〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



ストライカー達の巣窟から翔を救い出すため、メンバー達が集まった。奪われた光を取り戻すために……

その頃、ストライカー達は…翔から許しを得ようと、とんでもない行動を起こす。

では、本編へどうぞ


第二百十四話 集いし者達

翔「……。」

その頃、翔は…ストライカー達の巣窟にて、ぐったりとしていた。彼の近くには、一体のファントムがいる。

翔「……?」

翔(そう言えば、ストライカー達が全然来ねぇな……何をやってるんだ?)

ふと、ストライカー達が来なくなったことに疑問を抱く翔。

 

翔(まぁ良い…アイツらがいねぇ方が、まだマシだ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、昇は……

 

呑気にお茶を飲んでいた。

ファントム「」トントンッ…

昇「ん、どうしたんだい?」

すると、ファントムがホワイトボードに何かを書き、昇に見せた。

 

『何者かがこっちに向かっている』

 

昇「ここの周辺には沢山のファントム達がいる。心配ないさ。それに、ストライカー達もいる。」

余裕ぶっている昇。しかし、彼は知らなかった……今、ストライカー達がとんでもない行動を起こそうとしていることを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ストライカー達は……

 

何やら、ファントム達を引き連れて地下に来ていた。

 

あおい「全員、集まったな?」

あおいが点呼を取って行く。そして、全員いることを確認すると……ポツリと話す。

あおい「隊長はどうしても素直に慣れないようだな……」

紗々「うーん…どうしたら、許してくれるんでしょうか~…?」

リョウコ「私達、こんなにも隊長さんのためを思ってるのに…何がいけないんだろう……」

彼女達は愚かにも……翔が自分達を許さないのは、彼が素直じゃないからと解釈していた。

 

アコ「あ、アコっち良いこと思い付いたのだ!」

 

その時、アコが口を開いた。

イミナ「何をするんだ?」

アコ「ボスと同じ思いをすれば、きっと許してくれるかもしれないのだ。これは、最後の手段なのだ…」

リョウコ「えぇっ!?もう最後の手段使うの!?」

アコ「よく考えるのだ、リョウコっち……」

アコの言葉を聞いた途端……表情が一気に暗くなるストライカー達。

シャルロッテ「それで、何をするデス?」

シャルロッテが聞くと、アコはこう答えた。

アコ「アコ達も…傷だらけになるのだ……そのために、ファントム達(コイツら)を連れてきたのだ…」

 

小織「隊長…苦しそうだった……」

 

ノエル「わたくしは、取り返しのつかないことを…しでかしてしまいましたわ……」

 

伊緒「いくら後悔しても、もう遅いんだけどね……でも……」

 

夕依「隊長様と同じように…苦しめば……隊長様は、きっと……許してくれますよね?」

 

真乃「では、ファントム達…私達の身体を拘束しなさい!」

真乃がそう言うと、ファントム達はストライカー達の身体を拘束し、身動きを封じる。

真乃「では、武器を取りなさい…!」

身動きを封じられた真乃は、震えた声でファントム達に言う。他のストライカー達も、身動きを封じられた途端……顔を青ざめ、ガタガタと震え出す。次第に呼吸も荒くなり、目からは涙がこぼれて来た。

 

ストライカー(何を怖がってるんだろ……)(た、隊長は…もっと怖い思いをしたんだ……)(隊長が今まで受けてきた傷に比べれば、こんなの……!)

 

心の中で強がるストライカー達だが……本当は恐怖で気が狂いそうだった。

 

真乃「さ、さぁ…ファントム達……私達を攻撃しなさい!!今すぐ、本気で!!」

 

真乃がそう叫んだ次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファントム「「「!!!!」」」

 

ファントム達が持っていた武器を振り上げ、ストライカー達目掛けて振り下ろしてきた。直後、ストライカー達がいる地下室は、ストライカー達の絶叫に包まれ…部屋の中は、一分足らずで血の海と化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、廃旅館近くには…元ストライカー達とモシュネ達、一海達が来ていた。

 

幸子「あそこです!あそこの旅館が、ストライカー達の拠点です!」

 

幸子がストライカー達の拠点を知っていたので、迷うことなく近くまで来れた。しかし……

 

ザザザザザッ!

