〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



翔が力尽きた中、刻一刻と迫る浄化ライブの日。そんな状況でも…Dollsがレッスンに取り組むのは、理由があった。

では、本編へどうぞ


第二百十六話 後悔と真実

あの後、元ストライカー達と深雪と蜜璃は、モルガナとモシュネ達、小春と翠とミネルヴァについて、斑目とカナ、愛とDollsに話をした。その後、モルガナ達はドールハウスに所属することになり、元ストライカー達と共にDollsと翔のサポートを命じた。モシュネ達はコンピューターに強く、覚えも早かったため…ドールハウス3巨頭の負担は、大幅に減ったのだ。

 

 

 

レッスン場では……

 

愛「良いよ良いよ!その調子!!」

愛の指導の元、Dollsが新曲レッスンに励んでいた。

レイナ「ワン、ツー、スリーエンフォー!」

サクラ「ここでステップしてターン…!」

そして、ダンスレッスンが終了した。

ミサキ「…ふぅ、良いんじゃないかしら?いかがでしたか、愛さん。」

愛「もう、パーフェクトだよ!!みんな、最っ高!!グッジョブ♪」

シオリ「では、10分程の休憩を挟みましょう。」

休憩に入るDollsだが、

ヒヨ「愛さん、ここの振り付けが難しくって…教えてほしいな、いいかな?」

愛「もちろん良いよ♪ここはね…」

振り付けで分からないことがあれば、愛に積極的に質問し、実際にやってみたりして、確実にマスターしていっている。

ナナミ「何だか、いつも以上にやる気が出ますね。これもまた…翔さんが背中を押してくれているからでしょうかね?」

アヤ「そうかもね。」

ユキ「翔さん、私たち…がんばりますね。」

レイナ「何を言ってるの、ナナミ?」

レイナはナナミに…いや、メンバー達にこう言った。

 

レイナ「翔君はいつだって、私たちの背中を押してくれているわ♪」

 

レイナの言葉に、メンバー達は笑顔を見せる。そして、再びレッスンに取り組むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪「皆さん、凄いやる気ですね。」

蜜璃「うん、でも…無理はしないで欲しいね。」

深雪と蜜璃は医務室で眠る翔の側にいた。

翔「……。」

蜜璃「…翔君もいっぱい、頑張ってたもんね。」

深雪「そうですね。翔君が頑張っているから、私たちも戦えたんです。『仮面ライダーアバドン』として……」

深雪は自分の机の上に置いてある『スラッシュアバドライザー』と、蜜璃の机の上に置いてある『ショットアバドライザー』を見ながら言う。

蜜璃「そういえば…登史郎君と珠美さんは、どうしてるのかな?」

アバドライザーを受け取って以来、登史郎と珠美とは…すっかり会わなくなってしまった深雪と蜜璃。彼らが何者で、現在どうしているのか……それは、全く分からない。

蜜璃「ねぇ、深雪ちゃん。」

深雪「どうしました?」

蜜璃は眠っている翔の左手に、自身の手を添える。

蜜璃「仮面ライダーは人類を守るために戦っているって、翔君は言ってたよね……」

深雪「そうですね。翔君は仮面ライダーになって、東京の人達を……いえ、まさに人類を守るために戦ってくれたんですね。」

蜜璃「…うんっ…翔君はまさしく……ヒーローだよ。」ウルッ

深雪「私たちの命の恩人でもありますからね。」ウルッ

深雪と蜜璃は、目に涙を浮かべていた。

深雪「翔君、人類のために戦ってくれて…ありがとうございます。」

蜜璃「ゆっくり休んでね、翔君。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登史郎「珠美様…青空 翔が遂に、Zを討ち取りました…!」

珠美「そうですか、良かった……」

登史郎と珠美は、スカイタワー付近に来ていた。

登史郎「珠美様…行きましょう。」

珠美「そうですね、登史郎。」

そして、行く宛も無く…何処かへと旅立って行く。

登史郎「どの世界に行きましょうか…?」

珠美「できれば、戦いの無い…平和な世界に、行きたいですね。」

登史郎「承知しました。でしたら……○○○○の世界に行きましょう。そこでなら、僕たちは生活できそうですし。」

珠美「わかりました。」

珠美(英雄『青空 翔』さん……仲間達の無念を晴らしてくださり、ありがとうございました…貴方はきっと、語り継がれる程の伝説を生み出すことでしょう。ご健闘を、祈っています。)

