〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔「そういや、2月に発送だったよな?」
やさぐれショウ「そうそう!あぁ、早く届かないかな~?」
翔「……届くといいな。」
やさぐれショウ「あ、本編行きます。どうぞ」
サクラ「あれ…?斑目さん、いませんね…」
事務所には、斑目の姿は無い。だが……
ユキ「カナさんと愛さんなら、そこに……」
ユキの視線の先に目を移すと……
カナ「……。」
愛「……。」
カナと愛が、険しい表情でTVを見ていた。
ニュースキャスター『本日より、『害獣駆除特別法』が施行されます。与党の強行採決により可決された本法案はいまだに多くの議論を呼んでいます。』
翔(害獣駆除特別法だと…?……化け物共はともかく、妖魔も含まれるのか……?)
翔もTVの映像を見て、険しい表情を浮かべる。
ニュースキャスター『この新法案に対して
ヒヨ「タカ?ぼーえーだいじん…こ、とり、あそび……?」
『小鳥遊』と言う文字が読めず、頭にハテナを浮かべるヒヨ。
ミサキ「……って、言うと思ったわ。」汗
ミサキは、ヒヨに読み方とその人物について簡単に教える。
ミサキ「あれは、タカナシって読むの。今の防衛大臣のことよ。」
ヒヨ「はえっ!?ミサキちゃん、ものしりだー!」
また1つ、学んだヒヨだった。
アヤ「最近、すっごい話題になってるじゃん。なんだっけ、あの法案。えーっと…」
シオリ「『害獣駆除特別法』。いよいよ今日から施行ですね……」
TVを見ると、しっかりと整った黒髪と強面の顔、左目辺りまで伸びた一筋の髪の毛が特徴の男性が映っていた。
記者『では、あくまでも対象は鳥獣で、一般市民に武器を向けることはないと!?』
小鳥遊『…当然です。自衛隊は国民を守るために存在する。』
記者の質問に淡々と答える小鳥遊防衛大臣。
小鳥遊『『害獣駆除特別法』は近年増加する東京都内での危険鳥獣や外来生物による被害。その被害から都民の健康と安全を守るために正規の手続きを踏んで明日より施行されます。』
害獣駆除特別法について説明する小鳥遊防衛大臣だが……
記者『自衛隊が都市部で武力行使することに一部から不安の声も上がっていますが----』
都内で武器を取る自衛隊に、不安を抱く人達もいるようだ。しかし……
小鳥遊『危険なものを駆除するためには、武力行使もやむを得ないでしょう。』
小鳥遊防衛大臣のこの言葉に、記者は黙り込む。小鳥遊防衛大臣は続けて説明を行う。
小鳥遊『都市部での駆除活動においては市民生活に影響を及ぼさないよう、細心の注意を払い--』
レイナ「害獣というと……鹿やイノシシのことかしら?」
レイナがそう言うと、
カナ「…いいえ、違います。表向きは、“鳥獣及び外来危険生物”、ということになっています。」
カナが否定し、加えて説明した。
翔「鹿とかイノシシとか、そんな生ぬるいモンじゃねぇだろ。」
カナの後に、翔がそう言った。
サクラ「あの…もしかして、この『害獣』って……」
斑目「そう、ピグマリオンだ。」
そこに、斑目が姿を現した。
サクラ「斑目さん……」
翔「おい、害獣に妖魔やファントムも含まれてんのか?」
翔は斑目に問い詰める。
斑目「あぁ、含まれるそうだ。」
翔「含まれるそうだって……」
どうやら、妖魔やファントムも『害獣』に含まれているようだ。
レイナ「あら、自衛隊がピグマリオン討伐を手伝ってくれるの?」
ミサキ「池袋でも、自衛隊は避難誘導や事後処理でかなり協力してくれたわ。」
ミサキが言うように、自衛隊は池袋奪還の際……戦いと言う形ではないが、人々を避難させたり、後始末を行っていた。
シオリ「もっと連携できると、ピグマリオンや妖魔の被害も減らせそうですね。」
そんなシオリとミサキに、
ヤマダ「オタクら頭花畑っすか?そんなうまくいくわけないっしょ。」
と、ヤマダは言う。
ヤマダ「…ま、ジブンは邪魔さえされなきゃどーでもいいっすけどね。」
翔「頭花畑は言い過ぎだ……しかし、ヤマダの言葉にも一理ある。そもそも、自衛隊は妖魔やファントムの存在を認識してんのか?ま、あのストライカー共に関しては…認識してねぇ方がおかしいだろうがな。」