 

そんな彼らの前に、おびただしい数のファントム達が立ち塞がった。

モニカ「あれは、ファントム……でも、今のあたし達には、ファントムなんて大したこと無いんだから!!キラル・リヴェール!!」

モニカはキラルを召喚し、光線銃から光線を放つ。他の元ストライカー達も続いてキラルを召喚し、攻撃していく。

あから「ダメだ、一向に数が減らない…!」

マリ「全く、どんだけいんのさ…」

雪枝「皆…妖魔にまで、魂を売っちゃうなんて……」

ほたる「信じられない……」

幸子「隊長さんを連れ戻すためなら、手段すら選ばなくなるほど……堕ちたんですね……」

ストライカー達はいつの間に……妖魔と手を組んでいたのだ。だが、今は目の前のファントム達を蹴散らすしかない。その時……

 

ドゴォンッ!!

 

突如爆発が発生し、幾多のファントム達が吹き飛んだ。

一海「なっ、何だ!?」

 

更に、銀色の衝撃波、徹甲弾が無数に渡ってファントム達に向かって飛んで来た。ファントム達は次々に消滅していく。振り返ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小春「皆さん、ここは私達に任せて。先に行ってください!」

翠「安心しろ、わたし達は味方だ……それに、何の罪も無い青空隊長ちゃんを苦しめた…いや、今も苦しめている奴らを、わたしは許さない!!」

ミネルヴァ「貴女達が『元ストライカー』達ね?」

 

小春、翠、ミネルヴァの姿があった。

 

ほたる「えっ、どうしてあたし達のことを…?」

ほたるが疑問を抱いていると……

 

「それは、私達の方から少しお話させて頂きました。」

 

小春、翠、ミネルヴァの後ろからとある人物が姿を現す。

 

雪枝「えぇっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪先生に、蜜璃先生!?」

 

何と、『胡蝶 深雪』と『七草 蜜璃』だった。

 

蜜璃「小春ちゃんと翠ちゃん、ミネルヴァちゃんは味方だよ、私が保証する!」

深雪「それと、一海君達には…謝らないといけないことがあるんです。」

紫「謝らないといけないこと…?」

深雪「はい…」

深雪と蜜璃は、あるものを取り出すと…元ストライカー達と一海達に見せた。

幸子「な、何ですか…それ…?」

あから「これは…剣と銃?」

困惑する元ストライカー達。

 

 

 

一海「そ、それ…まさか……!!」

 

 

驚いた一海を見た深雪と蜜璃は言う。

 

蜜璃「翔君がピンチになった時に、謎の仮面ライダーが来たの…覚えてる?」

深雪「あの仮面ライダー…実は、私達が変身していたんです。」

 

一海達「「「「えぇっ!?」」」」

 

深雪と蜜璃の告白に驚く一海達。

 

深雪「翔君…Dollsが一時的にバラけてしまって……いつもの皆が見られなかったのが、寂しかったみたいなんです……」

蜜璃「私達は、そんな翔君が心配だったの……だから、『仮面ライダーアバドン』として、戦ってたんだ…翔君を、守るために……」

 

深雪と蜜璃が語った翔の心情を聞いたメンバー数は、言葉を失っていた。更に……

 

深雪「翔君が一海君達に悪態を取ったのは、恐らく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…自分の身体の異変のせいで、一海君達の人生を壊してしまうんじゃないかと、恐れていたんだと思います。それで、悪態を着くことで…一海君達から離れようとしたと考えられます。」

 

一海「……し、翔……」

紫「…そうだったのか……」

友香「そんな理由が……」

諒芽「お、俺は…本当に、バカだ……何で、気付けなかったんだ……」

 

翔に敵対したことを後悔する一海達。

小春「み、皆さん!敵が来ました!!」

そこへ、数多くのファントム達が押し寄せてきた。

深雪「元ストライカーの皆さん、一海君達も……翔君のところへ、行ってあげてください。」

蜜璃「私達が道を作るから!!」

深雪と蜜璃はそう言うと、変身ベルトを腹部に巻き、持っている『クラウディングホッパープログライズキー』を起動させる。

 

《ヒット!》

 

そして、変身ツールに装填し、

 

《オーソライズ》

 

と言う音声が響いた後、キーを展開。変身待機音が響き渡る中……

 

深雪&蜜璃「「変身!!」」

 

最後にトリガーを引く。

 

《シンクネットライズ》

 

深雪と蜜璃は、黄色い蛍光色に輝く筒状のエフェクトに包まれ、

 

《クラウディングホッパー!

