〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
そう言えば、ジャドウ共の出番が無いなって感じたのがつい最近でした。なので、ジャドウ共の様子も書いていきましょうか。
では、本編へどうぞ
転生世界で大罪を犯した悪質転生者『ジャドウ』達が、囚われている。死神達や鬼人達による警備は非常に厳重であり……
…と、天界の者達は口を揃えて言う。ここでは、1人の少年とその仲間達に破れ、負け組となった者達が…過酷な労働や拷問を毎日のように受けている。
A「ゼェッ…ゼェッ………」
B「くっ、くそぉ……!!」ゼヒュー…ゼヒュー…
C「も、もう…嫌だ……こ、こんなの……」
この日、重労働を何とか終えたA、B、Cが…荒い息をし、牢屋の床の上で大の字になって倒れていた。
E「ブハァッ……も、もう…動、け…ない……」
G「あのオカマ君がいたら、もっと楽だったんだけどねぇ…」
F「あぁ…けど、あのオカマ野郎……階級アップ?で、別の階に行きやがった…くそ、都合の良い道具が無くなっちまったぜ……」
ジャドウ達(男性陣)は、自分達のノルマを…ほとんどNに押し付け、自分達だけ楽していたのだ。だが、それも死神達の監視によってすぐにバレてしまい、今まで以上にキツイノルマを強制させられた。一方、X、Y、Zの3人は…古代の処刑器具による拷問を、毎日受け……もはや、言葉すら発しなくなってしまうほど、廃人と化していた。Nは他のジャドウ達を手伝おうとする姿勢や手伝う姿勢…例え押し付けられても最後まで自分のノルマをやり遂げることが幸いし、上の階へと移動になった。
ヘルメス「やぁ、負け組になった気分はどうだね?」
そんな彼らの元にヘルメスが現れ、皮肉を込めた言葉を言い放った。
ヘルメス「お前達が夢見ていたのは、この光景だろう?」
ヘルメスは指パッチンを1回し、映像を映し出した。映像には、Dollsや元ストライカー達と共に過ごす翔…3人の美人医師による診察や看病を受ける翔等が映し出された。
F「なっ!?あ、青空のヤツ…自分だけヒロイン達からチヤホヤされやがって!!」
C「しかも…胡蝶 しのぶ似の美女と甘露寺 蜜璃似の美女からもチヤホヤされてやがる!!」
B「んぬぅぅぅうううううう、羨まけしからん!!」
A「おい!そこ替われ!!」
E「あぁ、しのぶちゃんと蜜璃ちゃんからご奉仕されたいよぉぉおおおおおおおお!!」
映像を見たジャドウ達は声を荒げたり、泣きわめいたりした。
ヘルメス(無様な有り様だ……なら、こっちも見せてみるか。)
ヘルメスは指パッチンし、映像を変える。次に映し出されたのは、翔がミサキと深雪と蜜璃と共に、寝転び湯に入っているシーンである。
ジャドウ「「「きぃぃいいいいいいいいいやぁぁああああああああああああああ!!」」」
それを見たジャドウ達は皆、発狂した。
E「しのぶちゃん似の美女と蜜璃ちゃん似の美女と水着で混浴だなんて……ふじゃけるにゃぁぁあああああ!!」
A「おい!今すぐに青空とオレを入れ替えろ!!」
B「何でアイツだけ甘い思いしてんだよ!!」
F「そうだ!こんなの不公平だ!!」
C「オレ達だって美女達とイチャイチャしてぇんだよ!!アイツだけズリィだろうがよぉ!!」
G「アイツとボクと取り替えろ!!」
ジャドウ達の身勝手発言に、流石のヘルメスもムッとした。
ヘルメス「お前達……」
ジャドウ「「「ッ!?」」」ビクッ!
