〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
登場させたいライダーは、後2人ですが…そのうちの1人について、悩んでいます。まぁ、登場させることには変わりありません。
それはそうと…本編へどうぞ
現れた凶暴化ピグマリオンを撃破したDollsと一海達。
ミサキ「凶暴化したピグマリオンだろうと、慣れてしまえば相手にならないわ。」
レイナ「いつも以上にいい動きね。ミサキ…貴女、ずいぶん気合いが入ってる。」
レイナの言葉に、
ミサキ「…当然よ。」
と言うミサキ。
ミサキ「小鳥遊大臣の見てる前で、無様な戦い方はできないもの。」
小鳥遊防衛大臣が近くにいる影響なのか、いつも以上に張り切っているミサキ。
紫「ところで、翔はどうしたんだ?」
一海「カナさん曰く、遅れてくるみたいだ。」
諒芽「珍しいな、翔ちんが遅れるなんて……」
友香「何かあったんでしょうか…少し心配です。」
翔が遅れて来ることに、少し疑問を抱く一海達。その時……
ゾワァァアアアアアアアアーー!!
シレーヌが歌声を響かせる。
メンバー「「「っ!?」」」
ナナミ「また、この歌ッ……!」
ヒヨ「うう……いやだよ、いやだよぉ……!」
サクラ「早く……止めなきゃ!」
友香「と、とにかく…シレーヌの元へ急ぎましょう!」
メンバー達はスカイタワー付近へと急いだ。その数分後…ジャングレイダーに乗った翔と、トライドロンに乗ったクリム、深雪、蜜璃が到着した。本人確認を終えると、すぐに通されたため、そのままスカイタワー付近へと直行した。
その頃、スカイタワー付近では……
サクラ「っ……!!」
アヤ「な、何……この血だまり……」
ヒヨ「なに、これ……ど、どうして…………」
辺りは血の海へと変わり果てていた。それだけではなく、人の死体も転がっている。
女性「私が刺したの……」
メンバー「「「っ!!??」」」
メンバー達に話しかけてきた女性は、虚ろな目をしている。
女性「私の夫も!私の子どもも!全部、全部、私が!刺したの!」
サクラ「もしかして、シレーヌの歌声で……」
恐らく、シレーヌの歌声の影響で間違いないだろう。
男性「殺す、ころす、コロス、ころす!嗚呼…やめろ、やめてくれ……誰か、俺を殺してくれ。コロシテ、ころして……!」
男性は頭を抱え、錯乱しているようだった。
ギギィィッ!!
そこに、翔と深雪達が到着する。
翔「…は?……な、何だよ…これ……!!」
蜜璃「け、ケガしてる人達が…早く助けないと」
翔「待て!様子がおかしい…!」
怪我人に駆け寄ろうとする蜜璃を、震える腕で制止する翔。周りの人達は混乱状態に陥っており、何をするのか全く想像がつかない。
クリム「何が一体、どうなっているんだ…!?」
深雪「ひ、酷い……」
PPP--
小鳥遊『……ここでは凶暴化した市民たちによる殺し合いが発生した。死者21名、重傷者11名。……なんとも痛ましいことだ。』
通信機から小鳥遊大臣の声が聞こえてきた。この暴動により、亡くなった者達もいたのだ。メンバー達は口角を下げ、言葉を失う。
サクラ「ひどい……!こんなの、ひどすぎます!」
ナナミ「この人達はただ観光に来ただけ……それなのに----!」
サクラ「私たちが、シレーヌを止められなかったから…」
目の前の現実に、自分を責めてしまうサクラ。
レイナ「後悔は全てが終わった者ができること。今は前を向いて、戦う時よ。」
シオリ「その通りです。守れなかったものがある、それだけを心に刻んで……私たちは、戦うしかありません。」
ミサキ「この人達の無念を晴らすのは、心の無い機械じゃない。心を持つ、私たちよ。」
レイナ、シオリ、ミサキの言葉を飲み込んだメンバー達は、険しい表情を浮かべる。
ミサキ「みんな--いくわよ。」
そして、一同はシレーヌが待つスカイタワー前へと足を運ぶ。
アヤ「ようやく、ついたわね。」
スカイタワー前に到着したメンバー達は、ただならぬ気配を感じ取る。
アヤ「ねえ、ちょっと…なんか、アイツ…デカくなってない?」
アヤの言葉を聞いたメンバー達は、シレーヌを見る。シレーヌは歌声を響かせ始める。それは、以前聞いたモノよりも、大きく感じた。
ヤマダ「あー……そういわれると確かに……」
ユキ「歌声も、強くなっています…すこしずつ……でも確実に……」
蜜璃「っ!?…何、この音……」
深雪「まさか、
翔「そうだ。奴の怪音波の餌食になりたくなければ、気を強くしろ。」
深雪「分かりました!」
蜜璃「医者の体力と根性は、凄いんだよ!!」
気合いを込める深雪と蜜璃。
アヤ「ち、ちょっと待った……!」
アヤがそう言った直後、歌声が止み……バサッ…バサッ…と、鈍い音が聞こえてくる。
アヤ「これは……」
ユキ「あっ……ああ……!」
一海「おい、どうした!?」
ユキ「降りて……くる……!」
上を見上げると、シレーヌは翼を羽ばたかせながら、ゆっくりと降りてきた。その後、おびただしい数の蝶が横切り……
ゾワァァアアアアアアアアーー!!
シレーヌが歌声を響かせ始めた。
アヤ「くっ……!うる…ッ…さいのよ、アンタ!」
ヤマダ「ちょっとその口--閉じてろっす!!」
メンバー達は武器を構える。一海と紫は戦極ドライバーを、友香と諒芽はゲネシスドライバーを装着し……
《メロンアームズ…天・下・御免!!》
《バナ~ナアームズ、ナイトオブス~ピア~♪》
《ピーチエナジーアームズ》
《チェリーエナジーアームズ》
アーマードライダーに変身した。
翔「……。」
翔はアマゾンズドライバーを装着する。
《ドライバーオン…ナウ》
深雪と蜜璃はメイジのベルトを装着する。
斬月「翔、他のベルトは使わないのか…?」
翔「…俺は、
翔はそう言うと、左グリップを捻る。
《デルタ》
音声が響くと、翔の顔には空色に輝くまるで流れる涙のようなモールドが浮かび上がった。
翔「……アマゾン。」
翔の身体が黄色い炎に包まれ、仮面ライダーアマゾンデルタへと姿が変わった。深雪と蜜璃はメイジのベルトのレバーを動かし、
《シャバドゥビタッチヘンシ~ン!シャバドゥビタッチヘンシ~ン!》
深雪&蜜璃「「変身!」」
メイジウィザードリングをベルトにかざす。
《チェンジ…ナウ》
魔法陣を潜った深雪は仮面ライダーメイジ(青)に、同じく魔法陣をくぐった蜜璃は仮面ライダーメイジ(緑)へと姿を変えた。Dollsと仮面ライダー達による、戦いが今……始まる。
いかがでしたか?今回はここまでです。
2月まで、後10日程になりました。プレミアムバンダイで購入した変身ベルトが発送されるのを、ずっと待っていますw
次回も、お楽しみに