〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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お久しぶりです。やさぐれショウでございます。

仕事が忙しく、中々更新できずにいましたが…まったりペースで更新していきます。

では、本編へどうぞ


第二百二十三話 謎の呼び声

愛、深雪、蜜璃らが翔のケアをしている中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔 side……

 

翔『…っ!?…っ!?』

 

翔は1人……真っ暗な空間の中に取り残されていた。

翔(ここは、どこだ…!?)

辺りを見渡しても、暗闇があるばかりで…他は何もない。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長さん…隊長…たいちょー…ボス…

 

どこからか、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

翔『ッ!!』

翔(ストライカー共…!!)

それは…かつて翔を裏切り、今度はしつこく追い回しては連れ戻そうと企む悪夢『ストライカー』達の声だった。声は聞こえる物の…肝心のストライカー達の姿は、どこにも見当たらない。

翔(どこだ…どこにいる!?)

 

ここですよ?

 

翔『ッ!!?』

再び声が聞こえたと思ったら……ストライカー達は翔の目の前にいた。

翔『!!』

ビックリした翔は彼女達に殴りかかるが……

 

翔『なっ!?』

 

どういうわけか、拳がすり抜けていったのだ。

翔(何故だ…何故効かない!?)

そう思っていると……

 

ガシッ!!

 

翔『ッ!?』

ストライカーの1人が翔の右腕を掴み、羽交い締めにした。

翔『くそっ!離せぇ!!』

必死で抵抗する翔だが、ストライカーは彼を離さない。

 

 

椿芽『うらめしや…青空 翔隊長さん……

 

私たちは隊長さんのために尽くそうとしているのに……

 

隊長さんは私たちの思いを踏みにじってばかり……

 

 

二穂『一体何が不満なんだ…?

 

我々はお前のためを思っているんだぞ…?

 

 

ストライカー達はハイライトが消えた虚ろな目を向けて、翔に問い詰めてくる。

翔『俺はお前達と関わること自体が不満なんだよ!!』

暴れながらストライカー達に怒鳴る翔。

 

 

フェイ『何でそんな酷いこと言うの…?

 

遥『前の隊長さんは優しかったのに……

 

栞『やっぱり、奉仕が足りないのかしら…?

 

 

翔の言葉に聞く耳を持たないストライカー達……

 

翔『俺には俺の居場所があるんだよ!これ以上、俺から居場所を奪うんじゃねぇよ!!』

 

 

あおい『何を言ってるんだ……

 

化け物である君の居場所は……

 

私たちと共にいることだ……

 

伊緒『大丈夫だよ……

 

みんながついてるから……

 

……ね?

 

 

翔『…ッ!!…ッ!!』

 

虚ろな目を向けたままゆっくりと…まるで、ゾンビのように近づいて来るストライカー達に、翔は恐怖を抱いていた。更に、身動きが取りにくくなっているため、余計に恐怖していた。

翔『ッ!!…ヴァァアアアアッ!!』

椿芽『ひゃっ!?』

隙をついてストライカーの羽交い締めから逃れた翔は走り出す。

翔『はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…』

 

ザッザッザッザッザッーーーー

 

後ろを振り向かず、ただただがむしゃらに走る翔。しかし、走っても走っても同じ空間だけ……他のモノは何も見えてこない。

 

 

どこ行くの…たいちょー……?

 

隊長さん…逃げても無駄デスヨ…?

 

何で逃げるの…?…ねぇ、何で…?

 

ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ

 

 

翔の背後からは、ストライカー達の声が聞こえてきており、それが段々大きくなって来ている。それでも翔は、決して後ろを向かず、ただ前だけを見て走り続けた。

翔(出口…出口……出口はどこだ…!?)

次第に焦りを感じてきた翔は、出口らしき場所を探すも……彼の目の前に広がっているのは、真っ暗な空間のみ……

翔(このままじゃ、すぐに捕まっちまう…!)

