〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれのショウです。



『仮面ライダー滅亡迅雷』の主題歌のフルバージョンを聞きましたが……神曲過ぎて、鳥肌が立ちました。



夏になり、水着を買いにいくことになった愛と深雪と蜜璃。何故か翔も行くことになったのだが……そんな彼の元に、魔の手が忍び寄っていた。

では、本編へどうぞ


第二百五十話 水着選びと黒き魔の手

ある日の休日……

 

愛、深雪、蜜璃は今年の水着を購入すべく、車(愛の運転)で大型ショッピングモールに来ていた。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「おいおいおいおい!ちょっと待てよ!!」

 

何故か、翔も同行することになっていた。

愛「ん、どうしたの?」

翔「どうしたの?じゃねぇよ!何で俺まで同行することになってんだよ!?」

愛「だって翔君、最近出掛けられてないでしょ?」

翔「そ、そりゃそうだけど……」

歩行が難しくなってしまった翔は、出掛ける気力も失せ…治療のため、ずっとドールハウスにいたのだ。

愛「まぁ、ちょっとした気晴らしで…ね?」

深雪「それに、リハビリも兼ねて…歩いてみませんか?」

翔「…けど、俺は普通の人みてぇにスムーズに歩けねぇぞ?」

翔はそう言うと、口角を下げる。

蜜璃「私たちは翔君に合わせるから、翔君は翔君のペースで大丈夫だよ?」

翔「…そうは言っても、時間がなぁ……」

愛「あたし達は全然大丈夫だよ♪あっ、もしかして…何か予定あった?」

翔「…いや、特にねぇけど……」

深雪「それなら、問題ありませんね♪」

こうして、愛と深雪と蜜璃は翔のペースに合わせ、ショッピングモールへと入って行った。

 

 

 

エスカレーターで下に降りると、モール内は多くの人で賑わっている。

翔「……!?」ゾクッ

何かを感じたのか、急に足を止める翔。

翔(何だ、この気配……まさか…いや、そんな筈は…)

蜜璃「どうしたの、翔君?」

翔「…あ、いや…何でもねぇ……」

深雪「あそこのベンチで少し休みますか?」

翔「…大丈夫だ。」

愛「……。」

何かに怯えるような表情を見せた翔を見た愛は、スマホを取り出し…深雪と蜜璃にLINEを送る。

 

愛〈深雪ちゃん、蜜璃ちゃん。翔君が何かに怯えてる。もしかしたら--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--『ティエラ』が近くにいるかもしれない。〉

 

深雪〈了解しました。〉

蜜璃〈わかった、警戒しておくね。〉

LINEでやり取りをした後、翔と共に水着売り場へ向かう愛と深雪と蜜璃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長さん……み~つけた♪

 

 

 

 

翔「…っ!?」

 

愛「翔君!?」

翔の異変を感じた愛は、彼に駆け寄る。深雪と蜜璃も翔の元に駆け寄る。

蜜璃「大丈夫、翔君!?」

翔「…悪い…少しだけ、気分が…」

深雪「今日は、止めにしておきます?」

深雪がそう言うと、愛と蜜璃は「そうだね。」と言う。しかし……

 

翔「折角、ここまで来たんだ…何もしねぇで帰っちまうのは、なんか…しらけちまうだろ…?…俺のことは気にするな…」

 

 

…翔はドールハウスに戻ることを拒否した。

翔「水着…選ぶんだろ?」

愛「…ありがとうね、翔君♪」

愛は思わず、翔の頭を撫でるが……

翔「やめろ。」

翔に手を振り払われてしまった。気を取り直し、水着売り場へと入店する4人。

愛「おぉ~、今年も良いデザインのヤツがいっぱいあるね~♪」

蜜璃「うん、そうだね♪」

深雪「どれが良いか迷っちゃいます♪」

様々な種類の水着を見ながら、会話を弾ませる愛と深雪と蜜璃。そして、気になった物を手に取り、店員から許可を貰い、試着することにした。

翔「……。」

試着室近くの小さい椅子には、翔が待機している。

愛「お待たせ、翔君♪」

翔「待ってねぇから、大丈夫だ。気になったのは見つかったか?」

蜜璃「あったよ♪」

深雪「今から試着してみようと思います♪」

翔「あぁ。」

愛、深雪、蜜璃は試着室に入り、着替えを始める。その間、翔は大人しく待っていた。

 

