〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

311 / 551
やさぐれショウです。



新宿の地下通路を探索するDollsと愛に、魔の手が忍び寄っていた。

では、本編へどうぞ


第二百四十一話 迷宮からの帰還

翔が無事であることが分かり、安心して任務を続行するDollsと愛。しかし……

 

 

 

ユキ「行き止まり、です…」

とうとう、行き止まりに到達してしまう。

ミサキ「ここで行き止まり……?新宿から、5kmは離れているとしたら……」

 

PPP--

 

その時、通信機が鳴り…

カナ『皆さん、聞こえますか?』

カナがメンバー達に連絡してきた。

愛「聞こえるよ。」

カナ『ああ、良かった…!少しだけ電波状況が改善されましたね。』

お互いの通信機からは、相手の声が前よりも良く聞こえていた。

シオリ「それで、現在位置は特定できましたか?」

シオリの問いかけに、カナは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナ『ええ、大まかな位置は把握できました。』

 

と、答えた。

カナ『その辺りは旧新宿三丁目の交差点付近。都庁から、西に1.5kmほどの地点です。』

カナの言葉に、ミサキは少し驚く。

ミサキ「1.5km…!?何かの間違いでは……?」

ヒヨも思わず口を開く。

ヒヨ「う、ウソだよー!ヒヨ、ちょっと疲れてるもん!もっとたくさん歩いてるよー!!」

カナ『どこかで迷ったり、曲がり道をたくさん通ったりしませんでしたか?』

カナの言葉に、

ヒヨ「ううん、迷っちゃダメだからって、ずっと真っ直ぐ進む線路ばっかり選んで通ったよ!」

と、ヒヨは言う。

 

カナ『おかしいですね…』

 

ヒヨの言葉を聞いたカナは、何かが引っ掛かっているようだ。すると、アヤがある提案をする。

 

アヤ「とりあえずさ、元の駅にもどりがてら分岐してた別の道もちょっと探索してみる?ここまで結構分岐あったし…そのどれかが地上につながってもおかしくないと思う。」

アヤの提案に、レイナは賛成した。

レイナ「そうね…どちらにせよ、これ以上は進めないし--」

その時……

 

ズズズズズズズズズズズズズズズ----!!

 

何か、地面を引き摺るような音が響いてきた。

 

シオリ「……!!」

 

PPP--

 

カナ『あ、愛さん!強力なピグマリオン反応を感知しました!』

どうやら、ピグマリオンが出たようだ。

カナ『こちらに向かっています!すぐに交戦準備を!』

愛「了解!皆、構えて!!」

愛はイクサベルトを装着し、イクサナックルを片手に敵を待ち構える。Dollsも武器を召還し、戦闘体勢に入る。メンバー達が構えをとった、まさにその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「グォォオオオオオオオオオオオッ!!

 

前方から、白と赤の体色の謎の異形が姿を現した。二足歩行で歩き、巨大な2本の腕を持ち、頭部には2本の角と思わしき部位がある。巨大な口と2つの赤い目を大きく見開き、咆哮をあげる。

 

サクラ「み、見たことがない敵です……!」

ナナミ「カナさん!何かわかりますか!?」

カナ『こちらでも反応を摘出!解析するまでもなく、新型のピグマリオンです!』

現れた異形は、新型のピグマリオンであった。

ヤマダ「キタキタキタ!待ってました!強め感あふれるニューエネミー!」

新型の敵の姿を確認し、歓喜の声をあげるヤマダ。

ミサキ「となると……こいつがこの状況の元凶…!?」

そう推測するミサキだが……

 

シオリ「待ってください!」

 

シオリが声をあげる。その理由は……

シオリ「後ろは行き止まりです。いざというときのために、まずは退路の確保を--」

自分たちの背後は行き止まり…つまり、逃げ場が無いのだ。もしもの時のために、退路を確保することを提案したのだ。しかし……

 

