〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



2月までもうすぐ…つまり、『アバドライザー』が発送されるのはもうすぐ!ま、それはともかく……

本編行きましょう。どうぞ


第百六十五話 実力の証明

次の日、翔とDollsのメンバー達は観測室に集まっていた。

斑目「…全員、揃ったな。」

斑目が話を始める。

斑目「墨田区に現れた新たな敵との交戦から一夜明けた。…まずは状況の整理から始める。」

アヤ「……色々あったからね。」

そしてすぐに、状況整理が始まる。

ミサキ「墨田区のスカイタワーに現れた巨大なモノリス……」

レイナ「巨大なモノリスは異常音波を出して、生き物を凶暴化させることができる。」

アヤ「敵を無尽蔵に生み出しながら凶暴化させる……メチャクチャね。」

墨田区に突如出現した巨大モノリスについて……異常音波を出してはピグマリオンを凶暴化させ、無限にピグマリオンを生み出す。

シオリ「もう一つは、翔君について……」

翔「……?」

ナナミ「このアマゾンズドライバー(変身ベルト)を使ってライダーになったところ……突然凶暴化して、ピグマリオンを狩ってましたね。」

翔について……仮面ライダーアマゾンデルタに変身した時、本能を剥き出した野獣の如く、乱暴になった。その原因は、未だ分かっていない。そして、本人はその時のことを覚えていないのだ。

愛「後で、あたしが翔君を診察しますね。」

斑目「あぁ、頼む。」

斑目は話を再開する。

斑目「国土調査院は墨田区の特異体を『シレーヌ』と命名。以後、最優先ターゲットとし、迅速に討伐することを決定した。」

新たな目標として、巨大モノリス『シレーヌ』の討伐が決まったのだ。

ヒヨ「しれーぬ…?なんだか美味しそうな名前だね!」

シオリ「シレーヌ…つまりセイレーン。人々を歌声で惑わす、ギリシア神話の海の怪物。」

ナナミ「おあつらえ向きの名前ですね。国土調査院のネーミングセンスは流石です。」

ヤマダ「フヒヒ…シレーヌたん最高。手ごたえありまくりじゃないっすか…ハァハァ…」ジュルリッ……

ユキ「ヤマダさん……ヨダレが出ています……」

ただ、シレーヌについて一つ疑問点がある。それは……

ヤマダ「といっても、今はシレーヌたんは遥か上空で高みの見物……どう攻略するんで?」

そう……目標は現在、スカイタワーの上空にいるため、攻撃を当てるのは困難な状況なのだ。

サクラ「そうですよね…あんな高い所にいたら私たちの攻撃も届きませんし……」

ヤマダ「…まあ、それはおいおい考えるとして。もうひとつ、話題があるっショ?」

もうひとつの話題とは……

斑目「--わかっている。自衛隊、『害獣駆除特任部隊』についてだが--」

小鳥遊大臣が率いる『害獣駆除特任部隊』についてだ。

???「それは私の方から話そう。」

そこに、小鳥遊大臣が現れた。

小鳥遊「…昨日は任務ご苦労だったねえ。君たちの働きで、民間への被害が最小限に食い止められたよ。」

ヒヨ「ど、どうして…オジサンがここに…?」

小鳥遊大臣がここにいることに疑問を抱くヒヨ。

斑目「大臣直々の…『視察』だそうだ。」

小鳥遊「労いがてら、きちんと自己紹介をしておきたくてねえ。」

小鳥遊大臣は語り出す。

小鳥遊「君たちも聞いたことがあると思うが…昨日から『害獣駆除特別法』が施行された。これは自衛隊の特別部隊が市街地でピグマリオン及び妖魔駆除を迅速に行うための法令だ。」

