〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウっす。



夏と言えば『海』、海と言えば……


































……何だろ?ま、いっか…

本編どうぞ


第二百五十二話 コバルトブルーの海で

翔、一海、諒芽は一足早く…ホテル近くのビーチへとやって来た。

諒芽「おっ?セツナさん達はまだっぽいな。」

一海「多分、着替えてんだろ。ま、気長に待ってようぜ?」

ビーチについて、数分後……

 

「お待たせ~♪」

 

水着に着替えた女性陣がビーチへと到着した。Dollsと元ストライカー達、NumberSは『水着 2021』に…愛、深雪、蜜璃は翔と共に選び…購入した水着に身を包んだ。斑目はメインカラーの黒に、白のラインが入ったビキニ…カナはメインカラー白に青いラインが入ったツーピースの水着を…百合は緑色の長袖のラッシュガードに花柄がプリントされた紺色のビキニを着ている。紫は紫のトップスに白い短パン、友香は水色のビキニにパレオを着ている。

諒芽「…!!」

斑目とカナの水着姿を目にした諒芽は……

 

諒芽(セツナさんとカナさんの水着……似合い過ぎ)ブシャァッ!!

 

盛大に鼻血を吹き出し、仰向けに倒れた。

百合「ちょっ、ちょっと君…大丈夫!?」

一海「あー、コイツの場合…これはお約束なので、大丈夫っすよ。」汗

諒芽「…ハッ!?俺は一体…!!」

諒芽は何事もなかったかのようにすぐ起き上がった。

紫「諒芽…少しは堪えろ……」汗

友香「もう、諒芽さんったら……」汗

諒芽のリアクションに困惑する紫と友香。

 

レイナ「翔君、私達の新しい水着…どうかしら?似合ってると良いのだけれど。」

翔「…あぁ、似合ってるぜ?」

シオリ「フフッ、良かったです♪」

アヤ「良かった~、6時間お店回ってやっと見つけた水着だもん。」

翔(コイツらもコイツらで…色々大変だな……)

翔に水着を似合ってると言われ、メンバー達は嬉しそうな顔をするが……

ヤマダ「……。」汗

ヤマダだけは、何故かどんよりしている。その理由は……

 

翔「…もう、日に日に酷くなってねぇか…?」

ヤマダ「あ~……なんなんすかねぇ、ジブンはギャグキャラ扱いされてるんすかねぇ…」

ヤマダの水着だが…もはや水着ではなく、泡である…そう、『泡』なのだ(※…この物語では、泡をモチーフにした特殊な水着という設定です)。

愛「よーし、それじゃあ…思いっきり、楽しもー!!」

メンバー「「「おぉー!!」」」

愛の言葉を号令に、メンバー達は海へと走っていく。

 

 

 

それから、メンバー達は沖縄の海を満喫していた。浜辺を走ったり、浅瀬で水をかけあったり、サーフィンや水上スキー等のマリンスポーツを楽しんだり、砂浜でビーチバレーをしたり等……夏ならではの楽しみを、メンバー達は思いっきり楽しんだ。

 

翔「……。」

 

翔はパラソルの下にあるビーチチェアに寄りかかり、メンバー達を見守っていた。

翔(こんな足じゃ…まともにはしゃげねぇよな……)

そして、怪我をしている自身の左足を見ては…口角を下げた。

翔「……。」

翔はビーチチェアから立ち上がると、杖をつきながらどこかへ移動していく。

 

愛「ふぅ…あれっ、翔君は?」

ビーチチェアに翔の姿が無く、愛は心配する。

ミア「ボクが探して来るよ。」

ミアはそう言うと、どこかへ移動する。

ディオ「ディオも行くし…」

トリア「では、私も!」

ディオとトリアもミアの後を追うように、翔をさがしに向かった。

 

 

 

翔「……。」

彼がやって来たのは、ビーチから少し離れた場所にある古い船着き場であった。一人で座り込み、海を眺めている。

翔(俺は…人間じゃねぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人喰いの化け物『アマゾン』なんだ……

