〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「久しぶりの投稿だな。」
やさぐれショウ「そだね。」
翔「お前も随分忙しいんだな。」
やさぐれショウ「察してくれて助かる。」
やさぐれショウ「さて、本編行こか?どうぞ」
翔とDollsチームCのメンバー達が、【アリス・ギア・アイギス】の世界に迷い混んで、数週間が経過した。
夜露、シタラ、文嘉以外のアクトレス達ともある程度の交流をし、東京シャードの休日を満喫したりした。
ある日、AEGISの本拠地に呼ばれた翔とユキ。その理由は、ユキにあった。
加純「AEGISの『鳳 加純(おおとり かすみ)』よ。ご足労、感謝するわ。」
ユキ「ユキです。よろしくお願いします。」
翔「…青空 翔だ。」
出迎えた『鳳 加純』に挨拶を済ませると、トランシーバーに斑目が映し出される。
斑目『青空の報告は聞かせてもらった。昼寝中のユキの様子がおかしかったそうだな。』
翔「そうだ。ま、その原因は分からねぇんだが……」
斑目『恐らく、トラゴス発見前後のことを夢に見ていた可能性がある。』
翔「…何だと?」
斑目『そこで--』
斑目の次に、加純が言う。
加純「逆行催眠を行って、あなた(ユキ)の記憶を探るわ。」
翔(逆行催眠だと…?)
ユキ「わかりました……」
ユキは椅子に座ると、すぐに眠りについた。
カナ『ユキさん、催眠状態に入りました。』
加純「早いわね。」
翔「ユキはすぐに眠りにつくことができるんだ。」
翔の言葉に、「なるほど」という加純。そしてすぐに、逆行催眠が始まった。
斑目「ユキ。今、どこにいる?」
ユキ(暗くて、とても気分の悪い場所……)
彼女の言うその場所とは……
ユキ(新宿……アタラクシア……)
ピグマリオンの巣窟と化し、人々から忘れられた魔都『アタラクシア』だった。
斑目「なにが見える?」
斑目はユキに問い掛ける。
ユキ(廃墟……青い蝶……それと、モノリス……?)
モノリス……恐らく、『トラゴス』のことであろう。
ユキ(違う……モノリスとは違うなにか……調べます……)
少しして……
ユキ(あ……)
カナ『ユキさんの脳波に強い反応が--』
斑目『目の前に何がある?』
斑目がユキに問い掛けると、ユキはポツリと答え始める。
ユキ(……光…………か、ぎ……?)
加純「光の……鍵?」
その時、夢の中にいるユキの目の前が眩い光に包まれた。
ユキ(門が……開いて……アヤさん、ヤマダさん、翔さん……わたしも、その中へ……)
加純「チームCと青空隊長の4人は、時空の穴に吸い込まれた……」
翔「…そんなバカな…」
ユキと加純の言葉を聞いた翔は、少し戸惑っていた。更に、ユキは続ける。
ユキ(紅い……翼手(よくしゅ)……)
恐らく、『デュラハン』と言うピグマリオンの一種のことだろう。
ユキ(あ……鍵が……)
斑目『鍵がどうした!?ユキ……?』
ユキ(鍵……だめです……)
ユキの意識では……鍵がデュラハンの手にあるようだった。
ユキ「うっ……ううっ……」
突如苦しみだすユキ。
カナ『これ以上は危険です!』
翔「すぐに中止しろ!!」
加純「中止して!」
翔と加純の言葉に、AEGISの職員達は慌てて逆行催眠を中止した。
成子坂製作所にて……
翔とユキはアクトレス達に、AEGISでの出来事を話した。
文嘉「……『紅い翼手』の敵がトラゴスの鍵を奪い去った…隊長たちはそう考えている、と。」
翔「…恐らくな。」
シタラ「紅い翼手のボスマリオンかー……悪そうなイメージがあるね。」
トラゴスの鍵を奪ったピグマリオンのことを、シタラは『ボスマリオン』と解釈する。
翔「悪そうも何も…俺たちの敵だ。」
ヤマダ「ボスマリオン、ね……ふひひ……わかりやすくてイイじゃん。」
斑目『これも異世界との交流の成果か。参考になる……』
アヤ「ボスマリオンって、いったい何者なの?」
アヤは疑問をぶつける。
斑目『我々の分析の切り札……『EsG』の回答によると--
ヴァイス……あるいはピグマリオンと融合した新種と考えるのが適切だ。』
翔「……。」
EsGの分析では……鍵を握るボスマリオンは、ヴァイスかピグマリオンの合成物と推測されているようだ。
カナ『何者かに『穴』が開けられて、青い蝶やピグマリオン……アヤちゃんたちも飲み込まれて--』
アヤ「で、流れ着いた先が東京シャードだったってこと?」
翔「そう思わざるを得ねぇだろう。なんせ…俺らは今、その東京シャードにいんだから。」
翔は気だるげに言う。
夜露「どうしてボスマリオンはせっかく開けた『穴』を閉じたんでしょう?」
夜露は疑問を抱く。
文嘉「そうね。チームCに使わせたことの説明もつかないけど……」
ここで、斑目が口を開く。
斑目『穴を開けた者と門を閉じた者が同じとは限らない。首謀者がいると仮定して進めるが……まずピグマリオンの魔力を求め、時空を繋ぐ穴を開けた。その状況を維持することで、エネルギーは自動的に東京シャードに流れ続ける。』
文嘉「それを止めるために、別の何者かが封をして『鍵』をかけた--その『鍵』をドールの皆さんに託したのは、ピグマリオンを討つため?」
夜露「あっ、そういうことならボスマリオンは、追手が増えないよう『鍵』を奪った……とかですかね!ん?でもそうなると、トラゴスの鍵を作ったのは誰なんでしょう?」
翔「ぶっ潰せれば、どうだっていい……奪われたら、奪い返すだけだ。」
説明を聞くのに疲れた翔は、そう吐き捨てる。
シタラ「邪悪な力を止めるのは『正義の意思』って相場は決まってるのさ。」
文嘉「まるで神様じゃない。」汗
シタラの言葉に、ツッコミを入れる文嘉。
斑目『神、か……その解釈も的外れではないか。EsGの見解を踏まえると、その首謀者は言うなれば『世界の意思』……』
ヤマダ「ふひひ……セカイ系なスケール感……手ごたえのあるラスボスに乞うご期待ってことで--ボスマリオンをぶっ倒して鍵を取り戻せば、感動のEDムービー再生っすよ。」
アヤ「じゃあ、簡単じゃない。あたしたちの力で解決できるなら、やってみせるわ!」
その時……
ビーッ!ビーッ!
文嘉「AEGISから連絡です。新宿上空に、トラゴスが出現したと--」
新宿にトラゴスが現れたと、AEGISから連絡が来た。それだけでなく……
文嘉「紅い翼手を持つ敵性体がトラゴスに向かって接近中!出動待機要請が出ました!」
ボスマリオンと思われる個体も現れたそうだ。しかも、トラゴスに向かって近づいている。
ユキ「ボスマリオン……ですね。」
ヤマダ「キタキタキターッ!」
アヤ「行きましょう!東京シャード、最終決戦よ!」
メンバー「「「了解!」」」
メンバー達は出撃していく。
翔「……。」ガチャッ……
《SLASH RISER》
翔は黙ってスラッシュライザーを装着し、出撃していった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔「バトルシーンはねぇのか?」
やさぐれショウ「それは次回にね。」
翔「……そうか。」
やさぐれショウ「お楽しみに~」