〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
皆様、大変お待たせいたしました。今回は、翔とナナミの回になります。
かつて、中々素直になれずに強がっては、人知れず後悔することが多かった少女も、一匹狼となった彼に接していく。
では、どうぞ


番外編 一匹狼と博学(?)少女

この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……

 

 

 

ドールハウス、女子寮のある人物の部屋にて…

ナナミ「…っ!…~!!……!?」ガバッ

うなされていたナナミは、青ざめた表情をして目覚めた。

ナナミ「はぁ……はぁ……よりによって…昔の夢を見るなんて……最悪です…」

 

かつて、中々素直になれずに強がっては、人知れず後悔することが多かったナナミは、どうすれば自分はもっと早く素直になれるのかを、翔に聞いてみた。

翔『すぐに克服しようと思わなくても良いと思います。人間誰しも、性格を変えることは難しいですし…少しずつ、ゆっくりと素直になっていくと、良いと思いますよ。』

翔はナナミにそう答えた。ナナミは身体が軽くなる感覚を感じたが……

ナナミ『はぁ……貴方に相談した私がバカでしたよ!!』

感情的になってしまい、その場から走り去っていってしまった。

翔『あ、ちょっと!……俺がいけなかったのかな……』

翔は悲しい表情を浮かべ、その場に立ち尽くした。

走り去ったナナミは、1人後悔していた。

ナナミ(翔さんが言ったことは正しいです……それなのに、私は…感情を翔さんにぶつけてしまった…)

ナナミは後日、彼に謝罪をすることを決意したが、緊急出動依頼が来たため、出動せざるを得なかった。現場につくと、巨大な化け物によって暴走した四つ足ロボットが暴れまわり、翔はDollsのメンバーの1人を庇い、四つ足ロボットのビームを受け……命を落とした……。翔が亡くなり、ナナミは彼に感情をぶつけてしまったことを、激しく後悔し……夜、ベッドに顔を埋め、声を上げて泣いていた。

 

ナナミ(あの時、翔さんのアドバイスを聞いて、私は……身体が軽くなるのを感じました。翔さんのお陰で、荷物を降ろせたんです……翔さんのお陰で…それなのに……私は…!)ジワッ

ナナミは、目に一杯涙を浮かべる。

ナナミ「翔さんに…感情をぶつけてしまった…私が、もっと素直に…なれたら……うっ…うぅっ…」ポロポロ

ナナミは自室で、1人泣いていた。どれだけ後悔しても、過去を変えることはできない…そう思うと、涙が止まらなかった…。

 

数十分後、ナナミは落ち着きを取り戻した。

ナナミ「…。」スッ

ナナミは、ぬいぐるみを1つ手に取った。彼女が手に取ったのは、『ワグマン』と言う名前の熊のぬいぐるみではなく……『仮面ライダーX』の寝そべりぬいぐるみであった。このぬいぐるみは、翔が亡くなって3日後、ゲームセンターで獲得した物である。

ナナミ「あの日は全然楽しめなかった……でも、仮面ライダーのぬいぐるみを獲得できたのは…幸運でしたね……」

ナナミは、仮面ライダーXの寝そべりぬいぐるみを抱きしめた後、ベッドに置き、外出の準備をする。

ナナミ(翔さんに、素顔を見せたいから…コンタクトにしますか…翔さん、会いたいです…!)

