〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



翔の願いを聞いたモシュネは、斑目にこのことを相談してみることに……
斑目は翔の願いを叶えようと、行動することに……

では、本編へどうぞ


第二百三十四話 思い出の湯

斑目「…青空が、そんなことを…」

モシュネ「はいモシュ。」

斑目「うむ…風呂か……だが、青空は左足を複雑骨折している…」

モシュネの話を聞いた斑目は、悩んでしまう。

カナ「……。」

カナは考え込む。

カナ「……ッ!!」

そして、何かを思い出したのかハッと顔を上げる。

カナ「そう言えば、翔君…寝転び湯が気に入ったとか……」

斑目「寝転び湯?…っ!?…そうか…モシュネ、青空の願い…叶えてみせる。」

カナの言葉を聞いた斑目は、書類の作成を始め…続いて、電話を手に取り…どこかに電話をし始めた。

 

 

 

1週間後……

 

ドールハウスは少しだけ工事を行った。どうやら、屋上に何かを増設しているらしい…今日の夕方には、完成するとのこと……

風呂に入れない翔は、清拭で身体を清潔にしていた。小春、翠、ミネルヴァのいずれかがあらかじめ用意した蒸しタオルを使い、自分で清拭をしていた。清拭中は、彼女達には一端退室して貰い、終わったら声をかけ、使い終えたタオルを持っていって貰っていた。

翔「……。」

翔(そういや…屋上に何かを増設してんだよな……何を作るんだ…?)

屋上に何を作るのか、翔は気になっていた。見に行きたいところだが、現在…屋上は立ち入り禁止となっているため、見に行くことはできない。

翔(にしても、退屈だな…動けねぇことって、こんなにも辛いモンなのか…)

自由に動き回ることが難しくなっている翔は、退屈そうにTVを見ていた。

翔(TV見んのも飽きたな…シミュレーションルームにでも行くか。)

そう思った翔は、松葉杖を使って立ち上がり…シミュレーションルームに向かった。

 

 

 

シミュレーションルームに向かっている途中…

 

ミサキ「っ!…翔さん?」

ミサキと会った。

翔「おぉ、ミサキ。仕事終わりか?」

ミサキ「はい。」

翔「そうか、お疲れさん。」

ミサキ「ありがとうございます。」

翔から労いの言葉をかけられたミサキは、彼にお礼を言う。

ミサキ「翔さん、どこに向かわれるのですか?」

翔「シミュレーションルームにな…筋トレでもしようと思ってな。」

ミサキ「そうですか。あの、私もご一緒してよろしいでしょうか?」

翔「良いぞ。けど、疲れてねぇのか?」

翔はミサキに問い掛けると…

 

ミサキ「大丈夫です、体力には自信がありますので♪」

 

と、ミサキは翔に微笑んだ。

翔「そうか。」

ミサキ「よろしければ、一緒に行きませんか?」

翔「あぁ。」

翔はミサキと共に、シミュレーションルームに向かった。シミュレーションルームにつくと、ジムコーナーに入る。

蜜璃「あっ、翔くーん♪ミサキちゃーん♪」

深雪「あら、翔君にミサキさん♪」

ジムコーナーには、トレーニングを終えたと思われる蜜璃と深雪がいた。

翔「よぉ、胡蝶さん、七草さん。」

ミサキ「お疲れ様です、深雪先生、蜜璃先生。」

蜜璃「筋トレするのかな?良かったら、ここ使ってね♪」

翔「ありがとう。」

翔は腕立て伏せ、腹筋、ダンベルトレーニング、ベンチプレス等、足を使わない種目を中心に筋トレに励んだ。ミサキはランニングマシンやエアロバイクで有酸素運動を…更に、翔と同じようにダンベルやベンチプレス等で筋トレをした。

翔「…よし。」

ミサキ「…ふぅ。」

数分後、運動を終えた翔とミサキは身体を休めていた。

蜜璃「2人共お疲れ様♪今、スポーツドリンク作るね♪」

蜜璃は翔とミサキの目の前でスポーツドリンクを作り、2人に提供した。ミサキは蜜璃からドリンクが入ったボトルを受け取ると、ドリンクを飲んで水分と塩分を補給した。翔も蜜璃からドリンク入りのボトルを受け取り、ゆっくりと飲み始めた。

蜜璃(成る程…翔君の目の前で料理を作れば、翔君も安心して手料理を食べられるかもしれない。)

翔の様子を見た蜜璃は、このことをメモに残した。

深雪「あ、そうです。」

ふと、何かを思い出した深雪は、翔に声をかける。

深雪「翔君、屋上に温泉が増設されたようです。一緒に見に行きませんか?」

翔「屋上に温泉?…あぁ、見に行く。」

蜜璃「私も一緒に行って良いかな?」

ミサキ「私も良いですか?」

翔「良いぞ?」

翔はミサキと深雪と蜜璃と屋上に行くことにしたのだが……

 

