〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

310 / 551
やさぐれショウです。



Dollsと愛が新宿の地下迷宮を探索している中…奴らがドールハウスにやって来る。

では、本編へどうぞ


第二百四十話 得られるモノもあれば…

サクラ「あれ…ここって、さっき通りました…よね?」

ナナミ「同じ景色ばかり広がってるので、もはや進んでいるのかすら分かりません…」

メンバー達は先が見えない道を進むが…もはや進んでいるのかすら分からなくなっていた。その時……

 

ビーッ!ビーッ!

 

愛が持っていた緊急用の端末が激しく鳴った。

愛「カナちゃん、どうしたの!?」

カナ『ドールハウス前に、ストライカー達が姿を現しました!!』

愛「…う、ウソ…!!」

何と、ドールハウスにストライカー達が現れたのだ。

アヤ「ストライカー達が!?」

アヤは愛から端末を奪い、

アヤ「ねぇ、翔は!?翔は無事なの!?」

と、慌てた様子で聞く。

 

翔『落ち着け、俺は大丈夫だ!』

 

端末から翔の声が聞こえてくると、メンバー達は一安心する。

レイナ「翔君…!」

翔『安心しろ…元ストライカー達には、ストライカー共を遥かに上回る戦闘力がある。心配すんな。』

アヤ「でも…!」

翔『何、またあん時みてぇなヘマはしねぇよ…約束する。だからお前達は、任務を続行してくれ。また連絡するから…な?』

アヤ「うん、分かった。気を付けてね…」

アヤがそう言うと、通信が切れた。

愛「……。」

愛(元ストライカーの皆…お願い、翔君を守ってね…!)

愛は心の中で、翔の無事を祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ドールハウス前にて……

 

フェイ「あったぁ…ドールハウス……」

いつみ「ここに…隊長が…!」

ハヅキ「隊長さん…迎えに来たよ……」

 

ストライカー達が来ていた。すると、ドールハウスの玄関が開き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モニカ「何の用?」

 

元ストライカー達が姿を現した。彼女達は、ストライカー達に冷たい視線を向けている。

小春(あれが…隊長さんを苦しめたストライカー達…!)

翠(うわっ…すっごい傷だらけ……!)

ミネルヴァ(髪もボサボサだし…変な臭いもする…)

小春、翠、ミネルヴァも警戒心を強める。

ノエル「なっ…も、モニカさん…!?」

イミナ「ま、マリ…!」

華賀利「ゆ、雪枝様…!」

夕依「ほたるちゃん…!?」

陽奈「えっ…お姉……さっちゃんまで…!」

小織「も、モルガナ…様…!」

天音「ウソ…モシュネ達も…!?」

元ストライカーとモシュネ達がドールハウスにいることに、困惑し始めるストライカー達。

幸子「貴女達…何をしにここへ来たんですか?」

マリ「ま、大抵予想はついてるけど。」

あから「隊長殿を狙っているんだろう?」

元ストライカー達の言葉に、次第に顔を青ざめていくストライカー達。

モニカ「その顔…図星みたいだね?」

雪枝「ですが、そうはさせません!」

ほたる「貴女達のせいで、隊長サンの心の病気が悪化したんですよ!?」

モルガナ「許しません…隊長さんを傷付けた貴女達を…絶対に、許しません!」

元ストライカー達は新型パトリ端末にメモカを挿し込み、幻装変身の衣装に身を包んだ。

 

チカ「な、何…あのメモカ…!?」

栞「メモカだけじゃない…彼女達が使っている端末、私たちが使っている端末とは違うモノよ…!?」

椿芽「私たちも変身しましょう!隊長さんを連れ戻して、一生尽くすために…!!」

 

椿芽の言葉に、ストライカー達はパトリ端末にメモカを挿し込み、変身の衣装に身を包む。

マリ「無駄だよ。」

マリは光線銃の引き金を引き、ストライカー達目掛けて光線を放つ。

 

ドゴォォオオオオオンッ!