数分後……

 

翔「……。」ウトウト…

翔がウトウトし始めた頃…

愛「翔く~ん、終わったよ~♪」

深雪「私も着替え終わりました。」

蜜璃「よし、私も終わり!」

3人は着替えが完了したようだ。

翔「…ん?」

愛「翔君、見て見て♪」

翔「…おぉ…っ!?」

半ば寝ぼけている翔は愛の方へ視線を向け、すぐに顔を背けた。

愛「どう?この水着♪」

愛は翔に前でポージングをしてみせる。彼女が着ている水着は、エメラルドグリーンのトップスに、黒いホットパンツのようなボトムスのスポーティーボーイレッグであった。

翔「…ま、まぁ…良いんじゃねぇの?」汗

愛「ホントに~?もっとちゃんと見てよ~♪」

翔「おい片山さん…あんた、いくらなんでも無防備過ぎるぞ?」汗

愛「あたし、翔君の前ではいつだって無防備で行くよ?」

翔「おいおい…」汗

愛の言葉に困惑する翔。

深雪「翔君、私たちのはどうですか?」

翔「…ん?…っ!?」サッ…

またも顔を背ける翔。深雪は黒のトップスに、メインカラーのマリンブルーに南国の葉や花がプリントされたボトムスのフリンジビキニに身を包み…蜜璃はピンクのトップスに、南国の葉がプリントされたマリンブルーのボトムスが特徴のオフショルダービキニに身を包んだ。

蜜璃「ど、どうかな…似合ってる…?」

翔「…あ、あぁ。」汗

愛「おぉっ、深雪ちゃんも蜜璃ちゃんも似合ってるじゃん♪」

深雪「ウフフ、ありがとうございます♪」

蜜璃「愛ちゃんのはスポーティーだね、カッコいいっ!」

愛「フフン、ありがと♪」

3人は試着した水着をとても気に入っているようだ。他にも、幾つか試着したが…最初に着た物が1番気に入ったため、それを購入した。

 

 

 

蜜璃「皆、気に入ったのがあって良かったね♪」

愛「うん、来て良かったよ~♪」

深雪「翔君も付き合ってくださってありがとうございました♪」

翔「…気にするな。」

水着を購入した愛と深雪と蜜璃は、満足そうな顔をしていた。彼女らのファッションショーを見ていた翔は、少し疲れた顔をしていた。

愛「少しお腹空かない?」

蜜璃「あぁ~、私…ちょっとお腹空いちゃったかも…えへへ…」

深雪「でしたら、近くにフードコートがあるので、そこで少しの空腹を満たしましょうか。」

愛&蜜璃「「さんせーい♪」」

深雪「翔君、どうですか?」

翔「構わねぇぞ。」

4人は3階から1階へ移動する。2階に降り、エスカレーターに乗ろうとした時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隊長さん!隊長さん!!」

 

翔「ッ!?」

翔の背後から声が聞こえたと思った、次の瞬間……翔の身体が宙を舞い、2階から1階へと落下していった。

愛「っ!!翔君!!」

 

ドサァッ!

 

翔「がはぁっ!!」

背中を強く打った翔は、杖を使って何とか立ち上がる。

ティエラ「アハハハ、隊長さんミツケマシタヨォォオオオオオオオオ!!」

翔を1階に落とした犯人は、ティエラだった。正気の無い目を向け、2階から1階に飛び降り…翔に向かって走って来る。そして、彼に馬乗りになる。

翔「ッ!!」

ティエラ「アハハハ!見える…ちゃんと見える!!隊長さんの顔が!身体が!!隊長さんの全てが!!」ドガトガトガドガッ!