蜜璃「そう言えば、屋上にある温泉って確か…水着を着ないといけないみたいだよ?」

 

と、蜜璃が言ったため、1回自室に向かい、水着を取りに行った。ミサキと深雪と蜜璃も水着を取りに向かい、屋上の出入口で待ち合わせすることにした。

 

 

 

翔が屋上の出入口に向かうと、ミサキと深雪と蜜璃が既に到着していた。

翔「悪い、待ったか?」

蜜璃「ううん、私達も今来たところなんだ♪」

翔「そうか。」

4人はドアを開け、屋上のガーデンに足を踏み入れる。入って左側を向くと、1つの小屋を発見した。出入口の戸には、ひらがなで『ゆ』の文字が特徴ののれんがある。

翔「ここか…例の温泉ってのは?」

深雪「そうですね。」

中に入ると、牛乳やコーヒー牛乳、フルーツ牛乳が買える自販機があり、男女別々の脱衣場がある。メンバー達は着替えるために、脱衣場に入った。

 

翔「……。」

 

着替えを終えた翔は、手すりに掴まりながらゆっくり移動していた。翔が着ている水着は、『仮面ライダージオウ』のロゴがプリントされた黒色のサーフパンツである。

翔(流石に温泉に松葉杖は持ち込めねぇからな…手すりがあんのはありがてぇ。)

所々に手すりがあるため、翔は転倒することなく…温泉にたどり着いた。室内にはシャワーに大浴場にサウナがあり、窓ガラスを見ると…外には露天風呂があった。

翔「すげぇな、こりゃ……」

温泉があまりにも本格的過ぎるため、少しだけ戸惑う翔。

 

「翔君♪」

 

蜜璃の声が聞こえたため、後ろを振り向く翔。そこには、水着に着替えたミサキと深雪と蜜璃の姿があった。ミサキはスポーティーなビキニ(水着 2019)、深雪は紫色に花柄が特徴の和風のビキニ(ファントムオブキルの『マサムネ』の水着)、蜜璃は桜色にハート柄が特徴のビキニに身を包んでいた。

深雪「そう言えば、翔君に水着を見せるのは初めてですね。」

蜜璃「どう、似合ってる…かな?」

翔「あぁ、似合ってるぜ?」

翔がそう言うと、深雪と蜜璃は嬉し恥ずかしそうに、頬を少しだけ赤く染めた。

翔「ミサキのは、新しく買ったのか?」

ミサキ「いえ、2年前の水着です。このような格好なら、水中でも戦うことが可能です♪」

水着を着たミサキは、ご機嫌であった。シャワーで髪の毛と身体を洗った後、外の露天風呂に足を運んだ。

 

翔「ッ!?…こ、これは…!!」

 

翔の視線の先には、彼が大好きな『寝転び湯』があった。しかも、寝る部分が畳になっている。翔は真っ先に寝転び湯に足を運ぶ。

ミサキ「翔さん、左足がお湯につかないよう、風呂椅子を設置しました。」

翔「あぁ、ありがとう。」

翔は寝転び湯に入り、ミサキが設置した風呂椅子に左足を置く。

翔「…!!」

上を見上げると、満点の星空が広がり、満月が翔達を照らしていた。

翔(ハワイアンズを思い出す…こうやって、夜空を見ながら寝転び湯を楽しんだな。)

翔にとって、寝転び湯は思い出であり…数ある風呂の中で、1番大好きな風呂であった。

蜜璃「これ、すっごく気持ちいいね♪」

深雪「そうですね、それに…今日は月が綺麗ですね♪」

ミサキ「はい、とても最高です♪」

蜜璃、深雪、ミサキも気持ち良さそうにしている。

 

蜜璃(翔君、とっても嬉しそうにしてる…可愛いっ!)

深雪(翔君、本当に嬉しそうにしてますね。)

ミサキ(翔さん、願いが叶ったようで良かったです。)

 

寝転び湯に入っている翔は、嬉しそうな顔をしていた。

翔「去年の夏…ハワイアンズでこうやって、夜空を見ながら楽しんだな……Nも楽しそうにしていた…」

ミサキ「あの夏は、青春でしたね♪」

翔「あぁ…だが……」

翔は夜空を見ながら、こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「今、この時も…青春だよ。」

 

翔の目からは一筋の涙が流れる…だが、彼は心から嬉しそうにしていた。

蜜璃「今、この時も青春かぁ…何だか素敵♪」

深雪「私も翔君と同じですね…今、この時も青春です♪」

ミサキ「青春ですね、翔さん♪」

翔「…あぁ、そうだな。」

寝転び湯を満喫する翔は、ミサキと深雪と蜜璃と会話を弾ませ、至福の一時を堪能するのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



斑目が計画したのは、翔が大好きな『寝転び湯』を増設することであった。また、彼は夜空を見上げることが好きと言うことで、屋上に設置したのだった。

寝転び湯か、画像で何回か見たことあるけど、素敵だね。あぁ…行ってみてぇ……

次回も、お楽しみに
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