〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



滅亡迅雷.netに…接続……



では、本編へどうぞ


第二百二十四話 滅

翔「アイツは、俺が殺る…!」

 

 

 

声をあげた翔の手には、黄色と黒と銀色が特徴の…何やら変身ベルトらしき物が握られていた。

ミサキ「無茶よ!いくら貴方であっても、あんなの」

翔「黙れっ!!」

怒鳴った翔は、ミサキを睨む。

翔「てめぇの勝手な判断で無理って決めつけてんじゃねえよ…俺は1度やると決めたらやるんだよ……」

チヒロ「翔君、頑張れー!!」

翔を応援するチヒロだが…翔は彼女の応援を無視して、手に持っている物を自分の腹部に当てる。

 

 

 

《フォースライザー》

 

 

 

翔「ぐっ…!?」

 

変身ベルト『滅亡迅雷フォースライザー』を装着した翔の身体に赤黒い稲妻が走り、同時に彼の全身に激痛が走った。

Dolls「「「っ!?」」」

翔「……ッ!!」ギリリッ……

痛みを堪える翔の右手には、紫色にサソリの切り絵のようなモノが描かれたカードキーのような物が握られている。

翔「全ての妖魔は…俺が潰す……1匹残らずなぁ…?」

 

《ポイズン》

 

『スティングスコーピオンプログライズキー』を起動させた翔は、フォースライザーにキーを装填する。

 

ガシャンッ…ブーン、ブーン、ブーン、ブーンーーーー

 

フォースライザーのランプが赤く点滅しつつ、怪しげな変身待機音が辺りに響き渡る。更に、バックルからは銀色が特徴のサソリ型のライダモデルが出現し、『ピュア・アルカリア』を攻撃する。

チヒロ「おぉっ、サソリだ!サソリサソリ!!」

ナナミ「なんか…凄いですね……!」

シオリ「あのサソリさんは、味方かもしれませんね。」

Dollsが関心を示す中……

 

翔「変身。」

 

…と、呟いた翔は…フォースライザーのレバーを引く。

 

《フォースライズ…

 

《…スティングスコーピオン!》

 

すると、サソリのライダモデルが翔の胸を刺し、そのまま尾を軸にして背後から覆い被さり、全身が包まれ、ライダモデルに縛り付けられる。

チヒロ「わっ、刺された!!」

ヒヨ「ふぉー!変身するよ!?」

興奮するチヒロとヒヨ。

 

《“Break Down.”》

 

Dollsの視線の先には……バイオレットカラーと黄色い複眼、サソリの毒針のような左腕の装備が特徴の仮面ライダーが立っていた。

ユキ「…あれは……」

ヤマダ「…仮面ライダーっすね、タブン……」

アヤ「見たことない仮面ライダーね。まぁ、仮面ライダーあんまし分かんないんだけどね…」

Dollsが話をしていると……

 

ピュア「!!」

 

ピュア・アルカリアが仮面ライダーに咆哮をあげた。

 

 

滅「…俺は、俺の意思のままに…動くのみ……」

 

 

『仮面ライダー(ほろび)(スティングスコーピオン)』に変身した翔は、静かに待ち構える。ピュア・アルカリアは左腕の鋭い爪を振り上げて襲いかかって来る。

 

ガッ!

 

滅は攻撃を受け止めると、左腕の刺突ユニット『アシッドアナライズ』でピュア・アルカリアを突き刺す。

ピュア「!?」

滅のカウンター攻撃を受けたピュア・アルカリアは数歩後ろに下がった後、その場で膝をついた。その直後、痙攣を起こしたかのように、全身を振るわせる。

滅「……。」

滅は何やらアタッシュケースのような物を持ち、武器の形にしていく。

 

《アローライズ!》

 

それは、弓の形をした武器であった。これは、アタッシュウェポンの一種『アタッシュアロー』である。

チヒロ「おぉっ、カバンが武器になったよ!!」

ミサキ「武器でありつつ、収納までもできるって言うの…?…それは、効率的ね。」

シオリ「便利なカバンですね。」

アタッシュウェポンは物をしまうことはできない。アタッシュアローの場合、あくまでも両端の刃を収納するタイプのウェポンである。

滅「……。」ギリリッ…

滅はアタッシュアローのレバーを引き、狙いを定める。

 

バシュッ!

 

そして、ピュア・アルカリアに向かって紫色に光る矢を放った。矢はピュア・アルカリアに命中し、爆発を起こす。怯んだピュア・アルカリア目掛け、走り出す滅。

滅「フンッ。はっ。やっ。」ザシュッ!ガッ!ガキンッ!

そして、アタッシュアローの両端についている刃を振るい、ピュア・アルカリアを切り刻む。

滅「ムンッ!」ズパァッ!

