〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
この回から、翠とミネルヴァが翔と接して行く回に入ります。恐る恐る翔に接して行く小春に対し、翠とミネルヴァは……
では、本編へどうぞ
愛と小春と雑談を楽しんだ翔は、シミュレーションルームに向かっていた。
クリム「おぉ、翔じゃないか。」
シミュレーションルームに入ると、クリム・スタインベルトが翔を出迎えた。
翔「よぉ、クリム・スタインベルト。」
クリム「松葉杖を使っているのか。」
翔「あぁ、車イスの上は退屈でな…早く歩けるようになりてぇんだ。」
翔はそう言うと、シミュレーターの方へ視線を向ける。
シミュレーターでは、Dollsと元ストライカー達が戦闘訓練を行っていた。元ストライカー達は
アヤ「ゼェ…ゼェ……確か、きらる(?)って言ったっけ……強くない…?」
レイナ「キラルもそうだけれど、何より……元ストライカーの皆も強いわ。」
シオリ「息もピッタリですね。」
各自の召還獣と連携を取り、他の元ストライカー達と連携を取って戦う元ストライカー達の実力は、Dollsとほぼ互角である。
ほたる「Dollsの皆さん、ありがとうございました!」
雪枝「はぁ…はぁ……皆さん、お疲れ様でした。」
あから「あぁ、お疲れ様!ゆっくり休もうか。」
どうやら、たった今…戦闘訓練が終わったようだ。Dollsも元ストライカー達も皆…涼しい顔をしている。
翔「……。」
翔(
そんな光景を見た翔は、思わず笑顔になる。
モニカ「あっ、隊長さ~ん♪」
翔に気が付いたモニカは、彼に笑顔を見せ、手を振った。それを見た翔も、モニカに手を振り返す。訓練を終えたメンバー達は、翔の元に向かって来た。
幸子「隊長さん、来てくれたんですね…♪」
翔「あぁ。お前達が頑張ってる姿を見ると、元気が貰えるんだよ。」
マリ「あんた、上手いこと言うね。」
レイナ「翔君にそう言って貰えて、嬉しいわ♪」
サクラ「寧ろ、私達も元気を貰えます♪」
翔が来て、嬉しそうな顔をするDollsと元ストライカー達。小さくなった
翔「…おぉ…コイツら、何なんだ…?」
小さくなった
モルガナ「そちらは、キラルが小さくなった姿です。彼らは、隊長さんに興味を示してるようです。」
翔「…ほぅ。」
小さくなった
翔「お前達、これからよろしくな。」
翔がそう言うと、
その日の夜……
夜空には数多の星が輝き、月が夜の街を照らしていた。
翔「……。」
医務室のベッド上で、翔は小説を読み、時間を潰していた。
コンコンッ……
その時、医務室の戸がノックされる。
翔「…?」
深雪『翔君、胡蝶 深雪です。翠さんとミネルヴァさんも一緒です。』
翔「…入って良いぞ。」
翔がそう言うと、深雪と翠とミネルヴァが医務室に入ってきた。
深雪「こんばんは、翔君。今日は月が綺麗ですね。」
翔「そうだな。」
翠「やっほ、隊長ちゃん♪」
ミネルヴァ「こんばんは、青空隊長!」
翔「…よぉ。」
翔に挨拶した3人は、近くの椅子に座った。
翠「ねぇねぇ、隊長ちゃん。」
翔「…?」
翠は翔に話し始める。
翠「日が暮れてからレモンをかじると…鬼が来て、へそをとっていくって言い伝え、知ってる?」
翔「…は?」汗
翠の話に困惑する翔。
翠「今、わたしが考えたんだけど。」
そう言って、笑顔を見せる翠。
翔「……。」汗
ミネルヴァ「あっ、翠はこうやって…たまに下らない作り話をするんだ。」
翔「…何だよ、それ……」
ミネルヴァの話を聞いた翔は、思わず苦笑いをした。
翠「おっ、笑ってくれたね。良かった♪」
翔が笑顔を見せたことで、翠も笑顔になる。
翔「隼坂 翠と…ミネルヴァ…だったよな?」
翠「んっ、そだよー。」
ミネルヴァ「うん。」
翔「…慣れねぇことばかりで大変だろう。まぁ…周りも頼りつつ、頑張れよ?」
翔は翠とミネルヴァに警戒心を出すことなく、彼女達にエールを送った。
翠「隊長ちゃんからの応援の言葉…全身に響いたよ…!」
ミネルヴァ「うん、私達も頑張るね!」
翔のエールに背中を押された翠とミネルヴァは拳を作り、彼に頷いてみせた。
翠「隊長ちゃん?」
翔「…?」
ふと、翠は翔に尋ねる。
翠「隊長ちゃんは、わたしと小春とミネルヴァ様を警戒してないの?」
本来、翔は若い女性が苦手であるのだが……新しい人である自分達に警戒心を示さないことに、翠は気になったのだ。
翔「胡蝶さんと七草さんが大丈夫って言ってんだ。なら、大丈夫だろう。俺は胡蝶さんと七草さんを信頼しているからな。」
翔は真顔で翠にそう言った。
翠「そっか…そっかそっか。」
ミネルヴァ「…どうしたの、翠?」
ミネルヴァは翠に尋ねる。
翠「だってさ…隊長ちゃんから信頼されてるんだよ。だから、わたしは隊長ちゃんに何ができるのか、どうやってドールハウスに貢献するのか、考えないとな~♪ドールハウスでの人生ポイント、貯めちゃおう!」
翠ははじける笑顔を見せていた。
翠「という訳で、隊長ちゃん…」
ミネルヴァ「青空隊長…」
2人「「これから、よろしくね♪」」
翔「…フッ。」
翔は鼻で笑うと……
翔「こちらこそ、よろしく頼むぜ。」
と、翠とミネルヴァにサムズアップした。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔自身も、小春と翠とミネルヴァを信頼し始めていた。人間不信ではあるが、信頼できる者が大丈夫と見抜いているなら大丈夫と、彼は思っていた。
次回も、お楽しみに