 

 

 

 

 

 

今は何とかなっているが…いつか……

 

本当に、Dolls達(アイツら)を喰らっちまう……

 

そう考えただけで、恐ろしい……)

 

自分の中で渦巻く不安に飲まれそうになり、身体を震わせる翔。

 

「お~い、翔さ~ん?」

 

その時、背後から翔を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

ミア「あっ、いたいた。翔さ~ん!」

 

やって来たのは、ミア、ディオ、トリアの『NumberS』のメンバーだった。

翔「…お前達か。」

ディオ「愛さんが、心配してた…」

翔「…もう少ししたら戻る。」

翔はNumberSに背を向けたまま答える。

トリア「翔さん、何やら元気が無さそうに感じられますが……どうかされましたか?」

翔「…いや、少し…な……」

言葉を濁す翔を見たトリアは、敢えて何も聞かなかった。

トリア(翔さんは…心の病気を患ってらっしゃる……ここは、何も聞かない方が良いかと……)

トリアがそう思った時、翔はゆっくりと立ち上がる。そして、NumberSの方に向きを変える。

 

翔「お前達に告げておく……俺は人間なんかじゃねぇ…人喰いの化け物『アマゾン』だ……言っておくが、これは他言無用だ…もし外部に漏らそうモノなら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……お前達を、喰らってやる…!

 

翔はNumberSを脅し、敵意を向けるような顔で睨み付ける。しかし……

 

ミア「…そんな事、ボクらはするつもり無いよ。」

 

NumberSは怯むことなく、翔に言う。

ミア「ボク達は、翔さんと仲良くなりたい。そのためなら、翔さんの嫌がることはしないからさ。」

ディオ「翔さんが嫌がること…それは、ディオ達も嫌だし……」

トリア「姉達の言う通り、私どもは翔さんと絆を深めて行きたいです。翔さんが嫌がることをするつもりはございませんので。」

翔「……。」

NumberSの言葉を聞いた翔は、睨み付けることやめた。

 

翔「化け物と仲良くなりてぇ…か……お前達も物好きだな……」

 

翔がそう言うと、NumberSはこう言った。

 

ミア「こんな事言うのは無責任かもしれないけど……翔さんは化け物に見えないよ。」

ディオ「うん、ディオもそう思う。」

トリア「翔さんのことを悪く言う者は、見る目が無いということです。翔さんは化け物ではございません。」

 

彼女達は翔をフォローしていた。

翔「…そうか。」

翔は彼女達に背を向け、古い船着き場に座り込んだ。

翔「…俺はもう少しここにいる。片山さんには「後少ししたら戻る」って伝えてくれ。」

NumberSは翔の言葉を受け入れると、その場から立ち去って行った。

 

 

 

NumberSが立ち去って少し経った頃……

 

翔「…さて、そろそろ戻るか。」

翔は立ち上がると、ビーチに戻ろうとする。そこに……

 

一海「よぉ、翔。」

 

一海がやって来た。

翔「…何の用だ?」

一海「お前は今…苦しんでるんだよな……お前の苦しみ、俺にも分かる……」

次の瞬間、翔は鬼のような形相で一海に詰め寄っていた。

 

翔「俺の苦しみが分かるだと……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふざけてんじゃねぇぞコラァッ!!

 

俺はなぁ、人間じゃねぇんだよ!!

 

人間であるてめぇなんぞに、俺の苦しみが分かってたまるかァ!!

