〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



ここから、物語は大きく動き出そうとする。

では、本編どうぞ


第百六十一話 異変とその元凶

あの後、現れたモノリスを処理することに成功したメンバー達。

ヒヨ「ほえ…もう終わりー?」

アヤ「なんだか、あっけなかったわね。」

もの足りなさそうな表情を浮かべるヒヨとアヤに、

シオリ「強くなっている証拠ですよ。私たちDollsが…」

と、シオリは言う。

サクラ「なんだか…ようやく少しだけ、実感が湧いてきました!」

ミサキ「なんて手応えのない…」

ヤマダ「全くっす。」

ミサキとヤマダは不満そうにしていた。

ヤマダ「こんなヌルゲーのために、イベントブッチして墨田区くんだりまで来たんじゃねっすよ。」 

ヤマダは不満を爆発させ、怒っていた。

レイナ「どちらにしても、これでライブの準備に集中できるわ。」

ホッとしたのもつかの間……

ユキ「蝶が……」

レイナ「ユキ……?」

ユキ「……。」

アヤ「……ちょっと。蝶がまだいるの?」

ユキ「いない、です…1匹も……」

辺りを見渡してみると……蝶の姿は、どこにも見当たらない。

翔「……。」

何か嫌な予感を感じたのか、翔は眉間にシワを寄せていた。

ナナミ「なら、特に問題ありませんよね。さっきモノリスを撃破したんですから。」

そういうナナミだが……ユキが感じていた異変はそこではない。

ユキ「ヒト以外の命が……何もない、です……」

一海「えっ……?」

一海も違和感を覚え、空を見上げる。鳥がいない…虫もいない……翔も地上を見渡すが、犬や猫等の動物の姿が見当たらない。

翔「…まさか。」

ユキ「鳥さんも、猫さんも、虫さんも……どこにも、いないんです……」

サクラ「ユキさん……?」

ユキ「なにかが……なにかが……おかしい、です……」

翔「…確かに、そうだな……ここまで静かなのは、なんだか気味が悪い……」

その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾワァァアアアアアアアアアーー!!

 

どこからともなく、謎の音が響き渡った。

翔「っ!?」

一海「ぐっ!?何だよ、これ…!!」

アヤ「何、この音…!」

レイナ「急に頭が……!これは、一体----」

ユキ「あ、ああ……きま…す……!」

一海「く、来るって、何が…!?」

ユキの言葉に一海が疑問を抱いた次の瞬間……

 

サ~~……

 

おびただしい数の蝶が、メンバー達の近くを横切った。

 

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カナ『お、応答願います!ピグマリオン反応が検出されました!なにこれ……!』

翔「分かりきったこと言うな!!それより、何なんだこの音はっ!?」

カナ『まだ分かりません!ですが、気を付けて!!反応が異常です!慎重に対応してください!』

この奇妙な音と共に、ピグマリオン反応が出た。だが、前代未聞の異常な反応だった。

ミサキ「了解しました!直ちに迎撃に向かいます!!翔さん、命令を!私が殲滅してみせます!」

翔「命令が無くても分かるだろ!?行くぞ!!」

メンバー達はピグマリオン反応が出た現場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…あれが、Dollsかぁ……皆可愛いねぇ?」

 

メンバー達が去った後、謎の人物が姿を現す。彼の片手には、金と青が特徴で、【0000】と表記された時計のような物が握られていた。そして、それをポケットにしまうと、Dolls達が向かった方向に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、現場に向かったメンバー達の前に現れたのは、黒い身体色に、血管が浮き出たような赤いラインが入ったピグマリオン達だった。

 

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カナ『異常体のピグマリオン殲滅を確認しました!』

何とか倒すことはできたものの……

サクラ「はぁっ……はぁっ……」

ナナミ「なんなんですか、さっきのピグマリオン…いままでの奴らと、まるで違うじゃないですか…」

一部メンバーに、疲れの色が見えていた。

サクラ「どうして、いきなり……それにさっきの音----」

異常体のピグマリオンもそうだが……問題は、墨田区に響き渡った『謎の音』……

ヒヨ「あの、ヘンな音…頭のなかがぐるぐるして、ヒヨまでおかしくなっちゃいそうだった…」

あの音は、騒音だけでなく……聞いたものに対して、頭痛を与えるのだ。

シオリ「いったい、何が起きたのでしょう……」

アヤ「ユキ、蝶は…?」

ユキ「いまは、いません。でも……」

すると……

 

ゾワァァアアアアアアアアアーー!!