 

「「「っ!?」」」

 

ストライカー達の目の前で、爆発が起こった。

二穂「調子に乗るなぁぁあああああああ!!」

二穂は剣を大きく振りかぶって襲いかかる。だが……

 

ガキィンッ!

 

雪枝「っ!!」

二穂「っ!?」

雪枝がジャベリンで二穂の剣を受け止め…

 

雪枝「えいっ!やぁっ!それっ!」

二穂「がっ!?ぐっ!!ぐあっ!!」

 

襲いかかって来た二穂を攻撃し、返り討ちにした。

 

モニカ「それそれっ!」ズギュンッ!ズギュンッ!

モルガナ「はっ!」ズギュンッ!ズギュンッ!

 

更に、モニカとモルガナが光線を放ち、ストライカー達を次々に戦闘不能にしていく。

 

 

 

翔「流石だな…」

翔は観測室で元ストライカー達の戦いを見守っていた。だが、じっとしていられなくなり…

 

翔「ちょっと様子を見に行きてぇな。」

 

と、言う。

カナ「翔君、それは危険です!」

斑目「気持ちは分かるが…万が一のことがあったら」

カナと斑目は翔に言うが…

 

翔「なら、胡蝶さんと七草さんに付き添って貰う…これなら、良いだろ?」

 

と、翔は斑目とカナに言い返す。

斑目「そういう問題ではない!」

カナ「そうですよ!いくらなんでも、様子を見に行くことは危ないですよ!?」

斑目とカナは、今回ばかりは翔の願いを受け入れられないようだ…何故なら、彼の身体は既にボロボロで…左足を複雑骨折させられ、歩行が困難になっているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪「斑目所長、カナさん…翔君の願い、ちょっとだけ叶えてあげませんか?」

蜜璃「翔君は私たちが責任を持って守ります!」

 

深雪と蜜璃はそう言うと、変身ベルトを身に付けた。翔は斑目とカナの目をじっと見ている。

 

斑目「…仕方がない、少しだけだぞ。」

カナ「…深雪さん、蜜璃さん…翔君を、お願いします。」

 

折れた斑目とカナは、深雪と蜜璃に翔を任せたが……

 

斑目「但し、私たちも同行する。」

カナ「翔君、危ないと思ったらすぐに戻りますよ?」

 

斑目とカナも翔達に同行することになった。

翔「あぁ、サンキュー。」

斑目とカナ、深雪、蜜璃と共に…翔は元ストライカー達の元に向かった。

 

 

 

ほたる「せいっ!やぁっ!」

幸子「はぁっ!とうっ!」

あから「くらえっ!」

ほたる、幸子、あからは連携を取りつつ、近接戦でストライカー達を攻撃する。ストライカー達は相変わらず…連携の悪さが目立ち、元ストライカー達に圧倒されていた。

小春「えいっ!それっ!」

翠「よっ!ほらっ!」

小春と翠も見事な連携プレイで、ストライカー達を圧倒…

ミネルヴァ「いっくよー!!」

モシュネ「受けてみるモシュ!」

ミネルヴァとモシュネが光線を放ち、全ストライカー達は戦闘不能になった。

 

ストライカー「くっ…」「うぐっ…そ、そんな……」「何でよ…何で、勝てないの……?」

 

悔しそうな表情を見せるストライカー達。そこに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…また来たのか。」

 

