〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



翔に背中を押されたミサキは、すぐに寮へと向かった。そこには、メンバー達の姿があり、更に…Vの姿があった。

では、本編へどうぞ


第二百七話 『Dolls』

ミサキが寮にやって来ると、既に他のメンバー達も集まっていた。

 

V「みんな、集まったね?」

 

レイナ「V、貴女がみんなを呼び出したの?」

レイナがそう言うと、

 

V「ううん、これは……お兄さんが、みんなを呼んだんだ。」

 

と、Vは言う。昨夜、翔がVに『Dollsを見守って欲しい』と頼まれたのだ。

レイナ「えっ、翔君が…!?」

V「うん。」

アヤ「…で、何の話なの?」

ナナミ「今は…あんまり元気ないんで、手短にお願いしますよ。」

今でも、暗い雰囲気のままのDolls。

 

V「……これからのことだよ。」

 

サクラ「これから…のこと……」

サクラは不安そうな顔をするが……

シオリ「そう……翔君は、ちゃんと決めてくれたんですね。」

V「お兄さんはこう言ってた……」

Vはメンバー達に、翔の思いを語り出す。

 

 

 

『戦おう。

 

全員で。』

 

 

 

ユキ「……!」

ヤマダ「へぇ……翔さんが、そんな事を…ジフンら、翔さんを失望させてるのに……」

Vは話を続ける。

 

 

 

『俺は、お前達と一緒にいて……楽しい。

 

お前達9人とすごした時間は、かけがえのねぇモンだ。

 

そして、その大切な時間から戦うことは切っても切り離すことはできねぇ。

 

運命からは、解放されねぇ。』

 

 

 

Vが語る翔の言葉に、メンバー達は次第に心を撃たれ始める。

ミサキ「翔さん……」

サクラ「戦うことも…私たちの、思い出……」

Vは語る。

 

『Dollsは国土調査員の組織。

 

フィールを集めて、ドールを運用する----

 

目的は化け物の殲滅。

 

東京の解放----』

 

メンバー「「「……。」」」

 

『……そんなの、知らねぇよ!!』

 

Vが声をあげ、驚くメンバー達。

シオリ「えっと、ぶ…V、さん…?」汗

 

『アイドルで、多くの人々に希望を与える。

 

ドールとして、困っている人々を助ける。

 

いずれも目指すことは同じ。

 

Dollsはいつでも……

 

誰かの幸せを守るために、戦う。』

 

Vはまだまだ語る。

 

『その権利を、誰にも奪わせやしねぇ。』

 

そして、メンバー一人一人の目を見ながら、こう言った。

 

『俺は……戦う。

 

お前らは……どうする?』

 

Vが代弁した翔の言葉を聞いたDollsは、表情が明るくなっていく。

 

レイナ「……美しい結論ね。

 

翔君の言うとおり。ええ、まさに言うとおりね♪」

レイナの言葉に、笑顔を浮かべるメンバー達。

レイナ「アイドルだって、戦いだって、私たちにとって、かけがえのないもの--

 

--そうよね、ミサキ。」

レイナがミサキに聞くと…

 

ミサキ「ええ、もちろん。」

 

…と、ミサキは迷うことなく答えた。

ミサキ「私は……みんなに謝らなければいけない。でも、この戦いが終わるまで、待って。」

ミサキの言葉に、

レイナ「そうね。全ては戦いが終わってから。他のみんなはどう?」

レイナは納得し、他のメンバー達に尋ねる。

シオリ「私たちの永遠のヒーローである翔君が出した結論です。……ついていくに決まっているじゃないですか。」

アヤ「…良いこと言うじゃない、翔。直接言ってくれれば良いのに…」

ナナミ「フッ…良いセリフです、感動的ですね…それには、意味があります。今度、翔さん本人から聞いてみたいですね、フフッ♪」

ヒヨ「みんながえがおになってる…!翔さんとVちゃんは、えがおのでんとーしだね!ヒヨはね、難しいことわかんないけど、みんながわらっているのが1番いい!だから、戦うよ!シレーヌをギャフンといわしちゃお!」