翔「ヴッ!?ゴハァッ!!がはっ!グァッ!?」

半狂乱状態になったティエラは、翔の腹部を…胸部をひたすら殴る。翔が吐血した所で殴るのを止めると、今度は翔の首を締め始める。

翔「ガッ!?…や、やめ…!!」

ティエラ「隊長さん…怖くないですからね、すぐに終わりますから…大人しくしててくださいねぇぇええええ!!」

次にティエラは、透明の液体が入った注射器を取り出し、翔に刺そうと振り上げた。

翔「ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティエラ「…ぐっ…な、何をするんです!?」

 

翔は注射器に刺されることはなかった。その理由は……

 

蜜璃「…翔君に何をするの?」

 

蜜璃がティエラの右手を強く掴んでいたからだ。

ティエラ「っ!!」

蜜璃「いい加減…翔君から降りなさいよォ!!」ブオッ!

次の瞬間、蜜璃はティエラを投げ飛ばし…翔から離れさせた。

ティエラ「いっ…~~ッ!!」

ティエラは起き上がり、右手の注射器を振りかざすが……

 

深雪「はっ!」ビシッ!

 

パリンッ!

 

ティエラ「ッ!?」

深雪がそれをはたき落とし、平手でティエラ突き飛ばした。

深雪「翔君、大丈夫ですか!?」

その後、翔の元に駆け寄る。

翔「いってて…あぁ、何とかな…」

背中と胸部、腹部の痛みに耐えつつ、口元の血を拭いながら深雪に言う翔。そこに、愛も到着し、翔の近くに駆け寄る。

愛(ティエラ(コイツ)…正気じゃない…!)

愛「皆さん、逃げてください!!」

愛が大声を上げると、周りの人々は一斉に逃げ出した。

ティエラ「…んで……」

4人「「「「…?」」」」

俯いているティエラは、急に顔を上げ……

 

 

ティエラ「何で邪魔するんですか!?そんなに私をいじめて、楽しいんですか!?

 

 

…と、大きく目を見開き、喉が張り裂けるような勢いで声をあげた。

愛「はっ?全部こっちの台詞なんだけど?」

愛は冷静に言い返す。

愛「翔君と一緒に出掛けてるのに、一緒に買い物を楽しんでいるのに…何でそれを邪魔するのかな?何で翔君をいじめるのかな?」

愛は今にも怒りが爆発しそうだが…彼女よりも、怒りが爆発寸前の者が2名いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪「…お前、翔君を1階に突き落としたな?」

蜜璃「翔君はケガを治そうと頑張ってるのに…貴女は翔君をまた、苦しめたよね!!」

 

胡蝶 深雪と七草 蜜璃であった。彼女らは、額に血管が浮き出る程、強い怒りをティエラに向けていた。

ティエラ「うるさい!!狂ってしまったストライカー達を支えるには、隊長さんが必要不可欠!!隊長さんはあの娘達からの理不尽な仕打ちに耐え続け、ずっと支えていたんです!!逃げた私と違って、隊長さんは違う!!隊長さんなら、きっと大丈夫!!隊長さんは、あの娘達を支えるために…存在しているんですから!!」

愛(コイツ…さっきから何を言ってんの…?そこに、翔君の意識は無いじゃん…!)

ティエラの言葉に、愛は拳を強く握りしめていた。

深雪「…お前…それ、本気で言っているのか?」

蜜璃「…ねぇ、それ…真剣に言ってるの?」

深雪と蜜璃は、今にも爆発しそうな怒りをおさえながらティエラに問い詰める。

 

 

ティエラ「えぇ、本気です!!私は真剣ですとも!!」

 

 

迷うことなく答えるティエラは、ネオアマゾンズレジスターの嘴部を押し、カラスアマゾンに変身した。だが、その瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深雪&蜜璃「「ふざけるなぁぁあああああ!!」」

 

深雪と蜜璃の怒りが、とうとう爆発した。

 

BGM~Monkey Majick『S.O.S』~♪

 

深雪「お前は翔君を何だと思っているんだ!?都合の良い人形じゃないんだよ!!

