〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



この回で、『Case1(第3章)』は最後となります。

墨田区浄化ライブが成功したことで、墨田区はピグマリオンの脅威に怯えることは無くなった。

ドールハウスに戻ってきたメンバー達は…意識を手離し、眠る翔に報告に向かった。そこで、彼女達が見た翔は……

では、本編へどうぞ


第二百二十話 後日談~『頑張ったね』~

その日の夜……この日は、夜空に満天の星空が広がっていた。

 

墨田区浄化ライブが無事に終わり、Dollsは深雪と蜜璃、元ストライカー達と共にドールハウスへと戻ってきた。

 

斑目「戻ったか。」

 

そんな彼女達を迎える斑目。しかし、彼女の表情は…どこか、悲しそうにも見える。その理由は……

 

レイナ「斑目さん…翔君は……?」

 

斑目「医務室で眠っている…片山も一緒だ。」

 

戦いやストライカー達による仕打ちで心身共に傷付き……眠りについた翔への心配……そして、翔の声が聞けないという寂しさから来ていた。戻ってきたメンバー達は、翔が居る医務室へと…足を運んだ。

 

 

 

医務室に入ると……

 

愛「あ、皆…来てくれたんだね。」

愛が笑顔で、メンバー達を迎えた。彼女もまた、悲しげな笑顔だった。

愛「翔君、皆が来てくれたよ。」

愛は眠っている翔に、優しく声をかける。翔はぐったりと目を閉じたまま、何も反応を示さない。そんな彼に、ほたるがライブの感想を伝える。

ほたる「隊長サン、Dollsの皆さんのライブ…本当に、凄かったです…!皆さん、まるで妖精さんのように、素敵でしたよ…?」

翔「……。」

愛「翔君も、TVの音で聞いてたんだよね。」

Dollsのライブを見に行けなかった翔は、TVの音を頼りに、ライブを耳で聞いていたのだ。

シオリ「客席も満員御礼で、最後まで盛り上がっていたんですよ。」

アヤ「今まであたし達がやってきたライブの中でも、最高のパフォーマンスができたの。」

レイナ「お客さんも皆…美しい笑顔だったわ。」

メンバー達は一人一人、ライブの様子を翔に教える。

ミサキ「あの…愛さん……?」

愛「なぁに、ミサキちゃん?」

ミサキは『ネオディケイドライバー』を取り出すと、愛の耳元で…

 

ミサキ「これ、Vが翔さんに…と…

 

と、小さく呟いた。

 

愛「分かった、ありがとうね…

 

愛はネオディケイドライバーを受け取った。

愛「ミサキちゃんも、ライブのこと…翔君に教えてあげて?」

ミサキ「…はい…!」

ミサキは眠っている翔の近くに歩み寄り、ライブのことを翔に話し始める。

 

ミサキ「翔さん…今回のライブでは、私がセンターになりました……緊張しましたが、でも…でも……」ウルッ…

 

ミサキは目にいっぱい涙を浮かべる。

 

ミサキ「…とても、楽しかった…!…ライブは、無事に……大成功に、終わりました……!」

 

ミサキは涙を堪えながら、ライブの成功を翔に伝えた。その時……

 

翔「……。」…スッ……

 

一同「「「ッ!!」」」

 

翔は僅かに右手をゆっくりと動かし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……。」…グッ…

 

弱々しい状態でありながらも……一同に『グッドサイン』を見せた。そして、彼の目からは…一筋の涙が、流れ落ちたのだった。

 

ミサキ「翔、さん……ッ!……翔さんッ!!」ポロポロ

 

涙を堪えていたミサキは、とうとう堪えきれず……

 

ミサキ「うっ、うぅっ…

 

…うわあぁぁあああああああああん!!」

 

声をあげて泣いた。他のメンバー達も彼女につられるように、泣き出した。

 

カナ「皆さん…翔君はっ……グスッ…翔君は…よく、頑張って…くれ、ました……!」ポロポロ

 

涙ながらに、メンバー達に言うカナ。

 

カナ「ですから…ですから----

 

 

 

--今は…ゆっくり、休ませて…あげましょう…ッ!」

 

カナの言葉に、メンバー達は頷いた。無理をしないことを知らない彼は、自身の身体がボロボロになっても……身体を張って、困難にぶつかっていった。これ以上無理すれば、いつか……壊れてしまう。そう感じたドールハウスの人たちは…ボロボロになった翔を、ゆっくり休ませることにしたのだ。

 

サクラ「翔さん…ゆっくり…休んで、くださいね…!」ポロポロ

シオリ「ゆっくりで良いですから…元気に、なってくださいね…私は、ずっと…待ってます…!」ポロポロ

レイナ「お疲れ様…翔君…!」ポロポロ

ヒヨ「翔さぁんッ!…ありがとう、みんなのために…頑張ってくれて…ありがとうッ!!」ポロポロ

ナナミ「翔さん…泣いてしまって、ごめんなさい……ですが、ですが……心配しないで、ください…!」ポロポロ

アヤ「翔ッ!また…元気な姿を…見せてね…!」ポロポロ

ユキ「ごめんなさい…翔さん……約束をやぶって、ごめん…なさい……!」ポロポロ

ヤマダ「翔さん…ヤマダのこと、恨んでも構わないっす……ジブンの、せいでぇ…!」ポロポロ

 

ミサキ「翔さん…私たちの、背中を押してくれて……

 

私たちと一緒に、戦ってくれて……ありがとう…ッ!

 

…ありがとう…!!」ポロポロ

 

Dollsは涙を流し、翔に謝罪をしたり…お礼を言ったりして、それぞれの想いを翔に伝えた。元ストライカー達は言葉をかけられなかったが、心の中で翔に感謝の気持ちを伝えていた。

 

深雪「翔君…一先ず、休んでくださいね…」

蜜璃「うっ、うぅっ……翔君…私たちが一生懸命手当てするから……みんなが、翔君を……待ってるよ…!」

斑目「済まなかったな、青空…」

カナ「翔君、皆さんを…支えてくれて……ありがとうございます…!」

 

ドールハウスの人たちも、涙ながらに…翔に謝罪したり、お礼を言ったり、励ましたりして、翔への想いを伝えた。最後に、翔の担当医の愛が、メンバー達を代表し……翔にこう伝えた。

 

 

 

 

 

 

愛「翔君…よく、頑張ったね……翔君…!」ポロポロ

 

そして、彼の頭を優しく撫でる愛。彼女も大粒の涙を流し……メンバー達と共に…翔のために、泣いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……。」

 

 

 

 

 

 

俺は……人間じゃねぇ……

 

人喰いの化け物『アマゾン』だ……

 

それでも、ここにいる奴らは……

 

俺が化け物であっても……

 

温かく、受け入れてくれた……

 

嗚呼…なんて、幸せなんだ……

 

化け物である俺を、本気で心配してくれている……

 

こんな俺のために、泣いてくれている……

 

ありのままを受け入れられ、俺は----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に、幸せだ。

 

 

 

ED~DA PUMP『Bright! our future』~♪




いかがでしたか?今回はここまでです。



これにて、『Case1(第3章)』は終了とさせていただきます。

『Case1(第3章)』では、主人公の行動が…運命を大きく動かしていく…的な感じで書き進めて行きました。



こんな駄文を読んでくださり、ありがとうございます。感想をいただけるのは、本当に嬉しく…毎日楽しみにしています。

これからも、この物語を書き続けて行きますので…応援の方、よろしくお願いします。



次回も、お楽しみに

では、またね!
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