〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。

ゼロワン系の変身ベルトって、どんだけあんだろ…?音声が英語だから結構カッコいいんだよね。

ま、それは置いといて……

本編へどうぞ


第二百二十七話 俺の意思のままに

ピュア・アルカリアから蜜璃と深雪を守った翔は、とある場所に急いで移動していた。

翔(奴は俺と関わって来たこの世界の連中を消し、俺を孤独にする……ってことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ドールハウスが、危ねぇ!!)

 

彼が目指しているのは、ドールハウスである。

ドールハウス……そこは、心に深い傷を抱える翔にとっては、最高の居場所となっている。

 

 

 

現場に着くと……

 

Dolls「くっ…!」「うぅっ……!」「…ッ!」

 

そこには……ボロボロになり、地面に倒れているDollsの姿があった。

チヒロ「…!…翔、さん…!!」

駆けつけた翔を見るチヒロ。

シオリ「…あ、あの時の…お兄さん……」

ヒヨ「た、助けに…来てくれたんだね…」

翔の登場に安堵する者も現れる。しかし……

 

翔「…俺はお前達を助けるつもりは更々ねぇ。」

 

当の本人はそれを否定する。

翔「言ったはずだ…俺は俺の意思のままに…動くだけだ……ってな…」

そう言って、滅亡迅雷フォースライザーを取り出す翔。だが……

 

 

 

バキィンッ!

 

 

 

翔「…ん?」

フォースライザーは破壊され、使い物にならなくなってしまった。

ピュア「クククククク……」

そこに、ピュア・アルカリアがゆっくりと降り立つ。

ピュア「コレデ、キサマハモウ…ヘンシンハデキナイ……」

翔「…フンッ……変身できねぇから何だ?」

ピュア・アルカリアの言葉を聞いた翔は、鼻で笑うと…すぐに真顔になった。

翔「…来な?」

そして、ピュア・アルカリアを挑発する。

ピュア「…コザカシイ。」

ピュア・アルカリアは左腕の爪を振り上げて襲って来る。

翔「……。」

 

ドッ!……ドゴォッ!!パラパラ……

 

襲いかかって来たピュア・アルカリアを、翔は右手で突き飛ばした。突き飛ばされたピュア・アルカリアはビルの壁に思い切りめり込んだ。

翔「…ベルトが無くったって、戦えるさ……」

ナナミ「いやいや…あのお兄さん、チート過ぎません?」

ヤマダ「チーター並に…いや、それ以上っすね…」

ミサキ「私たちでも敵わないあの化物を…1撃で…!?」

圧倒的な力を見せる翔に、Dollsは言葉を失う。そこに……

 

 

 

???「っ!?…チヒロちゃん!」

 

 

 

1人の少年がこちらに走って来る。

翔「…!」

翔(あれは…俺……)

その少年はまさしく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……『青空 翔』であった。

 

翔(過去)「…!?…えっ、俺…?」

過去の翔は、翔を見て言葉を失った。その時……

 

「見つけましたよ…!」

 

過去の翔を待っていたかのように、ストライカー達が続々と姿を現す。

翔(過去)「えっ…な、何なのあの子達…?」

ストライカー達の登場に困惑する過去の翔。

翔「…くっ、ストライカー共め……!」

苦虫を噛み潰したような怒りの表情を浮かべる翔。

ピュア「オマエタチ、イッタイナンノマネダ…?」

ピュア・アルカリアはストライカー達に追い詰める。

陽奈「現代のたいちょーが連れ戻せないなら、過去のたいちょーを連れていけば良いでしょ?陽奈が考えたんだ~♪」

得意気に言う陽奈と、彼女のことばに頷くストライカー達。

翔(…ちっ、最悪のタイミングだ……)

