〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
ハワイアンズ回でチラッと出てきた2人の少女達を、ここで再び出そうと思います。それと、新キャラもね?
では、本編へどうぞ
その頃、深雪と蜜璃は……
深雪「申し訳ありません、斑目所長……」
蜜璃「私たちがいながら……」
ストライカー達に連れ去られた翔を見失い、斑目に連絡していた。
斑目『心配ない、元ストライカー達が青空の救出に向かっている。1度ドールハウスに戻ったらどうだ?』
斑目はそう提案するも……
深雪「いえ…翔君がストライカー達に捕まってしまったのは、私たちの責任でもあります。」
蜜璃「なので…もう少し、翔君を探します。」
と、深雪と蜜璃は斑目の提案を拒否した。翔が連れ去られた責任を強く感じていたのだ。
斑目『分かった。なら、青空が囚われている場所のマップを送る。』
斑目はそう言うと、翔が囚われている場所のマップを深雪と蜜璃に送り、通信を切った。
蜜璃「ここの廃旅館に…翔君が…!」
深雪「蜜璃さん、行きましょう…翔君はきっと、助けを待ってると思います。」
蜜璃「…そうだね、行こう!」
深雪と蜜璃は一刻も早く翔を助けるために、例の廃旅館へと向かった。
その頃、とある場所では……
翠「やったー!ストライカー認定試験に合格、わたし達は優勝だー!!」
小春「やったね、翠!」
『ストライカー認定試験』に合格したことを喜ぶ『
小春「どこに所属しようか、翠。」
翠「そだねー…わたしは、白河 昇隊長ちゃんのとこに所属したいな。」
すると……
???「ちょっと待って、2人共。」
ラベンダー色の髪が特徴の少女が姿を現した。
小春「あ、『ミネルヴァ』様。」
翠「何々、どしたの?」
現れた少女の名は『ミネルヴァ』……謎に満ちた人物だが、とある世界では「姿を見つけた者は幸運が訪れる」と噂になっている。
ミネルヴァ「まさか2人共……白河 昇のチャンネルに所属しようと思ってる?」
ミネルヴァの質問に、
小春「はい、そうです!噂によれば白河隊長さんは、たった一人で妖魔の群れを倒し続けたと聞いてます。」
翠「ホント凄いよねー!」
と、言う小春と翠。するとミネルヴァの表情が曇る。
ミネルヴァ「あのね…小春、翠……その噂はね、実際は嘘なんだ。」
小春&翠「「えっ……?」」
ミネルヴァ「たった一人で沢山の妖魔を倒し続けたのは白河 昇じゃなくて、別の人なの……」
小春「どういうことですか?」
翠「でも、白河隊長ちゃんのとこはアットホームな雰囲気で凄く」
ミネルヴァ「あんなの当てにしちゃダメ!!とにかく、あそこは絶対にダメ!!」
白河 昇のチャンネルに、凄まじい拒絶反応を示すミネルヴァに、小春と翠は言葉を失う。ミネルヴァは1度深呼吸をして落ち着きを取り戻すと、小春と翠に言う。
ミネルヴァ「小春、翠……今から私が話すことは、全て『真実』だと受け止められる覚悟はある?」
突然のことに、小春と翠は思わず頷いた。そして、ミネルヴァが語り出す。
ミネルヴァ「あそこのチャンネル…
…実は、酷い人達の集まりなの。」
小春&翠「「…えっ!?」」
ミネルヴァ「それと、たった一人で妖魔の群れを倒し続けた人は、白河 昇じゃない……その白河 昇の前任の隊長なんだ。」
ミネルヴァはそう言うと、小春と翠に新聞の記事と思われる紙を渡す。
小春「これは…!?」
翠「どれどれ…っ!?」
小春と翠は、記事を見て驚く。記事には……何者かによって破壊され、瓦礫の山と化した時空管理局の大本営の写真と……その大本営を破壊したのは『ストライカー達』であることが書かれていた。その原因は…大本営が不祥事を起こし、ストライカー達の怒りを買ったことだ。
ミネルヴァ「驚くのはまだ早いよ…これを見て。」
ミネルヴァが次に渡したのは、手紙と思われる紙。
小春&翠「「っ!!?」」
