〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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最近、お誕生日を迎えたやさぐれショウです。



シレーヌ駆除作戦指揮権が、ドールハウスから害特へと変わってしまう。更に、それに納得いかないメンバーが……

では、本編に行きましょうか。どうぞ


第百七十二話 指揮権の交代と命令違反

スカイタワー周辺地域に歌声を響かせるシレーヌ。

ヒヨ「も、もう、いやだよ……この歌、聞きたくない……!」

サクラ「翔さん…また、ピグマリオンが…!」

ピグマリオンの群れが出現した時……

《バイオレント・クラッシュ》

アマゾンδ「ヴヴォォオアアアアア!!」ブゥンッ!

アマゾンデルタのアマゾンウィップに引き裂かれ、消滅した。Dollsも戦うが、次第に疲れの色が見えてくる。

《サンダー…ナウ》

《ブリザード…ナウ》

2人の仮面ライダーメイジも魔法を発動し、メンバー達を援護する。

サクラ「ミサキさん、下がりましょう!このままじゃ、みんな--」

サクラがそう言っても……

ミサキ「まだよ!まだ……ッ!」

ミサキは聞く耳を持たない。

一海「くそっ、斑目所長!!応答を--」

その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズギュゥゥウウウウウウウンッ!

 

メンバー「「「……!」」」

突如、どこからか青白く光る光線が放たれ、ピグマリオン達を蒸発させた。

ナナミ「オートギア……?」

現れたのは、かなりの数のオートギアだった。

ヤマダ「は、はは……なんだ?あの物量……軽く両手の指の数は超えてるっすなぁ……」

アヤ「また、助けられたわね……」

すると、通信機が鳴る。

 

PPP--

 

小鳥遊『Dolls諸君、ライダーの諸君、健闘ご苦労だった。』

相手は小鳥遊大臣だ。

シグルド「いつつ……って、小鳥遊大臣か?」

その後すぐに……通信機から、衝撃の言葉が放たれる。

小鳥遊『本作戦の指揮権は--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国土調査員により害特に委譲された。』

メンバー「「「っ!?」」」

小鳥遊大臣の言葉に、メンバー達は言葉を失う。

小鳥遊『これより、ピグマリオン、及びシレーヌ駆除のための作戦行動を開始する。』

メンバー「「「……。」」」

小鳥遊『君たちは--下がっていてくれたまえ。』

ミサキ「なんですって……!」

小鳥遊大臣の言葉に、納得がいかないミサキ。

レイナ「ミサキ、助けられたのは事実よ。ここは小鳥遊大臣に任せましょう。」

レイナはミサキを説得するも……

ミサキ「私は……私は、まだやれるのに……!」

彼女は未だ納得できない様子である。

 

ゾワァァアアアアアアアアーー!!

 

シレーヌは歌声を響かせる。

ユキ「また、この歌……!」

更に……

 

PPP--

 

カナ『ピグマリオン反応多数!シレーヌより、ピグマリオンが現界します!』

シレーヌがピグマリオン達を地上に解き放とうとしている。

アヤ「本当、しつこいわね!性格サイアクよ、アイツ!」

 

PPP--

 

小鳥遊『--では、はじめよう。』

自衛隊『オートギア、殲滅結界展開。戦闘用AI、学習から有事へ切替。』

オートギアは、鍵穴型の青いコアを光らせ、動き出す。

自衛隊『オートギアの起動を確認。ユニット解放、エネルギー充填。』

小鳥遊『オートギア、戦闘開始!』

小鳥遊大臣がそう言った次の瞬間……

 

ピカッ…ズギュゥゥウウウウウウウンッ!

 

オートギアは熱線を放ち、現れたピグマリオン達を次々と焼き払っていく。ピグマリオン達の攻撃にビクともせず、ガトリングから弾丸の嵐を放ち、ピグマリオン達に風穴を開ける。

 

 

 

ミサキ「わ…私たちの、任務が……」

メンバー達はその光景を、ただ見ることしかできなかった。

アマゾンδ「ヴッ!?」

アマゾンデルタは胸部をおさえると、変身が解け…翔の姿に戻った。

メイジ(緑)「翔君!!」

メイジ(緑)は慌てて翔に駆け寄る。

翔「ぐっ……へイギ、だ…!」

翔の目は、少しずつ赤く濁っていく。

シオリ「翔君…ここは害特に任せましょう。私たちは、後方支援を。」

メンバー達の様子とオートギアの戦闘を見たシオリは、翔に言う。

翔「お、オお……」

翔はそれに賛成する。

 

