〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
新しくドールハウスにやって来た『ミア』、『ディオ』、『トリア』…ストライカーのことをあまり知らない彼女達は、翔にストライカー達のことを尋ねてみることに…彼の口から語られたこととは……
では、本編へどうぞ
ミア『ねぇねぇ、翔さん?』
翔「…?」
ミア『ストライカー達って、一体何者なの?』
翔「奴らのこと?」
ディオ『ニュースで、少し…見たことある……でも、何者なのかは…ディオにもわからない。』
トリア『反社会的勢力であることだけは、私も存じ上げています。』
ミア、ディオ、トリアの3人は…ストライカー達のことを、あまり知らないようだ。
翔「…何故奴らのことを知りたいと思った?」
3人に訪ねる翔。
ミア『いずれはボクらのボディも作られるし、その前に学習しておこうと思って。』
ディオ『ディオも、学習しておきたい…』
トリア『ストライカー達のことを事前学習しておけば、ボディが完成した際にすぐに戦えるかと思います。』
最後のトリアの言葉を聞いた翔は、納得すると……
翔「なら、今から俺がお前達に話すことは…全て事実であると受け止められるか?」
…と、3人に問い掛ける。これに対し、3人は……
ミア『うん、わかったよ。』
ディオ『…うん。』
トリア『御意。』
…と、返事をした。彼女達の返事を聞いた翔は、ストライカー達について…自分の経験を元に、語り始めた。
翔が隊長になる前のストライカー達は、劣悪な環境に置かれていた。その当時の隊長が、とんでもなく酷い人物であった。ストライカー達がどんなに疲れていようがケガをしていようが、お構い無しで任務に出撃させ、失敗すれば長時間に及ぶ理不尽な説教をしていた。
当時の隊長『お前達は道具なんだ!任務成功なんて当たり前の事なんだよ!!』『まぁた任務失敗かぁ!?お前達はどんだけ無能なんだよ!!』
…等々、ストライカー達を“人”としてではなく、“道具”として見ていたのだ。
ティエラ『隊長さん、どうしましたか?何か大声が聞こえましたけど…?』
当時の隊長『あぁティエラ先生、いやいや気のせいですよ!お前達はよく頑張ってくれてる、この調子で頑張れよ!』
時空管理局の人間が様子を見に来た途端、露骨に別人のようにストライカー達に優しく振る舞っては、自分の正体を隠していたのだ。時空管理局の人間が居なくなった途端…
当時の隊長『…ちっ、お前達の顔見てるとホント腹立つんだよ!バカ顔しやがってよぉ!!』
…このように、本性を露にするのだ。だが、時空管理局の幾多の不祥事を見つけたのは、彼だったのだ…それをきっかけに、彼は時空管理局にクーデターを起こそうと計画したが……それがティエラによって見つかり、上層部にまで行き渡った。その結果、彼は隊長の座を降ろされ…『時空管理局 大本営』の地下牢に放り込まれ、そこで仕事ばかりさせられていたらしい。
そこで、空きになったこのチャンネルの隊長となったのが…当時、高校1年生だった青空 翔であった。成績が学年トップであった彼は、時空管理局の人間に半ば無理矢理大本営に連れていかれ、隊長となってしまった。初めはストライカー達とすぐに打ち解けられたのだが……ある日、ストライカー達は翔を虐げるようになったのだ。すれ違い様に、突然の暴言…身体拘束され、理不尽な暴力…適当な言い掛かりをつけられた挙げ句、皆の前で土下座を強要…殺害予告…等、度を越した仕打ちを1年間もの間、翔にしてきたのだった。翔が16歳になった夏、彼は一通の手紙を見つけ、『時空管理局がストライカー達とグルを組んで、翔を徹底的に追い詰めている』ことを知った。それを知った彼は、もう耐えられなくなり…隊長を辞めると同時に、高校を中退していった。その後は、名前を変えて普通に生活していたのだが……ある日、ストライカー達に無理矢理学園に連れ戻されていた。学園から脱走することに成功した彼は、ストライカー達に執拗に追われ…逃亡生活を余儀無くされた。だが、次第に追い詰められ…逃げ場が無いと感じた彼は、海に身を投げたのだ。
ディオ『ひ、ひどい……』
ミア『あんなに虐めといて、今度は追い回すって…理解できないよ。』
トリア『掌返しというモノですね…』
翔の話を聞いた3人は、険しい顔をした。
翔「奴らは執念深い性格だ…今でも、俺を探し続けている。お前達も、気を付けておけ。」
ミア『うん、OK。』
ディオ『わかった。』
トリア『御意。では、ストライカー達について、もう少し学習するのが良いでしょう。』
トリアの言葉に、ミアとディオは賛成した。
翔(モルガナ、ちょっと良いか?)
翔が心の中で、モルガナに声をかけると……
モルガナ「どうしました?」
どこからともなく、モルガナが翔の前に姿を現した。
翔「お前は、モシュネや元ストライカー達と共に…ストライカー達について…小春、翠、ミネルに教えてるだろ?」
モルガナ「そうですね。」
翔「コイツらにも、ストライカー達について教えてやってくれねぇか?」
翔はモルガナにそう言うと、モニターの方に向きを変えた。
モルガナ「そのモニターは…?」
翔「まぁ、あれだ…俺の話し相手になってくれてる奴らがいるんだ。」
モルガナがモニターを覗くと…
ミア『初めまして~、ボクはNumberSのNo.1『ミア』だよ~♪』
ディオ『NumberS、No.2…『ディオ』。』
トリア『同じくNumberS、No.3『トリア』です。』
NumberSの3人が、モルガナに自己紹介をした。
モルガナ「初めまして、私は『モルガナ』…これでも、元ストライカーの1人です。」
モルガナが自己紹介を終えると、翔がNumberSにこう言った。
翔「モルガナは、俺の大切な仲間であり…トモダチだ。」
モルガナ「トモダチ…まぁまぁまぁ、勿体無い御言葉を…///」
『トモダチ』と呼ばれたことが嬉しかったのか、モルガナは思わず頬を赤く染めた。
翔「さて、じゃあモルガナ…コイツらを頼んだぞ。ついでに、白河 昇とティエラについても教えてやってくれ。」
モルガナ「わかりました。」
モルガナはモニターを手に持ち、医務室から出た。
翔「…。」
翔(ストライカー共がここを襲撃してきたが…白河とティエラも、襲撃してくるかもしれねぇな……くそ…)
ストライカー達だけでなく、白河 昇とティエラが襲撃してくる可能性を考え、翔は頭を悩ませていた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
最近、ティエラ先生全然出番無いんだよね…近い内に、出そうかな?
次回も、お楽しみに