〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
転生者 Vを久しぶりに登場させます。彼女が世界を壊そうとする理由とは……
では、本編へどうぞ
一海達と別れた翔は……少し休憩しようと、公園に向かっていた。その道中……
翔「……?」
その場に座り込んでいるVを見つけた。近くを通ると……
キュルルルル~……
と、音が聞こえてきた。
V「……お腹、空いた…」
どうやら、Vのお腹が鳴ったようだ。翔は少しため息をつくと……
翔「…ん。」
Vにダブチを一つ渡す。
V「……え?」
翔「…やるよ、早く食え。」
V「…で、でも」
翔「良いから食え!」
翔は押し付けるような形でVにダブチを渡した。Vは翔からダブチを受け取ると、少しずつ食べ始めた。Vの近くに座り込んだ翔も、ダブチを一つ開封してかぶり付く。
V「……ッ。」
翔「……。」チラッ…
隣にいるVの様子を見てみると……
V「…ッ……ッ。」ポロポロ
Vは静かに泣いていた。そんな彼女に、翔は話しかける。
翔「お前、世界を壊すとか言ってたよな?……何故そうしようと思ったんだ?」
翔の問いかけに、Vは少し黙ったが……やがて、語り始める。
彼女曰く……かつて、自分の力ではどうしようもならない場面に直面した。そこで、周りに助けを求めたのだが……そんな彼女を助ける者は、誰一人現れなかった。それでも、諦めずに助けを求めても……
『今、それどころじゃないんだよね……』
『ごめん、他を当たってくれ。』
『いやいや、自分でどうにかしたらどうだ?』
等と、拒否され続けていた。誰からも手を差し伸べられなかったVは、『互いに手を取り合って助け合わない世界』はいらないと思うようになり、世界を壊そうとしたのだった。
翔「……そうか。」
V「…貴方に、何が分かるの?」
翔「分かるさ……俺もかつてはそうだった。いくらSOSを出しても、誰にも助けて貰えなかった……だから次第に人を信じられなくなった…信じられるのは、自分の力だけだって思って、ずっと一人で足掻いてきた。」
ストライカー達の隊長だった時の翔は……度重なるストライカー達の仕打ちに限界を感じ、元時空管理官だったティエラや大本営にSOSを出したのだが……結局、取り合って貰えなかったのだ。味方のストライカー達に相談しても、どうにもならないと思うようになり、泣き寝入りして耐えるしかなかったのだった。
V「…そうだったんだ。」
翔「……。」スッ…
ダブチを食べ終えた翔は立ち上がり、去ろうとする。
V「…待って!」
その時、Vが今までに出したこと無いような大声を出し、翔を呼び止めた。呼び止められ、足を止める翔。
V「…ハンバーガー、美味しかった……その…ありがとう…!」
翔にお礼を言うV。
翔「…ダブチを買いすぎただけだ、お前のためじゃねぇよ。」
Vに背を向けたまま言う翔。その時……
W「仲良しごっこは楽しい?」
ネオディエンドライバーを持ったWが現れた。
翔「…しつけぇ野郎だな。」
W「落とし前、きっちりつけさせて貰うから。」
翔はアマゾンズドライバーで仮面ライダーアマゾンデルタに変身し、Wはネオディエンドライバーで仮面ライダーディエンドに変身した。
V「…ッ!」
Vはネオディケイドライバーを装着し、
V「…変身。」
《カメンライド…ディケイド》
仮面ライダーディケイドへと姿を変えた。
アマゾンδ「……。」
アマゾンδ(2対1か……ザモナスとゾンジスの後にコイツらはキツいぜ……)
アマゾンデルタはディケイドどディエンドを交互に見ながら思う。
ディエンド「ふっふ~ん、お兄さん?謝るなら今だよ、そしたら半殺しで許してあげる♪」
勝ち誇ったように余裕ぶるディエンド。
アマゾンδ「フッ、笑わせんじゃねぇよ…!」
アマゾンデルタは冷静を装いながら言う。
ディエンド「ふ~ん……じゃ、死んで?」
前にはディエンド、後ろにはディケイドが銃を構えている。そして……
ズドォンッ!!