PPP--

 

カナ『翔君、聞こえますか?』

翔「な、ナンダ……?」

カナ『だ、大丈夫ですか!?』

翔「んなコトよリ、なンダヨ…?」

カナ『えっと…こ、これよりDollsはオートギアのサポートに入ります。』

カナの言葉を聞いた翔の答えは、もう決まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……ワガッダ…」

 

ここからは、Dolls達は一旦下がり、オートギア達によるピグマリオン駆除が始まった。

 

PPP--

 

カナ『凶暴型ピグマリオン消滅!なんてペースなの……』

 

オートギア達の戦闘力は凄まじく、凶暴型ピグマリオンの群れを熱線兵器1発で瞬時に仕留める。更に……

愛『ウソ……オ、妖魔まで一瞬で…!?』

熱線兵器だけではなく、装備されたガトリングの破壊力も凄まじく……たちまち妖魔の群れに風穴を開けては、瞬時に仕留めてしまう程だ。

ヒヨ「すごい……あの機械がピカーって光ると…ピグマリオンがドカーンてなる…!」

ユキ「あっという間に…溶けていく--」

アヤ「自衛隊、か……知らない間に、とんでもないモノ作ったわね。」

レイナ「喜ばしいことじゃない。力強い味方ができたのだから。」

サクラ「あれだけの数がいれば、きっと、シレーヌだって倒せます…!」

ピグマリオンや妖魔と戦うオートギア達を見ながら、口々に言うメンバー達。しかし……

ミサキ「…そんな簡単じゃない。」

ヤマダ「同感っす。」

ミサキとヤマダは否定的な様子だ。

ヤマダ「オートギアなんて代物。そういくつも作れるはずがないっす。いつかは在庫が尽きて、閉店ガラガラってなもんで。」

 

PPP--

 

小鳥遊『慧眼だな、ヤマダ君。君の指摘は最もだ。』

ヤマダの言葉に、その通りと言うような反応をする小鳥遊大臣。

シオリ「小鳥遊大臣…!」

小鳥遊『オートギアには2つ問題がある。1つは予算だ。1基の製造費は44億円。維持も含めると、我々が運用できる数は20基。現状の予算ではこれが最適数だ。』

オートギアを1基作るには、44億円の予算が必要だ。お金は無限にあるわけではないため、量産することは困難だ。

シオリ「まあ、そんなに…!」

小鳥遊『もう1つは動力がフィールであることだ。』

ミサキ「ピグマリオンを倒す以上、前提条件です。-それのどこに問題が?」

すると、翔が口を開く。

翔「ヨク考えてミロォ……オまえ達ニハ、フィールを集メル力ガアル……だガ、害特ニそんなチカラなんテネェ…」

シオリ「翔君…目が真っ赤……大丈夫ですか!?」

翔「…ヌゥ……グッ!」

翔の目は、既に赤く濁り始めていた。

蜜璃「翔君…これ、いる?」

蜜璃が取り出したのは、先程のハンバーガーショップで購入したボリューミーな巨大ハンバーガーだ。

翔「…モラッて、イイのか?」

蜜璃「良いよ、自分のも買ってあるから♪」

翔「……スマねぇ、モラウ。」

翔は蜜璃から巨大バーガーを受け取ると、貪るようにかぶり付く。

 

PPP--

 

小鳥遊『我々はフィールを使う術は持っているが、先程青空君が言ったとおり……フィールを集める術は、我々にはない。』

翔の解釈は正しかった……害特はフィールを使えても、集めることはできないのだ。

小鳥遊『だからこそ、私たちは--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--ドールハウスが必要なのだ。』

小鳥遊大臣の言葉に、驚くDolls。

翔「……?」

翔も食べるのを一旦ストップした。

翔(ドールハウスが必要……おい、それって……)