ナナミ「あの、『害獣駆除特任部隊』…とかいう人たちですか。」

小鳥遊「そう…まあ、正確には、駆除を行うのは隊員じゃない。君たちも見ただろう?」

害獣駆除を行うのは、隊員ではなく……

小鳥遊「対ピグマリオン特化兵器。『二十七式多脚戦車・感情炉搭載型』--『オートギア』という兵器だ。」

あの巨大な四足ロボット『オートギア』だ。あのロボットが発射する破壊光線は、瞬時に敵を蒸発させてしまう程の威力を持つ。

ミサキ「私たちの援護に入ってくれた、あの強力なロボットですね。」

ミサキはロボットと解釈しているが……

小鳥遊「あれは君たち『ドール』に極めて近いシステムで動いている。」

と、小鳥遊大臣は言う。どうやら、ただのロボットでは無さそうだ。

小鳥遊「もちろん『ギア』はないが…その代替として『感情炉』を搭載していてね。フィールを動力に駆動し、フィールを束ねた熱線兵器で敵を駆除する。」

何と、オートギアの動力となっているのはDollsと同じ『フィール』なのだ。発射する破壊光線も、フィールを使っているのだ。

シオリ「…間近で見ましたから、その威力は、よく分かっています。」

小鳥遊「ふむ…聡明だな。--簡潔にいこう。」

小鳥遊大臣は説明を始める。

小鳥遊「オートギアの攻撃力は、君たちを、遙かに上回る。」

ミサキ「……!」

小鳥遊大臣の説明に、ミサキはビックリして言葉を失う。

小鳥遊「さらに、極めて高度なAI制御により行動するため操縦士は不要。…すなわち、たとえ交戦で破壊されても、人的被害はゼロということだ。」

翔「人的被害は無くても、経済的被害は免れねぇだろうな。」

翔は皮肉を込めて言い放つ。

小鳥遊「痛いところをつくねえ……だが、人的被害が出るよりかは全然マシだよ。」

翔「…あっそ。」

小鳥遊「ちなみに現在、オートギアはタワー周辺に殲滅結界--いわゆるテアトルを展開。完全封鎖区域において、取り残された民間人の救出活動に当たっている。生命体の精神を蝕むシレーヌの異常音波も、機械のAIを狂わせることはできないからねえ。」

翔「……。」

翔(本当にそうなのか…?…例え機械であっても、デメリットはあるだろうに……)

翔は険しい表情を浮かべ、考え事を始める。

レイナ「…美しいかはさておき、画期的ね。」

小鳥遊「我が国の国防は、見栄や意地より実利だ。人命尊重が第一、だろう?」

ミサキ「では、貴方は…!小鳥遊大臣、は、私たちより…オートギアが優秀だと…?」

ミサキは小鳥遊大臣に問い詰める。

小鳥遊「……。」

ミサキ「そんなこと……断じて、認めることはできません!」

翔「…自分の強さに飢えるなと言ったはずだ。私語は慎め。」

ミサキ「し、翔さん…!」

翔に言われても、不服そうな顔をしているミサキ。

小鳥遊「ああ、勘違いしてもらっては困るなあ。これはあくまでも、適材適所という意味だよ。しかし、データにない情報も必要だ。だからこそ、見せてはくれないかね。」

小鳥遊大臣は、驚きの言葉を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小鳥遊「君たちの実力を。」

それは、『オートギアと戦ってみるかい?』という意味であった。

ミサキ「……わかりました。シミュレーターへご案内します。」

翔「は?おい、まさかアレと戦うつもりか!?ちょっと待てって、おい!!」

翔の言葉を聞かず、ミサキは小鳥遊大臣をシミュレーターに案内した。

翔「……。」

翔(あれと戦うのは、いくらなんでも無謀だ。あの光線をくらったら、ひとたまりもねぇぞ…!?)

愛「…翔君。」

翔「診察は後にしてくれ。ちっと様子を見てくる。」

翔はそう言うと、シミュレーターに向かった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回、Dollsとオートギアの戦いが……!?
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