〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



小鳥遊大臣から送られた資料に、ピグマリオンとは別の何かが映っているのを発見した翔は、ドールハウスを飛び出し…新宿へと急いだ。映っていたモノの正体は……

では、本編へどうぞ


第二百四十五話 盲目の悪魔

翔「…!!」

 

グォォオオオオオオオッ!!

 

ジャングレイダーを飛ばす翔は、新型の都庁ビルを目指していた。

 

 

 

キキィッ!

 

翔「…いつ来てみても、気分が(わり)ぃな…」

新宿に到着し、辺りを見回すと…おびただしい数の蝶が飛び交っている。更に…

 

男性「はは、はははは…ふひゃははははははは!!」

女性「ひひ、ひひひひひひひ…」

 

正気では無くなった人達の姿もある。

翔「…ちっ。」

翔はジャングレイダーを走らせ、都庁ビルを目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斑目「青空、どこにいるんだ!!」

 

翔が去って数分後…彼の後を追って、斑目が到着した。

斑目(くっ…どこにいるんだ、青空…!)

翔の名前を呼んでも、彼の返事は返ってこない。次第に焦り出す斑目だが……

 

斑目(…まさか、都庁ビルに…!?)

 

今朝のことを思い出し、翔は都庁ビルに向かったと予想し、イクサリオンを飛ばした。

 

 

 

都庁ビル前にて…

 

翔「…ここか、地下への出入口がある都庁ビルは…」

鉄パイプを持った翔がいた。

翔(今朝の資料にあった化け物の写真が撮られたのが最近だとしたら……奴はまだ、地下にいる可能性が高い…)

そう思い、都庁ビルへ入ろうとする翔。そこに……

 

 

「青空ァァアアアアアアッ!!」

 

 

イクサリオンに乗った斑目が慌てた様子で現れた。

 

斑目「青空!大丈夫か!?ケガはしてないか!?」

青ざめた顔をした斑目は翔の安否を確認し、次第に落ち着いてくる。

翔「大丈夫だ。」

斑目「どうして急に出ていったりしたんだ!?」

翔「あの資料に、化け物以外の何かが映ってたんだ。」

斑目「な、何…?」

翔「そいつはまだ、地下にいるかもしれん…だから、俺が奴を地上に誘い出す。」

翔はそう言うと、ジャングレイダーのハンドルを握る。

斑目「青空、お前1人では危険すぎる…私も同行するぞ。」

翔「あぁ、分かった。」

翔は斑目と共に、都庁ビルに入ると…地下への出入口を通じて、地下へと侵入していった。地下に入ると、そこは灯りが1つもない、真っ暗闇な世界であった。

翔「…マシンのエンジンを止めろ。」

翔がそう言うと、斑目はすぐにイクサリオンのエンジンを切った。翔もジャングレイダーのエンジンを切り、耳を澄ませる。

翔「……。」

翔(……。)

目を閉じて全神経を集中させ…地下に潜む何かを探す翔。斑目はそんな翔を見て、黙っていた。数分後……

 

翔「…!!」

 

翔が目を見開き、正面をじっと見つめる。

斑目「…どうした?」

翔「斑目さん…マシンを起動させるぞ。」

翔はそう言うと、ジャングレイダーのエンジンを起動する。斑目もイクサリオンのエンジンを起動させた。

翔「ライトをつけろ。」

斑目「わかった。」

翔と斑目がマシンのライトをつけると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティエラ「…っ!?」ビクッ

 

2台のマシンのライトに照らされたのは…かつて、時空管理局で時空管理官をつとめていたティエラだった。

翔「…やっぱりてめぇだったか、ティエラ……」

ティエラ「…隊長さんの声……どこに、いるんですか…?」

白濁した目を開き、辺りを見回すティエラ。

斑目「奴は…盲目、なのか…?」

翔「あぁ…だが、接近戦は不利だ。奴は1度捕らえた獲物を必要以上に攻撃する。捕まったら終わりだと思え…」

翔は斑目に小声で話すと、ジェスチャーで『引き返せ』と合図を出す。

 

ヴォォオオオオンッ!