その手紙に書かれている内容に、小春と翠は言葉を失う。
何と、あのチャンネルのストライカー達が……当時の時空管理局の大本営とグルになり、寄って集ってその当時の隊長に散々な仕打ちをしていたのだ。こんな事、もし自分がその隊長の立場としてこれを見つけたら……間違いなく精神崩壊で済む話じゃない。
更に、ミネルヴァから聞かされた更なる事実……白河 昇は、ストライカー達と一緒になってその隊長を連れ戻そうと、現在も行動しているということ……
ミネルヴァ「どう、分かった?」
小春&翠「「……。」」
ストライカーになったばかりの小春と翠にとって、この話はあまりにも衝撃的すぎた。
小春「あのストライカー達…狂ってます…!」
翠「しかも、よりによって…何の罪も無い人を苛めるなんて、どうかしてる……!」
次第に、白河 昇や例のストライカー達に対して不信感を抱き出す小春と翠。更に、時空管理局が事実と全く違うことを世間に吹き込もうとしていたことも知り、時空管理局への信頼が、スッと無くなっていくのを感じた。
翠「あ、そう言えばミネルヴァ様…憧れている隊長ちゃんがいるって言ってましたよね?それって、誰なんですか?」
ミネルヴァ「白河 昇の前任の隊長だよ。」
小春「白河隊長さんの前任の隊長さん?それって、一体誰のことですか?」
すると、ミネルヴァはまた真剣な表情を浮かべ、小春と翠に言う。
ミネルヴァ「小春、翠…それを聞いたら、もう後戻りはできない…時空管理局や白河 昇…そして、彼が率いるストライカー達と敵対することになる。それでもいい?」
ミネルヴァの言葉に……
小春「構いません…!ストライカーになった時点で、もう覚悟はできています!」
翠「造られた嘘の名誉だったら、尊敬の念も何もない……それに、ミネルヴァ様が憧れている隊長ちゃんを寄って集って苛めていた奴らを、ソイツらを統治する隊長を、わたしは許さない…わたしも覚悟できてるよ!」
と、小春と翠は言う。彼女達に嘘も偽りも無いことを理解したミネルヴァは、自身が憧れている隊長の名前を話す。
ミネルヴァ「私が憧れている隊長の名前は……
……『
小春「青空…翔さん……」
翠「ちょっと待って、翔って人…どこかで聞いたような……あっ!!」
小春「どうしたの、翠!?」
翠「小春!去年の夏、ハワイアンズで泊まり込みのアルバイトしたこと、覚えてる!?」
小春「うん、覚えてるけど…」
翠「その時にさ、来てたじゃん!!ほら、左腕に銀色の腕輪を身に付けてたお兄さん!」
翠の言葉に、小春もハッとした顔をした。去年の夏、彼女達がハワイアンズで見かけた『翔』という人物こそ……
ミネルヴァが憧れている『青空 翔』だったのだ。
ミネルヴァ「とにかく、これで小春と翠も私と同じ…あのストライカー達と敵対することになったからね。」
小春「分かりました。」
翠「うん、分かった。」
ミネルヴァによって真実を聞かされた『湊 小春』と『隼坂 翠』……彼女達も、時空管理局とストライカー達…そして、白河 昇に敵対することを決心した。
ミネルヴァ「そうと決まったら、行こう…!」
小春「行こうって、どちらに…?」
ミネルヴァの言葉に困惑する小春。
ミネルヴァ「青空隊長を助けに行くんだよ、彼は今…あのストライカー達に捕まってるの!」
翠「えぇっ!?それは大変じゃん!!すぐに助けに行こう!」
小春「で、でも…どこにいるんですか!?」
ミネルヴァ「もう場所は知ってる、着いてきて!!」
小春「あ、ちょっとミネルヴァ様、翠!?」
出撃していくミネルヴァと翠を、小春は慌てて追い掛けた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
今回登場した小春と翠…そして、新キャラの『ミネルヴァ』は……【スクールガールストライカーズ 2】に登場するキャラです。
次回も、お楽しみに