 

"An attack method using various group tactics."

 

『仮面ライダーアバドン』へと姿を変えた。

 

アバドン(青)「あ、私と深雪ちゃんがアバドンであることは、まだ翔君に言わないで欲しいな。」

諒芽「えっ、何で…?」

アバドン(赤)「私達自身で、翔君に伝えたいので。」

友香「わ、分かりました。」

アバドン(青)に変身した蜜璃とアバドン(赤)に変身した深雪は、それぞれのツールを構える。

ミネルヴァ「スゴいスゴい!仮面ライダーって、本当にいたんだね!!」

翠「頼もしい…頼もしすぎる!!」

小春「では、行きましょう!!」

ミネルヴァ達は2人のアバドンと共にファントムの群れへと突撃していく。小春はハンマーのような武器と盾を使い、翠は剣を使って2人のアバドンと共に、ファントムを蹴散らし、道を作る。ミネルヴァは無数の魔方陣から、光線を発射し、小春と翠とアバドン達を援護した。アバドン(赤)は凄まじいスピードでファントム達を翻弄、スラッシュアバドライザーで次々と斬って行く。アバドン(青)はショットアバドライザーから徹甲弾を放つだけでなく、凄まじい怪力を活かした格闘戦で、次々とファントム達を薙ぎ倒していく。

 

一海「よし、今だ!!」

 

一海達と元ストライカー達はタイミングを見計らって、ファントム達の群れをすり抜けることに成功…そのまま翔が囚われている廃旅館へと走っていく。後を追おうとするファントム達は、ミネルヴァが光線で蹴散らした。

 

 

 

モシュネ「ん?誰かいるモシュ…!」

 

廃旅館入り口付近に着くと、誰かが立っていた。

昇「全く、ストライカー達は一体何をしているんだか……」

そこにいたのは、白河 昇だった。

昇「あっ、ほたる達じゃないか。元気そうで何よりだよ。」

ほたる「白河隊長、青空隊長サンを解放してください!!」

ほたるは真っ先に昇に抗議する。

昇「青空隊長は彼女達を更正させるために必要な存在なんだ…それはできないな。彼も、ストライカー達の更正に協力してくれているし。」

あからさまな嘘を交えて、ほたるの言葉を拒否する昇。

一海「ふざけるなよ……翔があんな奴らに協力する筈がねぇだろ!!」

紫「白河、貴様…翔に何をしたんだ!?」

 

昇「何って…あぁ、ストライカー達が言ってたなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青空隊長を監禁して……

2度と逃げ出せないようにしたって……

 

昇の言葉を聞いたメンバー達は、驚いて言葉を失うが……

友香「そこに、翔さんの意思は無いじゃないですか!!」

諒芽「ふざけんじゃねぇよ!!翔ちんを監禁して逃げ出せないようにした…?…俺の大大大親友に何してくれてんだ!!」

モルガナ「私の命の恩人に何てことを……愚か者!」

怒りを爆発させた。その時……一海が前に出て来て、メンバー達にこう言った。

 

一海「コイツは、俺がぶっ潰す…!…皆は、翔のとこに向かってくれ…!!」

 

一海はそう言うと、『ビルドドライバー』を装着し、『ノースブリザードフルボトル』を『グリスブリザードナックル』に装填し、ビルドドライバーにセットした。

 

《グリスブリザード!》

 

音声が響くと、一海はドライバーのハンドルを回す。すると、何処からともなく冷気が現れ、一面に漂い一海の足を膝上まで凍結させる。その後、ナックルに似た『アイスライドビルダー』が出現した。

 

昇「なら、僕がまた殺してあげるよ?」

 

昇は『ネオアマゾンズドライバー』を装着し、『アマゾンズインジェクター』をドライバーにセット、ハンドルをあげてインジェクターを押し、仮面ライダーアマゾンネオに変身。

 

一海(翔、待ってろ…コイツをぶっ潰して、お前を助けるからな…!!)