ミサキ「まさか……私たちにあの機械を動かすためのフィールを集めろというの…!」

小鳥遊『時と場合によっては、ね。それこそが協力関係というものだ。』

小鳥遊大臣の考えとして……フィール集めをDollsに頼むのだ。それと引き換えに、オートギアがピグマリオン達及びシレーヌを討伐する……

ヤマダ「ハイハイワロスワロス。ちょっくらそれは都合良すぎでは?」

ヤマダはこれに納得していないようだ。

小鳥遊『若いね、君たちは。…それは後でじっくりと話そうじゃないか。』

メンバー「「「……。」」」

小鳥遊『さあ、話はここまでだ。我々はシレーヌを討つ。引き続き、後方支援を頼んだよ。聞いての通り、オートギアも安くないのでね。』

話を進める小鳥遊大臣だが、ミサキとヤマダはどこか納得いかない様子。

小鳥遊『では、健闘を祈る。』

小鳥遊大臣がそう言うと、通信が切れた。

ヒヨ「つうしん……きれちゃった。」

レイナ「さあ、やりましょう。みんなも、それでいいわね?」

ヒヨ「レイナちゃん……」

ヒヨも複雑そうな顔をしているが、レイナは割りきっていた。むしろ、割りきるしかないと思っているのだろう。

ナナミ「なんか納得できません。…いいんですか、それで。」

レイナ「あの惨状を、忘れたの?」

納得いかない様子のヒヨとナナミに、レイナは言う。

レイナ「脅威があり、それに脅かされている人がいる。私たちが戦う理由は、それで充分。」

レイナの言葉に、黙り込むヒヨとナナミ。だが……

 

 

 

ミサキ「私は--認めない!」

ミサキはそう言うと、ピグマリオンの群れに走っていく。

レイナ「ミサキ!」

翔「おい、待てミサキ!!」

レイナと翔が呼び止めても、ミサキは振り返らなかった。

斑目『ミサキ!命令違反だ。さっさと戻れ!』

斑目が注意したそばで……

ヤマダ「ハッハァ!そうでなくっちゃ!」

ヤマダまで行ってしまう。

深雪「ヤ、ヤマダさん!?」

蜜璃「えっ!?ちょっ、ヤマダちゃん!?」

翔「おいコラヤマダ!!ちょっと待てよ、おい!!」

 

PPP--

 

カナ『ミサキちゃん、ヤマダちゃん、前線へ向かいはじめています…!』

レイナ「なんて美しくない行動なの!」

シオリ「ああ、なんてこと…!2人を呼び戻しましょう…!」

翔「あのバカ共…しっかたねぇなぁ、行くぞお前ら!!」

巨大バーガーを食べ終えた翔は、メンバー達と共にミサキとヤマダを追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

X「おや?奴とDolls、どうしたんだろ?」

Y「何やら、仲間割れをしているようだな。」

そんなDolls達を、XとYは遠くから見ていた。その時……

女1「ねぇ、X君。」

女2「ちょっとX、こっち向きなさいよ…!///」

女3「X、こっち見て?」

女4「あぁっ、ズルいですよぉ!!」

女5「X君、だらしない顔をしないでください!折角カッコいいのに、台無しですよ!?」

Xの近くにいた5人の少女達が、Xに声をかけた。一人は桜色のショートカットな髪型が特徴…もう一人はマゼンタっぽい色のツインテールが特徴…3人目は赤茶色の長い髪と首にかかっているヘッドホンが特徴…4人目は、オレンジ色の短い髪型と頭のウサミミのような長いリボンが特徴…5人目は、赤い髪と頭のアホ毛、星形の髪飾りが特徴だ。

X「はは、ゴメンゴメン。けど安心してよ、オレは君たち5人のモノだからさ。」

Xは苦笑いし、5人の相手をする。

Y「おい、奴を潰すなら今がチャンスだろ!?」

X「ほっとけば良いじゃんw」

Y「んなっ!?」

X「だってほら、奴とDollsの仲はギスギスしてるし……奴が自らDollsと距離を置けば、好都合じゃん。下手に戦わなくて済むし。」

Y「……だが、オレはアイツを潰さねぇと気がすまん!!」

X「いつでも潰せるってwww」

納得いかない様子のYに、Xは笑いながら言う。

X「さて、そろそろ戻ろっか。Y、箒達が待ってるだろうから行こうよ?」

Y「……ちっ。」

XとYは、その場から去っていった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



指揮権が変わったことにより、10コの歯車の内の2つにヒビが入り始めた。Dollsのメンバー達は、「きっと、治せる」と、信じている……

それと、Xの近くにいた5人の少女達は、一体何者なのか……

次回も、お楽しみに
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