先が見えない空間をひたすら走り続け、次第に疲れてくる翔。まさに、危機に直面しようとしたその時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……さん!…翔さん!』

 

どこからか自分を呼ぶ少女の声が聞こえてきた。だが、その声に聞き覚えはない。

翔(誰かは知らねぇが……ストライカーに捕まるよりかはマシだな…!)

翔は声が聞こえる方へと走っていく。

 

???『翔さん!私に捕まって!!』

 

その時…前方から声の主のものと思われる手が伸びてきた。

翔『ッ!!』

その腕に手を伸ばす翔。

 

パシッ!

 

翔の手と謎の手が繋いだ時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァアアアアアアアアアアッ!!

 

翔は眩い光に包まれ、姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……?」

 

気が付くと、目の前には……見覚えのある景色が見えていた。

翔(ここって…東京……だよな……?)

そこは…現在、自分が暮らしている【プロジェクト東京ドールズ】の世界の東京都であった。

翔(……歩いて、みるか…)

じっとしていてもどうにもならないと感じた翔は、街を歩くことにした。

 

 

 

翔(…俺がいる世界の東京と、全く変わってねぇな……ん?)

街を歩く中……ふと、ビルの上にある大型モニターを見てみると……

 

翔(…Dolls、か……ん?…1人見覚えのねぇ奴がいる…?)

 

モニターに映っているのはDollsなのだが……その中の1人のメンバーだけは、初めて見るメンバーだった。

老人「おっ、あんちゃんも“チヒロ”ちゃんのファンかい?」

その時、1人の老人が翔に声をかけてきた。

翔「…チヒロ…?」

老人「あれ、あんちゃんDollsを知らないのかい?」

翔「…あ、あぁ……」

翔の返答を聞いた老人は、Dollsについて話してくれた。どうやら、この世界のDollsは駆け出しのアイドルであり、世間からも注目の的になっているそうだ。

翔(…待てよ?……チヒロって、まさか…!)

その時……

 

 

サ~~……

 

 

翔の近くを、青白い蝶が横切った。

翔(蝶っ!…ヤバいぞ…!)

翔「おい、今すぐここから離れろ…!」

老人「はっ?」

翔「良いから、離れろ!!」

翔が声を荒げると老人はすぐにその場から離れていった。次の瞬間、おびただしい数の蝶が翔の頭上を横切り…彼の視線の先に、無数のピグマリオン達が姿を現した。だが、その瞬間……

 

パァァアアアアアアアアアアッ!!

 

周囲に結界のようなモノが展開されていく。

翔(これは、『テアトル』だな……ってことは…)

テアトルが展開された後、西の方角から9人の少女達が姿を現した。

 

レイナ「ピグマリオン…相も変わらず美しくない存在ね……」

ナナミ「いやいや、今更すぎません…?」

アヤ「とにかく、現れたからには倒すまでよ!!」

ヒヨ「うん!ヒヨ達がぜーんぶやっつけるよー!」

シオリ「皆さん、準備は良いですか?」

ヤマダ「フヒヒ…ジブンはいつでもOKっすよ…!」

ユキ「準備、できてます…」

ミサキ「言うまでもないわ……

 

…チヒロ、準備はできてるの?」

 

チヒロ「うん、バッチリだよ!」

 

この9人の少女達こそ、Dollsなのだが…翔が知っているDollsではない。ミサキの隣に立っているのはサクラではなく……明るい茶色でショートヘアの髪型に花の髪飾りをつけている少女『チヒロ』であった。

翔「……。」

翔(アイツが…『チヒロ』、なのか……?)

翔が見守る中、Dollsはピグマリオンとの戦闘を開始する。

チヒロ「うわっとと…それっ!えいっ!せやっ!!」

ピグマリオンの攻撃を避けつつ、剣を振るって1匹ずつ確実に倒していくチヒロ。よく見ると…誰よりも多くのピグマリオンを切り捨て、『No.1ドール』との異名を持つミサキよりも、戦闘力が高いことが伺える。

翔「……。」

ふと、後ろを振り返ると……大柄な体躯とのっぺりした表情が特徴の黒い巨体を持つ無数の異形の姿があった。『旧式妖魔(マギレオブリ)』である。

翔「…ちっ。」

翔は舌打ちすると、旧式妖魔の群れへと走っていく。

妖魔1「!!」

翔「ムンッ!」ドゴォッ!