 

ティエラ「っ!!」

 

マシンのエンジン音に反応したティエラは、こちらに走ってくる。

翔「走れ!!」

翔がそう言うと同時に、2台のマシンは地下に向かって走り出す。

 

ガシッ!

 

ティエラ「隊長さん隊長さんたいちょうさんたいちょうサンタイチョウサンタイチョウサン!!!!」

ティエラはジャングレイダーの翼を掴み、狂ったように同じ言葉を連呼していた。

翔「まだ振り落とされんじゃねぇぞ!!」

翔はティエラにそう言い、斑目と共に都庁ビルから出た。そして、急ブレーキをかけ…車体を左に曲げて急停車させる。

ティエラ「タイチョウサンッ!!」

翔「ちっ…!」

後少しでティエラに捕まりそうになった翔だが、間一髪でジャングレイダーから降りたため、捕まらずに済んだが……

 

翔「ッ!!」ズキッ!

 

地面に転がった際、その衝撃が複雑骨折した左足に響き…激痛を起こした。

斑目「青空!」

斑目は慌てて翔の元に駆け寄ると……

斑目「っ!!」ズドォンッ!

イクサナックルから衝撃波を、ティエラ目掛けて発射した。

 

ティエラ「キャッ!?」

 

衝撃波を受けたティエラは、後方に吹っ飛ばされた。

斑目「…貴様ァ…!」

怒りの表情をティエラに向ける斑目は、イクサベルトを装着する。

斑目「ティエラ…貴様は青空を見捨てただけではなく……かつての生徒達までも見捨て、自分だけ逃げた……にも関わらず、またストライカー達を支えろだと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ふざけるのも大概にしろ!!

 

そして、イクサナックルに自身の左手を当てる。

 

《レ・ディ・ー》

 

斑目「変身ッ!!」

 

《フィ・ス・ト・オ・ン》

 

仮面ライダーイクサへと姿を変えた斑目は、イクサカリバー(ガンモード)の銃口をティエラに向ける。

ティエラ「…ア、アマゾン…」

ティエラは左腕の『ネオアマゾンズレジスター』の嘴部分のスイッチを押し、カラスアマゾンへと姿を変える。

イクサ「くらえっ!!」ズダダダダーー!!

イクサはイクサカリバーの引き金を引き、無数の銃弾をカラスアマゾン目掛けて乱射する。

 

カラス「グギァァアアアアッ!!アガッ…!」

 

そして、イクサカリバーをカリバーモードにすると…カラスアマゾン目掛けて走り出す。

イクサ「はっ!やぁっ!」ザシュッ!ズパッ!

カラス「ギッ!?ガァッ!」

カラスアマゾンをある程度斬りつけた後、

 

イクサ「はぁぁあああああああ!!」ズパァッ!

 

イアイギリのような斬撃を繰り出した。

カラス「ゥアッ…ア……」

傷口をおさえ、地面に突っ伏すカラスアマゾン。イクサはトドメを刺そうと、イクサカリバーを構える。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昇「見つけましたよ、青空隊長ッ!!」

 

そこに、ネオアマゾンズドライバーを身に付けた白河 昇が現れた。

イクサ「ッ!?貴様は…!!」

昇「ん?…おや、別のライダーですか…フフフフ…」

昇はアマゾンズインジェクターをネオアマゾンズドライバーにセットし、ドライバーのハンドルを上げる。

 

昇「アマゾン。」

 

そう言うと、インジェクターを押し込み…

 

《NEO》

 

仮面ライダーアマゾンネオに変身した。

アマゾンネオ「カラスアマゾン…僕も力を貸します。青空隊長を連れ戻しましょう。」

カラス「ッ!?…フフ、これで…2対1ですね。」

カラスアマゾンはフラりと立ち上がる。

イクサ「青空…私の見える範囲に隠れていてくれ。」

翔「…。」コクッ

イクサの言葉を聞いた翔は、静かにその場から離れようとするが……

 

 

カラス「ニガシマセンヨォォオオオオオ!!」

 

 

カラスアマゾンが急に走り出し、翔に飛び掛かった。

翔「ッ!?」

カラスアマゾンに飛び付かれ、地面を転がる翔。

イクサ「青空ッ!!」

アマゾンネオ「貴女の相手は僕ですよ!!」ドゴッ!