ヤマダ「退路?そういう心配はあのバケモノにしてやれっす!フヒャヒャヒャーーーーッ!!!」

 

ヤマダは聞く耳を持たず、武器を片手に敵に突っ込んでいった。

愛「ちょっ、ヤマダちゃん!!」

レイナ「皆、行くわよ!!」

ヤマダの突撃を合図に、他のメンバー達も敵に立ち向かっていく。

愛「よしっ、あたしも!」

 

《レ・ディ・ー》

 

愛「変身!!」

 

《フィ・ス・ト・オ・ン》

 

仮面ライダーイクサに変身した愛は、イクサカリバーをカリバーモードにし、敵に向かって走っていく。

イクサ「ガン持ちの皆は、敵の足元を攻撃して動きを鈍らせて!剣持ちの皆は敵の腕を重点的に、ハンマー持ちの皆は敵の頭部を重点的に狙って!」

Dolls「「「了解!!」」」

イクサの指示を聞いたメンバー達は、攻撃を開始する。

 

???「グギャァァアアアアアアッ!!」ドゴォッ!

 

敵は巨大な腕を地面に叩き付けて地面を揺らし、メンバー達に突撃してくる。

メンバー達「「「っ!?」」」

敵の猛攻を避けつつ…ガンを持っているサクラ、ナナミ、ユキは敵の足元を重点的に攻撃し、動きを鈍くする。銃撃に怯んだ敵の腕を、剣を持っているレイナ、シオリ、アヤが斬りつけ…更に怯んだ敵の頭部を、ハンマーを持っているミサキ、ヒヨ、ヤマダが攻撃し、部位を破壊する。

イクサ「やぁっ!はぁっ!」ズバッ!ザシュッ!

イクサは正面からイクサカリバーを振るい、敵に斬撃を繰り出し、

 

イクサ「いっけぇぇええええええ!!」ズドォォオオオンッ!

 

イクサナックルから光弾を発射した。光弾は敵に命中し、後方へ勢い良く吹っ飛ばした。メンバー達がトドメを刺そうとしたその時……

 

ドロッ……

 

敵は戦闘不能となり、ドロドロに溶けていった。

 

イクサ「よし、やったね。」

勝利を確信したメンバー達は、一先ず安心する。

ヤマダ「ね、シオリさん。言ったっしょ?」

シオリ「こんなにあっさり倒せるなんて…」

ユキ「強かった…です。けど……このドレスのおかげ……わたし……強くなっている気が……します。後、翔さんが…応援して、くれています。」

ヤマダ「いやーいいモンもらいましたわ。ヤマダ的にも神装備キタって感じっす。後、翔さんの応援もあるっすねぇ♪」

メンバー達が安心する中……

アヤ「ちょっとちょっと!そんな悠長なこと言ってる場合じゃないでしょ!」

アヤ、ナナミは落ち着きが無かった。

アヤ「このレベルのピグマリオンが出るなんて…この地下通路、どうなってんのよ…?」

その時…

 

PPP--

 

通信機が鳴り、そこから声が聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔『アヤの言う通りだな。』

 

その声の主は、翔であった。

シオリ「翔君…!」

翔『斑目さんもいるぜ?』

翔がそう言うと、通信機から斑目の声が聞こえてくる。

 

斑目『新装備による戦闘力の底上げがあったとはいえ、あのピグマリオンの破壊力…それに、諸君らも体感した移動距離の不整合という異常事態も発生している。』

 

斑目の言葉に、メンバー達は口角を下げる。

 