翔は1体の妖魔に飛び蹴りを放つと、襲い来る妖魔達を肉弾戦で迎え撃った。

翔「やっ!ムンッ!はぁっ!」

 

ドカッ!ズガッ!バキィッ!

 

妖魔との戦闘経験が豊富な翔にとって、旧式妖魔がいくら群れを作ろうが痛くも痒くも無い。

 

チヒロ「よっと!……ん?」

 

ピグマリオンをひととおり倒したチヒロは、翔がいる方向を向く。

チヒロ「ねぇねぇ、あのお兄さんスゴいよ!?」

アヤ「えっ?」

一先ず戦いを終えたDollsも、チヒロの視線の先を見る。そこには…無数の異形相手に、たった1人で圧倒する少年の姿があった。左腕の銀色の腕輪が特徴である。

ヒヨ「ふおぉー!ほ、ホントだー!!」

アヤ「ウソ…あの異形の群れを相手に、たった1人で…!?」

ヤマダ「おぉ、まるでチーターっすなぁ!」

ナナミ「まるでって言うより…マジのチーターですよ…」

レイナ「でも、彼の戦い方は美しいわ。」

シオリ「舞い踊っているようにも見えますね。」

ミサキ「そもそも彼は、敵か味方か分からないわ…油断しないで。」

ミサキの言葉に、メンバーのほとんどが翔を警戒する。だが……

 

チヒロ「んー……?」

 

チヒロだけは違った。

シオリ「…チヒロさん?」

チヒロ「何だろう…あのお兄さん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかで見たような……」

 

 

 

翔「ウォォオオオオオオオオ!!」ブゥンッ!

 

ドガガガガーー!!

 

翔は回し蹴りを繰り出し、残りの旧式妖魔を全て撃破した。

翔「…よし。」

翔(正直、準備運動にもならねぇな……)

妖魔との戦闘を終え、一息つく翔。すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、翔君だよね!?」

 

誰かが声をかけてきた。無視していると……

 

「ねぇってば~!」

 

どうやら、自分に声をかけてきているようだ。

翔「…?」

声が聞こえた方へ顔を向けると、そこにはDollsのメンバー達がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チヒロ「あっ!やっぱり翔君だぁー!!」

 

翔の顔を見たチヒロは、笑顔を見せる。

レイナ「チヒロ…貴女が言ってた翔君って、彼のことなの…?」

チヒロ「うん、青空 翔君って言うんだよ!」

翔「…は?」

チヒロの言葉に、困惑する翔。

 

翔(コイツら…何故俺を知っている?)

 

まだ自己紹介すらしていないのにも関わらず、自分のことを知っているDollsに、翔は混乱していた。その時……

 

 

「グォォオオオオオオオ!」

 

 

Dollsの背後から何やら咆哮が響き渡った。

翔「…っ!!」

現れた咆哮の主に、翔は目をギョロっと開く。Dollsが後ろを振り返ると……

 

ナナミ「なっ…何ですか、アレ……?」

 

青い体色に2つの顔を持ち、左手には鋭い爪が生えた2足歩行の異形の姿があった。

 

ユキ「あれは…危険、です…!」

レイナ「それでも、逃げるわけにはいかないわ!」

 

武器を構えるDolls達。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「アイツは、俺が殺る…!」

 

翔が声をあげた。彼の手には、黄色と黒と銀色が特徴の…何やら変身ベルトらしき物が握られていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。

スクスト2に登場する敵『ピュア・アルカリア』を最後に登場させましたが、次回はソイツとの戦闘シーンを書いて行こうと思います。



個人的に『チヒロ』のイメージCVは……『小倉 唯』さんか『赤尾 ひかる』さんです。

次回も、お楽しみに。
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