イクサ「くっ!?」ガッ!

翔の救出に行こうとするイクサを、アマゾンネオが邪魔をする。

カラス「アハ、アハハハ…アハハハハハハハハハハハ!!」

翔「ッ!!くそがっ!!」

必死で抵抗し、カラスアマゾンを自分から離れさせようとするが…カラスアマゾンは翔をがっしり掴み、離れない。

アマゾンネオ「くっははは…ほらほらぁっ!!」ズパッ!ガキンッ!ザシュッ!

イクサ「がっ!?っ!!がはっ!?」

イクサは翔を気にして、中々戦いに集中できず…アマゾンネオのアマゾンネオブレードの刃の餌食になる。

 

カラス「隊長サン…アハハ、タイチョウサンッ!!」

 

すると、カラスアマゾンはいきなり…翔に噛み付いたのだ。

 

ガブッ!

 

翔「ッ!?…がぁぁああああ!!」

 

カラスアマゾンに噛み付かれ、叫び声を上げる翔。

イクサ「青空ァ!!」

アマゾンネオ「行かせませんよ!!」ガッ!

イクサ「退けェッ!!」ガッ!ズバァッ!

アマゾンネオ「がっ!?」

妨害してくるアマゾンネオを押し退けたイクサは、急ぎ翔の元に駆け付ける。

 

カラス「アハ…愛しいイトシイ隊長さん…♪」

翔「ヴッ!…ゴボォッ!」ビチャッ…

 

翔が吐いた血は、カラスアマゾンの顔にかかった。その血を、カラスアマゾンは舌舐めずりをして拭き取った。その時、カラスアマゾンの白く濁った目が…次第に黄色く戻って行く。

カラス「あ…目が…目が、見える…!!」

視力が回復したカラスアマゾンは、喜びの声をあげる。

 

イクサ「青空から離れろォ!!」ドカッ!

 

カラス「ッ!?」

そんなカラスアマゾンにイクサが蹴りを入れ、カラスアマゾンは翔の身体から離れた。

イクサ「青空っ!!」

翔「…ゲホッ…ゴホッ……」

イクサは翔の傷口を押さえるが、彼から流れ出る血は中々止まらない。

 

翔「斑目、さん……」

イクサ「喋らないでくれ、青空…!!」

 

瀕死の状態の翔…そんな彼を守るイクサ……彼らの回りには、おびただしい数の妖魔達の姿があった。

アマゾンネオ「クククク…もはや、ここまでの様ですね…さぁ、青空隊長をこちらに渡して貰いましょうか。」

勝ち誇ったような声をあげるアマゾンネオ。

カラス「さぁ、隊長さん…私たちと一緒に、帰りましょう♪」

カラスアマゾンも余裕そうに翔に言う。

 

翔「ぐっ…だ、誰が…てめぇらと……ッ!!」

 

苦しそうな顔をしながらも、翔は拒絶反応を示す。

アマゾンネオ「ごねたければごねると良いです…いくらごねても、どのみち貴方は連れ戻される運命なんですからねぇ~。」

煽るように言うアマゾンネオ。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イクサ「…それはどうかな?」

 

…と、イクサは言う。イクサの言葉に、困惑し始めるアマゾンネオとカラスアマゾン。

 

イクサ「青空を傷付ける者が誰であろうと…私が許さん!」

 

アマゾンネオ&カラス「「……?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イクサ「見るが良い!

 

イクサの新たなる力を!!」




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回、遂にイクサがパワーアップする!!
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