登史郎と珠美は眩い光に飲まれ、姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dollsの新曲レッスンは、夜まで掛かって…漸く一区切りがついた。レッスンを終えたDollsは解散し、愛は片付けをした後…翔の元へと足を運んだ。

愛「…おっ?」

ヤマダ「……。」

医務室前には、ヤマダの姿があった。

愛「ヤマダちゃん。」

ヤマダ「…んあ、愛さんじゃないっすか?」

愛「こんなところで何してるの?」

ヤマダ「あぁ、ジブンの部屋、換気中なんで寒くてね。」

ヤマダは続ける。

ヤマダ「みんな、風呂が長いっす。ヤマダは烏の行水派なんで、サクッと出ましたけど。」

そう言うと、栄養ドリンクの蓋を開け、飲み始める。

ヤマダ「はーっ、風呂上がりの栄養ドリンク…たまんねっすなぁ……」

ヤマダは口角を上げていたが……少々ぎこちない。

愛「…ヤマダちゃん。」

ヤマダ「…愛さん……ジブン、翔さんに申し訳ないことを、しちまったっす……」

愛「……。」

ヤマダ「ヤマダなりに、真剣に考えたんですよ。」

愛「…うん。」

ヤマダ「今まではちょっと、勝手が過ぎたかな、とか。アイドルつーのも悪くないんじゃねーか、とか。」

愛「…うん。」

ヤマダ「今までは、『ダラドル』を貫いて来ましたけど……今日で、ダラドルは卒業しようかと、悩んじまってるんすよね……」

ヤマダはそう言うと、口角を下げる。

愛「…どうして、ダラドルを卒業しようと思ってるの?良かったら、聞かせてくれないかな?」

愛は優しくヤマダに尋ねる。すると、ヤマダの目からは…次第に涙がこぼれ始めた。

 

ヤマダ「それは、その……ズズッ…あぁ、スンマセンっす……うっ、ズズッ……」

愛「ゆっくりで大丈夫、もし嫌だったら…話さなくても良いんだよ?」

ヤマダ「いや、話すっす……」

 

涙をこぼしながら、ヤマダは少しずつ語り始める。

ヤマダ「ジブン、が……勝手、すぎたっから……ズズッ……翔さん、を…失、望…ウグッ……させちまった、っず…!」ポロポロ

愛「……。」

ヤマダ「ジブン、翔さんに……嫌われちまった、かも…じれないっず…ッ!!」ポロポロ

翔との約束を破り、彼を失望させてしまったことを…ヤマダは激しく後悔していた。その為、『もしかしたら…翔に嫌われてしまった。』と、不安に刈られていたのだ。

愛「ねぇ、ヤマダちゃん?」

ヤマダ「……?」ズズッ…

愛「Dollsの破棄を検討しているって、所長から言われたこと…あったでしょ?」

ヤマダ「…は、はい…」

愛「あの後……それはやめてくれって所長に抗議したのが……翔君だったんだ。」

ヤマダ「ズズッ……マ、マジっすか…?」

愛「うん、本当だよ。」

愛はその時の様子を話し始める。

 

破棄を検討することを告げられ、ショックを受けた翔は……発作を起こし、あの生命体へと変わり果ててしまった。斑目が翔に近付くと、翔は……

 

翔『ダノム!!アイヅラノ、イノヂヲ…ウバワナイデグレッ!!モウゴレイジョウ……オレガラダイゼヅナゾンザイヲ……ウバワナイデグレヨォォオオオオオオ!!』ボロボロ…

 

…と、涙ながらに斑目に抗議したのだ。それは、翔がDollsを心から信じていたからこそ、こうして抗議してくれたのだろうと、愛は推測していた。

 

ヤマダ「そ、そうだった…んすね……うっ、うぅっ……!!」ジワッ……

ヤマダは地面に膝を着き、

 

ヤマダ「っ…ああああぁぁっ!!」ボロボロ…

 

声をあげて泣いた。そんな彼女を、愛は優しく抱き締めた。

愛「ヤマダちゃん、翔君はきっと……いつも通りのヤマダちゃんでいてくれたほうが、嬉しいと思うんだ。」

ヤマダ「ウグッ…エグッ……ッ!!」ボロボロ

愛「それに…ヤマダちゃんもお見舞いに来てくれたら、翔君はきっと喜ぶよ。だから、時々で良いから……翔君のとこに、来てあげて?」

ヤマダ「ウゥッ…わがっだっず…うわぁぁあああああん!!」ボロボロ

愛はヤマダが泣き止むまでずっと、彼女を優しく抱き締め、頭を撫で続けた。

 