斑目『新宿地下の調査には、もう少し準備が必要だ。1度帰還してくれ。』

愛「……。」

愛はメンバー達の顔色を伺う…メンバー達には、疲れが見えていた。

愛「わかりました。」

そして、ドールハウスへ戻ることにした。

ヒヨ「迷子にならずに帰れるかなぁ…」

ナナミ「ここまでの道の分岐は簡単にですが記録済み。メーターで大体の距離もわかるはずですよ。」

アヤ「よし、それじゃあ…みんな、帰るよ!」

ナナミの言葉を聞いたメンバー達は、撤収し始める。

ヤマダ「ちぇー…せっかく乗ってきたのに。」

アヤ「文句言わないの!ほら、翔も待ってるんだからさっさと歩く!」

シオリ「ふふっ、そうですね…愛さんも、行きましょう!」

愛「うん!あたしも早く、翔君に会いたいし♪」

こうしてメンバー達は、ドールハウスへと戻って行った。

 

 

 

ドールハウスに戻ると……

 

翔「おぉ、戻ったか。」

車イスに乗った翔が、玄関でメンバー達をお出迎えした。

愛「あっ、翔君ただいま~♪」

翔の姿を見た愛は、真っ先に彼に駆け寄る。

愛「会いたかったよぉ~♪」

翔「ケガはねぇか?」

愛「大丈夫!」

愛が無事であることを確認した翔は、Dollsの方を向く。

翔「お前達も、ケガしてねぇか?」

レイナ「えぇ、皆ケガも無く無事よ♪」

翔「そうか、良かった。」

Dollsも皆、無傷であることが分かり、安心する翔。

ミサキ「翔さんこそ、お怪我はありませんか!?」

ミサキは翔に駆け寄り、彼の身体を確認しながら言う。

翔「大丈夫だ、これ以上のケガはしてねぇよ。」

ミサキ「…良かったです。」

翔の言葉を聞いたミサキは、優しい笑顔になった。帰還したメンバー達を出迎えた翔は、彼女達と共に作戦室へと向かった。

 

 

 

作戦室には、斑目とカナは勿論…元ストライカー達とモシュネ達、深雪と蜜璃の姿もあった。

斑目「諸君、新宿地下道の調査、ご苦労だった。」

帰還したメンバー達に、労いの言葉をかける斑目。

斑目「君たちの持ち帰ったログを解析し、改めて今回調査したルートを洗い出してもらった。」

カナ「先ほどみなさんの端末に送った画像……それが、今回みなさんの歩いたルートです。」

斑目とカナの言葉に、送られた画像を改めて確認するメンバー達。

アヤ「見たけど…ほんとなの?コレ?すっごい、蛇行しまくりじゃん…!」

カナ「ほぼ真っ直ぐ進んでいたというお話でしたけど、実際は曲がりくねったルートをたどっていました。」

カナの説明に、ジト目になるアヤ。

カナ「例えばこのポイントでは、10mほどの円周軌道を15分間回っているだけであったり…」

ナナミ「そんなバカなこと…!動物園のゴリラじゃないんですから。」

カナの説明に、ナナミもどこか納得しない様子。

カナ「でも、みなさんのログではそうなっているんです。愛さん含め、10人分全て同じなので、計器の故障というわけでもなさそうですし…」

シオリ「同じ道を堂々巡り…キツネかタヌキに化かされたんでしょうか。」

斑目「…笑えない冗談だ。」

斑目がそう言うと、

 

シオリ「……失礼しました。」

 