翔が姿を現した。斑目とカナ、深雪、蜜璃も一緒だ。

小春「た、隊長さん!?」

ほたる「隊長サン、休んでなくて良いんですか!?」

翔「何、ちょっと様子を見に来ただけだ。」

翔はそう言うと、地面に突っ伏すストライカー達に冷たく見下すような視線を向ける。

真乃「た、隊長…どうして、ですか……どうして…私たちは、貴方のために…尽くしている、のに…!」

翔「言ったろ…お前達がやっていることは奉仕ではない、『支配』だ。」

表情を崩すことなくストライカー達に冷たい言葉を放つ翔。

斑目「ストライカー共…貴様らのせいで、青空は不自由な生活を強いられているんだぞ!!」

カナ「貴方達のせいで、翔君は手料理を食べることが怖くなってしまったんですよ!!どうしてくれるんですか!?」

蜜璃「君たちは翔君に悪さをしているって自覚が無いの!?」

深雪「自分たちの行動を正当化して翔君を傷付ける…だから翔君に嫌われるんですよ?」

斑目、カナ、蜜璃、深雪はストライカー達に言いたかったことを言い放つ。だが、まだまだ言いたいことは山程あるが…全部言うと、キリが無い。

 

あから「陽奈!小織!」

 

すると、あからが前に出る。

 

陽奈「お、お姉…」

小織「あ、あから姉…」

 

顔を上げる陽奈と小織に、あからはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あから「ボク達の命の恩人をこんなに傷付け…更には罪の無い人を平気で傷付けたお前達に、ボクは失望したよ……ボクは、お前達と…

 

…姉妹の縁を切る!もう、お前達の姉でも何でもない!!

 

それは、絶縁宣言であった。約2年前に、あからは妹の陽奈と小織と縁を切ることを決めていたのだが、中々言い出せずにいた…だが、たった今…漸く言うことができたのだ。

陽奈「…は?…ねぇ、それ…嘘だよね…?」

小織「…あから姉っ!!」

陽奈と小織は目に涙を浮かべる。だが、今のあからにはもう…何も響かない。

 

あから「お前達はまだボクを姉だと思っていたのか…『あんなクズの味方でいるお姉はいらない』、『あから姉には、がっかりした…もう、妹でいるのはやめにする』って言ったのは誰だ?」

 

あからがそう言うと、陽奈と小織は黙り込んだ。

 

あから「お前達にそう言われて、ボクは悲しかった…

 

今までお前達を養って来た意味が分からなくなった…

 

まるで、ボクの全てを否定され…裏切られたような気分だった!!

 

 

 

ならば、お望み通り…ボクはお前達の姉をやめてやる!!

 

今日から、ボクとお前達は赤の他人だ!!

 

2度と『お姉』と呼ぶな!!

 

あからはこれまで見せたこと無い剣幕で、陽奈と小織に怒鳴った。

陽奈「そ、そんな…!」ポロポロ…

小織「……!」ポロポロ…

実の姉に絶縁され、涙を流す陽奈と小織。

 

ストライカー「隊長さんがいてくれた時は、至福の時だった…!」「隊長、お願いだ…何でもするから…」「戻って来てよぉ…!!」

 

他のストライカー達も、次々と涙を流すが…とっくにストライカー達に冷めている翔には、何も響いて来なかった。

 

翔「得られるモノもあれば、失うモノだってある…

 

…分かっても分からなくてもとっとと消えろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴミクズ野郎共。

 

翔がそう言うと、元ストライカー達の召還獣(キラル)が戦闘不能になったストライカー達を運び、どこかへ飛び去ったり、走り去って行った。

翔「モルガナ…キラル達は一体、何をするつもりだ?」

モルガナ「恐らく…しばらく隊長さんに近づけないよう、より遠くへ置き去りにするつもりですね。それも、白河 昇からも離れた場所に…」

翔「…そうか。」

モルガナの言葉を聞いた翔は納得する。

モニカ「隊長さん。」

マリ「隊長。」

雪枝「た、隊長さん。」

幸子「隊長さん…」

ほたる「隊長サン。」

あから「隊長殿。」

戦いを終えた元ストライカー達は、翔の元にやって来る。

 

翔「ありがとな…ここを、守ってくれて…俺を、守ってくれて……」

 

元ストライカー達にお礼を言う翔。

 

