〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
今回は、翔とサクラの回です。天真爛漫で何事にも、常に全力な少女は、一匹狼に話しかけるが……
では、どうぞ
この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……
とある公園にて…
翔が来ていた場所は……彼がこの世界で、最初に降り立った公園だった。
翔「…。」
翔(ここで、あのポニテの奴…確か、『ミサキ』って言ってたな…ここで会ったんだよな…)
翔がこの世界に来て、最初に出会ったのはDollsチームAのメンバー『ミサキ』であった。翔はその事を思い出していた。そこに……
サクラ「あ、翔さん。」
サクラがやって来た。すっかりケガも治っており、元気である。
翔「…。」
翔はサクラに振り向くことはなく、黙ってベンチに座っている。
翔(コイツ…性懲りも無く来たのか。)
翔は一瞬だけ…眉を寄せ、不機嫌そうな顔をした。
サクラ「隣、いいですか?」
翔「…好きにしろ。」
サクラ「では、失礼します。」
サクラは翔の左隣に座る。サクラは、翔に話しかける。
サクラ「今日は、いい天気ですね~。」
翔「…。」
翔はサクラの話に耳を傾けてはいるが、反応を示すことはせず、黙って話を聞いていた。
サクラ「風が涼しくて、気持ちいいですね。」
翔「…。」
サクラ(ど、どうしよう…翔さん、全然反応してくれない……)
翔が反応しないため、サクラは内心、焦っていた。
サクラ(あ、そう言えば…カナさんが言ってましたね。)
サクラはカナに言われたことを、思い出す。
カナ『翔君がどれだけ反応しなくても、焦らないでくださいね。彼はきっと、サクラちゃんの話に耳を傾けてくれますから。』
サクラ(そうだ、翔さんは私の話に耳を傾けてくれているはず…じゃなくて、耳を傾けてくれている。どんどん話しかけてみよう!)
翔「…?」
翔は目で、サクラを観察していた。そして…
翔「…おい。」
翔は、サクラに話しかける。
サクラ「はわっ!?な、何ですか?」
翔「…この後、何か予定でもあんのか?焦っているようだが…?」
サクラ「ふふっ、大丈夫ですよ♪今日はオフの日なんです♪」
翔「…そうか。」
翔はそう言うと、黙り込んだ。
サクラ(翔さんが話しかけてくれた。私ももっと話しかけないと!)
サクラ「ちなみに翔さん、年はおいくつですか?」
翔「…16。」
ポツンと答える翔。
サクラ「へぇ、16なんですね…って、16!?私と同い年!?」
翔「…んだよ、文句あんのか?」
サクラ「あ、いえ…ただ、びっくりしただけです。」
翔「…そうか。」
再び黙り込む翔。
サクラ「あの、翔さんは、どの『仮面ライダー』が好きなんですか?」
翔「…何故それを聞く?」
サクラ「実は、私も『仮面ライダー』が好きになったんです♪人類の自由のために、悪の組織『ショッカー』、『ゲルショッカー』と戦う姿がカッコよくて…えへへ♪ドールハウスで結構観てるんですよ?」
翔「…。」
翔は黙って、サクラの話に耳を傾ける。
サクラ「後、最近では『仮面ライダー2号』の変身ポーズを覚えました♪いきますよー?」
サクラはそう言うと、ベンチから立ち上がり、翔の前に移動する。そして、周りにぶつかる物がないことや、人がいないことを確認すると、
サクラ「変身!」
全力で『仮面ライダー2号』の変身ポーズを披露した。
サクラ「どうですか、翔さん?」
翔「…ダメダメだな。」
翔(国民的アイドルだか何だか知らんが…全然キレがねぇ……てか、2号のポーズなら誰でもできるわ……)
サクラ「…うっ、もっと勉強します…」
翔からの辛口コメントに、ショックを受けるサクラだった。
カナ(サクラちゃん、良かったですね♪)
カナは、サクラと翔のやり取りを、遠くから見守っていた。
カナ(さて、そろそろ休憩も終わる頃ですし、戻りますか。)
カナはドールハウスへと戻っていった。
サクラ「翔さん、今日はありがとうございました♪」
翔「…何もしてねぇぞ…?」
サクラ「いえ、そんな事はありません。私の話に耳を傾けてくださったり、私に話しかけてくださいました。私、翔さんとお話ができて、とても楽しかったです♪」
サクラはそう言うと、ニコッと笑った。
翔「…。」
翔は何も言わず、サクラに背を向けて立ち去って行く。サクラは翔の姿が見えなくなるまで、彼を見送ったのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
前回の番外編では、戦闘場面を書いたので、今回は比較的平和的な回にしてみました。
ちなみに…サクラ以外のDollsのメンバー8人は、『昭和仮面ライダー』全員の変身ポーズを完コピしてます。
次回の番外編では、ミサキと翔がメインの物語を書いていく予定です。お楽しみに。
では、またね