〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
遂に、墨田区ミニライブの日がやって来た。だが、メンバー達の調子は……
本編行きます、どうぞ
この日は、『ミニライブ』当日である。
ガチャッ……
翔「よぉ、お前ら。」
翔が事務所にやって来ると、既にDollsは全員揃っていた。
アヤ「おはよ、翔。…あっという間に、ミニライブ当日ね。」
ユキ「歌詞は、ちゃんと覚えました。」
歌詞が覚えても……
アヤ「問題はダンスよ、ダンス!」
ダンスを覚えていなければ、意味がない。
アヤ「翔や愛さんが作ってくれたダンスの映像、あんたの部屋に投げ込んどいたけど…ちゃんと見た?」
翔の提案により、愛はダンスを…翔は映像を編集し、ヤマダとミサキ個々の専用映像を作ったのだ。だが、本人達がそれを見たのかは、翔にも愛にも分からない。
ヤマダ「……あん?ああ、あの円盤。」
ヤマダは円盤と言っているが、正しくは『DVD』である。
ヤマダ「いちお、見るだけは見たっす。体が動くかどうかは、別問題すな。」
ヤマダの発言に……
アヤ「はぁあ…………まぁ、いい。」
アヤはため息をつく。
アヤ「そもそもヤマダは、レッスンでもほとんど踊んないんだし。でも……こんなんで、ライブなんか……」
アヤの顔は不安に満ちた顔だった。不安なのは、彼女だけではない。
レイナ「……。」
ナナミ「あのー、レイナさん?もしもーし?」
ナナミの呼び掛けに反応を示さないレイナ。
ヒヨ「……目、あけたまま、寝てるー?」
すると……
レイナ「はっ……!?」
ヒヨ&ナナミ「「っ!?」」
レイナ「みんな、おはよう!BEAUTIFULな朝ね!!」
漸く声を出したのだが……
ナナミ「いやもうそれさっきから3回くらいそれ言ってますよ。」
ナナミ曰く…その台詞は今ので3回目だそうだ。
ナナミ「……本当に、大丈夫ですか。」
ヒヨ「昨日も夜中までレッスンしてたよね…?レイナちゃん、睡眠不足は美容のテンテキって、いつも言ってるのに…」
そんなレイナの様子に、不安を感じるナナミとヒヨ。
レイナ「それはもちろん、その通りよ。だけど、思い通りにいかない時はある。そんなときでもBESTを尽くして最高のパフォーマンスを見せること。」
ヒヨ&ナナミ「「……。」」
レイナ「それがアイドルじゃないかしら?」
レイナの言葉に、口角を下げるヒヨとナナミ。
ナナミ「確かに、そうなんですけど……」
ミサキ「…いつまでグズグズしているの。早く会場に移動するわよ。」
ミサキはそう言うも、出発までまだ時間にゆとりはある。
シオリ「出発時刻まではまだあります。斑目さんから訓示があるそうですから…」
シオリはミサキに言う。
サクラ「あっ、あの…!」
翔「…?」
翔は思わず、チームAの方に目を向ける。
サクラ「楽屋でのおやつにと思って…ブラウニーを焼いてみたんです。」
サクラはそう言うと、チョコレートブラウニーを取り出した。
サクラ「よかったら見た?、いま--」
しかし……
ミサキ「ライブ前にお腹にものを入れたら、動きが鈍くなるわ。」
サクラ「あ……」
ミサキ「『アイドル』を自負するなら、そろそろ自己管理という言葉を覚えたら?」
ミサキは冷たい反応を示したのだった。
サクラ「……!」
ミサキの冷たい言葉に、ショックを受けてしまうサクラ。
シオリ「ミサキさん……!」
シオリはミサキに注意するしようとするも…
ミサキ「…私は、間違ったことは言ってない。」
…と、ミサキは言う。
翔「間違ってるとか間違ってねぇとかの問題じゃねぇ…ミサキ、お前は少し言い過ぎだ。」
翔はミサキにそう言うと、サクラに歩み寄る。
翔「よくできてんじゃねぇか。」
サクラ「…翔さん。」
翔「そいつは、ミニライブが終わった後に食うと良い。疲れた時には、甘いもんが1番…そうだろ?」
サクラ「…はいっ!」
翔がサクラをフォローすると、彼女は笑顔を見せた。
ガチャッ…
斑目「騒がしいな……どうした。準備は整っているか?」
そこに、斑目を初めとするドールハウス3巨頭と深雪と蜜璃…そして元ストライカー達が事務所に入ってきた。
翔「整ってるから騒がしいんだよ。」
翔が斑目にそう言うと、
斑目「…それなら良い。」
と、斑目は言う。
蜜璃(翔君!斑目所長にズバッと言い返すなんて、カッコいい!!)
