〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

228 / 461
やさぐれショウです。


登場させたいライダーは、後2人ですが…そのうちの1人について、悩んでいます。まぁ、登場させることには変わりありません。

それはそうと…本編へどうぞ


第百七十話 赤く染まる大地

現れた凶暴化ピグマリオンを撃破したDollsと一海達。

ミサキ「凶暴化したピグマリオンだろうと、慣れてしまえば相手にならないわ。」

レイナ「いつも以上にいい動きね。ミサキ…貴女、ずいぶん気合いが入ってる。」

レイナの言葉に、

ミサキ「…当然よ。」

と言うミサキ。

ミサキ「小鳥遊大臣の見てる前で、無様な戦い方はできないもの。」

小鳥遊防衛大臣が近くにいる影響なのか、いつも以上に張り切っているミサキ。

紫「ところで、翔はどうしたんだ?」

一海「カナさん曰く、遅れてくるみたいだ。」

諒芽「珍しいな、翔ちんが遅れるなんて……」

友香「何かあったんでしょうか…少し心配です。」

翔が遅れて来ることに、少し疑問を抱く一海達。その時……

 

ゾワァァアアアアアアアアーー!!

 

シレーヌが歌声を響かせる。

メンバー「「「っ!?」」」

ナナミ「また、この歌ッ……!」

ヒヨ「うう……いやだよ、いやだよぉ……!」

サクラ「早く……止めなきゃ!」

友香「と、とにかく…シレーヌの元へ急ぎましょう!」

メンバー達はスカイタワー付近へと急いだ。その数分後…ジャングレイダーに乗った翔と、トライドロンに乗ったクリム、深雪、蜜璃が到着した。本人確認を終えると、すぐに通されたため、そのままスカイタワー付近へと直行した。

 

 

 

その頃、スカイタワー付近では……

サクラ「っ……!!」

アヤ「な、何……この血だまり……」

ヒヨ「なに、これ……ど、どうして…………」

辺りは血の海へと変わり果てていた。それだけではなく、人の死体も転がっている。

女性「私が刺したの……」

メンバー「「「っ!!??」」」

メンバー達に話しかけてきた女性は、虚ろな目をしている。

女性「私の夫も!私の子どもも!全部、全部、私が!刺したの!」

サクラ「もしかして、シレーヌの歌声で……」

恐らく、シレーヌの歌声の影響で間違いないだろう。

男性「殺す、ころす、コロス、ころす!嗚呼…やめろ、やめてくれ……誰か、俺を殺してくれ。コロシテ、ころして……!」

男性は頭を抱え、錯乱しているようだった。

 

ギギィィッ!!

 

そこに、翔と深雪達が到着する。

翔「…は?……な、何だよ…これ……!!」

蜜璃「け、ケガしてる人達が…早く助けないと」

翔「待て!様子がおかしい…!」

怪我人に駆け寄ろうとする蜜璃を、震える腕で制止する翔。周りの人達は混乱状態に陥っており、何をするのか全く想像がつかない。

クリム「何が一体、どうなっているんだ…!?」

深雪「ひ、酷い……」

 

PPP--

 

小鳥遊『……ここでは凶暴化した市民たちによる殺し合いが発生した。死者21名、重傷者11名。……なんとも痛ましいことだ。』

通信機から小鳥遊大臣の声が聞こえてきた。この暴動により、亡くなった者達もいたのだ。メンバー達は口角を下げ、言葉を失う。

サクラ「ひどい……!こんなの、ひどすぎます!」

ナナミ「この人達はただ観光に来ただけ……それなのに----!」

サクラ「私たちが、シレーヌを止められなかったから…」

目の前の現実に、自分を責めてしまうサクラ。

レイナ「後悔は全てが終わった者ができること。今は前を向いて、戦う時よ。」

シオリ「その通りです。守れなかったものがある、それだけを心に刻んで……私たちは、戦うしかありません。」

ミサキ「この人達の無念を晴らすのは、心の無い機械じゃない。心を持つ、私たちよ。」

レイナ、シオリ、ミサキの言葉を飲み込んだメンバー達は、険しい表情を浮かべる。

ミサキ「みんな--いくわよ。」

そして、一同はシレーヌが待つスカイタワー前へと足を運ぶ。

 

 

 

アヤ「ようやく、ついたわね。」

スカイタワー前に到着したメンバー達は、ただならぬ気配を感じ取る。

アヤ「ねえ、ちょっと…なんか、アイツ…デカくなってない?」

アヤの言葉を聞いたメンバー達は、シレーヌを見る。シレーヌは歌声を響かせ始める。それは、以前聞いたモノよりも、大きく感じた。

ヤマダ「あー……そういわれると確かに……」

ユキ「歌声も、強くなっています…すこしずつ……でも確実に……」

蜜璃「っ!?…何、この音……」

深雪「まさか、シレーヌ(アレ)が……!?」

翔「そうだ。奴の怪音波の餌食になりたくなければ、気を強くしろ。」

深雪「分かりました!」

蜜璃「医者の体力と根性は、凄いんだよ!!」

気合いを込める深雪と蜜璃。

アヤ「ち、ちょっと待った……!」

アヤがそう言った直後、歌声が止み……バサッ…バサッ…と、鈍い音が聞こえてくる。

アヤ「これは……」

ユキ「あっ……ああ……!」

一海「おい、どうした!?」

ユキ「降りて……くる……!」

上を見上げると、シレーヌは翼を羽ばたかせながら、ゆっくりと降りてきた。その後、おびただしい数の蝶が横切り……

 

ゾワァァアアアアアアアアーー!!

 

シレーヌが歌声を響かせ始めた。

アヤ「くっ……!うる…ッ…さいのよ、アンタ!」

ヤマダ「ちょっとその口--閉じてろっす!!」

メンバー達は武器を構える。一海と紫は戦極ドライバーを、友香と諒芽はゲネシスドライバーを装着し……

 

《メロンアームズ…天・下・御免!!》

《バナ~ナアームズ、ナイトオブス~ピア~♪》

《ピーチエナジーアームズ》

《チェリーエナジーアームズ》

 

アーマードライダーに変身した。

翔「……。」

翔はアマゾンズドライバーを装着する。

 

《ドライバーオン…ナウ》

 

深雪と蜜璃はメイジのベルトを装着する。

斬月「翔、他のベルトは使わないのか…?」

翔「…俺は、アマゾンズドライバー(コレ)で戦いてぇんだ。」

翔はそう言うと、左グリップを捻る。

 

《デルタ》

 

音声が響くと、翔の顔には空色に輝くまるで流れる涙のようなモールドが浮かび上がった。

翔「……アマゾン。」

翔の身体が黄色い炎に包まれ、仮面ライダーアマゾンデルタへと姿が変わった。深雪と蜜璃はメイジのベルトのレバーを動かし、

 

《シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!》

 

深雪&蜜璃「「変身!」」

 

メイジウィザードリングをベルトにかざす。

 

《チェンジ…ナウ》

 

魔法陣を潜った深雪は仮面ライダーメイジ(青)に、同じく魔法陣をくぐった蜜璃は仮面ライダーメイジ(緑)へと姿を変えた。Dollsと仮面ライダー達による、戦いが今……始まる。




いかがでしたか?今回はここまでです。



2月まで、後10日程になりました。プレミアムバンダイで購入した変身ベルトが発送されるのを、ずっと待っていますw

次回も、お楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。