ヘルメスのドスの効いた低い声に、ジャドウ達は言葉を飲んだ。
ヘルメス「翔には心の病気があるんだ……まだ小さかった頃、実の両親を目の前で失い…犯人からは奴隷のような扱いを受けていた……犯人からの呪縛から解かれたと思えば、今度は信頼していた者達から一斉に裏切られ、誰も信じられなくなったんだ……頼れる者は誰もいない…そんな中、たった1人で必死で足掻いていた。…しかし、お前達はどうだ?」
まるで、ゴミを見るようにジャドウ達を見下す視線を向けるヘルメス。
ヘルメス「大した努力もせず、己の欲を満たすだけ…ヒロイン達とふれあいたい理由も、どうせ自分の欲を満たすためであろう?」
ヘルメスの言葉に、ジャドウ達は何も言い返せずにいた。
ヘルメス「それだけでは飽きたらず…他者を必要以上に痛め付け、更には殺害をしては…優越感に浸り、幸せを奪っていった……
……そんな貴様らに、自由など無い!」
ジャドウ達を黙らせたヘルメスは、鬼人達を呼んだ。
ヘルメス「コイツら、相も変わらず労働をサボっていたか…普段以上にキツい拷問をしろ。」
鬼人1「はっ!おい、こやつらを縛るぞ!」
鬼人達「「「御意!」」」
鬼人1が指示を出すと、他の鬼人達は素早い手つきでジャドウ達を縛り上げていく。
A「おい、何をしやがる!?」
B「は、離せ!!」
C「おいふざけんな!!」
E「嫌だ!あんな拷問、もう受けたくないよぉぉおおおおおおおお!!」
F「ぐっ…くそっ!!」
G「おい、離せって!!」
ジャドウ達の抵抗も虚しく、彼らは拷問部屋に連れていかれた。その後、拷問部屋からは数名の男の絶叫が聞こえたのであった。
H「んもぉ…疲れたぁ~…」
P「ちっ、何でアタシが……」
ここの刑務所には、女のジャドウ達が囚われ、強制労働をさせられていた。ここの刑務所では死神達の監視は勿論、鬼女達によって厳重な警備が成り立っている。
W「……。」
いつもVと共にいたWは、今では廃人のようになっていた。
鬼女3「ほら、いつまでボサッとしてるの!早く仕事場に行きなさい!!」
そんな彼女達の元に、ポニーテールのような髪型が特徴の鬼女がやって来た。
H「もうちょっと休ませてくれたって良いじゃない!!私だっていっぱい働いてるのよぉ!!労働者を労う気持ちが無いのぉ!?」
U「またあの重いもの運ぶの~…私疲れてるからできなぁ~い……」
HとUがごねると……
鬼女4「おらよぉっ!!」バキバキィッ!!
もう1人の鬼女が薙刀を振るい、HとUをひっぱたいた。
H&U「「いだぁっ!?」」
鬼女4「アンタらにゃ拒否権は無いんすよ、ゴタゴタ言ってねぇでさっさと仕事しろやァ!!」
H「ひぃぃいいいい~!!」
U「こんなの、労働基準法違反よぉ~!!」
HとUは鬼女4に引き摺られ、PとWは鬼女3に引き摺られ、仕事場に連れていかれた。
鬼女3「岾田…貴女、相変わらず容赦ないわね。」
鬼女4「コイツらのようなゴミクズには、これくらいが丁度良いんすよ、岬さん。」
鬼女3と鬼女4は少しだけ会話を挟む。そして、仕事場に到着すると、指定の場所にジャドウ達を放り込んだ。
鬼女5「よーし!今日は力仕事だよー!!」
鬼女6「その次は、この建物の掃除をして貰いますよ!」
仕事場にはサイドテールが特徴の鬼女5と、桜色の髪色が特徴の鬼女6がいた。仕事の際…HとUは散々ごねていたが、その分鬼女4からシバかれ、結局労働せざるを得なかった。
阿修羅「転生世界では、現実世界での法律が適用されている。殺人をしてはならない…盗みをしてはならない…」
N「……。」サラサラーー
Nが阿修羅による教育を受けていた。私語を慎み、席を立つこと無く…白書に筆を走らせていた。教育が終わり、Nは自分の部屋に戻ることにした。
V「あっ、N…お疲れ。」
N「お疲れ様、Vちゃん。」
この階は男女共用であり、VもNと同じ階にいた。
V「N、また『目目連』が出たね。」
N「居たわね、アタシ最初に見たとき…ビックリして転んでぎっくり腰になっちゃったわ。」
V「私もビックリした…でも、もう慣れた。」
N「アタシも慣れたわ。彼らはアタシ達の監視係だものね。」
教育を受ける者は、目目連や塗壁等の妖怪達に監視されつつ、講義を受けることになっている。NとVがいる階には、様々な妖怪達や神様達がジャドウ達を監視しているのだ。
ぬらりひょん「N、V!」
