは思わない。

ヤマダ「翔さんを傷つけた奴らの顔、全員覚えたっすよ……」

レイナ「翔君、相当苦しかったのね…」

ミサキ「許さない…何の罪もない翔さんを傷つけた奴らを…私は絶対に許さない!!」

Dollsは怒りに燃えていた。それは…

斑目「あのクズ共め…地獄を見せてやろうか…」

カナ「どうやって地獄へ堕としてやりましょうか…」

斑目もカナも同じである。

女神は彼女達の方に向きを変えると…

女神「皆様…どうか……翔さんを…救ってください!ありのままの翔さんを受け入れ、心から寄り添ってあげてください!お願いします!!」

深々と頭を下げた。

斑目「覚えているか?青空は、お前達がどれだけ嫌な顔をしようが、突き放そうが、アイツはお前達を受け入れ、心から寄り添ったんだ。」

ヒヨ「もちろん、覚えてるよ!!」

ナナミ「私も覚えてます!!翔さんのお陰で、私はちょっとずつ、素直になれているんです…!」

ミサキ「私もよ!翔さんは私達を危機から何度も救ってくれた!」

レイナ「その通りよ!だから…今度は私達が、翔君に寄り添う番よ!」

Dolls「はい!!」

カナは女神に言う。

カナ「私達は必ず…翔君を救ってみせます!」

斑目「いや、絶対に救うぞ!」

カナと斑目の言葉に頷くDolls。Dolls達は、翔を救うことを決心したのであった。

 




いかがでしたか?今回はここまでです。
αは2000字程度だったのに、βでは8000字程度でした。ここからは、“番外編”を中心に書いていきます。ちなみに『仮面ライダーイクサ』は番外編で登場させた後、本編に登場させるつもりです。お楽しみに。
では、またね
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