〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
シミュレーターバトルにて、データを取ることとなったメンバー達……その後、Dollsは新たなる力を手にする。
では、本編へどうぞ
シミュレーションルームでは…シミュレーターバトルを終えたメンバー達が身体を休めていた。そこに、斑目とカナがやって来る。
カナ「みんな!素晴らしい戦闘結果でした!」
カナの言葉を聞いたメンバー達は、笑顔を見せるが……
アヤ「で、なんのためのシミュレーターだったの?ちょっと訳ありなフンイキだったけど。」
シオリ「シミュレーター自体はいつも通りのものでしたけど……?」
ナナミ「せいぜい、苦労に見合うものを期待しますよ?」
シミュレーターバトルは普段のモノと変わり無く…何のためにデータを取ったのか、まだ分かっていない様子。
斑目「フッ、期待以上だとも。」
ナナミの言葉に、口角を上げる斑目。
カナ「では、Dollsの皆さん、こちらへどうぞ!」
カナはDollsのメンバーを更衣室へ誘導する。メンバー達は更衣室に向かっていく。
あから「一体、何を貰うのだろうか……?」
幸子「Dollsの皆さんの戦闘データに関することと、何か関係あるんでしょうか?」
マリ「ここまで来て、流石に関係ないことはないんじゃない?」
幸子「そう、ですよね…」
元ストライカー達が会話をする中……
モシュネ「元ストライカーの皆、新型パトリ端末やメモカの使い心地はどうモシュか?何か、違和感とかはないモシュ?」
と、モシュネが尋ねる。
雪枝「大丈夫です。」
ほたる「この端末…前よりとっても使い易いです!」
モニカ「メモカについても、何も問題ないよ。」
元ストライカー達は新型パトリ端末をすぐに使いこなし、全力を発揮できるようになっているようだ。
翔「なぁ、片山さん。」
愛「ん~?」
翔「イクサはどうなんだ?使ってて、違和感とかはねぇか?」
愛「大丈夫だよ、心配ありがとう♪」
イクサに関しても、何も問題はないみたいだ。
翔「そういや…バースの修理はどうだ?後、メイジのベルトも……」
深雪「バースに関しては、損傷が酷いため…修復には莫大な時間がかかるみたいです。」
蜜璃「メイジに関しては…何で使えなくなっちゃったのか、まだ分からないんだ。」
バースの修理には莫大な時間がかかり、メイジに関しては使用不可になった理由が未だ分かっていない。だが……
深雪「私には、これがあります。」
蜜璃「私は、こっちがあるよ。」
深雪には『スラッシュアバドライザー』、蜜璃には『ショットアバドライザー』がある。
翔「…そうか。」
バースとメイジに変身できなくなってしまったが…今の深雪と蜜璃はアバドンに変身することができる。
数分後、Dollsがシミュレーションルームに戻ってきた。
翔「これは…?」
戻ってきたDollsは、新しい衣装に身を包んでいた。グレーっぽい黒と、赤が特徴の衣装であり、頭には彼岸花のような髪飾りがある。胸部のハート型のコアは、青く輝いている。
カナ「ファクトリーが新しく作成した戦闘用のドレスです。」
翔「…いつの間に用意していたのか。」
斑目「あぁ。池袋の時に発現した衣装のデータをファクトリーで解析して作成したものだ。」
翔「……。」
翔は何やら考え事を始めるが……
斑目「ファクトリーの折り紙つきだ。スペックに関しては文句のつけようがない。」
斑目の言葉を聞き、考え事をやめた。
サクラ「これが新しいドレス……確かに、強い力を感じます。」
ミサキ「機能性はもちろん、可動性も抜群…!なんと素晴らしい……!」
シオリ「ふふ、ミサキさん嬉しそう。みなさん、とっても似合っていますよ?」
レイナ「確かに……身が引き締まる思いだわ。このドレスなら、より美しく戦えそうね。」
ヒヨ「わーい!新しいドレス!ちょっとオトナな感じだねー!」
ナナミ「新しいドレスまであてがわれるなんて、過酷な労働の予感しかしませんね。ま、ドレスそのものは悪くないです。」
ヤマダ「きっ、キタキタキター!!!新装備!キタコレ!!運営GJ!!」
ユキ「ヤマダさん……嬉しそうです。アヤさん、どうですか…?」
アヤ「新ドレス…いいじゃない!心機一転って感じがするわね!」
それぞれの反応を見せるDolls。それは『執行人形』の衣装であった。
