〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
滅亡迅雷.netに…接続……
では、本編へどうぞ
翔「アイツは、俺が殺る…!」
声をあげた翔の手には、黄色と黒と銀色が特徴の…何やら変身ベルトらしき物が握られていた。
ミサキ「無茶よ!いくら貴方であっても、あんなの」
翔「黙れっ!!」
怒鳴った翔は、ミサキを睨む。
翔「てめぇの勝手な判断で無理って決めつけてんじゃねえよ…俺は1度やると決めたらやるんだよ……」
チヒロ「翔君、頑張れー!!」
翔を応援するチヒロだが…翔は彼女の応援を無視して、手に持っている物を自分の腹部に当てる。
《フォースライザー》
翔「ぐっ…!?」
変身ベルト『滅亡迅雷フォースライザー』を装着した翔の身体に赤黒い稲妻が走り、同時に彼の全身に激痛が走った。
Dolls「「「っ!?」」」
翔「……ッ!!」ギリリッ……
痛みを堪える翔の右手には、紫色にサソリの切り絵のようなモノが描かれたカードキーのような物が握られている。
翔「全ての妖魔は…俺が潰す……1匹残らずなぁ…?」
《ポイズン》
『スティングスコーピオンプログライズキー』を起動させた翔は、フォースライザーにキーを装填する。
ガシャンッ…ブーン、ブーン、ブーン、ブーンーーーー
フォースライザーのランプが赤く点滅しつつ、怪しげな変身待機音が辺りに響き渡る。更に、バックルからは銀色が特徴のサソリ型のライダモデルが出現し、『ピュア・アルカリア』を攻撃する。
チヒロ「おぉっ、サソリだ!サソリサソリ!!」
ナナミ「なんか…凄いですね……!」
シオリ「あのサソリさんは、味方かもしれませんね。」
Dollsが関心を示す中……
翔「変身。」
…と、呟いた翔は…フォースライザーのレバーを引く。
《フォースライズ…
《…スティングスコーピオン!》
すると、サソリのライダモデルが翔の胸を刺し、そのまま尾を軸にして背後から覆い被さり、全身が包まれ、ライダモデルに縛り付けられる。
チヒロ「わっ、刺された!!」
ヒヨ「ふぉー!変身するよ!?」
興奮するチヒロとヒヨ。
《“Break Down.”》
Dollsの視線の先には……バイオレットカラーと黄色い複眼、サソリの毒針のような左腕の装備が特徴の仮面ライダーが立っていた。
ユキ「…あれは……」
ヤマダ「…仮面ライダーっすね、タブン……」
アヤ「見たことない仮面ライダーね。まぁ、仮面ライダーあんまし分かんないんだけどね…」
Dollsが話をしていると……
ピュア「!!」
ピュア・アルカリアが仮面ライダーに咆哮をあげた。
滅「…俺は、俺の意思のままに…動くのみ……」
『仮面ライダー
ガッ!
滅は攻撃を受け止めると、左腕の刺突ユニット『アシッドアナライズ』でピュア・アルカリアを突き刺す。
ピュア「!?」
滅のカウンター攻撃を受けたピュア・アルカリアは数歩後ろに下がった後、その場で膝をついた。その直後、痙攣を起こしたかのように、全身を振るわせる。
滅「……。」
滅は何やらアタッシュケースのような物を持ち、武器の形にしていく。
《アローライズ!》
それは、弓の形をした武器であった。これは、アタッシュウェポンの一種『アタッシュアロー』である。
チヒロ「おぉっ、カバンが武器になったよ!!」
ミサキ「武器でありつつ、収納までもできるって言うの…?…それは、効率的ね。」
シオリ「便利なカバンですね。」
アタッシュウェポンは物をしまうことはできない。アタッシュアローの場合、あくまでも両端の刃を収納するタイプのウェポンである。
滅「……。」ギリリッ…
滅はアタッシュアローのレバーを引き、狙いを定める。
バシュッ!
そして、ピュア・アルカリアに向かって紫色に光る矢を放った。矢はピュア・アルカリアに命中し、爆発を起こす。怯んだピュア・アルカリア目掛け、走り出す滅。
滅「フンッ。はっ。やっ。」ザシュッ!ガッ!ガキンッ!
そして、アタッシュアローの両端についている刃を振るい、ピュア・アルカリアを切り刻む。
滅「ムンッ!」ズパァッ!
