〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



オートギアとの模擬戦を挑むことになったDolls達。そして、自身の身体に異変を感じた翔は、ドールハウス専属医に診察してもらったが……

では、本編へどうぞ


第百六十七話 模擬戦終了と診断結果

ミサキ「私たちの勝ちよ…!」

ミサキはそう言うも、他のメンバー達は途中で戦闘を止めて、翔の元に駆け寄っていた。そのため、最後までフィールドに残っていたのは、ミサキとヤマダの2人だけだった。

ユキ「あの…翔さんは、大丈夫ですか……?」

深雪「意識はしっかりしていますし、ケガもまだ軽い方なので、大丈夫だと思います。後で、診察してみますね。」

ユキ「あぶなかったです……」

幸い、翔は軽いケガだけで済んだ。

翔「…お前らこそ、大丈夫か?」

ナナミ「はい、何とか…って言うか、ビームの出力10%って言ってましたよね!?もしも、ふるぱわーだったら…」

もしものことを考え、ゾッとするナナミ。

ミサキ「勝ったわよ、それでも!!」

フィールドから、ナナミに怒鳴るミサキ。

小鳥遊「…そうかもしれん。君たちの戦いぶりは、実に見事だった。だが、この10倍、20倍の物量を相手にするとすれば…?」

ミサキ「……!」

小鳥遊大臣の言葉に、流石のミサキも黙り込んだ。

小鳥遊「君たちは世界にたった9体の、貴重な戦力。このオートギアは、フィールさえあれば1個師団規模で動かせる。」

ヒヨ「敵がたくさんいたら、ヒヨたちだけじゃ……戦えない……?」

不安げな表情を浮かべるヒヨ。

レイナ「数がものをいう戦場もある。それが、貴方の言う適材適所ということかしら?」

小鳥遊「わかってくれたかな。」

翔「……。」

翔はゆっくりと立ち上がる。

カナ「翔君、模擬戦は--」

翔「見りゃわかんだろ、今終わったって……」

カナ「疲れているときにすみません…!Dollsはそのままスカイタワー前へ向かってください。シレーヌが降下を開始。ピグマリオンの排出を再開しました!」

どうやら、スカイタワー上空からシレーヌが降りてきて、ピグマリオン達を再び地上に解き放っているようだ。

小鳥遊「こちらからも連絡があった。しびれを切らして動きはじめたということか…」

斑目「縄張り争いをしている場合ではないな。小鳥遊大臣、Dollsを向かわせるが異論はあるか?」

小鳥遊「いや、構わんよ。我々はサポートをさせてもらおう。」

小鳥遊大臣がそう言うと、

斑目「Dolls、出動!目的地は墨田区スカイタワー駅前だ。」

斑目はDollsに出撃命令を出した。

ミサキ「翔さん、私は勝ちました!!熱線兵器だって、避けられました!!こんな機械ごときに、私が負けるはず」

その時……

 

ズドォンッ!

 

メンバー達「「「っ!?」」」

銃声がその場に響いた。

ミサキ「……っ!!」

銃声が聞こえた方に向きを変えると、

翔「……。」

そこには、アクセレイガンを構えた翔の姿があった。銃口はミサキの方を向いていた。

ミサキ「……翔、さん……?」

翔「…あまり調子に乗るな。」

この時の翔の声も表情も、とても冷たいモノだった。

翔「次は当てるぞ?

この時の彼に対して、何か声をかける者は誰一人いなかった。むしろ、声をかけられなかった。

メンバー「「「……。」」」

翔「どうした、早く出撃したらどうだ?」

翔の言葉に、Dollsはスカイタワー前へ向かう。

斑目「青空、お前は診察が終わって少ししたらスカイタワー駅前に向かってくれ。」

翔「…いや、終わったらすぐ行く。」

その後、翔は診察のため、1度ドールハウスに戻った。戻る前、翔はオートギア2号機に近付き……

 

翔「…ありがとな、援護してくれて。」トンッ…

 

と、小声でお礼を言い、立ち去って行った。

オートギア2「……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ドールハウスに戻った翔は、蜜璃に診察して貰った。

翔「……。」

翔(俺の身体、どうしちまったんだ…?)

そう思っていると……

蜜璃「……えっ?」

蜜璃が疑問の声をあげた。

翔「…?…どうした?」

彼女は翔の診断結果を見て、何やら違和感を抱いていた。その理由は……

蜜璃「えっと、その……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……特に、異常は見られないんだ。」

何と、異常無しだったのだ。

翔「…何?」

蜜璃「もう1回、診てみても良いかな?」

翔「…あぁ、頼む。」

その後、脳画像診断やMLI検索、細胞診検索等……様々な方法で検索をしてみたものの、結局異常は見られなかった。検索用具自体の調子が悪いのかと思い、チェックをしてみても……特に問題は無かった。

深雪「蜜璃さん、翔君の容態は…?」

蜜璃「それが……特に異常は無かったんだ。」

深雪「…はい?」

蜜璃「それでね、もしかしたら検索用具の調子が悪いのかなって思って、点検もしたんだけど…問題無かったの。」

深雪「…それは変ですね。」

深雪は首を傾げる。

翔「…なぁ?」

深雪&蜜璃「「…?」」

翔「…片山さんは、大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ。」

声がした方に振り向くと、治療を終えた愛の姿があった。

翔「……片山さん。」

愛「やっほ♪」ヒラヒラ

右手で軽く手を振る愛。しかし、彼女の左腕にはギプスとサポーターがあった。

深雪「全治2ヶ月の骨折です……」

翔「……そんな……」

深雪の言葉に、ショックを受ける翔。

愛「大丈夫だよ、翔君。頑張って治すよ♪」

愛は翔に微笑んで見せるが、翔の不安は消えることは無かった。

蜜璃「ねぇ、翔君?」

翔「…?」

蜜璃「一海君にも少し聞いちゃったんだけど……飢えた獣のように戦っている時、どんな感じだったのか…良かったら、話してくれるかな?」

翔「……。」

翔は蜜璃と深雪、愛の目を少し見た後……

翔「……わかった。」

その時の様子を話し始めた。

 

 

 

深雪、蜜璃、愛が聞いた翔の話……それは……

自分の中に、自分じゃない何かがいるような感覚があるそうだ。その時の状態がいつ出てくるのかは、自分でも分からないそうだ。

深雪「自分じゃない何か……ですか。」

蜜璃「うーん……でも、何が原因かも分からないんだよね。」

愛「もう少し、様子を見てみようか。」

翔「…それが妥当だろう。俺自身が分かんなきゃ、話になんねぇからな。」

蜜璃「あ、翔君。診察はこれで終わりになるんだけど、他に何か心配なこととか伝えておきたいこととかはある?」

翔「…いや、今はねぇな。」

翔は椅子から立ち上がり、医務室を出た。そして、ジャングレイダーにまたがり、スカイタワー前へと向かって行く。




いかがでしたか?今回はここまでです。



青空 翔……彼の身に起こっている異変とは…

次回も、お楽しみに
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