〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「おい、大丈夫か?」
やさぐれショウ「……いやぁ、段々話のネタが思い浮かばなくなってきちゃって…」汗
翔「…まぁ、お前のペースで頑張ってくれよ?」
やさぐれショウ「…お、おう。あ、今日も翔にお仕事してもらうよ。用心棒を、ね?」
翔「わーったよ。」
やさぐれショウ「本編いくべ?どうぞ」
鴻上ファウンデーションの会長『鴻上 涼生』を護衛して数日後……
この日、彼にまた依頼が届いた。彼の元にやってきたのは、黒いスーツ姿にサングラスをかけた男2人だった。
翔「…何者だ?」
男1「我々は、アメリカの『ジョージ』大統領専属の用心棒だ。」
どうやら、彼らはアメリカ大統領を護衛する用心棒らしい。
翔「大統領専属の用心棒が、俺に何の用だ?」
男2「4日後、大統領が来日される。だが、彼は日本人を信頼するどころか、とても嫌っている。」
翔「…何?それなら、何故わざわざ俺の元に来たんだ?」
男2の言葉を聞いた翔は、疑問をぶつける。
男1「そこで…ミスター青空、君の力を貸して欲しい。」
翔「…はぁ?」汗
男2「大統領が日本人を少しでも信頼できるよう、導いて欲しいんだ……それには、君の力が必要だ、頼む!」
翔「それなら、俺以外にも適任する奴がいるだろうが。」
翔は用心棒2人の依頼を中々受けようとしない様子。
男2「金ならいくらでも払う!」
翔「バカ、金云々の問題じゃねぇんだよ。例えばな……大統領の命を狙う阿呆がいるってんなら」
男1「いる、大統領の命を狙う者が!」
翔「それを証明できるモンはどこにある?」
翔がそう言うと、男1は1枚の紙を取り出す。そこには……
『ジョージ。日本に来るな。来るなら殺す、空港に降りた時、ナイフで滅多刺しにして殺す。』
と、書かれていた。紛れもなく、殺害予告状だ。
翔「…コイツを書いた人物に心当たりは?」
男2「それが、我々にも分からないんだ……」
翔「……。」
用心棒2人の様子を見た翔は……
翔「…わーったよ。お前達の依頼、引き受ける。大統領に殺害予告するバカをぶっ潰してやる。」
彼らの依頼を受けることにした。
男1「ほ、本当か!?」
翔「お前達のためじゃねぇ……アメリカと日本の信頼関係の構築の道筋のためだ。」
男1「Thank You、ミスター青空!!Thank You、Thank You!!」
翔「礼を言うのは、大統領の護衛に成功してからだ。」
その後、翔は用心棒2人と色々話し合い、準備を進めるのであった。
ピーター(男1)「良かった、本当に良かったな、ボブ!」
ボブ(男2)「あぁ、彼なら引き受けてくれると信じていたよ…本当に良かったな、ピーター!」
2人の用心棒は、喜びを露にしていた。その時……
Prrrr…Prrrr……
ピーターの電話が鳴った。
ピーター「Hello?」
???『ピーター、私だ。』
ピーター「これはこれは、ジョージ大統領。調子はどうですか?」
ジョージ『あぁ、元気だ。』
電話の相手は、アメリカ大統領『ジョージ・ヘリオス』である。
ジョージ『4日後、私は来日する。しかし、また私の元に殺害予告状が届いた……全く、日本人はどんな神経をしているんだ。』
ピーター「それは困りましたね……ですが大統領、我々は現地の用心棒との接触に成功致しました。」
ジョージ『彼も日本にだろう?』
ピーター「そ、そうですが……」
ピーターの言葉に、ジョージはため息を着く。
ジョージ『ソイツのことは、信用して良いのか?』
ピーター「彼は『大統領に殺害予告するStupidをぶっ潰す』と言っていました。」
ジョージ『ふん、口だけではいくらでも言える…せめて、行動で示して欲しい物だ。』
ジョージはそう言うと、電話を切った。
ピーター「……。」
ボブ「ピーター。」
ピーター「大統領は未だに、“あの出来事”を忘れられずにいる……あれでは、簡単には日本人を信頼できないだろう。」
“あの出来事”とは果たして……そして、大統領に何があったのか…真相はまだ、闇の中である。
4日後……
スーツに着替え、サングラスをかけた翔は、大統領が到着する『羽田空港』に来ていた。
翔「……。」
そして、大統領の殺害を企んでいる人物を目で探していた。しかし、今のところ……怪しい人物の姿は見当たらない。
翔(とりあえず、2人と合流するか。)
翔はそう思い、ピーターとボブと一旦合流することになった。そして、大統領の到着を待った。数十分後、大統領を乗せた飛行機が空港に到着し、大統領が降りてきた。
ピーター「ジョージ大統領。」
ジョージ「…?」
ボブ「彼が、お話しした用心棒です。」
ピーターとボブは翔の方に目を向ける。翔はサングラスを外し、ジョージの元に歩いていく。
翔「今日1日、あんたの護衛をすることになった『青空 翔』だ。来日、感謝する。」
ジョージに自己紹介する翔。
ジョージ「…ジョージ・ヘリオスだ。」
ジョージも軽く自己紹介したが、険しい表情をしたままだ。
翔(…大統領、何かあるな。)
彼の表情を見た翔はそう思い、ピーターとボブと共に大統領の近くを歩く。その内、記者が大統領にインタビューを始めるが、
ジョージ「何回言わせるんだ?私に質問をするな。」
と、ジョージ大統領は終始冷たい態度を取っていた。
翔「……。」
翔はサングラス越しから、怪しい人物を探している。その時、人混みの中に……サングラスとマスクを身に付けた人物の姿を見つけた。彼は明らかに、ジョージ大統領を見ている。そして……
翔「伏せろ!!」
パァンッ!