ナナミは準備を終えると、外出した。

 

 

 

その頃、とある公園にて……

軽い買い物を終えた翔が、ベンチで休んでいた。

翔(『DX ストームシャフト』も買えてよかったよ……てか、まだ売ってるんだ…)

彼は、メテオドライバーを購入したとある玩具ショップにて、『ストームシャフト』を購入したのだった。

翔(この間は…マジで『仮面ライダーメテオ』に変身しちゃったからな~……まさか、メテオストームにも…!?……流石にそれはない…って、俺は信じたい……)汗

 

神様(それが、変身できてしまうんだよ。)(^^)d

 

翔(ん?神様?……気のせいか…)

いや、気のせいではないかと……そこに…

ナナミ「あっ…!」

ナナミがやって来た。

ナナミ「あ、あの…翔、さん…?」

翔「…。」

翔(またDollsのメンバーか…)

翔はナナミに目を向けたが、すぐに彼女から目をそらす。

ナナミ「翔さん、隣に座っても…いいですか?」

翔「…好きにすりゃあ良いだろ。」

翔はナナミに冷たく言う。

ナナミ「あ…では…」

ナナミは翔の左隣に座った。翔はナナミの方には振り向かず、黙って正面を見ている。

ナナミ「何か買われたんですか?」

翔「…あぁ。」

ナナミ「そうなんですか、何を買わr…あ、いえ…何でもないです。」

翔「……。」

ナナミ(余計な詮索をしない方が良いですよね…)

ナナミは翔との信頼関係が崩壊するリスクを想定し、何を買ったのかは、聞かなかった。

ナナミ(翔さん、何だか嫌そうな顔をしてますね……でも、かつては逆の立場でした……翔さんが私に優しく寄り添い、私は嫌な顔してましたから……)

ナナミは昔の頃を、思い出していた。昔、Dollsのメンバーがどんな顔をしようが、翔は彼女達に心から寄り添った。

しかし、今は逆……Dollsのメンバーは、翔がどれだけ嫌な顔をしようが、心から彼に寄り添っている。

昔の頃を思い出したナナミは、翔に訊ねる。

ナナミ「あ、あの…翔、さん?」///

ナナミは顔を赤く染めていた。

翔「…?」

翔はナナミに目を向ける。ナナミは、モジモジしている。

翔「…んだよ、言いたいことがあんならはっきり言え。」

ナナミ「あ…ご、ごめんなさい…」

ナナミはシュンとしてしまう。数分後、ナナミは……ずっと聞きたかったことを、思いきって聞いてみた。

ナナミ「あの、翔さん…私、素直になれたでしょうか…?」

翔「…知るか。」

ナナミ「…え?」

翔「俺とお前は出会ってまだ間もねぇだろ?お前のことなんざ、分かったもんじゃねぇよ。」

ナナミ「……そうですよね…ごめんなさい、変なことを聞いてしまって……」

翔「…。」

翔は再び黙り込むが、数分後……ナナミに訊ねる。

翔「…お前、早く素直になりたいって思ってるだろ?」

ナナミ「…!…そ、その通りです。」

ナナミの返答を聞いた翔は、こう言った。

翔「…すぐに克服しようと思う必要なんてねぇだろ。人間誰しも、簡単には性格を変えられねぇんだ…少しずつ、ゆっくり克服していくしかねぇだろうが。」

ナナミ「!!」

ナナミ(昔、翔さんが教えてくれたアドバイスそのもの…!あぁ、身体が軽い…抱え込んでいた荷物を、降ろせたみたいです…)

ナナミ「…♪」

ナナミは、翔の言葉を聞き…安心した笑顔を浮かべる。ナナミはベンチから立ち上がり、翔の方に向きを変え、

ナナミ「素敵なアドバイスをありがとうございます、翔さん♪お陰で、身体が軽くなるのを感じました!翔さんに相談して、本当に良かったです♪改めて、ありがとうございました、翔さん♪」

翔にお礼を言うと、嬉しそうに帰っていった。

翔「…何だったんだ、アイツ…」

翔もベンチから立ち上がり、メテオシャフトが入った袋を手に持つと、自宅マンションへと帰っていった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
翔の対応の仕方に、思わず苛立ちを覚えてしまった方もいらっしゃるかと思いますが……彼は、『自分よりも、他人を思いやる』優しさを失っていません。
次回、翔とレイナの回を書きます。お楽しみに。
では、またね
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