モニカ「もぉ、水臭いよ隊長さん?」

マリ「あんたは、誰よりも不安な時…私たちを安心させてくれたじゃん。」

ほたる「そうですよ!ですから、これくらいさせてください♪」

幸子「私たちも、しっかり戦えます。」

雪枝「むしろ、私たちが隊長さんに感謝しないといけませんし…えへへ。」

モルガナ「こんな私を温かく受け入れてくれましたもの…これくらい、当然です。」

翔からのお礼に、笑顔を見せる元ストライカー達。

翔「…あから。」

あから「ん?」

翔はあからに尋ねる。

翔「これで、良かったのか?」

翔の言葉に、あからは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あから「良いんだ。アイツらが隊長殿を苦しめていた時から、ボクのアイツらに対する気持ちは…とっくに冷めていたからね。」

 

と、答えた。

翔「…そうか。」

次に、小春と翠とミネルヴァの方を見る翔。

翔「お前らも、見事な戦いだった。これなら、次も任せられる。まぁ、この後はゆっくり休んでくれ。ありがとうな。」

小春「隊長さん…!」

翠「いぇーい、隊長ちゃんありがとー♪」

ミネルヴァ「ふぅ、ありがとう青空隊長♪」

小春、翠、ミネルヴァも笑顔を見せた。続いて、モシュネ達の方を見る翔。

翔「モシュネ達もありがとう。また、力を貸してくれないか?」

モシュネ達「もちろんモシュ!」「私たちは、隊長さんを信頼しているデアリマース!」「私たちは、英雄『青空 翔』隊長に一生着いていくゼー!!」

モシュネ達が声をあげたと同時に、元ストライカー達の召還獣達が戻って来て、小さくなった。

翔「お前達も、力を貸してくれるか?」

翔がそう聞くと、召還獣達は「もちろん」と言っているのか、翔の周りを舞った。

 

斑目「元ストライカーの諸君、モシュネ達、そして召還獣達…本当によくやってくれた。」

カナ「ドールハウスを、翔君を守ってくれて…ありがとうございます!お疲れ様でした!」

深雪「よろしければこの後、お茶でもしませんか?」

蜜璃「私、皆に特性スイーツ作るね♪」

 

斑目、カナ、深雪、蜜璃の言葉に元ストライカー達は喜んだ。

モシュネ「私たちはロボットだから、お腹は空かない体質モシュよ?充電するから大丈夫モシュ!」

蜜璃「あっ、そうだった…」汗

モシュネの言葉に蜜璃は間抜けな声を出し、それを聞いたメンバー達は思わず笑った。翔も「フッ」と笑い、メンバー達とドールハウスへ戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドールハウスに戻った翔は、通信機を使ってDollsと愛との通信を試みる。

 

翔「…。」

翔(繋がるか…?)

 

数分後…

 

 

 

愛『翔君、聞こえる!?』

 

愛の声が聞こえてきた。

翔「聞こえるぞ、どうした?」

愛『大丈夫だった!?』

翔「あぁ、元ストライカー達やモシュネ達のおかげだ。」

愛『よ、良かったぁ~…!』

通信機越しに、愛はホッとしていた。

アヤ『翔!ケガは無い!?』

翔「大丈夫だ…ってか、俺…元からケガしてるし。」

アヤ『あっ、いや、そうじゃなくってその…』汗

翔「分かってる、これ以上のケガはしてねぇよ。」

アヤ『良かった…後でほたる達にお礼を言わなくちゃね。』

アヤも翔が無事であることに、安心していた。

翔「そっちはどうだ?何か異常はねぇか?」

レイナ『今のところは大丈夫よ。』

翔「そうか、気を付けろよ?」

レイナ『フフッ、心配ありがとう、翔君♪』

レイナがお礼を言うと、通信は切れた。

翔「……。」

 

翔(そういや…一海達はどうしているんだろうな……まぁ、俺は今のアイツらに顔を見せるべきじゃねぇだろう……)




いかがでしたか?今回はここまでです。



元ストライカー達とモシュネ達の活躍により…ストライカー達の襲撃から、ドールハウスと翔は守られた。しかし、まだ安心はできない……

次回も、お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。