…と、シオリはメンバー達に謝罪した。

翔「話を聞く限り…新宿の地下は、迷宮化していると見て間違いなさそうだな。」

斑目「あぁ。どういうカラクリかは不明だが、間違いなくピグマリオンの仕業だろう。」

迷宮と化している新宿地下道……それは、ピグマリオンの仕業であろうと、斑目は推測する。

斑目「お前達が接触した、新型のピグマリオン。これが今回の鍵を握っていると、私は考える。」

今回の調査で、Dollsと愛の前に姿を見せた新型ピグマリオン……メンバー達はその検体の入手に成功していた。

斑目「幸い、新型ピグマリオンの検体は入手している。これを急ぎ、ファクトリーに解析させよう。それまでは一時、待機とする。片山、後は頼んだぞ。」

斑目はそう言うと、カナと共に作戦室から退室した。

愛「…皆、少し休もっか?」

シオリ「そうですね…何だか少し、くたびれちゃいました。」

深雪「何か冷たい物でも飲みましょうか。」

蜜璃「あっ、そうだ!皆のために、プリンタルトを作ったんだ!良かったら一緒に食べよう♪」

ヒヨ「わーい、さんせーい!」

ナナミ「丁度良いですね。」

愛「それじゃ、寮に行こっか♪」

メンバー達は寮へと足を運ぶ。

愛「翔君も良かったらどう?」

翔「悪い…俺は行けねぇ。」

愛「…そっか、分かった。ゆっくり休んでね?」

愛はそう言うと、メンバー達の後を追って寮へと向かった。翔は医務室に戻って行った。

 

 

 

寮にて……

 

蜜璃が作ったプリンタルトは絶品で、メンバー達は皆…舌を巻いていた。そして、それぞれの自室に戻り…身体を休めているのだが……

 

シオリ「はあ……」

 

シオリだけは部屋から出てきて、リビングにいた。

 

コンコンッ…

 

すると、寮の玄関のドアがノックされた。

シオリ(誰でしょう、こんな時間に…?)

シオリが玄関に向かい、ドアを開けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオリ「翔君…!?」

 

そこには、松葉杖をついた翔がいた。

翔「突然訪ねて悪いな。」

シオリ「いえ、それよりどうぞ。」

シオリは翔を招き入れ、リビングに案内した。

翔「……。」

シオリの顔色を伺う翔…彼女はどこか、元気が無い様子であった。

翔「シオリ、どうした…?」

シオリ「っ!?あ、ごめんなさい…翔君……」

翔「…は?」

いきなりシオリに謝られ、困惑する翔。

翔「お前…本当に大丈夫か?」

翔がそう言うと、

 

シオリ「私、地下があまり好きではなくて……なんだか息苦しくなってしまって。」

 

…と、シオリは語る。

 

シオリ「それに……」

翔「……?」

 

シオリ「イヤなことを思い出すから……

 

翔「イヤなこと?」

その時、2人の間に…少しの間、沈黙が続く。

 

シオリ「…ふふ、この話はおしまい。」

すると、シオリが話を終わらせ…

シオリ「私、もう寝ますね。翔君、おやすみなさい♪」

…と、言う。

翔「…あぁ、おやすみ。」

翔がそう言うと、シオリは自室に戻って行った。

翔「……。」

翔(…戻るか。)

翔は椅子から立ち上がり、玄関へ向かう。

 

「翔さん…?」

 

翔「…?」

声が聞こえた方へ視線を向けると…そこには、翔に心配そうな顔を向けるミサキの姿があった。

翔「…ミサキ…起こしちまったか?」

ミサキ「いえ、大丈夫です。」

そう言うと、ミサキは下に降りてくる。

ミサキ「医務室に戻りますか?」

翔「あぁ。」

ミサキ「よろしければ、私もお供します。」

翔「お、ありがとう。」

翔はそう言うと、寮から出ていく。ミサキも翔に続いて寮を出て、彼と共に医務室に向かった。

 

 

 

消灯された廊下は、小さな明かりに照らされている。静かになった廊下を、翔とミサキはゆっくり歩いていた。

ミサキ「…あの…翔さん…?」

翔「…ん?」

ミサキはどこか気まずそうな様子であった。

翔「どうしたんだよ、らしくねぇぞ?」

ミサキ「その…翔さんとの約束を、破って…ごめんなさい…」

ミサキは翔との約束を破ってしまったことをずっと後悔し、今も自分を責めてしまうことがあるのだ。

翔「…あぁ、あのことか…もう気にしてねぇよ。」

翔はミサキに言う。

翔「お前だって、いや…誰よりも、お前達が1番不安だったろ?…そんなお前達に、俺は向き合おうとすらせず、戦いに逃げたんだ……俺の方こそ、悪かったな…」

ミサキ「そ、そんな…翔さんは何も…」

すると、翔は足を止め…

 