 

《Are You Ready?》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一海「……できてるよ。

 

 

一海がそう言った次の瞬間、彼の身体が大量の液体窒素のような液体(ヴァリアブルアイス)に包まれ、氷塊状態になった。その直後、後ろから氷塊を『アイスライドビルダー』が押し割った。

 

《激凍心火!グリスブリザード!

 

ガキガキガキガキガッキィィイイイイイン!》

 

ボディカラーはグリス(機械潤滑油)を彷彿させる金色から氷を彷彿させるメタリックブルーになり、左腕はビルドのロボットハーフボディ同様重機のような大型パワーアームに強化された。ゼリー状だったクリア部分もメタリックなアーマーとなっている。

ビルドドライバーで変身したためか脚部やアンダースーツはビルドに似た形状になっているが、脚部などはひび割れた氷のようなモールドが入っている。

肩アーマーは形状こそグリスと同じだが、右肩にはグリスのライダーズクレスト、左肩には北都三羽ガラスが使用したキャッスル、クワガタ、フクロウフルボトルのマークが描かれており、左腕には巨大なパワーアーム『GBZデモリションワン』が装備されている。一海はグリスのパワーアップ形態…『仮面ライダーグリスブリザード』へと姿を変えたのだ。

グリスB「紫達も、変身しておけ……確実に、翔を助けるためにな…!」

紫「あぁ!」

友香「はい!」

諒芽「おうよ!」

紫は『プライムローグフルボトル』をワニの横顔のような形にし、ビルドドライバーに装填…

 

《プライムローグ!》

 

音声が響いた後、ドライバーのハンドルを回す。

 

《Are You Ready?》

 

紫「…変身。」

 

《大義晩成!プライムローグ!

 

ドリャドリャドリャドリャ!ドリャァァアアアアアアア!!》

 

紫が変身した姿は、ローグに施されていたヒビがエングレービングを思わせる金色の模様に置き換わっており、肩や顔のワニアゴの一部が白い。胸元には、歯車とローグを象徴する鰐の口が組み合わさったライダーズクレストが記されており、背中には純白のマントを纏っている。

『仮面ライダープライムローグ』……紫が変身したローグのパワーアップ形態である。

友香「キバーラさん!」

キバーラ「はぁ~い♪」

 

友香&キバーラ「「変身!」」

 

友香はキバーラにより、『仮面ライダーキバーラ』に変身……

 

諒芽は腕を身体の正面でクロスしてすぐに解くと…

 

諒芽「変身っ!!」

 

と、勢いよく叫んだ。そして、緑色の光に包まれ姿を変えた。その姿は…中央の角が伸びて、胸部には『ワイズマンモノリス』が出現している。通常形態時の武器であるギルスクロウ・ヒールクロウは常時展開された状態になっており、肩や肘にもクロウが出現し、背中からは4本のギルススティンガーが出現している。

『エクシードギルス』…諒芽が変身した仮面ライダーギルスのパワーアップ形態だ。

 

アマゾンネオ「どんな相手でもすぐに殺してやりますよ!!」

グリスB「お前の相手は、この俺だぁぁあああああああああ!!」

 

アマゾンネオとグリスブリザードがぶつかり合う中、プライムローグとキバーラ、エクシードギルスは元ストライカー達と共に、廃旅館へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…?」

翔(…来たのか……何で、助けに来るんだよ……)

外から叫び声が響いたのを聞いた翔は、助けが来たことを感じる。だが、その顔は未だ暗いままだ。すると……

 

ガチャッ…ギィィイイイイ……

 

翔が監禁されている部屋のドアがゆっくりと開き……

 

悠水「た…隊長、さん……」

 