カナ「みなさん、とってもお似合いですよ♪」
斑目「あくまで戦闘用のドレスだが、気に入ったようなら何よりだ。」
メンバー達は新ドレスを気に入り、元ストライカー達とモシュネ達も、Dollsの新しい衣装に目を輝かせる。
シオリ「なんだか、いままでのDollsのイメージにはない雰囲気ですね。違う自分になれちゃいそうです。」
カナ「新宿は汚染の中心地。新衣装があるとはいえ…慎重に探索してくださいね。」
カナの言葉に…
ミサキ「もちろん、わかってます。油断はあり得ません。」
…と、ミサキは答えた。
愛「ねぇねぇ翔君。みんなの新しい衣装、どう?似合ってる?」
翔「わざわざ聞くのか?」汗
愛「翔君の言葉を聞いたら、みんな喜ぶかもよ?」
翔「……。」
翔が困惑していると、レイナが声を掛けてきた。
レイナ「翔君、新しい衣装どうかしら?」
翔「…似合ってるぞ。」
レイナ「ふふっ、翔君にそう言って貰えて嬉しいわ♪」
翔から似合ってると言われ、嬉しそうな笑顔を見せるレイナ。
ナナミ「あの、そう言えば…今回の任務、翔さんは……」
ナナミの言葉に、愛が言う。
愛「翔君…今回は現場に行かないことになってるんだ。」
愛の言葉に、口角を下げる翔。
翔「ケガの治療に専念することになってんだ…だから、現場には行けねぇ……」
翔の言葉に、口角を下げるDolls。
翔「けどな……」
Dolls「「「…?」」」
翔「俺はここで、お前達のサポートをしていく。お前達が俺を応援してくれているように、俺もお前達を応援している。だから…よろしく頼む。」
そう言って、Dollsに頭を下げる翔。
レイナ「翔君、顔を上げて?」
翔「…?」
翔が顔を上げると、そこには……優しい笑顔を見せるDollsの姿があった。
シオリ「翔君も大変な思いをしている中、私たちを応援してくれているなんて…何だか、元気が貰えます♪」
レイナ「翔君に背中を押して貰えるなんて、光栄だわ♪」
アヤ「翔、応援ありがとう♪あたし達も翔を応援しているから、一緒に頑張ろ♪」
シオリ、レイナ、アヤの言葉に他のメンバー達も頷いた。
愛「翔君の代わりに、あたしが皆に同行する。よろしくね、みんな♪」
Dolls「「「はいっ!」」」
本来、翔がDollsと同行し、任務を遂行するのだが……左足に大ケガを負い、全身に大きな負荷がかかっているため…任務に同行することが難しくなってしまっている。そのため、今回の任務では…翔はドールハウスに残り、Dolls達のサポート役に回ることになったのだ。
シオリ「では、愛さん。行きましょう!」
Dollsと愛が出撃する前に、翔は彼女達に警告する。
翔「ストライカー達は執念深い性格だ…死んでいるとは考えがたい……それは、ティエラも同じだ……白河も狂った野郎だ……もしかしたら、任務中に襲撃してくる可能性もある…気を付けてくれ……」
愛「分かった。ありがとうね、翔君♪」
こうして、Dollsと愛は出撃していった。
新宿に向かうと……おびただしい数の蝶が飛び回っていた。
ユキ「……。」
アヤ「はぁ…何度見てもやな気分。」
サクラ「でもこの景色…前に来たときと、変わった様子はないですよね。」
ヤマダ「つーことは、やっぱEsGの観測通り…敵は地下っつーコトっすか。」
シオリ「…虎穴に入らずんば、ですね。」
その時……
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通信機が鳴った。
翔『片山さん、応答願う。』
通信機からは、翔の声が聞こえてきた。
愛「何かな?」
翔『今から南田さんが、地下へ降りられる経路を解析する。このまま、都庁ビルまで向かってくれ。』
シオリ「都庁のビル…ピグマリオンの、本拠地ですね。」
都庁ビル…それは、ピグマリオンの巣窟と呼ばれる『アタラクシア』のことである。
レイナ「行くわよ、愛さん!新ドレスのお披露目会とききましょう!」
愛「そうだね、みんな行くよ!」
イクサベルトを装着した愛は、Dollsと共に気合いを入れて…アタラクシアへと向かった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
この物語の主人公『青空 翔』ですが、原作【プロジェクト東京ドールズ】の『マスター』のような立ち位置です。ま、彼はマスターではありませんが……
次回も、お楽しみに