数分後……

 

ヤマダ「ズズッ……みっともねぇとこ、見せちまったっすね……」

ヤマダは漸く、泣き止んだ。

愛「そんな事無いよ。泣くことだって、あたし達の感情なんだから、ね?」

ヤマダ「ハハッ…愛さんには、敵わないっすね。」

愛の言葉に、苦笑いするヤマダ。

ヤマダ「ジブン、決めましたわ。」

涙を拭ったヤマダは……

 

ヤマダ「ダラドルとしての矜持(きょうじ)を保ちつつ、明るく楽しいピグマリオン殺戮ライフを送る、と。」

 

と、愛に言った。どうやら…『ダラドル』を卒業することを止めたようだ。

愛「ふふっ、ヤマダちゃんらしい答えだね♪」

ヤマダ「ま、次の墨田区浄化ライブは、本気出してやるっすけどね。お楽しみに、っす。フヒヒヒヒ……」

ヤマダはニッと笑った。

ヤマダ(翔さん…ジブンら、頑張りますんで…応援して欲しいっす。)

 

 

 

次の日……

 

この日も、翔が目覚めることは無かった。あれから…深雪と蜜璃は、翔の『アマゾン細胞』についての研究を進めていた。

愛「……。」

愛は外の空気を吸いに、庭にやって来た。すると、チヒロの墓の前に、ミサキがやって来ていた。どうやら、花を供えに来たようだ。

愛「ミサキちゃん。」

ミサキ「…愛さん。」

愛「あぁ、ごめんごめん…びっくりしちゃった?」

ミサキ「いえ、大丈夫です。」

愛「お花を供えに来たの?」

ミサキ「…はい。」

ミサキは愛に話す。

ミサキ「1日おきに。シオリと交代で……」

愛「そうなんだ。」

ミサキ「……。」

愛「そうだ、ミサキちゃん。」

愛はミサキにあることを提案する。

愛「翔君のとこに、行かない?」

ミサキ「翔さんのところに…ですか……?」

愛「うん、ミサキちゃんがお見舞いに来てくれたら、翔君もきっと嬉しいと思うよ。どうかな?」

ミサキ「……。」

ミサキ(私は、翔さんを失望させてしまった…そんな私が、翔さんのところに、気安く行っても、良いの……?)

ミサキは少し考えたが……

 

ミサキ「…わかり、ました……」

 

翔の見舞いに行くことにした。

愛「あ…無理してない?」

ミサキ「いえ…私も、翔さんの顔が…見たいです。」

愛「そっか。じゃあ、行こっか。」

そして、ミサキと愛は翔が居る医務室へと足を運んだ。

 

コンコンッ…

 

深雪『は~い。』

愛「愛だよ、ミサキちゃんも一緒。」

深雪『どうぞ~。』

医務室に入ると、白衣を着た深雪と蜜璃の姿が見えた。

愛「深雪ちゃん、蜜璃ちゃん、翔君のアマゾン細胞について、何か分かったことってある?どんな些細なことでも良いんだ。」

深雪「そうですね…まず、何か糸のようなモノを伸ばして、他の細胞を包んでいるのが見れました。たんぱく質を与えて見たところ、アマゾン細胞はそっちに向かって糸を伸ばしたんです。」

蜜璃「後、モルガナちゃんが持ってきてくれたこの注射器みたいなの……ここに、アマゾン細胞の覚醒を押さえ込む薬が入っていたの。」

深雪「私は引き続きアマゾン細胞の研究を…蜜璃さんはアマゾン細胞の覚醒を押さえ込む薬を作って貰っています。」

愛「わかった、ありがとう。」

ミサキ「……。」

ミサキ(翔さんがアマゾン……でも、翔さんは翔さんだもの…例えアマゾンだろうと関係ないわ。)

