〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔の願いを聞いたモシュネは、斑目にこのことを相談してみることに……
斑目は翔の願いを叶えようと、行動することに……
では、本編へどうぞ
斑目「…青空が、そんなことを…」
モシュネ「はいモシュ。」
斑目「うむ…風呂か……だが、青空は左足を複雑骨折している…」
モシュネの話を聞いた斑目は、悩んでしまう。
カナ「……。」
カナは考え込む。
カナ「……ッ!!」
そして、何かを思い出したのかハッと顔を上げる。
カナ「そう言えば、翔君…寝転び湯が気に入ったとか……」
斑目「寝転び湯?…っ!?…そうか…モシュネ、青空の願い…叶えてみせる。」
カナの言葉を聞いた斑目は、書類の作成を始め…続いて、電話を手に取り…どこかに電話をし始めた。
1週間後……
ドールハウスは少しだけ工事を行った。どうやら、屋上に何かを増設しているらしい…今日の夕方には、完成するとのこと……
風呂に入れない翔は、清拭で身体を清潔にしていた。小春、翠、ミネルヴァのいずれかがあらかじめ用意した蒸しタオルを使い、自分で清拭をしていた。清拭中は、彼女達には一端退室して貰い、終わったら声をかけ、使い終えたタオルを持っていって貰っていた。
翔「……。」
翔(そういや…屋上に何かを増設してんだよな……何を作るんだ…?)
屋上に何を作るのか、翔は気になっていた。見に行きたいところだが、現在…屋上は立ち入り禁止となっているため、見に行くことはできない。
翔(にしても、退屈だな…動けねぇことって、こんなにも辛いモンなのか…)
自由に動き回ることが難しくなっている翔は、退屈そうにTVを見ていた。
翔(TV見んのも飽きたな…シミュレーションルームにでも行くか。)
そう思った翔は、松葉杖を使って立ち上がり…シミュレーションルームに向かった。
シミュレーションルームに向かっている途中…
ミサキ「っ!…翔さん?」
ミサキと会った。
翔「おぉ、ミサキ。仕事終わりか?」
ミサキ「はい。」
翔「そうか、お疲れさん。」
ミサキ「ありがとうございます。」
翔から労いの言葉をかけられたミサキは、彼にお礼を言う。
ミサキ「翔さん、どこに向かわれるのですか?」
翔「シミュレーションルームにな…筋トレでもしようと思ってな。」
ミサキ「そうですか。あの、私もご一緒してよろしいでしょうか?」
翔「良いぞ。けど、疲れてねぇのか?」
翔はミサキに問い掛けると…
ミサキ「大丈夫です、体力には自信がありますので♪」
と、ミサキは翔に微笑んだ。
翔「そうか。」
ミサキ「よろしければ、一緒に行きませんか?」
翔「あぁ。」
翔はミサキと共に、シミュレーションルームに向かった。シミュレーションルームにつくと、ジムコーナーに入る。
蜜璃「あっ、翔くーん♪ミサキちゃーん♪」
深雪「あら、翔君にミサキさん♪」
ジムコーナーには、トレーニングを終えたと思われる蜜璃と深雪がいた。
翔「よぉ、胡蝶さん、七草さん。」
ミサキ「お疲れ様です、深雪先生、蜜璃先生。」
蜜璃「筋トレするのかな?良かったら、ここ使ってね♪」
翔「ありがとう。」
翔は腕立て伏せ、腹筋、ダンベルトレーニング、ベンチプレス等、足を使わない種目を中心に筋トレに励んだ。ミサキはランニングマシンやエアロバイクで有酸素運動を…更に、翔と同じようにダンベルやベンチプレス等で筋トレをした。
翔「…よし。」
ミサキ「…ふぅ。」
数分後、運動を終えた翔とミサキは身体を休めていた。
蜜璃「2人共お疲れ様♪今、スポーツドリンク作るね♪」
蜜璃は翔とミサキの目の前でスポーツドリンクを作り、2人に提供した。ミサキは蜜璃からドリンクが入ったボトルを受け取ると、ドリンクを飲んで水分と塩分を補給した。翔も蜜璃からドリンク入りのボトルを受け取り、ゆっくりと飲み始めた。
蜜璃(成る程…翔君の目の前で料理を作れば、翔君も安心して手料理を食べられるかもしれない。)
翔の様子を見た蜜璃は、このことをメモに残した。
深雪「あ、そうです。」
ふと、何かを思い出した深雪は、翔に声をかける。
深雪「翔君、屋上に温泉が増設されたようです。一緒に見に行きませんか?」
翔「屋上に温泉?…あぁ、見に行く。」
蜜璃「私も一緒に行って良いかな?」
ミサキ「私も良いですか?」
翔「良いぞ?」
翔はミサキと深雪と蜜璃と屋上に行くことにしたのだが……