 

ユキ「っ……!?」

また、あの謎の音が辺りに響き渡った。

シオリ「この音……!なんて…不愉快なの……!」

更に、おびただしい数の蝶が、再びメンバー達の近くを横切った。

サクラ「あっ…ああ…!蝶が…あんなに……!」

異変はそれだけではない。

サクラ「見てください……!あそこにいる人たちが……!」

サクラの視線の先を見てみると……

幼児「ひぐっ…ひぐっ…うっ…うええええええん!!」

母親「ハルちゃん…!?急にどうした…あっ…うぐッ…ひぎ……!」

修学旅行生「あ、頭が…割れ…ッ…い、ぎぎぎぎ……!」

謎の音に、赤ん坊は泣きわめき、人々は耳を塞ぎ、苦しんでいた。

ヒヨ「み、みんなどうしちゃったの…!正気に戻って----」

ヒヨは人々に呼び掛けるも……

ヒヨ「や、ヤダ……頭が、いたい…くるしいよ…!」

頭痛を覚え、苦しみ始める。

ヤマダ「あー、なんだこれ…!?3徹した朝みてーな不快感、頭痛っぷり!フ、ヒヒ、ハハァ…!面白くなってきたっすなぁ!」

ヤマダに至っては、正気なのか狂い始めたのかわからない。

翔「くそっ…おい一海!!」

一海「何だ!?」

翔「人々を避難させるぞ!丸めたティッシュを耳栓代わりにさせて、とうきょうスカイタワー駅に向かうよう指示しろ!!」

一海「お、おぉ、分かった!!」

翔と一海は人々を避難させるべく、動き出す。

幼児「うええええええん!うええええええん!」

母親「ぐっ、うぅっ…ハ、ハルちゃん…!!」

翔「おい、大丈夫か!?」

翔は幼児と母親に駆け寄る。

翔「これを丸めて耳栓代わりにしろ!」

母親「は、はいっ!!」

母親はティッシュを丸め、まずは赤ん坊の耳につける。続いて、自分にもつけた。

幼児「うええええええん!……うぇ…?」

翔「…大丈夫か?」

幼児「…う。」

赤ん坊はようやく泣き止んだ。

翔「すぐにとうきょうスカイタワー駅に向かって、ここから出ろ。良いな?」

母親「分かりました、ありがとうございます!!」

母親は赤ん坊と共に、とうきょうスカイタワー駅に向かった。

修学旅行生「あがっ!?う、ぐおおぉぉ……!?」

一海「おい、耳栓をつけろ!!なければティッシュを丸めて耳につけろ!!」

一海も修学旅行生に指示を出す。

修学旅行生「えっと、オレどうすれば!?」

一海「とうきょうスカイタワー駅に向かってここを出るんだ!後は、教員達にこの事とここには来ない方が良いと伝えろ!」

修学旅行生「わ、分かりました!!」

修学旅行生も、急いでとうきょうスカイタワー駅に向かった。

ミサキ「カナさん、情報を!必ず、どこかに発生源があるはずです!」

 

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カナ『言われなくても解析中!もう少し待ってて!!』

カナは急ぎ、解析を進める。

翔「お前達、しっかりしろ!!」

アヤ「そうは言っても、これ……ッ!」

翔「この音に耐えられないなら、丸めたティッシュを耳栓代わりに使え!!」

アヤ「耳栓……それなら…!!」

アヤはすぐに耳栓を装着した。他のメンバー達も、耳栓や丸めたティッシュを耳栓代わりに装着した。

ヒヨ「だ、だいぶ楽になったよ……」

シオリ「早く、原因を絶たないと…ここにいる、みなさんが……!」

一部の人たちが、まだ避難できていない。

紫「翔!!一海!!」

そこに、紫達が姿を現した。

翔「お前達も、人々を避難するよう指示を出せ!!後、丸めたティッシュを耳栓代わりに使うよう指示することも忘れるな!!」

紫「承知した!!」

友香「わ、分かりました!」

諒芽「おうっ!!」

紫、友香、諒芽の3人も、残された人々を避難させるべく、動き出した。そうしているうちに……

 

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カナ『EsGによる解析、完了しました!』

翔「原因は何だ!?」

カナ『異常の原因は、周辺に流れる異常音波です!異常音波は知的生命体を凶暴化させる作用があることが推測されます!』

翔「…何だと!?」

ミサキ「凶暴化……だとしたら、さっきのピグマリオンも----」

カナ『EsGが88%同意!ピグマリオンも凶暴化もこの異常音波が原因です。』

ピグマリオン達が凶暴化したのは、この音が原因だった。

翔「どっから発生してる!?」

カナ『発生源はスカイタワー!Dolls総員は、直ちに急行してください!』

この音が発生している場所は、何と……スカイタワーだった。

ミサキ「スカイタワーへ…翔さん、急ぎましょう!」

翔「行かねぇって選択肢はねぇ!!」

翔とDollsは、急ぎスカイタワーに向かう。

一海「みんな、俺たちも行こう!!」

紫「そうだな!」

友香「はい、行きましょう!!」

諒芽「あぁ、了解したぜ!!」

一海達も、翔とDollsを追ってスカイタワーへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…。」ザッ…ザッ…ザッ…

人々が逃げ惑う中、1人の謎の人物だけは…逃げる人たちとは反対方向に歩いていた。

???(もしかしたら、スカイタワーにDollsがいるかもねぇ……だったら、オレも向かうしかないか。)




いかがでしたか?今回はここまでです。



突如発生した謎の異常音波……更に、これまた突如現れた異常体ピグマリオン……ここから、どのうように展開していくのか……

次回も、お楽しみに。
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