翔「…ん。」スッ…

 

ミサキに右手を差し出す。ミサキが不思議そうにしていると……

 

翔「握手、仲直りの握手だ。」

ミサキ「…翔さん……はいっ♪」キュッ…

ミサキは両手で翔の右手を包み、『仲直りの握手』をした。

ミサキと仲直りした翔は再び歩き始め、ミサキと共に医務室前にたどり着いた。

ミサキ「翔さん、ありがとうございました…♪」

翔「俺の方こそ、ありがとな。」

お互いにお礼を言うミサキと翔。

 

翔「ミサキ…俺はお前を信頼している、応援している。これだけは、忘れないでくれ。」

 

ミサキ「…っ!!」

ミサキ(…良かった…翔さんは私を、信頼してくれている…!)

翔の言葉を聞き、目に涙を浮かべるミサキ。

 

翔「ミサキ、俺……」

 

翔は両手を組むと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「トモダチ!」

 

小指を立てて『トモダチの証』を作り、ニカッと笑った。

ミサキ「翔、さん……ありがとう…!」ポロポロ

ミサキは思わず涙を流し、トモダチの証を作り、翔に向けた。そして、「おやすみなさい。」と言い、寮に戻って行った。

 

 

 

ミサキを見送った翔は医務室に入り、ベッドに横になった。

翔「…。」

時計を見ると、時刻は既に23:00を過ぎていた。

翔(…もう、こんな時間だったのか…)

翔は部屋を暗くし、卓上スタンドライトをつけた。

翔「…。」

そして、スマホを開き…一海達のLINEを見た。

翔(…参ったな…言葉すらかけられねぇや……まぁ、それだけのことを…しちまったからな……)

そう思った翔は、スマホの電源を切ろうとする。その時……

 

ヴーッ、ヴーッ…

 

スマホが震えた。見ると、一海からLINE通話がかかってきていた。

翔(……取っても、良いのか…?)

翔は恐る恐る、通話を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一海『おぉ、翔。大丈夫か?』

スマホ越しに、一海が翔に声をかける。

翔「……。」

返す言葉が見つからず、黙っている翔。

紫『だから言っただろう、一海…翔は疲れているんだ。』

友香『明日また、通話してみませんか?』

諒芽『俺はまだ眠くもなんともないぜ?』

更に、紫と友香と諒芽の声も聞こえてきた。どうやら、グループLINEの通話に招待されたようだった。

 

翔「…な、なぁ……?」

 

一海『おっ、翔。悪いな、疲れてんのに…』

翔「……済まなかったな…お前達に当たり散らして…キツいこと、言っちまって……」

一海達に謝罪する翔。

紫『謝らないでくれ、翔。私たちはお前を迷惑だと思ったことは1度も無い。』

一海『おい紫、それ俺の台詞なんだが…』

紫『私は皆の気持ちを言っただけだが?』

一海『いや、まぁそうだけど…』

友香『私たちの方こそ、申し訳ありません。翔さんの気持ちに気付かず、攻撃して…』

翔「気付けなくて当然だ…」

諒芽『なぁなぁ翔ちん…ケガ、大丈夫か?』

翔「あぁ、なんとかな…リハビリも順調だ。」

一海達と通話をしているうちに、次第に緊張が解けてきた翔。

一海『とにかく、翔が目を覚まして良かったぜ。』

紫『済まない、見舞いにも行けずに…』

友香『翔さん、頑張ってケガを治してくださいね♪』

諒芽『俺たちは、大大大親友の翔ちんを応援してるぜ!』

彼らの暖かい言葉に、翔は「フッ」と笑い……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…ありがとな。」

 

と、お礼を言った。そして、「おやすみ。」と言い、通話を終了し、眠りについた。




いかがでしたか?今回はここまでです。



仮面ライダーイクサのパワーアップ形態について、この『Case 2(第1章)』で、登場させる予定です。

次回も、お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。