蜜璃「狂ったストライカー達を支えるために、翔君は存在している?冗談じゃない!!翔君の存在意義は翔君が決める、お前が決めるなぁぁあああああ!!

 

《スラッシュアバドライザー》

《ショットアバドライザー》

 

怒り狂った深雪と蜜璃は、アバドライザーを装着し…クラウディングホッパープログライズキーを取り出し、起動させる。

 

《ヒット!》

 

そして、アバドライザーにキーを装填する。

 

《オーソライズ》

 

アバドライザーから変身待機音が響き、深雪と蜜璃はバックルからアバドライザーを引き抜く。深雪はスラッシュアバドライザーの切っ先をティエラに向けた後、霞の構えを取る。蜜璃はショットアバドライザーを天に向けた後、ゆっくりと降ろし、銃口をティエラに向ける。

 

深雪&蜜璃「「変身ッ!!」」

 

深雪は斬撃と共にトリガーを引き、蜜璃は銃口をティエラに向けた状態でトリガーを引いた。

 

 

《シンクネットライズ》

 

 

アバドライザーから音声が響くと、深雪と蜜璃は赤い円盤のようなエフェクトと黄色い蛍光色のような筒状のエフェクトに包まれ、姿を変える。

 

《クラウディングホッパー!An attack method using various group tactics.》

 

灰緑色のメインカラーに髑髏のような顔…更にパイプのような意匠を持つメカニカルな外見が全身に施されており、首もとのマフラー風のパイプ及び右肩が固有の色となっており、黄色い複眼を輝かせる姿…墨田区での戦いでは、翔が危機に直面した際に現れ…彼を救って来た仮面ライダー…『仮面ライダーアバドン』だ。深雪が変身したアバドンは、右肩のアーマーとマフラー風のパイプの色は『赤』…蜜璃が変身したアバドンは、右肩のアーマーとマフラー風のパイプの色は『青』である。

 

カラス「隊長さんをカエセェェエエエエエ!!

 

発狂しながら走ってくるカラスアマゾン。

 

アバドン(赤)「はぁっ!!」

 

ズパァッ!!

 

カラス「ガハァッ!!」

 

アバドン(赤)に斬り上げられ、吐血するカラスアマゾン。

 

アバドン(青)「当たれぇぇええええ!!」ズドォンッ!ズドォンッ!

 

宙を舞ったカラスアマゾン目掛け、アバドン(青)は銃口から光弾を発射した。

 

カラス「ガッ!?ンブッ!」

 

光弾はカラスアマゾンに命中した。

カラス「ッ!!」ダッ!

カラスアマゾンはその場から逃げていく。

 

アバドン(赤)「…逃がすか…!

アバドン(青)「…逃げるなら、どこまでも追い詰めてやる!!

 

2人のアバドンは、逃げたカラスアマゾンの後を追っていく。

翔「…っ!!」

翔もアバドン達の後を追い、急ぎ足で歩く。

愛「翔君…!」

翔「…何か…嫌な予感がすんだよ。」

愛に付き添われながら、翔はカラスアマゾンとアバドン達を追いかける。

 

 

 

アバドン(赤)「でぇぇええええやぁぁああああああえあああああああ!!

 

ズババババーー!!

 

カラス「ぎやぁぁあああああ!!

 

アバドン(赤)の素早い連続斬りの餌食になり、断末魔を上げるカラスアマゾン。そんなカラスアマゾンに、アバドン(青)が近付き……

 

ドスゥッ!

 

カラスアマゾンの胸部に左ストレートを放った。

 

カラス「ヴヴゥゥッ…!!

 

苦しそうな声を上げるカラスアマゾン。

アバドン(赤)「翔君はお前の何百倍、何千倍も苦しんでる…こんな攻撃ごときで、そんな声を上げるなァ!!

アバドン(赤)もカラスアマゾンに高速で接近し、カラスアマゾンの腹部に右ストレートを打ち込む。

 

ドゴォッ!