ユキ「翔さんの言葉……心に響きました。翔さんは、ここにはいませんが……私たちの背中を、押してくれているのが、伝わってきます。私、こんな気持ち、はじめて……だから…がんばります……」

ヤマダ「…悔しいっすな。」

ユキ「ヤマダさん…?」

ヤマダ「翔さんに何か言い返したいところっすが…ちと納得できるのが、悔しいっすわ。どれが欠けてもDollsじゃない、ね……今なら、それが分かる気もするっす。暖急っての?メリハリっての?…そういうのがないと、楽しくないっすわ。」

メンバー達の表情は、とても明るい。

サクラ「翔さん……みんなのこころはひとつです。」

サクラは胸の前で、手を組む。

サクラ「歌いましょう--一緒に。

 

戦いましょう--一緒に。

 

それが、『Dolls』、ですから!」

 

心が一つになったDollsは、今……再び結成しようとしていた。だが、この場に翔はいない……彼は、害特が救助し損ねた人々を助けに向かったのだから。

 

V「……ありがとう。」

 

Vは目に涙を浮かべ、Dollsにお礼を言う。メンバー達は、Vの後ろで翔が微笑んでいるのが見えた気がした。

 

レイナ「全員、気合いをいれなさい。久々に、アレ、やるわよ。」

アヤ「OK!全員、集まって。」

 

レイナとアヤが号令をかけると、メンバー達はすぐに集まった。

 

ミサキ「レディー……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dolls「「「GO!」」」

 

たった今、バラバラになったDollsが……再び、一つとなったのだった。

 

V(お兄さん…ありがとう……みんなは、ちゃんと…一つになったよ……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、墨田区では……

 

メキッ、メキッ……ゴゴゴゴゴゴゴゴーー!!

 

自衛隊員「シレーヌ、脈動を開始!」

小鳥遊「ほう……さらに進化するか……」

シレーヌが進化しようとしていた。

自衛隊員「せ、生体反応が上書きされていきます!

 

上書き完了まで、3、2、1……」

 

シレーヌの身体中が、段々光に包まれていく。

小鳥遊「さあ、鬼が出るか蛇が出るか……」

 

メキメキメキメキッ……ゴゴォ…ゴゴゴゴォォオオオオオッ!……バサァッ!

 

バサッ!バサッ!バサァッ!…ズゴゴゴッ!

 

シレーヌの姿は…全身が青白く発光し、胸部には弦のような線が左右に3本ずつあり、4本の巨大な腕が生え……まるで、人間のような姿へと変わり果てた。更に…

 

ゾワァァアアアアアアアアアアアーー!!

 

自衛隊員「さ、さらに、巨大に……異常音波の勢力圏も、拡大しています!」

 

身体が巨大化しただけでなく、歌声までも大きくなった。

 

小鳥遊「……それだけなはずはない。」

自衛隊員「小鳥遊大臣!!」

 

自衛隊員から告げられたことは…害特にとって、とてつもなく不幸なことだった。

 

自衛隊員「オートギアの制御が…!」

小鳥遊「……なに?」

自衛隊員「一切の命令を受け付けません!AIが…ハッキングされています…!」

小鳥遊「……なんということだ。」

 

何と、害特の戦力であるオートギアが…シレーヌによって、乗っ取られたのだ。鍵穴のコアもフェイスも赤い光を放ち、所々にガトリング砲を乱射……更に、熱線兵器までも乱射している。辺りには、シレーヌの歌声が響き渡る。

 

小鳥遊「おそるべき進化。おそるべき順応性だ。

 

まさか、オートギアまで……

 

機械さえも、凶暴化させるというのか……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の言葉が、現実になるなんて……青空 翔…君は一体……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…やめろ!!」

ニ穂「ならば、我々の指示に従って貰おう。」

 

その頃、翔は……大ピンチを迎えていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。



再び1つになったDollsだったが…まだ、安心はできない。

次回、翔がとうとう……
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