ストライカー達とピュア・アルカリアを睨み付ける翔。

チヒロ「…うっ…!」

ゆっくりと立ち上がったチヒロは、過去の翔の前に立つ。

翔(過去)「チヒロちゃん…怪我してるよ……?」

ボロボロのチヒロを見て、声を震わせる過去の翔。

チヒロ「…大丈夫、だよ…」

チヒロは過去の翔に笑顔を見せる。

チヒロ「私は、ううん…私たちは……この世界を守るために戦う…翔君が…そして、翔さんが…笑って暮らせるために!!」

チヒロの言葉を聞いた他のDollsのメンバー達も、次々と立ち上がり、武器を手に取る。

 

ピュア「…ナンドタチアガッタトシテモ、ケッカハオナジ…コンドコソ、キサマラヲコロシテヤロウ。」

 

ピュア・アルカリアは目を光らせ、光線を放った。

Dolls「「「!!」」」

しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチィッ!!

 

翔「……。」

シュゥゥゥッ……

翔が左手で光線を弾いたのだ。彼の左手には、火傷のような後ができている。

チヒロ「…翔さん…!!」

翔「…俺に、笑いは不要だ!!」

翔は眉間にシワを寄せている。

 

 

BGM~Monkey Majick『S.O.S』~♪

 

 

翔「かつて、俺はストライカー共の隊長を勤めていた…

 

だが、ストライカー共(お前達)は…

 

事実確認すらせず、時空管理局の嘘を鵜呑みにし…

 

裏切ってくれたなぁ!?

 

 

目を大きく開き、ストライカー達に怒鳴り声を上げる翔。

 

 

翔「かつての仲間達に裏切られた時から……

 

俺は、怒りと憎しみだけで生きてきてんだ……

 

笑いなんて…いらねぇんだよ!

 

 

すると、翔の腹部に……何やら赤黒い禍々しい光が現れ、変身ベルトが出現した。その中央には、滅亡迅雷.netのロゴと酷似した白亜のユニットが確認できる。この部分は畳まれている状態だが、数字の『3』にも見える。

 

《絶滅ドライバー》

 

翔「……。」

 

翔が折り畳まれた特殊レンズを展開すると、滅亡迅雷.netのロゴを連想させる正方形が現れ、変身待機状態へと移行する。変身待機音が響き渡る中、翔は……白と青のツートンカラーに、三角形の集合体で体節が表現されたサソリの切り絵のようなモノが描かれ、赤いコアのようなモノがついているカードキー型アイテムを取り出し、起動させる。

 

《アークスコーピオン》

 

『アークスコーピオンプログライズキー』のボタンを押すと、キーが自動展開し、コアの部分が赤く光り、サソリのシルエットのような部分が青白く光る。そして、白いサソリのライダモデルが出現……

 

 

翔「…変身。」

 

翔はそう言うと、アークスコーピオンプログライズキーを絶滅ドライバーに挿入する。その直後、白いサソリのライダモデルが翔を食らい込む形で、スーツとアーマーを形成していく。

 

《プログライズ!…アーク!

 

ベルトからは、禍々しい音声が響く。

 

 

《Destruction! Ruin!

 

Despair! Extinction!

 

アークスコーピオン!

 

"The conclusion after evil climbs

the top of the highest mountain of rock."》

 

 

その姿は、スティングスコーピオンを踏襲しつつも、黄色の右目には充血したような赤いラインが入っており、左目は禍々しい真紅になっている。また各所の装甲は黒いものに換装されている。

 

翔(過去)「あれは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……仮面ライダー…?」

 

過去の翔は、翔が変身した姿を見て、思わずそう呟く。

『仮面ライダー滅(アークスコーピオン)』……かつての仲間達に一斉に裏切られた翔の悲しみが、力を引き出した姿である。

 

栞「隊長さん…こんなにも醜い姿に……」

ノエル「悪に染まってしまいましたわね…隊長さん……」

椿芽「やっぱり…私たちの奉仕が足りないから……?」

 

口々に言うストライカー達に、滅は言う。

滅「醜い?悪に染まった?……どの口が言ってんだよ?」

滅はアタッシュアローを取り出す。

滅「俺を連れ戻すために、全く関係ねぇ奴を巻き添えにし…

 

倒すべき妖魔に魂を売り…

 

終いにはここに来ては、過去の俺を連れていく…?