そこに、日本の妖怪『ぬらりひょん』がやってくる。
ぬらりひょん「ヘルメス殿がお呼びだ、すぐに参れ。」
N「はいっ!」
V「わかった。」
NとVは、すぐにヘルメスの元に向かおうとしたが……
V「えっと、場所はどこだろう?」
N「聞いておけばよかったわね…」
場所が分からず、困ってしまった。
輪入道「ワシ自ら、そなたらをヘルメス殿の元へ案内してやろう!ついて参れぇ!!」
そこに妖怪『輪入道』が現れ、NとVをヘルメスの元に案内した。
ヘルメス「おぉ、よく来てくれた。」
輪入道に案内されたのは、8畳ほどの広さの和室であり…そこに、ヘルメスがいた。
N「神様、ご用件は何でしょうか?」
ヘルメス「何、ちょっとした近況報告だ。」
ヘルメスはそう言うと、映像を映し出す。
N「あら、見慣れない娘達がいるわね?」
V「…あ、ホントだ。」
映像には、新しく元ストライカー達の仲間となった『湊 小春』、『隼坂 翠』、『ミネルヴァ』、『モルガナ』と会話をする翔……更に、『ミア』、『ディオ』、『トリア』といった『NumberS』の3人の少女達と翔のやり取りがあった。
V「ドールハウスも、随分賑やかになったね。」
N「本当ね…新しく来た娘達も、嫌いじゃないわ。それに…翔君にも笑顔が増えたような気がする。」
映像を見ると、翔は前よりも笑顔を見せるようになっていた。だが、左足をケガしているため…辛そうな顔をよく見せている。
ヘルメス「N、V…翔との面会は月に1度としていたが…今回からは週に1度にしよう。」
ヘルメスの言葉に驚くNとV。
ヘルメス「妖怪達から、お前達のことはよく聞いている。真面目に教育を受けていると……どうか、この調子を崩さずにな。」
N「はいっ!」
V「わかった…!」
ヘルメス(良い顔をしている…このまま行けば、大丈夫だろう。)
ヘルメス「では、頑張りたまえ。」
ヘルメスはそう言うと、NとVの前から姿を消した。
N「…Vちゃん、まだまだ辛いこともあると思うけど……一緒に、頑張りましょう!」
V「…そうだね。Nとなら、頑張れる気がする。」
NとVも、お互いに打ち解けており…今では気軽に話し合える仲になっていた。
ドールハウスにある、医務室では……
翔は愛と深雪と蜜璃による診察を受けていた。
深雪「はい、あーん。」
翔「……。」アッ…
深雪「はい、ありがとうございます。口を閉じてください。」
翔「」コクッ…
深雪「ついでに、ガーゼと包帯を取り替えちゃいますね?」
深雪がそう言うと、翔は3人の女医達に背を向け…上半身を見せる。深雪が包帯を外していくと、傷だらけになった彼の上半身が露になる。
蜜璃「翔君、傷跡…痛む?」
翔「…いや?」
彼の上半身の傷跡のほとんどは、ストライカー達や実の両親を奪った犯人によってつけられた…更に、墨田区での戦いで、また1つ……そのまた1つと…傷跡ができてしまった。
愛「翔君、ちょっとごめんね?」
愛は翔の正面に移動し、前も確認する。背中だけでなく、胸部や腹部にも…痛々しい傷跡が幾つもある。
愛「おっ、翔君。」
翔「…?」
愛「腹筋割れてるねぇ~。」
翔「急に何だよ?」汗
愛の言葉に困惑する翔。
愛「ねぇねぇ、深雪ちゃんと蜜璃ちゃんも見てごらんよ?」
翔「いやいや、見てどーすんだよ?」汗
愛「だって翔君…あんまり肌見せないじゃん?」
翔「この傷跡を晒したくねぇからな…」
愛と翔が会話をしているうちに、深雪と蜜璃も翔の正面に移動する。
深雪「あら、綺麗なシックスパックですね♪」
蜜璃「わぁっ、カッコいい!」
翔「褒めたって何もでねぇぞ?」
深雪「フフッ、翔君のカッコいい所が見れたので大丈夫です♪あっ、包帯巻きますね?」
深雪は翔の傷口にガーゼを貼り、その後に包帯を丁寧に巻いていく。蜜璃は点滴の交換を行い、その後翔の左足のギプスを新しく交換した。愛は翔のバイタルをチェックした。
深雪「はい、終わりました♪」
深雪が包帯を巻き終えると、翔は入院着を着直した。
蜜璃「最近、暑くなって来たよね?」
深雪「そうですね、もうすっかり夏ですよ。」
蜜璃と深雪がそう言うと…
愛「あぁー!!」
愛が忘れていた何かを思い出したのか、声をあげた。
愛「深雪ちゃん、蜜璃ちゃん!大変だよ!!」
深雪「はい?」
蜜璃「えっ!?」
慌てた様子を見せる愛を見て、戸惑う深雪と蜜璃。
翔「…?」
翔(何かあったのか?)
