〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



転生者 Vを久しぶりに登場させます。彼女が世界を壊そうとする理由とは……

では、本編へどうぞ


第百七十六話 助けられなかった者同士

一海達と別れた翔は……少し休憩しようと、公園に向かっていた。その道中……

翔「……?」

その場に座り込んでいるVを見つけた。近くを通ると……

 

キュルルルル~……

 

と、音が聞こえてきた。

V「……お腹、空いた…」

どうやら、Vのお腹が鳴ったようだ。翔は少しため息をつくと……

翔「…ん。」

Vにダブチを一つ渡す。

V「……え?」

翔「…やるよ、早く食え。」

V「…で、でも」

翔「良いから食え!」

翔は押し付けるような形でVにダブチを渡した。Vは翔からダブチを受け取ると、少しずつ食べ始めた。Vの近くに座り込んだ翔も、ダブチを一つ開封してかぶり付く。

V「……ッ。」

翔「……。」チラッ…

隣にいるVの様子を見てみると……

 

V「…ッ……ッ。」ポロポロ

 

Vは静かに泣いていた。そんな彼女に、翔は話しかける。

翔「お前、世界を壊すとか言ってたよな?……何故そうしようと思ったんだ?」

翔の問いかけに、Vは少し黙ったが……やがて、語り始める。

 

彼女曰く……かつて、自分の力ではどうしようもならない場面に直面した。そこで、周りに助けを求めたのだが……そんな彼女を助ける者は、誰一人現れなかった。それでも、諦めずに助けを求めても……

『今、それどころじゃないんだよね……』

『ごめん、他を当たってくれ。』

『いやいや、自分でどうにかしたらどうだ?』

等と、拒否され続けていた。誰からも手を差し伸べられなかったVは、『互いに手を取り合って助け合わない世界』はいらないと思うようになり、世界を壊そうとしたのだった。

 

翔「……そうか。」

V「…貴方に、何が分かるの?」

翔「分かるさ……俺もかつてはそうだった。いくらSOSを出しても、誰にも助けて貰えなかった……だから次第に人を信じられなくなった…信じられるのは、自分の力だけだって思って、ずっと一人で足掻いてきた。」

ストライカー達の隊長だった時の翔は……度重なるストライカー達の仕打ちに限界を感じ、元時空管理官だったティエラや大本営にSOSを出したのだが……結局、取り合って貰えなかったのだ。味方のストライカー達に相談しても、どうにもならないと思うようになり、泣き寝入りして耐えるしかなかったのだった。

V「…そうだったんだ。」

翔「……。」スッ…

ダブチを食べ終えた翔は立ち上がり、去ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

V「…待って!」

 

その時、Vが今までに出したこと無いような大声を出し、翔を呼び止めた。呼び止められ、足を止める翔。

V「…ハンバーガー、美味しかった……その…ありがとう…!」

翔にお礼を言うV。

翔「…ダブチを買いすぎただけだ、お前のためじゃねぇよ。」

Vに背を向けたまま言う翔。その時……

 

W「仲良しごっこは楽しい?」

ネオディエンドライバーを持ったWが現れた。

翔「…しつけぇ野郎だな。」

W「落とし前、きっちりつけさせて貰うから。」

翔はアマゾンズドライバーで仮面ライダーアマゾンデルタに変身し、Wはネオディエンドライバーで仮面ライダーディエンドに変身した。

V「…ッ!」

Vはネオディケイドライバーを装着し、

V「…変身。」

《カメンライド…ディケイド》

仮面ライダーディケイドへと姿を変えた。

アマゾンδ「……。」

アマゾンδ(2対1か……ザモナスとゾンジスの後にコイツらはキツいぜ……)

アマゾンデルタはディケイドどディエンドを交互に見ながら思う。

ディエンド「ふっふ~ん、お兄さん?謝るなら今だよ、そしたら半殺しで許してあげる♪」

勝ち誇ったように余裕ぶるディエンド。

アマゾンδ「フッ、笑わせんじゃねぇよ…!」

アマゾンデルタは冷静を装いながら言う。

ディエンド「ふ~ん……じゃ、死んで?」

前にはディエンド、後ろにはディケイドが銃を構えている。そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォンッ!!