どういうわけか、傷やアザだらけになった『沙島(さじま) 悠水(ゆうみ)』が、部屋に入ってきた。だが、翔は全く表情を崩さない。自分の目の前で倒れた悠水を、見下すかのような視線を向ける。

翔「…何の真似だ?」

翔が悠水に問い詰めると、悠水は弱々しい声で話し始めた。

 

悠水「隊長、さん…は……こんな、にも…いた、い…思い、を……怖い、思いを……して…た、ん…だよ、ね……だから…私も……私たち、も…隊長、さんと……同じお、もいを……した、んだ…よ……」

 

翔「……。」

悠水「隊長さん…これ、で……ゆ、るし…て……くれる……?」

悠水は虚ろな目に涙を浮かべ、まるで救いを求めるかのような顔を翔に向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「ふざけんじゃねぇ!!」

 

しかし、そんな事をされても…翔には全く響いていなかった。

翔「バカ言ってんじゃねぇよ!俺は今のてめぇのような状態に、毎日のようになってたんだぞ!てめぇらはたったの1度だろうが!!そんなんで俺と同じ思いをした…?…笑わせんじゃねぇよ!!」

悠水「……えっ…?」

翔「てめぇらのやったことを、俺が受けてきた仕打ちと一緒にすんじゃねぇよ!!」

悠水「…そんな……隊長さん、私を…信頼して…パートナーに…選んで……くれたじゃん…!」ポロポロ

涙ながらに、翔に訴える悠水。

 

翔「だから何だ!?じゃあ、その信頼関係をぶっ潰したのはどこのどいつだ!?てめぇだろうが!!」

 

ストライカー達の行動に翔は怒り…部屋に入ってきた悠水に怒鳴り散らした。

翔「とっとと消えろ、目障りなんだよ!!」

悠水「……っ!!」

翔「早く消えろ!!じゃねぇとぶっ殺すぞ!?」

翔に暴言を吐かれ、悠水は全身の痛みに耐えながら部屋から出ていった。翔の近くにいたファントムは、悠水の後を着いていき、彼女をどこかへ運んでいった。

翔(理解力のねぇ奴らだ…何やっても許さねぇっつうの……)

1人になった翔は、思わずため息をついた。その数分後……

 

バァンッ!

 

ドアが勢いよく開いた。そこに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Pローグ「おい、翔が居たぞ!!」

 

プライムローグが立っていた。その後、キバーラとエクシードギルスも到着した。

キバーラ「翔さん!!」

EXギルス「翔ちん、助けに来たぜ!」

Pローグ「大丈夫か、翔…!」

キバーラ、エクシードギルス、プライムローグは部屋に入り、翔に駆け寄る。

 

翔「……何で来たんだよ?」

 

EXギルス「…えっ?」

 

翔は顔を上げると……

 

 

 

翔「俺はなぁ!お前達に悪態をついて、更にはヒデェ仕打ちをしてきたんだぞ!!それはぜってぇ許されねぇことだ!!

 

なのに、そんな俺を助けに来ただと!?

 

そんな都合の良い話があるかァ!!

 

プライムローグ、キバーラ、エクシードギルスに怒鳴り散らした。プライムローグは、翔の前に来てしゃがみ…

 

Pローグ「いつものDollsが見れなくて、寂しかったんだろう…?」

 

と、彼の左手に右手を添える。

 

キバーラ「あの時の翔さん、とても、悲しそうな顔をしていましたよね…?」

 

キバーラも翔の前でしゃがみ、彼に声をかける。

 

翔「それがどうしたんだよ…!!俺は…俺の身体は……おかしくなっちまったんだよ……いつか、化け物になって……お前達の人生を台無しにしちまう…!俺は…俺は……

 

それが、耐えられねぇんだよ!!」ポロポロ

 

翔の目からは涙が溢れる。

 

EXギルス「それでも、翔ちんは…俺の、いや…俺たちの大大大親友だ。気にすることなんてねぇって、な?」

 

エクシードギルスも翔の前にしゃがみ、明るく声をかけた。

翔「何でだよ…何で……っ!!」ポロポロ

 