翔も不思議そうに愛を見る。だが、特に問題がある事ではなかった…あくまでも、翔には……
愛「水着、まだ買ってないよー!!」
愛がそう言うと、深雪と蜜璃もハッとする。
深雪「そう言えば、そうでしたね。」
蜜璃「あぁ~!わ、忘れてた~!」
翔「……。」汗
翔(なんだ…その事か……)
愛「今年はどんなのにする~?」
蜜璃「えぇ~どうしよ~♪」
深雪「素敵なデザインも良いですけど…シンプルなのもありですね。」
愛、蜜璃、深雪は女子トーク(?)を始め、その間に翔はスマホを見ていた。
愛「あっ、ねぇねぇ翔君?」
翔「…?」
愛「翔君はどんなのが良いと思う?」
翔「…何の話だ?」
愛「何って、水着だよ水着。あたし達の水着、どんなのが良いかな?」
翔「俺に聞いてどうすんだよ…」汗
愛「いやぁ、翔君はほら…男の子、だし?」
翔「意味わかんねぇよ…」汗
愛の話に困ってしまう翔。
深雪「愛さん、あんまり翔君を困らせてはダメですよ?」
愛「ごめんごめん…」汗
蜜璃「えっとね、翔君…例えば、ビキニ、ワンピース、ツーピースの中で私達に似合いそうな水着はあるかな?」
翔「さぁな…自分が気に入ったのにすれば良いじゃねぇか。」
蜜璃「そうだね、そうする!」
深雪「ちなみに、翔君は…水着、買いましたか?」
翔「まだ買ってねぇ…そもそも、こんな足じゃ…泳げねぇだろ?」
翔は左足を見ながら言う。
愛「でも、砂浜や波打ち際を歩いたりはできるよ!」
翔「…えっ?」
愛は翔の手をギュッと握り…
愛「翔君、海へ行こうよ♪」
…と、翔を誘った。
愛「また、皆で一緒に『青春』しよ♪」
翔「……。」
翔はスマホを弄り始める。
愛「どうしたの?」
翔「どうしたって…水着、買うんだよ。」
プレミアムバンダイで自分の水着を購入すべく、スマホを見る。
蜜璃「プレミアムバンダイ…へぇ、ここでも売ってるんだね。」
蜜璃が翔のスマホを覗いても、彼は気にする様子はない。そして、彼が選んだのは……『仮面ライダーゼロワン』のライダーズクレストが背中にプリントされた黒色のラッシュガードと、黒のメインカラーに紫のラインが入り、『滅亡迅雷.net』のロゴがプリントされたサーフパンツだ。
深雪「良いのが買えましたね、翔君。」
翔「あぁ、そうだな。」
愛「……。」
愛(さて…計画を立てよっと……あっ、一海君達も誘ってみようかな。)
秘かに、愛は夏ならではの青春を味わって貰うための計画を立てるのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
ジャドウ達がいっぱいいるんで、誰が男のジャドウで誰が女のジャドウなのか、自分でも分からなくなってます。いくら地獄でキツい労働や拷問を受けても、何にも変わっていないジャドウ達であったとさ、でめたしでめたし。
次回も、お楽しみに。