ミサキだけではなく、ドールハウスの人達は…翔がアマゾンであることに、始めはビックリしていたが…次第に受け入れられるようになっていったのだ。

愛「翔君、ミサキちゃんが来てくれたよ。」

愛は眠っている翔に声をかける。医務室のベッドで眠る翔は、口元に酸素マスクをつけている。どうやら、肺の活動が少し低下しているようだ。

ミサキ「翔さん、ミサキです。」

翔「……。」

ミサキが声をかけても、翔は何も言わない。だが、彼女の声は届いているようだ…少しだけ、右手の指が動いた。

ミサキ「…翔さん。」

ミサキは翔の右手を握ろうと手を伸ばしたが…躊躇ってしまい、中々できずにいた。

愛「大丈夫だよ、ミサキちゃん。翔君も分かってるから。」

愛が背中を押すように声をかけると、ミサキは翔の右手を優しく包むように握った。

ミサキ(…翔さんの手、とても温かい……)

ミサキが握った翔の右手は、温かかった。

愛「ねぇねぇ、ミサキちゃん。『チヒロ』ちゃんって、どんな人だったの?」

愛がミサキに聞くと、ミサキはチヒロについて語り始める。

 

ミサキ「チヒロは、私の理想でした。」

 

どうやら、ミサキにとっては…彼女は理想であった。

愛「…強い人だったの?」

ミサキ「いえ、真逆です。戦うことが苦手な人でした。」

ミサキは翔の右手を優しく握りながら、チヒロのことを話す。

 

ミサキ「でも、いつも笑顔で……とても、暖かい人……

 

チヒロは私とシオリを守るために、

 

その命を、感情を燃やし尽くした……

 

私がもっと強ければ……

 

そう思っていました。」

 

チヒロが亡くなったことをきっかけに、ミサキは『強さ』を求めていた。

 

ミサキ「強さの意味と目的をはき違えたままに、ずっと生きてきた。

 

臆病な心を胸の奥の扉に隠して。」

 

ミサキの話を、愛と深雪と蜜璃は黙って聞いていた。

 

ミサキ「でも、翔さんが……

 

扉の鍵をあけて、臆病な私を見つけてくれた。

 

私がドールでいられるとしたら、それは--

 

 

 

みんなが、私がそういられるように支えてくれているから。

 

…翔さんが…翔さん…が……」

 

ミサキの顔を見ると、彼女は目にいっぱい涙をためていた。

 

ミサキ「…翔さんが……隣に、いてくれる…から…」ポロポロ

 

ミサキは「すみません」と言いながら、涙を拭うが……彼女の目からこぼれる涙は、止まることを知らない。

愛「泣いても良いんだよ。」

愛がそう言うと、ミサキは涙を拭うのを止めた。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサキ「…ッ!!」

 

翔「……。」スッ……

 

僅かだが、翔がミサキの手を握り返したのだ。

ミサキ「…翔、さん……」

ミサキは翔の目線の高さに合わせてしゃがみ…

 

ミサキ「私、もっと強いドールになります。

 

だから…だから----

 

 

 

ずっと、私の……隣に、いて…ください……!」ポロポロ

 

ミサキは涙ながらに、眠っている翔にそうお願いした。

愛「翔君もきっと、分かってくれると思うよ。」

愛はミサキに声をかける。

ミサキ「どうして、そう思うんですか…?」

愛「それはね……」

愛は、昨晩ヤマダに話した真実を、ミサキに話した。

 

ミサキ「…そう…だった、のね……」

愛「翔君がミサキちゃんの背中を押してくれたのも…翔君がミサキちゃんを、心から信じていたからなんじゃないかな?」

愛の言葉を聞いて、ミサキは漸く理解した。例え、翔がミサキに失望してまでも…翔はミサキを信じ続け、背中を押してくれたのだと。ミサキは涙を流し、

 

ミサキ「翔さん…ごめんなさい……ごめんなさいっ!!」ポロポロ

 

と、眠っている翔に何度も何度も誤り続けた。

 

 

 

その日の夜、Dolls達は翔が居る医務室にやって来て、そこでちょっとした宴を開くことにした。『翔は皆が楽しそうにしているのを見るのが好き』という翔の好きなことを手がかりに、愛が提案したのだ。宴には、元ストライカー達とモルガナ、小春と翠とミネルヴァも参加した。愛と深雪と蜜璃もいる。

アヤ「みんなー、グラス持ったよねー!?」

ユキ「翔さんも、オレンジジュース…どうぞ。」コトッ…

ユキは眠っている翔の近くに、オレンジジュースが入ったグラスを置いた。

レイナ「それじゃあ、始めるわよ!」

全員がグラスを持っていることを確認したレイナが音頭を取る。

レイナ「シレーヌ討伐成功を祝して、かんぱ--」

ミサキ「あ、待って!」

その時、ミサキが「待った」をかけた。

シオリ「ミサキさん…?」

ミサキ「そ、それと…墨田区浄化ライブの成功を祈って…」

サクラ「ふふっ……そうですね、ミサキさん!」

 

