〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



やさぐれショウ「クリスマス、楽しめた?」
翔「…まぁな。」
やさぐれショウ「そうか、それは良かったよ。」
翔「……。」
やさぐれショウ「……。」
やさぐれショウ(今回の話は、あの人物が登場するんだよね。)

やさぐれショウ「では、本編行きます。どうぞ」


第百五十一話 クリスマスの後……

クリスマスパーティーが続いている中、

翔「…すぅ……すぅ……」Zzz……

はしゃぎ疲れた翔は、そのまま眠ってしまった。

蜜璃「あれ、翔君寝てるの?」

愛「うん、きっと疲れちゃったんだね。」

深雪「翔君、とっても楽しそうにしていましたもんね。」

蜜璃、愛、深雪は眠っている翔の顔を見て、優しく微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……。」

ふと、翔は畳の匂いを感じた。

翔「……?」パチッ……

目を開くと、あの和室空間にいるのだと認識した。

翔「…この空間も久しいもんだ……」

翔はそう言うと、ため息をつく。

ヘルメス「翔、突然呼び出して済まない。」

そこに、ヘルメスが姿を現した。

翔「神様か。んで、何故俺はここに呼ばれたんだ?」

ヘルメス「あぁ、そのことなんだが……」

ヘルメスはとある人物を呼び出した。すると、正面の襖が開いた。

翔「…っ!!」

そこに立っていた人物を見て、翔は驚いて言葉を失った。何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N「翔君、久しぶりね。」

池袋で命を落としたはずのNがいたからだ。

翔「……N……!!」

N「元気にしてたかしら?」

翔「……あぁ。」

翔はNに言う。

翔「……済まなかったな…謝って済む問題じゃねぇが……」

N「良いのよ。アタシが自分で選んだことなんだから、だから気にしないで頂戴?」

翔「……。」

Nの言葉に、翔はそれ以上何も言わなかった。

N「翔君がアタシを友達だと思ってくれて、嬉しかったわ。」

翔「…え?」

Nは翔の正面に座り、語り始める。

N「アタシ、今まで散々悪さをしてきたから、友達が誰も居なかったの。まぁ、悪さをする前からも友達は居なかったのだけれど……」

翔「……。」

N「でも、こんなアタシのことを…友達だと思ってくれたのが、翔君だけなの……あぁ、この感じ…嫌いじゃないわぁ!!」

翔「…オカマキャラは、健在か。」

翔がそう言うと……

N「そう、オカマキャラ…オカマ!?言ったわね!?あんたレディに対して最大の侮辱を……ムッキィィィイイイイイイイイ!!」

案の定、お約束のリアクションをした。

翔「……ふっ。」

久しぶりに見たNのリアクションに、思わず笑う翔。

N「漸く、笑ってくれたわね。」

Nは笑顔を見せ、

N「翔君、アタシと友達でいてくれて、本当にありがとう♪」

と、翔にお礼を言った。

翔「…礼を言うのは、俺の方だ。身体を張ってまで俺を庇ってくれて、ありがとう。」

今度は翔が、Nにお礼を言った。

N「誰かにお礼を言われるのは……良いモノね。」

翔「……そうだな。」

N「あ、そうだわ。アタシは今、地獄にある刑務所にいるのだけど……」

翔「…刑務所?」

疑問を浮かべる翔に、ヘルメスは言う。

ヘルメス「地獄には刑務所があってな、そこにジャドウ達が囚われている。まぁ、知ってるとは思うが。」

翔「それは知ってる。」

ヘルメス「1度入ってしまえば、もう2度と出ることはできない……っと、言われているんだ。」

翔「…何だって?じゃあ、Nは……」

N「大丈夫よ。」

Nは翔に、こう言った。

N「アタシもよく分からないけど…どうやらアタシ、まだ救済への道があるみたいなの。刑務所にいるジャドウ達の中では、アタシが模範生になっていてね……そこで、真面目に働いて教育も受けて、神様達からOKが出れば、アタシは天国に戻れるの。」

翔「そうか…なら、お前はいつか…救われるんだな。」

翔の言葉に、Nは苦笑いを浮かべる。

N「まぁ、神様達がOKしても、アタシがまだ納得できてないの。だから、例えOKを貰っても、断ってるの。アタシは多くの人達の幸せを奪って来た…だから、それ相応の償いをしなければならない……だからね、アタシはまだ地獄にいるの。」

翔「……。」

ヘルメス「ジャドウの中では、心から反省している者がN以外に誰も居ないんだ。あぁ、彼のようになれば……ま、それは叶わないだろうが。」汗

現在、地獄の刑務所に翔達によって【プロジェクト東京ドールズ】の世界から追い出されたジャドウ達が囚われている。その中で、心から反省している者はNだけなのだ。一向に反省しないジャドウ達に、神々は呆れるばかりだった。

ヘルメス「さてと……N、そろそろ時間だ。」

N「えぇ。」

その時、Nの身体が……いや、翔の視界が眩い光に包まれていく。

翔「っ!?N、N!!」

慌てる翔に、

N「翔君、また会いに行くわ!その時は、ハワイアンズの思い出を語り合いましょう!!」

と、Nは言った。

翔「N!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……俺は、お前の友でいても、良いのか?」

 

N「勿論よ!嬉しいわ、翔君!!」

Nは満面の笑顔を見せた。その直後、翔の視界が更に眩い光に包まれ、Nとヘルメスの姿が見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「っ!?」ガバッ!

翔が目を覚ますと、そこにはドールハウスの女子寮の風景が広がっていた。

翔「……。」

周りを見渡すと、まだ眠っているDolls、元ストライカー達、一海達、深雪と蜜璃、斑目とカナの姿がある。

翔(アクトレス達(アイツら)の姿が……ねぇな。)

翔はアクトレス達を目で探したが、彼女達の姿は何処にもない。

翔(…元の世界に、帰ったのか。)

そう思った翔は、外を見る。外は晴れていて、朝焼けが街を照らしていた。

翔「…?」

ふと、窓に反射して映った自分の姿を見て、翔は不思議に思う。何故なら……

翔(俺は……何故、泣いている?)

彼の目からは、涙が流れていたからだ。

「翔君。」

翔「…っ!?」

振り向くと、優しい笑顔を浮かべた愛がいた。

愛「どうしたの?」

翔「片山さん、俺……」

愛「…うん。」

翔「…夢なのか、分からねぇが……Nに、会えたんだ…」

愛「N君に?」

翔「…あぁ。それでな…分かったことがあったんだ。」

Nと会って分かったこと…それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…俺が、アイツに伝えたこと……ちゃんと届いてた。」

 

Nへの謝罪、そして感謝が……彼に伝わっていたのだった。

愛「そっか、良かったね…♪」

翔「…あぁ、本当に……良かった……!」

翔は流れ落ちる涙を拭いながら言うが、それでも涙は止まることはなかった。愛は翔を優しく抱きしめ、彼が泣き止むまで、背中を擦ったり、撫でたりした。




いかがでしたか、今回はここまでです。



ヘルメス「どうだ、N。我ながらナイスアイデアだったろう?」
N「そうね……本当にありがとう、神様。」
ヘルメス「翔に伝えたかったことは、言えたか?」
N「…えぇ、言えたわ。」
ヘルメス「そうか。」
N「…神様……また、翔君に会えるかしら……?」
ヘルメス「それは、お前の頑張り次第だ。」
N「分かったわ。」



やさぐれショウ「N……頑張れよ。」

次回も、お楽しみに。
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