蜜璃「そう言えば、屋上にある温泉って確か…水着を着ないといけないみたいだよ?」
と、蜜璃が言ったため、1回自室に向かい、水着を取りに行った。ミサキと深雪と蜜璃も水着を取りに向かい、屋上の出入口で待ち合わせすることにした。
翔が屋上の出入口に向かうと、ミサキと深雪と蜜璃が既に到着していた。
翔「悪い、待ったか?」
蜜璃「ううん、私達も今来たところなんだ♪」
翔「そうか。」
4人はドアを開け、屋上のガーデンに足を踏み入れる。入って左側を向くと、1つの小屋を発見した。出入口の戸には、ひらがなで『ゆ』の文字が特徴ののれんがある。
翔「ここか…例の温泉ってのは?」
深雪「そうですね。」
中に入ると、牛乳やコーヒー牛乳、フルーツ牛乳が買える自販機があり、男女別々の脱衣場がある。メンバー達は着替えるために、脱衣場に入った。
翔「……。」
着替えを終えた翔は、手すりに掴まりながらゆっくり移動していた。翔が着ている水着は、『仮面ライダージオウ』のロゴがプリントされた黒色のサーフパンツである。
翔(流石に温泉に松葉杖は持ち込めねぇからな…手すりがあんのはありがてぇ。)
所々に手すりがあるため、翔は転倒することなく…温泉にたどり着いた。室内にはシャワーに大浴場にサウナがあり、窓ガラスを見ると…外には露天風呂があった。
翔「すげぇな、こりゃ……」
温泉があまりにも本格的過ぎるため、少しだけ戸惑う翔。
「翔君♪」
蜜璃の声が聞こえたため、後ろを振り向く翔。そこには、水着に着替えたミサキと深雪と蜜璃の姿があった。ミサキはスポーティーなビキニ(水着 2019)、深雪は紫色に花柄が特徴の和風のビキニ(ファントムオブキルの『マサムネ』の水着)、蜜璃は桜色にハート柄が特徴のビキニに身を包んでいた。
深雪「そう言えば、翔君に水着を見せるのは初めてですね。」
蜜璃「どう、似合ってる…かな?」
翔「あぁ、似合ってるぜ?」
翔がそう言うと、深雪と蜜璃は嬉し恥ずかしそうに、頬を少しだけ赤く染めた。
翔「ミサキのは、新しく買ったのか?」
ミサキ「いえ、2年前の水着です。このような格好なら、水中でも戦うことが可能です♪」
水着を着たミサキは、ご機嫌であった。シャワーで髪の毛と身体を洗った後、外の露天風呂に足を運んだ。
翔「ッ!?…こ、これは…!!」
翔の視線の先には、彼が大好きな『寝転び湯』があった。しかも、寝る部分が畳になっている。翔は真っ先に寝転び湯に足を運ぶ。
ミサキ「翔さん、左足がお湯につかないよう、風呂椅子を設置しました。」
翔「あぁ、ありがとう。」
翔は寝転び湯に入り、ミサキが設置した風呂椅子に左足を置く。
翔「…!!」
上を見上げると、満点の星空が広がり、満月が翔達を照らしていた。
翔(ハワイアンズを思い出す…こうやって、夜空を見ながら寝転び湯を楽しんだな。)
翔にとって、寝転び湯は思い出であり…数ある風呂の中で、1番大好きな風呂であった。
蜜璃「これ、すっごく気持ちいいね♪」
深雪「そうですね、それに…今日は月が綺麗ですね♪」
ミサキ「はい、とても最高です♪」
蜜璃、深雪、ミサキも気持ち良さそうにしている。
蜜璃(翔君、とっても嬉しそうにしてる…可愛いっ!)
深雪(翔君、本当に嬉しそうにしてますね。)
ミサキ(翔さん、願いが叶ったようで良かったです。)
寝転び湯に入っている翔は、嬉しそうな顔をしていた。
翔「去年の夏…ハワイアンズでこうやって、夜空を見ながら楽しんだな……Nも楽しそうにしていた…」
ミサキ「あの夏は、青春でしたね♪」
翔「あぁ…だが……」
翔は夜空を見ながら、こう言った。
翔「今、この時も…青春だよ。」
翔の目からは一筋の涙が流れる…だが、彼は心から嬉しそうにしていた。
蜜璃「今、この時も青春かぁ…何だか素敵♪」
深雪「私も翔君と同じですね…今、この時も青春です♪」
ミサキ「青春ですね、翔さん♪」
翔「…あぁ、そうだな。」
寝転び湯を満喫する翔は、ミサキと深雪と蜜璃と会話を弾ませ、至福の一時を堪能するのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
斑目が計画したのは、翔が大好きな『寝転び湯』を増設することであった。また、彼は夜空を見上げることが好きと言うことで、屋上に設置したのだった。
寝転び湯か、画像で何回か見たことあるけど、素敵だね。あぁ…行ってみてぇ……
次回も、お楽しみに