〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
仮面ライダーの殆どは、『最初からなりたくてなった訳ではない』である。この物語の主人公、青空 翔…彼もまた…
では、本編へどうぞ
バールクス「…くっ!?」
アマゾンδ「ウガァッ!」
突然現れたバールクスと戦うことになった翔は、仮面ライダーに変身した。
バールクス(…コイツ、力をつけてやがる……どんなチート能力を使ってんだ…卑怯な奴め…!!)
ヒロインを洗脳し、自分の家来にしておきながら何を言っているんだか……(汗)
アマゾンδ「ヴアアァァッ!!」ドゴォッ!
バールクス「ぐわぁっ!?」
アマゾンデルタはバールクスをパンチで吹っ飛ばした後、
ズギュンッ!ズギュンッ!
ズドドドドッ!
バールクス「ぐわああああぁぁぁぁっ!!」
奪った光線銃から光線を乱射した。
アマゾンδ「どうした、その程度か?」
バールクス「…何だと?」
アマゾンδ「所詮お前は…仲間がいねぇと何もできねぇのか。自分で足掻こうとせず、初めっから仲間に頼りきり……お前、大したことねぇなぁ?」
バールクス「…ッ!!黙れぇっ!!」
バールクスはジクウドライバーから長剣を取り出し…
バールクス「でぇええやぁぁあああああああああ!!」
アマゾンデルタに向かって突進してくる。
アマゾンδ「……遅い、ヴガァッ!!」ボコォッ!
アマゾンデルタはバールクスに素早く近づき、腹部目掛けてアッパーを打ち込んだ。
バールクス「ヴッ!?」
そして…うずくまったバールクスを、蹴り飛ばした。
バールクス「ぐぅ……ッ!!」
アマゾンδ「……。」
地面に突っ伏すバールクスを、アマゾンデルタはつまらなさそうに見ていた。Zが持っている力は、とてつもなく強力な物だが……彼自身の戦闘力自体は、そうでもなかった。
手に入れた力を悪用しては、優越感に浸っていたに過ぎない……朝はヒロインが起こしてくれた……食事も毎回ヒロインが用意してくれた……それどころか、身の回りの世話は、ヒロインがしてくれていたのだ。だが、それが無くなった今、自分の身の回りのことは自分でやらなければならなくなった。
努力をしていると言っておきながら、結局は手に入れた力に頼っていただけだったのだ。
バールクス「…オレは、未来から来たんだ!青空 翔、貴様など…所詮過去の亡霊だ!」
バールクスの言葉に……
アマゾンδ「フンッ…結局未来も、過去になるんだぁぁあああああああああ!!」
と、アマゾンデルタはドライバーのバトラーグリップからアマゾンウィップを取り出し、凪ぎ払った。
バールクス(くそっ……仮面ライダーなんて、このオレ1人で十分…やっとライダーになれたんだ……なのに、なんでアイツまで仮面ライダーなんだよ…しかも、どのライダー作品にも存在しないライダーだなんて…!!)
バールクスはライドウォッチを取り出し、起動させる。
《バイオライダー》
そして、自身を液状化し、アマゾンデルタに向かって行く。アマゾンデルタは光線銃から電撃を放った。
バリバリバリバリーー!!