最後にアッパーカットで、ピュア・アルカリアを切り上げた。切られたピュア・アルカリアの身体には、大きな切り傷ができていた。武器である左腕の鋭い爪も折れ、もはや使い物にならないと言っても過言では無かった。更に、身体が若干振るえており、思うように身動きができない模様……

レイナ「相手は身動きが取れていない…?…一体、何をしたの?」

滅に問い詰めるレイナ。

 

 

滅「…毒だよ。」

 

 

滅はそう言うと、フォースライザーのレバーを押し込み、キーを閉じる。

滅「アシッドアナライズ(コイツ)を使って、奴の身体に神経を麻痺させる毒を入れただけだ…奴は、滅び行く運命……」

そして…フォースライザーのレバーを引き、キーを開いた。すると、アシッドアナライズからの支管が伸びてきて、滅の右足に集まっていく。

滅「亡き者となれ…」

滅はそのまま、至近距離からの高蹴りを叩き込む。

 

ドッゴォォオオオオオオオオッ!!

 

 

 

滅 殲

 

 

 

《スティング・ディストピア!》

 

滅の必殺技『スティング・ディストピア』はピュア・アルカリアに命中…よく見ると『アシッドアナライズ』の針部分が敵を貫通している。ピュア・アルカリアの全身に稲妻が走る。それを見た滅はピュア・アルカリアに背を向け、立ち去っていく。ピュア・アルカリアは断末魔を上げ、大爆発を起こし…散っていった。勝利した滅はフォースライザーからキーを抜き取り、変身を解いて翔の姿に戻った。

チヒロ「翔君、やっつけたんだね!!」

喜びを露にするチヒロだが、翔は無表情である。翔はチヒロの方に振り向くと……

 

翔「何故俺が『青空 翔』だと思う…?」

 

と、彼女に問い詰める。すると、チヒロからは驚きの返答があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チヒロ「一緒に遊んだことあったんだよ。覚えてない?」

 

翔「…何?」

チヒロは翔と会ったことがあるようだ。だが、翔はチヒロの言葉を信じられずにいた。

チヒロ「私は今、13歳なんだよ!翔君は確か…私と同じだったよね?」

チヒロは翔に聞く。

 

翔「今の俺は13ではない……18だ。それに、ここは一体どこだ?いつの時代だ?」

 

シオリ「…あの、質問を質問で返してしまう形になりますが……」

シオリは翔に言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオリ「…貴方は、未来から来た方ですね?」

 

翔「…成る程、ここは…過去の東京ってことか……」

翔はそう呟く。

 

 

翔「…俺は、『青空 翔』……18だ。2021年から来た…」

 

 

無表情を貫き、Dollsに自己紹介する翔。

翔「んで、ここはどこだ?」

シオリ「ここは、2016年の東京です。」

ナナミ「気になったんですけど…何故未来人の貴方が、過去に来ているんですか?」

翔「知るか…むしろこっちが聞きてぇよ……」

そう吐き捨て、ため息をつく翔。

 

チヒロ「18歳かぁ……じゃあ、“翔さん”だね♪」

 

ニパッと明るい笑顔を見せるチヒロ。

翔「呼び方は好きにしろ。」

翔(左足の痛みがねぇのは救いだが……どうやって元の時代に帰るんだ……)

何故か5年前の東京に飛ばされ、帰る手段も無く……悩み込んでしまう翔。

 

レイナ「ねぇ…もし良かった、私たちと行動を共にしないかしら?」

 

そんな彼に、レイナは言う。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…断る。」

 

翔はこれを拒否した。

レイナ「私たちは未知なる脅威から東京を守る…貴方もそうでしょう?何か理由でもあるのかしら?」

翔「お前達に警告しておく……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と関わらない方が良いぜ?

 

 

Dollsそれだけ言い残した翔は、どこかへ立ち去って行った。

 

アヤ「はっ?…いや、意味分かんないんだけど……」

ユキ「…?」

ヤマダ「ま、アッチが嫌がってるなら…しょーがないんじゃないっすか?」

ヒヨ「でも、あのお兄さん…何だか悲しそうな目をしてた気がする……」

ナナミ「…何か裏がありそうですね、あの人……」

レイナ「ピグマリオンではない新たな敵……聞きたいなら、彼に聞くしかなさそうね……」

ミサキ「とは言え、彼は敵の可能性もあるわ…」

シオリ「ですが…敵なら変身を解かず、私たちを攻撃してきてもおかしくないはず……」

様々な疑問が浮かぶ中……

 

 

 

チヒロ「ねぇ、翔さんのこと…私に任せて欲しいんだ。」

 

と、チヒロが言った。彼女の言葉に驚くメンバー達だが……ミサキとシオリは近くでチヒロを見守ることを条件とし、承諾した。




いかがでしたか?今回はここまでです。

翔を『仮面ライダー滅』に変身させるか、『仮面ライダー雷』に変身させるか悩みましたが……『仮面ライダー滅』にしました。

次回も、お楽しみに
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