深雪(本当に強いですね、翔君は。)
斑目に怯むことなく言い返す翔に、深雪と蜜璃は心の中で驚いていた。
斑目「今日は墨田区ミニライブ。新曲初披露のイベントになる。表向きは、災害に見舞われた墨田区民の慰問のためのチャリティーコンサートとなる。」
斑目の説明に、
翔「表向きは余計だ。」
と、翔は不満を漏らした。
斑目「…あぁ、すまない。」
翔に謝罪する斑目。
ミサキ「……慰問、ね。」
ヤマダ「フィール稼いどいてチャリティーとは。ヒヒ、国土調査院もなかなかゲスいっすな。」
ミサキとヤマダの言葉に口角を下げるカナと愛。
斑目「各人、思うところはあるだろうが--
--これはピグマリオンとの戦いにおいて、お前たちにか果たせない重要な任務だ。」
斑目の後に、カナが口を開く。
カナ「会場には、すでにたくさんのお客さんが詰めかけているそうです。Dollsらしいパフォーマンスを見せてくださいね!」
次に、愛が口を開く。
愛「会場に来れたお客さんも、来られなかったお客さんも、みんなのパフォーマンスを楽しみにしているから。それを、忘れないでね!」
ドールハウス3巨頭の言葉を聞き……
レイナ「当然よ。ステージに立つ限り、全力を尽くすわ。」
気合いを込めるメンバー達(一部を除く)。
愛「今回は、Vちゃんと深雪ちゃんと蜜璃ちゃんも同行することになってるからね。」
いつもなら、愛がDollsと翔と共に行動するが、今回はVと深雪と蜜璃が同行することになっていた。
翔「よろしく頼む、V、胡蝶さん、七草さん。」
V「よろしく。」
深雪「はい、よろしくお願いします。」
蜜璃「うん、よろしくね!」
Vと深雪と蜜璃に挨拶をした後……
シオリ「みなさん、行きましょう…!」
一同「「「はいっ!」」」
Dolls、翔、深雪と蜜璃はドールハウスを出て、ライブ会場へと向かった。
深雪と蜜璃は、翔とDollsとVの後ろを歩いている。
蜜璃「深雪ちゃん。」コソッ…
深雪「どうしました?」コソッ…
彼女達は、何やら小声で話をし始める。
蜜璃「…『あれ』は持ってきた?」コソッ…
深雪「はい、持ってきましたよ。」コソッ…
蜜璃が言う『あれ』とは、一体……
翔「どうした?」
深雪&蜜璃「「ひっ!?」」ビクッ
翔に声をかけられた深雪と蜜璃は、肩をビクッと震わせて驚く。
翔「何だよ、具合でも悪いのか?」
蜜璃「あ、ううん、何でもないよ!」アセアセ
深雪「は、はい!大丈夫ですよ!」アセアセ
翔「……なら良い。」
何とか誤魔化すことに成功した深雪と蜜璃。彼女達のコソコソ話が気になった翔だが、詮索はしなかった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
ある程度原作に添ったストーリーを書いた後、オリジナルストーリーも書いていきます。
次回も、お楽しみに