銃声が響き渡る。撃たれたのは……
ディエンド「がっ!?」
何と、ディエンドだった。
アマゾンδ「…?」
不思議に思ったアマゾンデルタが、後ろを振り向くと……
コツッ…コツッ…コツッ…コツッ……
ライドブッカー(ガンモード)を構えたディケイドが、アマゾンデルタの右隣に移動してきた。銃口をディエンドに向けて……
ディエンド「はぁっ!?ちょ、ちょっとV!?一体どういうこと、ねぇ!?」
ディケイドを仲間だと思っていたのか、混乱するディエンド。
ディケイド「私は…このお兄さんにつく……お兄さんに手を差し伸べられた時、嬉しかった……だから、今度は私がお兄さんに手を差し伸べる番…!」
どうやらディケイドは、アマゾンデルタの味方になるようだ。
アマゾンδ「…ふざけんなよ、俺は認めねぇぞ?」
ディケイドに抗議するアマゾンデルタだが……
ディケイド「貴方が勝手にやったように、私も勝手にやらせて貰う。」
と、ディケイドはキッパリ言う。
アマゾンδ「……好きにしろ。」
ため息ついたアマゾンデルタは、ディエンドの方に向きを変え、構えを取った。
ディエンド「…それならしょうがないね、V…あんたも殺すから。」
ディエンドはネオディエンドライバーにカードを装填し、
《カメンライド…ダークネクロム》
赤、青、黄の3人の『仮面ライダーダークネクロム』を召喚した。更に……
《カメンライド…メテオ・ゲイツ》
『仮面ライダーメテオ』と『仮面ライダーゲイツ』を召喚した。
ディケイド「お兄さん、召喚された奴らは任せて。」
《カメンライド…オーズ・プトティラコンボ……プ・ト・ティラーノ・ザウルーゥス!!》
ライダーカードを読み取ったディケイドは、仮面ライダーオーズの最強形態『プトティラコンボ』に姿を変えた。すると、凄まじい冷気が発生し、召喚されたライダー達とディエンドの動きを止めた。
ディケイド(オーズ)「…ッ!!」ブゥンッ!!
そして、尻尾を振るってディエンドが召喚したライダー達をあっさり撃破した。
アマゾンδ「っ!!」ダンッ!
アマゾンデルタは地面を蹴って、ディエンド目掛けて走り出す。
ディエンド「くっ!!」ジャカッ
ディエンドが銃口を向け、銃弾を発射したが…アマゾンデルタがスライディングを仕掛けてきたため、ディエンドは攻撃を外した。そして、スライディングの餌食になり、転ばされる。
ディエンド「っ!!」
転びながらも、ネオディエンドライバーを構えるディエンド。だが…
ガッ!…ボキィッ!!
ディエンド「◯@★#※△■◆!!!?」
アマゾンデルタに腕を思い切り踏みつけられ、骨を折られた。そのため、声にならない声をあげた。その後、アマゾンデルタはドライバーの左グリップをひねり、ディケイドはライダーカードを読み取り……
《バイオレント・スマッシュ》
《ファイナルアタックライド…ディディディディケイド》
ディエンドに向かってライダーキックを放つ。
ドッゴォォオオオオオオオオッ!!
ディエンド「ぎゃああああああああ!!」
アマゾンデルタとディケイドのライダーキックを受けたディエンドは断末魔をあげ、後方に吹っ飛ばされた。地面を転がり、Wの姿に戻り、戦闘不能になった。
アマゾンデルタとディケイドは変身を解き、元の姿に戻った。今度こそ去ろうとする翔だったが、何故かVも着いてくる。
翔「おい、着いて来んな。」
V「お兄さん、さっき『好きにしろ』って言ったよね?…私は、貴方を護衛する。」
翔「……。」汗
翔(めんどくせぇ野郎だな……)
Vの対応に、困惑する翔。こうして、Vこと『転生者 V』が、翔の仲間(強引に)となったのだった。
W「…ぐっ……~ッ!!」
右腕を折られたWは、痛みに苦しんでいた。その時……
ドスッ!
W「がはっ!?」
何者かに刺された。顔を上げると……そこに、剣を突き刺した犯人が立っていた。
Z「仮面ライダーディエンド…お前はもう終わりだ。さっさと地獄に堕ちるんだな。」
W「…か、は……そ…ん……n…」
Zの手によって、転生者 Wは今……命を落とした。
Z「この世界にとっての害は、殺すことに限る……クックックックックック。」
いかがでしたか?今回はここまでです。
男性ジャドウで、初めて更正したのは『転生者 N』だった。女性ジャドウで、初めて更正への道を踏み出したのは『転生者 V』となった。
次回も、お楽しみに