〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



この回から、翠とミネルヴァが翔と接して行く回に入ります。恐る恐る翔に接して行く小春に対し、翠とミネルヴァは……

では、本編へどうぞ


第二百三十二話 信頼

愛と小春と雑談を楽しんだ翔は、シミュレーションルームに向かっていた。

クリム「おぉ、翔じゃないか。」

シミュレーションルームに入ると、クリム・スタインベルトが翔を出迎えた。

翔「よぉ、クリム・スタインベルト。」

クリム「松葉杖を使っているのか。」

翔「あぁ、車イスの上は退屈でな…早く歩けるようになりてぇんだ。」

翔はそう言うと、シミュレーターの方へ視線を向ける。

シミュレーターでは、Dollsと元ストライカー達が戦闘訓練を行っていた。元ストライカー達は召還獣(キラル)と力を合わせ、Dollsと戦っている。

アヤ「ゼェ…ゼェ……確か、きらる(?)って言ったっけ……強くない…?」

レイナ「キラルもそうだけれど、何より……元ストライカーの皆も強いわ。」

シオリ「息もピッタリですね。」

各自の召還獣と連携を取り、他の元ストライカー達と連携を取って戦う元ストライカー達の実力は、Dollsとほぼ互角である。

ほたる「Dollsの皆さん、ありがとうございました!」

雪枝「はぁ…はぁ……皆さん、お疲れ様でした。」

あから「あぁ、お疲れ様!ゆっくり休もうか。」

どうやら、たった今…戦闘訓練が終わったようだ。Dollsも元ストライカー達も皆…涼しい顔をしている。

翔「……。」

翔(元ストライカー達(アイツら)…どんどん力を付けてるな……本当に、良くやってくれてる…)

そんな光景を見た翔は、思わず笑顔になる。

モニカ「あっ、隊長さ~ん♪」

翔に気が付いたモニカは、彼に笑顔を見せ、手を振った。それを見た翔も、モニカに手を振り返す。訓練を終えたメンバー達は、翔の元に向かって来た。

幸子「隊長さん、来てくれたんですね…♪」

翔「あぁ。お前達が頑張ってる姿を見ると、元気が貰えるんだよ。」

マリ「あんた、上手いこと言うね。」

レイナ「翔君にそう言って貰えて、嬉しいわ♪」

サクラ「寧ろ、私達も元気を貰えます♪」

翔が来て、嬉しそうな顔をするDollsと元ストライカー達。小さくなった召還獣(キラル)は、翔の近くに寄ってくる。

翔「…おぉ…コイツら、何なんだ…?」

小さくなった召還獣(キラル)に戸惑う翔。

モルガナ「そちらは、キラルが小さくなった姿です。彼らは、隊長さんに興味を示してるようです。」

翔「…ほぅ。」

小さくなった召還獣(キラル)達は、翔の目の前で横1列に並ぶ。

 

翔「お前達、これからよろしくな。」

 

翔がそう言うと、召還獣(キラル)達は彼の言葉に応えるように舞っていた。

 

 

 

その日の夜……

 

夜空には数多の星が輝き、月が夜の街を照らしていた。

翔「……。」

医務室のベッド上で、翔は小説を読み、時間を潰していた。

 

コンコンッ……

 

その時、医務室の戸がノックされる。

翔「…?」

深雪『翔君、胡蝶 深雪です。翠さんとミネルヴァさんも一緒です。』

翔「…入って良いぞ。」

翔がそう言うと、深雪と翠とミネルヴァが医務室に入ってきた。

深雪「こんばんは、翔君。今日は月が綺麗ですね。」

翔「そうだな。」

翠「やっほ、隊長ちゃん♪」

ミネルヴァ「こんばんは、青空隊長!」

翔「…よぉ。」

翔に挨拶した3人は、近くの椅子に座った。

翠「ねぇねぇ、隊長ちゃん。」

翔「…?」

翠は翔に話し始める。

 

翠「日が暮れてからレモンをかじると…鬼が来て、へそをとっていくって言い伝え、知ってる?」

 

翔「…は?」汗

翠の話に困惑する翔。

翠「今、わたしが考えたんだけど。」

そう言って、笑顔を見せる翠。

翔「……。」汗

ミネルヴァ「あっ、翠はこうやって…たまに下らない作り話をするんだ。」

翔「…何だよ、それ……」

ミネルヴァの話を聞いた翔は、思わず苦笑いをした。

翠「おっ、笑ってくれたね。良かった♪」

翔が笑顔を見せたことで、翠も笑顔になる。

翔「隼坂 翠と…ミネルヴァ…だったよな?」

翠「んっ、そだよー。」

ミネルヴァ「うん。」

翔「…慣れねぇことばかりで大変だろう。まぁ…周りも頼りつつ、頑張れよ?」

翔は翠とミネルヴァに警戒心を出すことなく、彼女達にエールを送った。

翠「隊長ちゃんからの応援の言葉…全身に響いたよ…!」

ミネルヴァ「うん、私達も頑張るね!」

翔のエールに背中を押された翠とミネルヴァは拳を作り、彼に頷いてみせた。

翠「隊長ちゃん?」

翔「…?」

ふと、翠は翔に尋ねる。

 

翠「隊長ちゃんは、わたしと小春とミネルヴァ様を警戒してないの?」

 

本来、翔は若い女性が苦手であるのだが……新しい人である自分達に警戒心を示さないことに、翠は気になったのだ。

翔「胡蝶さんと七草さんが大丈夫って言ってんだ。なら、大丈夫だろう。俺は胡蝶さんと七草さんを信頼しているからな。」

翔は真顔で翠にそう言った。

翠「そっか…そっかそっか。」

ミネルヴァ「…どうしたの、翠?」

ミネルヴァは翠に尋ねる。

翠「だってさ…隊長ちゃんから信頼されてるんだよ。だから、わたしは隊長ちゃんに何ができるのか、どうやってドールハウスに貢献するのか、考えないとな~♪ドールハウスでの人生ポイント、貯めちゃおう!」

翠ははじける笑顔を見せていた。

翠「という訳で、隊長ちゃん…」

ミネルヴァ「青空隊長…」

 

2人「「これから、よろしくね♪」」

 

翔「…フッ。」

翔は鼻で笑うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「こちらこそ、よろしく頼むぜ。」

 

と、翠とミネルヴァにサムズアップした。




いかがでしたか?今回はここまでです。



翔自身も、小春と翠とミネルヴァを信頼し始めていた。人間不信ではあるが、信頼できる者が大丈夫と見抜いているなら大丈夫と、彼は思っていた。

次回も、お楽しみに
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