 

 

 

…お前達こそ、どこまでも醜く!

 

そして、滅ぶべき悪だ!!

 

そう叫ぶと、アタッシュアローから無数の矢を放った。

 

ズドドドドーー!!

 

ストライカー達「「「ッ!?」」」

 

ストライカー達は怯んだが、ピュア・アルカリアは首をゴキゴキと鳴らしながら滅にゆっくりと歩いて来る。

滅「…!」ギンッ!

滅は赤い左目を光らせる。

 

ブゥンッ!

 

ピュア・アルカリアは左腕の爪を振り下ろしてくる。

 

ガシッ!

 

ピュア「ッ!?」

滅「…フンッ。」バキィッ!

滅はピュア・アルカリアの攻撃を右手で受け止め、パンチを繰り出す。その後、ピュア・アルカリアの方へゆっくりと歩いて行き、重い攻撃を繰り出していく。

 

ドガァッ!ドスゥッ!

 

ピュア「ッ!?ッ!!」

ピュア・アルカリアは反撃を試みるも……

 

ガシッ!

 

滅「お前の攻撃なんざ、全て読んでんだよ…ムンッ!」ドゴォッ!

 

返り討ちにされてしまった。

天音「アタシ達も行くわよ!!」

天音の言葉に、慌てて動き出すストライカー達。しかし、連携の悪さが目立ち……

 

ズガガガガーー!!

 

滅の両腕『アークスコーピオングラブ』の伸縮刺突ユニット『デストアナライズ』の餌食になっていく。

 

翔(過去)「…す、スゴい……流石は、仮面ライダー!!」

無数の敵を相手に、終始圧倒する滅に…過去の翔は関心を示していた。

チヒロ「ねぇ、翔君?」

翔(過去)「…ん?」

チヒロは過去の翔に、笑顔を見せる。

 

チヒロ「仮面ライダーって、スゴいね!!」

 

翔(過去)「…うん!!」

そして、ストライカー達とピュア・アルカリアと戦う滅を見守る。

滅「…!!」シュルルルルッ!!

 

ドスドスドスドスドスッ!

 

ストライカー「かはっ…!」「うっ!?」「がぁっ!?」

 

デストアナライズを突き刺し、ストライカー達を次々と戦闘不能にしていく滅。

ピュア「…チッ…ストライカー共(コイツラ)、ヤハリツカイモノニナラン…」

消滅していくストライカー達を見ながら、ピュア・アルカリアは苛立ちを見せる。

滅「次は、お前だ…」

滅はプログライズキーを押し込む。

 

《ヘイトレッド・インパクト》

 

音声が響いた後、デストアナライズを右腕に纏わせ、悪意のエネルギーを乗せたライダーパンチを、ピュア・アルカリアに放った。

 

ドッゴォォオオオオオオオオオッ!!メキメキッ…

 

ピュア「ガッ!?」

ピュア・アルカリアから鈍い音が響く。

ピュア「グッ…!!」

どうやら、さっきの滅の一撃で…あばら骨が折れたようだ。

滅「…亡きモノとなれ……」

もう一度キーをベルトに押し込む滅。

 

《エクスティンクション・インパクト》

 

音声が響いた直後、大量のデストアナライズを展開してピュア・アルカリアをあらゆる方向から串刺しにする。そして、ピュア・アルカリアを自分の元に引き寄せ、デストアナライズを右足に纏わせ、中段蹴りを放つ。

 

ドグサァァアアアアアアッ!!