 

翔は一海に怒鳴った後、「ちっ」と舌打ちし…立ち去ろうとする。

 

一海「待て、翔っ!!」

 

そんな彼を、一海は呼び止めた。

翔「あぁっ!?」

「何だよ!?」と言わんばかりの勢いで、一海の方を見る翔。一海は普段見せないような…真剣な顔を翔に向けている。そして、信じられないような言葉を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一海「俺だって……

 

……人間じゃねぇんだよ。

 

翔「…どういうことだ?」

 

一海「俺さ…色んな世界でジャドウ達を潰して来たんだけど…その前に、色んなライダー達に鍛えられたんだ……それでな…俺……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…『オルフェノク』に、なっちまったんだ…」

 

何と、一海も人間ではないようだ…翔はアマゾンであるが、彼の場合…『仮面ライダー555(ファイズ)』に登場する怪人『オルフェノク』だそうだ。

 

一海「これは、翔…お前だけに教える。よく見ていてくれ……」

 

一海がそう言った次の瞬間…彼の顔に何やらモールドが浮かび上がっていく。次に彼の身体が光に包まれ、姿を変えた。

 

翔「…ッ!?」

 

一海が翔に見せたその姿……

 

それは…馬の特質を備えており、騎士のような姿が特徴の怪人であった。

 

翔「…ホ、ホース…オルフェノク……!!

 

『ホースオルフェノク』…一海が姿を変えた怪人の名称である。

 

ホース「俺がオルフェノクである事は、紫達にも…まだ言えてねぇんだ……けど、いつかは自分から告げる…」

ホースオルフェノクになった一海は、翔に言う。

ホース「こんな姿になっちまったから…人間の社会で生きていくことが怖い……だから…お前の苦しみは、俺にも…ある程度理解できる……」

翔「…一海……」

ホースオルフェノクは翔に思いを伝えた後、一海の姿に戻った。

一海「…翔、この事は」

翔「分かってる、誰にも言うな…だろ?」

一海「…あぁ、頼む。」

翔「頼むも何も…最初から言うつもりはサラサラねぇよ……そんな事をしても、こっちには何のメリットもねぇし…」

一海「…は、はは…そうか。」

翔「…悪かった…当たり散らして……」

一海「いや…構わねぇよ。」

和解した翔と一海は、ビーチへと戻って行った。

 

 

 

愛「ん?おっ、翔君!」

一海と共に、ビーチに戻って来た翔の元に向かう愛。

愛「急に居なくなってビックリしちゃったよ~。」

翔「何…ちょっと男同士の会話をしていただけだ…心配はいらねぇよ。」

愛「…そう?」

愛は少しだけむくれていた。

深雪「あらっ?愛さん…もしかして、ヤキモチ妬いてます?」

愛「だってぇ~、あたしだって翔君と話がしたいも~ん!」プンスカ

蜜璃「子どもっぽい愛ちゃんも、可愛い!」

愛「むぅ~!!」プクッ…

翔「…。」フゥ…

翔は少しため息をつくと、こう言った。

 

翔「そろそろ昼だろ?バーベキューでもしながら、語り合おうじゃねぇか。なぁ、片山さん?」

 

すると、愛の表情が次第に明るくなっていく。

愛「うん!ありがとう、翔君!!」

深雪「良かったですね、愛さん。」

愛「うん!翔君だけじゃなくて、皆とももっと話したいな~♪」

蜜璃「楽しそうっ!私も仲間に入れてくれる?」

翔「入れるも何も、元から仲間だろ?」

翔の言葉に、嬉しそうな顔をする蜜璃。そこに、メンバー達が集結した。

 

斑目「食材はホテル側が用意してくれた。道具もホテル側が貸してくれるそうだ…大切に使うように。」

 

何と、食材も道具もホテル側が用意してくれたのだった。メンバー達は早速、バーベキューの用意を開始する。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「あっ、あれって……」「島だ…人が沢山いる。」「あれ?…隊長さん…?」

 

彼らの元には、既に魔の手が忍び寄っていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。



人間では無くなっていたのは、翔だけではなく…一海もだった。一海は、自身が『オルフェノク』であることを…初めて、ヒトに告げたのだった。

「誰にだって、触れられたくない事がある」…とあるライダーのセリフです。

次回、沖縄のビーチを舞台に…アイツらとの戦いが、始まる!?
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