 

カラス「グアッ!」

 

カラスアマゾンは怯んだが、

 

カラス「オリャッ!」

 

アバドン(赤)に蹴りを放つ。アバドン(赤)はそれを受け流し、左手でカラスアマゾンの腹部にストレートを放つ。

 

ボコォッ!

 

カラス「ヴウゥッ!ウオッ……

 

怯んだカラスアマゾンに、アバドン(青)はゆっくりと近付いて行く。

カラス「ハァッ!」

そんなアバドン(青)に、右ストレートを放つカラスアマゾン。だが……

 

バシッ!

 

アバドン(青)はこれを左手で簡単に止め、力を込める。

カラス「ッ!?~~ッ!!」

そして、右手でカラスアマゾンの顔面を殴る。

 

ドゴッ!

 

カラス「ウッオホッ!?」

 

バキィッ!

 

カラス「ヴオォォッ!

 

ズガッ!

 

カラス「グアッ!?」

 

2回顔面を殴った後、腹部に右ストレートを放つアバドン(青)。

 

ドボォッ!

 

カラス「ウァオッホホホォッ…ウゥッ……」

 

腹部をおさえ、呻き声をあげるカラスアマゾン。

カラス「く、苦…しい……い、たい……

 

アバドン「「ッ!!」」ブチッ 

 

カラスアマゾンの言葉を聞いた2人のアバドンは、拳を強く握ると……

 

ドゴォッ!

 

2人同時に、カラスアマゾンの胸部にストレートを放った。

 

カラス「ウッ!?ヴヴゥッッ…!!

 

アバドンの同時攻撃を受けたカラスアマゾンは地面を転がり、うつ伏せに倒れる。

 

カラス「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ…

よほど苦しいのか、荒い呼吸をするカラスアマゾン。

カラス「ゼェ、ゼェ…こ、こんな…筈では……!」ヨロッ…

ふらつきながらも、何とか立ち上がるカラスアマゾン。

カラス「目も、見えるように…なって……隊長、さんを…連れ戻し、やすくなると……思った…のに……!

アバドン(青)「!!!!」ギリリッ!

カラスアマゾンの発言を聞いたアバドン(青)は、

 

ガッ!

 

カラス「ンギャッ!?」

 

カラスアマゾンに馬乗りになる。

アバドン(青)「翔君を連れ戻しやすくなると思った!?ふざけるなふざけるなふざけるなぁぁあああああ!!

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴーー!!

 

そして、カラスアマゾンの顔面、胸部、腹部等を…力を込めた両腕で何度も何度も殴る。最後にカラスアマゾンから降りると、持ち前の怪力でカラスアマゾンを持ち上げ…

 

アバドン(青)「ヴアアアアアアアアアア!!

 

凄まじい雄叫びと共に、前方へと投げ飛ばした。

 

カラス「アアアアァァァァッ…オォゥッ……」ドササッ…

 

再び地面を転がり、苦しそうに呻くカラスアマゾン。

 

翔「…ッ!!」

 

その時、翔と愛がショッピングモールから外へと出てきた。

アバドン(赤)「翔君からの「やめて」を無視して、また翔君を傷付けるお前を…

アバドン(青)「私達は…絶対に許さない…

 

《ヒット!》

 

2人のアバドンはプログライズキーのボタンを押すと、バックルに取り付けられたアバドライザーのトリガーを引く。

 

《クラウディング・エナジー・フォール》

《クラウディング・バースト・キャノン》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アバドン「「死ね…!!」」

 

2人のアバドンはボロボロになったカラスアマゾンに、ライダーキックを放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「やめろぉぉおおおおおおお!!