その男は拳銃を取り出し、ジョージ大統領に向けたため、翔は大統領の身を伏せさせた。周りの人々も翔の声にびっくりして、その場で伏せた。
男「ちっ…!」
男は大統領に向かって銃弾を発砲する。
翔「大統領、こっちだ!」
翔は大統領を連れて逃げる。ピーターとボブも一緒だ。
翔「ピーター、ボブ!奴の銃を撃てるか?」
ピーター「しかし」
翔「できるのか、できねぇのか?どっちだ!?」
ピーター「…できる、やってみる!!」
ボブ「ミスター青空!君はどうするんだ?」
翔「時間がねぇんだ、俺に質問をするな!」
ピーターとボブは翔の発言に疑問を抱きながらも、銃を取り出す。そして、たどり着いたのは……行き止まりだった。
男「へっへっへっ、遂に追い詰めたぜ。」
犯人の男は勝ち誇ったように言うと、銃口を彼らの元に向ける。翔はジョージ大統領の前に立ち塞がる。
男「おい小僧、そこを退け!」
翔「退かねぇよ。大統領は日本人を信頼していなくても、わざわざ日本に来てくれたんだ。例え日本人を信頼してなかろうが、俺は大統領をもてなす。」
男「それはオレの役目だ!!殺害と言う名のおもてなしだぁ!!」
男はそう言うと、銃の引き金に指を添える。
パァンッ!
直後、銃声が響き渡った。
ジョージ「っ!?」
だが、撃ったのは……
男「んなっ!?」
犯人の男では無かった。ピーターが銃弾を放ち、犯人が持っている拳銃を撃ち抜いたのだ。その後、
パァンッ!
ボブが銃弾を放ち、犯人の拳銃を破壊した。
男「く、くそぉっ!!」
拳銃を失った男は、そそくさと逃げ出す。
翔「っ!!」ダンッ!
瞬間、翔は地面を蹴って犯人を追い掛け、持ち前の俊足ですぐに犯人を捕らえる。
男「っ!!」スッ…
翔「甘い!!」ビシッ!
男「何!?」
犯人は咄嗟にナイフを取り出したが、翔はそれをはたき落とし、
翔「ムンッ!」
背負い投げで犯人を投げ飛ばした。その後、犯人を取り押さえる。
翔「ピーター、警備員を呼んでこい。ボブは警察に通報しろ。」
ピーター「ラジャ!」
ボブ「OK!」
ピーターは警備員を呼びに行き、ボブは警察に通報する。
ジョージ「……。」
ジョージ(この日本人は、身を挺してまで……私を守ろうとしている……日本人にも、良い人物がいるのか。)
この時のジョージ大統領は、そう思っていた。
その後、大統領を殺害しようとした犯人は、無事に逮捕された。
ジョージ「…ミスター青空。」
翔「翔で構わねぇぞ。ミスター青空って、何か呼びにくくねぇか?」
ジョージ「…それもそうだな。」
ジョージ大統領は、何かと穏やかだった。その後、演説や記者のインタビュー等があったが、ジョージ大統領は終始穏やかであった。
翔「おいピーター。」
ピーター「…?」
翔「大統領、やけに穏やかだぞ?さっきまではあんなに冷たかったのによぉ。」
ピーター「ミスター青空……君、凄い言うね…」汗
翔「俺は思ったことは口に出やすいタイプなんでねぇ。」
ピーター「そ、そうかい……」汗
ボブ「多分だが……」
ボブは2人に語る。
ボブ「ミスター青空が大統領を全力で護衛したから、もしかしたら……日本人のことを信頼するようになったのかも知れない。あくまで、俺の推測だが……」
翔「…ほぅ。」
その後、大統領は時より冗談を言ったりして、面白おかしくしたのであった。
いかがでしたか?この辺りで区切ります。
翔「…やれやれ、大統領を殺害しようとした阿呆をぶっ潰せてスカッとしたぜ。」
やさぐれショウ「ひとまず、良かったじゃん。」
翔「あぁ。だが、まだ大統領の護衛は終わってねぇ……
この話の続きは、また次回だな。」
やさぐれショウ「了解。という訳で、次回もお楽しみ。」