ミサキ「そして…翔さんが元気になることを願って。」

 

レイナ「…そうね。浄化ライブの成功を祈って…翔君が元気になることを願って!」

一同「「「かんぱーい!!」」」

こうして、宴が始まった。

 

 

BGM~MONKEY MAJIK『S.O.S』~♪

 

 

ヤマダ「あー…果汁100%の暴力的な果実感…たまにはいいモンすねえ…」

モニカ「あはは、それ分かる~♪」

ほたる「このポテトチップスって、新作ですか?」

アヤ「そ!期間限定のやつよ♪」

ほたる「わぁ、スゴいです!」

ナナミ「驚くのはまだ早いですよ?」

ナナミはケーキが入っている箱を持ってきて、テーブルの上で開けた。

ナナミ「今日は特別に、有名パティスリーのホールケーキ8号サイズを2つ奮発しました。」

ヒヨ「ふぉおおおお!おっきぃー!おいしそー!」

中に入っていたのは、豪華な飾り付けが施された大きなホールケーキだった。深雪、蜜璃、愛には、あらかじめ1切れサイズにカットされているのケーキを配った。

深雪「ありがとうございます♪」

蜜璃「ありがとう!わぁ、美味しそう♪」

愛「ケーキ食べるの、何か久しぶりな気がするな~♪」

深雪と蜜璃と愛は嬉しそうにケーキを受け取った。

サクラ「うう、包丁入れるの、緊張しますね…」

幸子「そ、そうですね…あはは。」

サクラの言葉に、苦笑いする幸子。

ミサキ「任せて。私、こういうの得意なの。」

ミサキはサクラから包丁を借りると、1発で2つのホールケーキを10等分にした。

翠「おぉー!!」

アヤ「す、すごっ!1発で綺麗に10等分に…」

あから「ここまでできるなんて、まるで芸術だよ!」

ミサキ「最初に包丁を入れた場所からキッチリ36度ずつ。それさえ守れば、簡単なことよ。」

小春「そ、そこまで計算してるなんて…凄すぎますよ!!」

ミサキ「そう、ありがとう。さ、いただきましょう。」

雪枝「はい、そうしましょうか♪」

ヒヨ「わーい!ひよ、チョコのとこー!」

ユキ「わたしは、一番からいところ…」

蜜璃「か、からいところ!?」汗

ユキの言葉に、ビックリする蜜璃。

サクラ「このケーキには、からいところはないかなぁ…」

サクラは苦笑いしながら言う。

マリ「私は余ったので構わないよ。」

ミネルヴァ「美味しいね、このケーキ♪」

モルガナ「そうですね。」

緊張が解けたメンバー達は皆、いい笑顔を見せている。

 

ミサキ「……。」スッ…

 

ミサキは席から立ち上がり、翔の近くに移動した。

ミサキ「翔さん。」

すると……

 

 

 

翔「……。」ニコッ……

 

翔は少しだけだったが、口角を上げたのが分かった。それを見たミサキは、驚きと嬉しさに満ちた表情を見せた。

ミサキ「翔さん…今度の墨田区浄化ライブ……必ず、成功させます。今度は必ず……約束します…!」

ミサキは翔に声をかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……がん、ばれ…よ…」

 

ミサキ「…!!」

微かだったが、翔がミサキに…Dollsに、エールを送ったのがミサキにははっきりと聞こえた。

ミサキ「翔さん……ありがとう…!!」

ミサキは思わず涙を流し、自分の両手で翔の右手を優しく包んだ。

シオリ「ミサキさん、翔君…♪」

そこに、シオリがやって来る。

ミサキ「シオリ…今さっき、翔さんが……私たちに、『がんばれよ』って…エールを送ってくれたの。」

シオリ「そうでしたか。では…翔君の応援に答えないと、ですね♪」

ミサキ「…そうね。」

翔「……。」

ワイワイと楽しそうにはしゃぐメンバー達の声と、近くにいてくれるミサキとシオリの声を聞き……翔は落ち着いて眠りについていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。



原作の展開を少し変え、自分なりの展開を書きました。

そして、新たな仲間として…モルガナとモシュネ達、小春と翠とミネルヴァがドールハウスにやって来たのだった。

次回も、お楽しみに
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