 

アバドン「「ッ!?」」

 

その時、翔の叫び声を聞いた2人のアバドンはライダーキックを止め、地面に着地した。翔は杖をつき、慌てた様子でアバドンの方へと向かってくる。

 

翔「があっ……」ドサッ…

 

しかし、バランスを崩し…転倒してしまう。

 

アバドン「「翔君っ!!」」

 

2人のアバドンは翔の元に駆け寄り、変身を解いた。

深雪「翔君!翔君!!」

蜜璃「大丈夫、翔君!?」

翔「ゼェ…ゼェ……ゴホッ…!」ビチャッ…

荒い呼吸をする翔は、1度吐血すると…深雪と蜜璃にこう言った。

 

 

翔「ソイツを…殺す必要は、無い…!」

 

 

深雪&蜜璃「「…!?」」

翔の言葉に、戸惑う深雪と蜜璃。

蜜璃「でも…それじゃあ、翔君はまた……ティエラに追われて、傷つけられちゃうよ…!」

 

翔「それでも!!……あんたらが…ティエラを、ここで殺せば…あんたらは、殺人者に…なっちまう……それだけは…嫌だ!!」

 

そう叫ぶ翔の目からは、涙がこぼれ落ちていた。

 

深雪「翔君…」

蜜璃「…翔君。」

 

翔の言葉を聞いた深雪と蜜璃は目に涙を浮かべ…深雪が翔を抱き締める。

 

深雪「…ッ!…ごめんなさい、翔君…!」

蜜璃「翔君…ッ!…ごめんね、翔君っ!!」

 

深雪と蜜璃は涙ながらに、翔に謝り続けるのであった。

 

 

ティエラ「うっ……うぐっ…」ヨロッ…

愛「ッ!!」ザッ…

 

ヨロリと起き上がったティエラの正面に、愛が立ちはだかる。

愛「まだ戦うつもり?それなら、今度はあたしが相手になるよ?」

愛はそう言うと、イクサベルトを装着する。しかし、ティエラは胸部をおさえ……

 

ティエラ「…ッ!!」プゥッ!…ビチャッ……

 

…吐血をすると……白目を向いて、ゆっくりと仰向けに倒れ、気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ティエラは精神病院に搬送され…翔と愛、深雪と蜜璃は警察から事情聴取を受けた。だが、深雪と蜜璃の行動はティエラの暴行を阻止するための正当防衛であることが認められ、罪を負うことはなかった。逆に、ティエラが罪を負うことになった。その理由は、翔への暴力行為…大型ショッピングモール内を騒がせた業務妨害等の犯罪行動を大勢の人の前でやったからである。事情聴取が終わったのは夕方であり、翔は疲れたのか眠ってしまっていた。

愛「翔君はどう、深雪ちゃん?」

深雪「ぐっすり眠っています。」

眠っている翔を、深雪が膝枕し…彼の頭を優しく撫でていた。

蜜璃「ティエラ、だったっけ……本当に、どうかしてるよ…」

愛「ホントだよね…しかも、大勢の人の前で翔君に襲いかかるなんて……」

深雪「風の噂で聞きましたが…精神状態が異常であるため、精神病院に入れられて身体の自由を封じられているとか……」

愛&蜜璃「「うわぁ……」」汗

深雪「まぁ…あくまでも、『ウ・ワ・サ』ですけど……」

突如としてティエラが現れ、翔を連れ戻そうと襲って来たが……深雪と蜜璃の活躍により、阻止されたのであった。

深雪「翔君。」

眠っている翔に、深雪は優しく声をかけた。

 

深雪「皆で海、行きたいですね…♪」

 

そして、彼の頭を優しく撫でるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昇「ティエラ先生、また失敗したのか……目も見えるようになったって言うのに、情けない……」

 

その頃、昇は……大型ショッピングモールから去り、1人歩いていた。

昇「さぁて、ストライカー達はっと……ん?ここは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…何故そこをさ迷ってるんだ?」

 

スマホの位置情報でストライカー達を確認すると、何と…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達は現在……

 

どこかの海を……

 

……さ迷ってるようだった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



執念深いのはストライカー達だけではなく……元時空管理官のティエラも、同じであった。また…ストライカー達の現隊長である…白河 昇…彼もまた、簡単には諦めない性格であった。

次回も、お楽しみに
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