バールクス「んぎゃぁぁああああああああああ!!」
電撃を受けたバールクスは、元の姿に戻り、再び地面を転がる。バールクスは地面から起き上がると……
バールクス「仮面ライダーは1人で十分…なのに、何で……何で貴様まで、仮面ライダーになっているんだよ!?」
と、アマゾンデルタに言う。
アマゾンδ「…別に、なりたくてなった訳じゃねぇんだよ。」
と、アマゾンデルタは言い返す。
バールクス「ならば辞めちまえ!!」
アマゾンδ「そうはいかねぇんだよ。」
バールクス「な、何だと!?」
アマゾンδ「辞めろって言葉で言うのも、辞めることも簡単なことだ……だが、ライダーに選ばれた以上…それなりの責任がのしかかって来るんだよ。」
バールクス「……。」
アマゾンδ「ライダーに選ばれ、この世界に来たからには…この世界を、世界の人々を守らなければならねぇ。例え、どんなに救いようのねぇクズ人間であろうとな……しかし、お前は何だ?ライダーになって、お前は一体何を守って来た?」
アマゾンデルタの言葉に、バールクスはとうとう黙り込んだ。
アマゾンδ「…まぁ、ジャドウであるお前は……自分の欲を満たすだけであり、世界を守ることはなかったんだろうがな。それどころか…世界をぶっ壊し、ヒロイン達を自分の物にしてきた。」
バールクス「んなっ!?勇者様であるオレに、何を言うんだ!?」
アマゾンδ「何が勇者様だ。そうやって英雄を自称してる時点で、お前はもう英雄なんかじゃねぇ…そもそも、英雄になろうと思ってる時点で、既に英雄失格なんだよ。」
バールクス「…ッ!?」
図星を突かれたのか、言葉を詰まらすバールクス。
アマゾンδ「責任を果たそうともせず、己の欲望のためだけに力を使うような奴に、『仮面ライダー』を名乗る資格なんてねぇ!!」
アマゾンデルタのこの一言に、バールクスは……
バールクス「……黙れ黙れ黙れぇぇえええええええ!!」
《フィニッシュターイム》
怒りに身を任せ、必殺技を放とうとする。それを見たアマゾンデルタは、ドライバーのアクセラーグリップを捻る。
《バイオレント・スマッシュ》
《バールクス・ターイムブレーイク!》
バールクスは飛び蹴りを、アマゾンデルタはハイキックを繰り出した。互いの蹴りがぶつかり合い、稲妻が発生し……最後に大爆発を起こした。
バールクス「ぐあぁ…!」
アマゾンδ「ぐぅ…!」
地面に倒れた2人のライダーは、変身が解けて元の姿に戻った。傷だらけの2人に、もはや戦う力は残っていなかった。
翔「……。」
Z「……。」
互いを警戒しあい、中々撤退していかない2人。先に背中を見せたのは…翔だった。
Z(よし、今だ!)
Zは長剣を翔目掛けて投げた。だが……
サッ……ガキィィイイイインッ!
翔は背中を見せたままかわし、剣は壁に突き刺さった。
翔「ジャドウの企みなんざ、手に取るぐらい分かる……俺が背中を見せた途端に、コイツを投げて殺そうって魂胆だろ?」
Z「…ッ!!」
Zの顔が青ざめたのを確認した翔は、剣を引き抜くと……
翔「考えが浅はか過ぎんだよ、バーカ。」
バキィンッ!
剣を踏み折ったのだ。
Z「…なっ!?」
剣が折られたことにより、バールクスの手持ちの武器が無くなってしまった。
翔「自分の力で物事を解決しようとしねぇバカのくせに、こんな武器持って意気がってんじゃねぇよ。」
翔はそう言うと、Zの前から立ち去って行った。
Z「……ッ!!!!」
Zは悔しそうに歯ぎしりをし、ただただ……地面をひたすら殴っていた。
翔「……。」
Zの前から去った翔は、あの後……近くの公園で休んでいた。そこに……
グォォオオオンッ!
ジャングレイダーが翔の目の前で停止した。
翔「…ジャングレイダー、迎えに来てくれたのか?」
ジャングレイダー『』グォオオンッ!
翔「…ありがとな。」
ジャングレイダーのフェイスに右手を置きながら、翔は言う。
ジャングレイダー『』グォオンッ!グォオンッ!
翔「…あぁ、ドールハウスに戻るよ。」
翔はそう言うと、ヘルメットをかぶり、ジャングレイダーに乗る。そして、ドールハウスを目指して公園から走り去った。
いかがでしたか?今回はここまでです。
余談…初めは、主人公は『ライダーになりたくてなった』という方向で進めていこうと思っていましたが…次第に「それは違うかな?」と思ったので、『ライダーになりたくてなった訳ではない』という方向で進めています。
次回も、お楽しみに