 

滅の必殺技は、ピュア・アルカリアの心臓辺りを貫き、その身体を吹っ飛ばした。ピュア・アルカリアはそのまま爆発し、消滅した。

チヒロ「やった…やったよ皆、仮面ライダーが勝ったよ!!」

翔(過去)「やった…やったやった!やったぞぉ!!」

滅の勝利を喜ぶチヒロと過去の翔。

ヒヨ「すっごーい!!むちみたいなのがシュッと伸びて、敵をズバババーンって攻撃してたね!」

アヤ「正直、驚いたわ…ちょっとだけね?」

シオリ「仮面ライダーって、強いんですね♪」

ミサキ「あの鞭のような武器…針までついて槍のようにも使える。それに、相手を拘束することもできる…効率的過ぎる…」

レイナ「MARVELOUS!美しいフィニッシュだわ!!」

過去のDollsのメンバー達も、滅の勝利を喜び…興味関心を示していた。

???「皆さん、大丈夫ですか!?」

その時、ドールハウスから1人の女性が姿を見せる。茶髪のショートヘアーが特徴である。更に、

???「お前達!!」

長い黒髪が特徴の女性も姿を見せる。

滅「……。」

滅(南田さんと斑目さんだな……)

仮面の中で、カナと斑目を目で見る滅。

斑目「何だ、貴様は…?」

カナ「な、何だか…恐ろしい姿……」

滅を見て警戒し始める斑目とカナ。

滅(こんな見た目だ…警戒されんのも、無理はねぇか……)

少しだけため息をつく滅。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チヒロ「斑目さん、カナさん!仮面ライダーが私たちを助けてくれたんですよ!!」

ミサキ「はい。彼がいなかったら、私たちは敗北していました。」

レイナ「彼は私たちの味方よ。」

ヒヨ「シャリババーンみたいに、カッコいいんだよー!」

ユキ「助かり、ました。」

アヤ「まぁ、助けて貰ったのは事実だけど…」

Dollsの言葉で、少しだけ警戒心が解けてきている。それを見た滅は、ドライバーからキーを引き抜き、変身を解いた。

翔(過去)「えっ、俺が変身してたの…?」

驚く過去の翔に、翔は話しかける。

 

翔「俺はお前だ…5年後のな。」

 

翔(過去)「ねぇ…君は、仮面ライダーになれるんだよね?」

翔「…別になりたくてなった訳じゃねぇけどな。」

翔(過去)「じゃあ、どうしてライダーになったの?」

翔「……。」

翔は少しだけ黙ると、こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「守りてぇモンを守るためだ…」

 

翔(過去)「守りたいものを、守るため……」

翔「あぁ…だが、ベルトに頼るだけじゃ何も守れねぇ……力ってのは、自分で身に付けるモンだ…」

翔の言葉を黙って聞く翔。その時……翔の身体が光り始める。

メンバー「「「っ!?」」」

翔「この世界は、守られたか……」

シオリ「どういうことですか?」

疑問を抱くシオリ、翔は説明する。

 

翔「さっきの化物は、この世界にいる俺と関わって来た連中を消すことが目的だった。だが、その化物も倒れた…もう心配はねぇ。」

 

真顔を貫き、メンバー達に言う翔。

チヒロ「ありがとう、翔さん!この世界を、守ってくれて…ありがとう♪」

満面の笑みで翔にお礼を言うチヒロ。

翔「礼はいらねぇ…俺は俺の意思のままに動いただけだ……」

翔(過去)「未来の俺…!」

翔は過去の翔の方を見ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…頑張れよ。」

 

と、言い残し…光に包まれて姿を消した。

翔(過去)「……。」

翔(過去)(……ありがとう、未来の俺……俺、頑張るから…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2021年 プロジェクト東京ドールズの世界】

 

蜜璃「…よし、できた…!」

その頃、ドールハウスの医務室では…蜜璃が試作品の『アマゾン細胞覚醒抑制薬』の開発に成功した。

蜜璃「翔く…ッ!!」

蜜璃が翔の方を向くと……

 

 

 




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回、翔がとうとう……

お楽しみに
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