「ドールハウスは、隊長サンの居場所ですから。」

 

翔「っ!?」

翔が驚いて顔を上げると、キラルと共にいる元ストライカー達の姿があった。

翔「…お前達が…連れてきて、くれたのか……?」

翔が元ストライカー達に問うと、元ストライカー達はこう言った。

 

マリ「斑目さんに直談判したんだよ。」

雪枝「かつては隊長さんが、私たちを学園から出してくれましたよね?」

幸子「ですから、今度は私たちが…隊長さんを、ここから出してみせます。」

あから「さぁ隊長殿、一緒に帰ろう!」

ほたる「みんなが、待っています♪」

モニカ「Dollsの皆さんも、斑目さんたちも…隊長さんがいないと寂しいって…だから、行こうよ♪」

 

そして、ほたるが翔に手を差し伸べた。

 

翔「……!!」ポロポロ

 

翔は涙を流し……ほたるの手を取った。エクシードギルスは、ギルスクロウで縄を切りほどいた。そのタイミングで…

 

グリスB「翔!!」

 

グリスブリザードが姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「お前達……ありがと、な…!」ポロポロ

 

涙ながらに、翔は助けに来たメンバー達にお礼を言った。立ち上がろうとすると、危うく転びそうになったため…プライムローグが慌てて翔を支える。

Pローグ「翔…左足、ケガしてるのか?」

翔「やられたよ、ストライカーに……」

グリスB「くそっ…ストライカー共…!!」

キバーラ「それより、早くここから出ましょう。」

キバーラは翔のスマホとドールハウスの通信機を、エクシードギルスはアマゾンズドライバーを持つ。

モルガナ「隊長さん。」

翔「っ!?…お前、モルガナ…!」

モルガナ「今まで手助けできず、申し訳ありません……私も、彼らと共に…隊長さんを助けに来ました。」

翔「…そうか。」

モシュネ「隊長さん、私たちもいるモシュ!」

窓を見ると、モシュネの大編隊が顔を覗かせた。

翔「…モシュネ達まで……」

モルガナ「隊長さん…私とモシュネさん達も、貴方のサポートをしたいです…また、迎え入れていただけないでしょうか?」

モルガナは翔に言う。翔はモルガナとモシュネ達の顔を伺い……

 

翔「…あぁ、嬉しいぜ……歓迎する。」

 

モルガナとモシュネ達を受け入れた。モルガナとモシュネ達は涙を流し、翔から受け入れられたことを心から喜んだ。こうして、モルガナとモシュネ達は完全に……翔達の仲間となったのだった。

 

 

 

あの後、翔はモシュネ達に乗せられ……他のメンバー達が廃旅館から出た後、赤、黒、黄色のモシュネ達が地面に向かって光線を放った。更に、3色のモシュネは電気を発生させ、巨大な雷の如く、廃旅館に落とした。廃旅館は『ガラガラガラァー!』と轟音を立て、瓦礫の山となった。それを確認したモシュネ達は、元ストライカー達と一海達の後を追って、静かに姿を消した。待っていた元ストライカー達と一海達、深雪と蜜璃、小春と翠とミネルヴァと合流すると、「シェアハウスに行かせて欲しい。」とお願いする翔の意思の元に、一海達が生活しているシェアハウスへと向かった。

 

元ストライカー達と一海達と深雪と蜜璃、小春、翠、ミネルヴァ…そして、新たに仲間として加わった『モルガナ』と『モシュネ』達の活躍により、翔は救出されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昇「ぐっ…くそぉ…!!」

 

グリスブリザードに敗れた昇は、ボロボロになっていた。

 

昇(僕は隊長なんだ……ストライカー達を、助けないとな……)

力を振り絞って立ち上がると、瓦礫の山に埋もれたストライカー達を助けるべく、瓦礫を退かし始めた。

 

昇(こんなはずじゃ…無かったのに……っ!!)




いかがでしたか?今回はここまでです。



この回を通じ、モルガナとモシュネ達が翔の仲間になった。小春、翠、ミネルヴァが仲間になるのは、少し先の話です。

次回も、お楽しみに
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