 

銃声が響き渡る。撃たれたのは……

 

ディエンド「がっ!?」

何と、ディエンドだった。

アマゾンδ「…?」

不思議に思ったアマゾンデルタが、後ろを振り向くと……

 

コツッ…コツッ…コツッ…コツッ……

 

ライドブッカー(ガンモード)を構えたディケイドが、アマゾンデルタの右隣に移動してきた。銃口をディエンドに向けて……

ディエンド「はぁっ!?ちょ、ちょっとV!?一体どういうこと、ねぇ!?」

ディケイドを仲間だと思っていたのか、混乱するディエンド。

ディケイド「私は…このお兄さんにつく……お兄さんに手を差し伸べられた時、嬉しかった……だから、今度は私がお兄さんに手を差し伸べる番…!」

どうやらディケイドは、アマゾンデルタの味方になるようだ。

アマゾンδ「…ふざけんなよ、俺は認めねぇぞ?」

ディケイドに抗議するアマゾンデルタだが……

ディケイド「貴方が勝手にやったように、私も勝手にやらせて貰う。」

と、ディケイドはキッパリ言う。

アマゾンδ「……好きにしろ。」

ため息ついたアマゾンデルタは、ディエンドの方に向きを変え、構えを取った。

ディエンド「…それならしょうがないね、V…あんたも殺すから。」

ディエンドはネオディエンドライバーにカードを装填し、

《カメンライド…ダークネクロム》

赤、青、黄の3人の『仮面ライダーダークネクロム』を召喚した。更に……

《カメンライド…メテオ・ゲイツ》

『仮面ライダーメテオ』と『仮面ライダーゲイツ』を召喚した。

ディケイド「お兄さん、召喚された奴らは任せて。」

《カメンライド…オーズ・プトティラコンボ……プ・ト・ティラーノ・ザウルーゥス!!》

ライダーカードを読み取ったディケイドは、仮面ライダーオーズの最強形態『プトティラコンボ』に姿を変えた。すると、凄まじい冷気が発生し、召喚されたライダー達とディエンドの動きを止めた。

ディケイド(オーズ)「…ッ!!」ブゥンッ!!

そして、尻尾を振るってディエンドが召喚したライダー達をあっさり撃破した。

アマゾンδ「っ!!」ダンッ!

アマゾンデルタは地面を蹴って、ディエンド目掛けて走り出す。

ディエンド「くっ!!」ジャカッ

ディエンドが銃口を向け、銃弾を発射したが…アマゾンデルタがスライディングを仕掛けてきたため、ディエンドは攻撃を外した。そして、スライディングの餌食になり、転ばされる。

ディエンド「っ!!」

転びながらも、ネオディエンドライバーを構えるディエンド。だが…

 

ガッ!…ボキィッ!!

 

ディエンド「◯@★#※△■◆!!!?」

アマゾンデルタに腕を思い切り踏みつけられ、骨を折られた。そのため、声にならない声をあげた。その後、アマゾンデルタはドライバーの左グリップをひねり、ディケイドはライダーカードを読み取り……

《バイオレント・スマッシュ》

《ファイナルアタックライド…ディディディディケイド》

ディエンドに向かってライダーキックを放つ。

 

ドッゴォォオオオオオオオオッ!!

 

ディエンド「ぎゃああああああああ!!

アマゾンデルタとディケイドのライダーキックを受けたディエンドは断末魔をあげ、後方に吹っ飛ばされた。地面を転がり、Wの姿に戻り、戦闘不能になった。

 

 

 

アマゾンデルタとディケイドは変身を解き、元の姿に戻った。今度こそ去ろうとする翔だったが、何故かVも着いてくる。

翔「おい、着いて来んな。」

V「お兄さん、さっき『好きにしろ』って言ったよね?…私は、貴方を護衛する。」

翔「……。」汗

翔(めんどくせぇ野郎だな……)

Vの対応に、困惑する翔。こうして、Vこと『転生者 V』が、翔の仲間(強引に)となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

W「…ぐっ……~ッ!!」

右腕を折られたWは、痛みに苦しんでいた。その時……

 

ドスッ!

 

W「がはっ!?」

何者かに刺された。顔を上げると……そこに、剣を突き刺した犯人が立っていた。

Z「仮面ライダーディエンド…お前はもう終わりだ。さっさと地獄に堕ちるんだな。」

W「…か、は……そ…ん……n…」

Zの手によって、転生者 Wは今……命を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Z「この世界にとっての害は、殺すことに限る……クックックックックック。」




いかがでしたか?今回はここまでです。



男性ジャドウで、初めて更正したのは『転生者 N』だった。女性ジャドウで、初めて更正への道を踏み出したのは『転生者 V』となった。

次回も、お楽しみに
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