翔は険しい表情を浮かべながら言う。
斑目「ピグマリオンもそうだが、妖魔やファントムも国政の悩みの種だ。勿論、ストライカー共も……各省庁も血眼になって、その対策に動いている。」
翔(
斑目の言葉に、ため息をつく翔。
斑目「しかし、気にする必要はない。我々は、我々にできることをやるだけだ。」
斑目はそう言うも、メンバー達は気にしないとまではいかないようだ。
斑目「充分ではないが…青空も調子を取り戻しつつある。アイドル活動ばかりしているわけにはいかない。本日より戦線復帰してもらう。」
翔(…本当にいつも突然だな。)汗
カナ「ピグマリオン討伐を休んでいた期間、モノリスの出現は確認されていません。」
休んでいる間、モノリスは出なかったようだ。しかし……
カナ「ただ、浄化済みの地域に、“はぐれピグマリオン”の流入が確認されました。」
はぐれピグマリオンが、浄化した地域に入ってきていたのだ。
斑目「討ち漏らしたピグマリオンのうち、存在強度があるものが、街をさまよっている。」
しかも、存在強度が強い個体がいるそうだ。
斑目「数はそう多くない。3チームに分かれ、1日で駆逐してくれ。」
幸い、数は多くないそうだ。
レイナ「浄化された街にさまよう、亡霊のようなピグマリオン……」
ナナミ「非常に美しくない、ですね。」
ヤマダ「はぐれナントカっつーと、レアモノの予感しかしねーっす。」
翔「所詮は、キレイにした部屋に現れるゴキブリ程度だ。すぐにぶっ潰してやるよ……」
翔の言葉に、ナナミは冷や汗をかきはじめる。彼女は、『ゴキブリ』が大の苦手なのだ。
ヤマダ「フヒヒヒヒ…狩って狩って狩りまくるっすよ~!!」
やる気に満ち溢れるヤマダ。
愛「所長、翔君はどうします?」
斑目「そうだな……」
翔「俺は個人で向かう。」
翔はメンバー達に言う。
斑目「青空、しかし……」
翔「俺には、『ジャングレイダー』がある。」
翔はジャングレイダーのキーをチラつかせながら言う。
カナ「じゃんぐれいだー…ですか?」汗
翔「あぁ、俺専用のマシンだ。」
翔はそう言うと、ドールハウスの格納庫に向かった。気になったメンバー達は、彼の後を着いていった。
翔「…よし。」
翔はジャングレイダーにまたがり、起動させる。
グォオオオンッ!!
ジャングレイダーはエンジン音と唸り声のような音を響かせると、乳白色のライトを光らせた。
斑目「これが、その『ジャングレイダー』なのか?」
翔「そうだ。」
翔はハンドルを握り、ジャングレイダーを唸らせる。
グォオオオンッ!!グォオオオンッ!!
ナナミ「凄い轟音ですね……これは近所迷惑に」
翔「何だと?」
ナナミ「な、何でもないですスミマセン……」汗
翔の低い声にビビったナナミは、まるで手の平を返すように謝罪した。
ヤマダ「おぉっ!!それ、どうしたんすか!?」
翔「海外にいる知り合いに貰った。」
愛「翔君、外国の人の友達もできたんだ。」
翔「あぁ。それより、先行くぞ?」
斑目「気を付けてな。」
メンバー達に見送られ、翔はジャングレイダーと共に現場に向かった。その後、Dollsも現場へと向かった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
※翔の『ジャングレイダー』について……ライトが乳白色以外、基本的には『仮面ライダーアマゾンオメガ』のモノと変わらない。『インティストーン』が組み込まれており、コップ一杯分のガソリン給油で、約1ヶ月走り続けることができる。
原作『仮面ライダーアマゾンズ』とほぼ同じです。
翔「随分都合の良いマシンだな…」汗
やさぐれショウ「原作では、アマゾン細胞が使用された『生きているマシン』の可能性がもあるみたいだよ?」
翔「へぇ…てか、そもそも『インティストーン』って何なんだ?」
やさぐれショウ「それはね…少ない燃料で膨大な移動エネルギーを生み出す結晶体のことだよ。」
翔「…ほぅ。」
やさぐれショウ「じゃ、次回もお楽しみに~」