最後にアッパーカットで、ピュア・アルカリアを切り上げた。切られたピュア・アルカリアの身体には、大きな切り傷ができていた。武器である左腕の鋭い爪も折れ、もはや使い物にならないと言っても過言では無かった。更に、身体が若干振るえており、思うように身動きができない模様……
レイナ「相手は身動きが取れていない…?…一体、何をしたの?」
滅に問い詰めるレイナ。
滅「…毒だよ。」
滅はそう言うと、フォースライザーのレバーを押し込み、キーを閉じる。
滅「
そして…フォースライザーのレバーを引き、キーを開いた。すると、アシッドアナライズからの支管が伸びてきて、滅の右足に集まっていく。
滅「亡き者となれ…」
滅はそのまま、至近距離からの高蹴りを叩き込む。
ドッゴォォオオオオオオオオッ!!
《スティング・ディストピア!》
滅の必殺技『スティング・ディストピア』はピュア・アルカリアに命中…よく見ると『アシッドアナライズ』の針部分が敵を貫通している。ピュア・アルカリアの全身に稲妻が走る。それを見た滅はピュア・アルカリアに背を向け、立ち去っていく。ピュア・アルカリアは断末魔を上げ、大爆発を起こし…散っていった。勝利した滅はフォースライザーからキーを抜き取り、変身を解いて翔の姿に戻った。
チヒロ「翔君、やっつけたんだね!!」
喜びを露にするチヒロだが、翔は無表情である。翔はチヒロの方に振り向くと……
翔「何故俺が『青空 翔』だと思う…?」
と、彼女に問い詰める。すると、チヒロからは驚きの返答があった。
チヒロ「一緒に遊んだことあったんだよ。覚えてない?」
翔「…何?」
チヒロは翔と会ったことがあるようだ。だが、翔はチヒロの言葉を信じられずにいた。
チヒロ「私は今、13歳なんだよ!翔君は確か…私と同じだったよね?」
チヒロは翔に聞く。
翔「今の俺は13ではない……18だ。それに、ここは一体どこだ?いつの時代だ?」
シオリ「…あの、質問を質問で返してしまう形になりますが……」
シオリは翔に言う。
シオリ「…貴方は、未来から来た方ですね?」
翔「…成る程、ここは…過去の東京ってことか……」
翔はそう呟く。
翔「…俺は、『青空 翔』……18だ。2021年から来た…」
無表情を貫き、Dollsに自己紹介する翔。
翔「んで、ここはどこだ?」
シオリ「ここは、2016年の東京です。」
ナナミ「気になったんですけど…何故未来人の貴方が、過去に来ているんですか?」
翔「知るか…むしろこっちが聞きてぇよ……」
そう吐き捨て、ため息をつく翔。
チヒロ「18歳かぁ……じゃあ、“翔さん”だね♪」
ニパッと明るい笑顔を見せるチヒロ。
翔「呼び方は好きにしろ。」
翔(左足の痛みがねぇのは救いだが……どうやって元の時代に帰るんだ……)
何故か5年前の東京に飛ばされ、帰る手段も無く……悩み込んでしまう翔。
レイナ「ねぇ…もし良かった、私たちと行動を共にしないかしら?」
そんな彼に、レイナは言う。だが……
翔「…断る。」
翔はこれを拒否した。
レイナ「私たちは未知なる脅威から東京を守る…貴方もそうでしょう?何か理由でもあるのかしら?」
翔「お前達に警告しておく……」
俺と関わらない方が良いぜ?
Dollsそれだけ言い残した翔は、どこかへ立ち去って行った。
アヤ「はっ?…いや、意味分かんないんだけど……」
ユキ「…?」
ヤマダ「ま、アッチが嫌がってるなら…しょーがないんじゃないっすか?」
ヒヨ「でも、あのお兄さん…何だか悲しそうな目をしてた気がする……」
ナナミ「…何か裏がありそうですね、あの人……」
レイナ「ピグマリオンではない新たな敵……聞きたいなら、彼に聞くしかなさそうね……」
ミサキ「とは言え、彼は敵の可能性もあるわ…」
シオリ「ですが…敵なら変身を解かず、私たちを攻撃してきてもおかしくないはず……」
様々な疑問が浮かぶ中……
チヒロ「ねぇ、翔さんのこと…私に任せて欲しいんだ。」
と、チヒロが言った。彼女の言葉に驚くメンバー達だが……ミサキとシオリは近くでチヒロを見守ることを条件とし、承諾した。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔を『仮面ライダー滅』に変身させるか、『仮面ライダー雷』に変身させるか悩みましたが……『仮面ライダー滅』にしました。
次回も、お楽しみに