〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

326 / 551
やさぐれショウっす。



『少年時代』という歌を聴いたら、急に物語を書きたくなって来ましたので、書きました。

では、本編へどうぞ


第二百四十六話 アマゾンの夏休み

アウトドアプールで泳いだメンバー達は、シャワーを浴びてホテルに戻ると、アロハシャツに身をつつみ、ビーチへと向かった。何でも、DollsとNumberSのグラビア撮影が入ったようだ。彼女達が仕事をしている間、翔は空き時間となっている。その間、一海達は翔に美ら海水族館へ行こうと誘ったが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…俺はいい。」

 

…と、拒否をした。その理由は…

 

翔「アイツらが仕事をしているってのに、俺だけ遊ぶ…そんな真似はできん。」

…とのことであった。翔の意思を尊重した一海達は、彼と共にDollsとNumberSを見守ることにした。ちなみに、元ストライカー達は、DollsとNumberSの用心棒をしている。この日は、特に不審な人物が現れることは無く、グラビア撮影は無事に終了した。

 

 

 

その日の夜……

 

ヤマダ「にしても、いきなり仕事が入って来るとは…ついてねぇっすなぁ……」

アヤ「まぁ良いじゃない。順調に進んだんだし。」

ユキ「何事も無く、終わりました。」

仕事を終えた一同は、カウンターレストラン『スペシャリティ 銀河』で夕食をいただいていた。

翔「……。」

翔(NumberSの奴ら、初めての撮影であるにも関わらず…落ち着いていたな……)

今回、NumberSの3人は初めてのグラビア撮影だったのだが…初めてとは思えない程、落ち着いていた。

ミア「いやぁ、事前に学習しておいて良かったね。」

ディオ「確かに…」

トリア「同士Dollsのグラビア写真集を事前に読み、どのようなポージングをするのかを学習しておきました。ですので、何も心配はありませんでしたね。」

彼女達はあらかじめ、Dollsのグラビア写真集を読み、学習していたのだ。だからこそ、落ち着いて撮影に取り組むことができていたのだ。

諒芽「あっ、はいは~い!」

すると、諒芽が突然手を上げたと思ったら、何やらアルバムのような物を取り出す。

レイナ「諒芽、それは何かしら?」

諒芽「聞いて驚け?コイツは、翔ちんの写真集だ!!一冊500円で」

 

ベシッ!!

 

諒芽「あだっ!?」

翔は左手付近に置いてある杖で諒芽の頭を叩くと、鬼のような形相で諒芽に近づいて行く。そして、彼の正面に立つと、右手で彼の襟首を掴む。

翔「おい、ちょっと来い…!」

諒芽「わわっ、翔ちん!ごめん、ごめんって!!」ズルズル…

必死で翔に謝る諒芽だが、彼に引き摺られ…レストランの外に連れていかれてしまった。

サクラ「い、行っちゃいましたね…」汗

ヒヨ「りょーがさんと翔さん、どこいくんだろー?」

ナナミ「あの様子だと、多分諒芽さんは翔さんにお説教でも受けるんでしょうね…」汗

ミサキ「全く、翔さんを困らせるなんて……」汗

シオリ「でも、翔君の写真集…ちょっと見てみたいですね。」

 

 

 

その頃、外では……

 

翔「てめぇ、きったねぇ商売はするなと言った筈だ…!」グィィイイイイイッ!!

諒芽「いででで!!ひょうひん(翔ちん)ごうぇんって(ゴメンって)!!」

翔「んで、これらの写真はいつ撮ったんだあぁっ?」

諒芽「いだいいだい!!」

翔「答えろっつってんだろ!!」

翔は諒芽の頬を更に強く引っ張る。

諒芽「わあっだ(分かった)!!わあっだ(分かった)からあだだだだ!!ビーヒであほんでるほきに(ビーチで遊んでる時に)こっほりほりまひた(こっそり撮りました)!」

諒芽が正直に答えると、翔は彼の両頬を引っ張るのを止めた。相当強い力で引っ張られたのか、諒芽の頬は真っ赤に腫れていた。

翔「今度同じ事をしたら、てめぇをこの沖縄の海に沈めてやるからな?」

諒芽「あい(はい)うぉうひうぁへん(もうしません)……」ヒリヒリ…

翔「ったく…」

諒芽を説教し終えた翔は、彼を置き去りにし、さっさとレストランに戻っていった。諒芽も翔の後を追う形で、レストランに戻った。

 

 

 

百合「おぉ、お帰り……って、諒芽君…どうしたのその頬?」

百合は諒芽に聞くが、諒芽は黙っていた。一海、紫、友香は「またか…」と言うような呆れた顔をしている。

斑目「全く…」

カナ「あ、あははは…」汗

斑目はため息をつき、カナは苦笑いする。翔は黙って和食に手をつけている。

トリア「…お、おぉっ…!」

そんな翔を見て、何故か目を輝かせるトリア。

翔「…何だよ?そんなに見られると、気になるんだけど…」汗

トリア「優雅に食事をする翔さん…まさしく、『Samurai』、Samuraiです!!」

翔「…お前も早く食え、飯が冷める。」汗

そう言って、お吸い物を飲む翔。ちなみに一同は、今日の夕食は和食をいただいていた。トリアは初めて食べる本格的な和食に、終始目を輝かせていた。一口食べれば、幸せそうな顔を浮かべたりもしている。

ミア「トリアは本当に、日本文化が大好きなんだね。」

ディオ「まぁ、日本に対する愛は常に伝わってくるし…」

トリアの日本文化が好きである事は、ミアとディオも理解している。トリアの自室には、模造の日本刀や三味線等が飾ってあるのだ。他にも、日本の風景写真集や日本の歴史に関する書物が幾つも置いてある。それほど、日本文化が大好きなのだ。夕食を食べ終えた所で、本日のデザートが運ばれてきた。

トリア「おぉっ!こ、これは…!!」

またもや目を輝かせるトリア。運ばれてきたのは、三色団子、プチどら焼き、モナカ、八ツ橋等の和菓子であった。更に、湯飲みに入った温かい緑茶もある。メンバー達は和菓子の優しい甘さに、舌を巻いていた。

モニカ「やっぱ和菓子って良いよね~♪」

トリア「同士モニカも、和菓子の良さが分かるのですね!」

海外出身であるモニカとトリアは、何かと気が合うようだ。

翔「……。」

誰かの手料理を食べることが怖くなっている翔だが、シェフが目の前で調理しているのを見ていたので、あまり怖がらずに料理を口に運ぶことができている。

翔(モニカが言うように、和菓子って…本当に最高だ。そういや…和菓子を食ったのは、いつぶりだろうか……)

昔、食事を摂ることすら許されなかった翔は…ろくな物を食べられず、日に日に体調を崩しやすくなっていたが……その呪縛から解放された今では、好きなものを食べられるようになっている。

蜜璃「ん~♪どれも美味しいっ♪」

深雪「本当ですね。どうしたらこんなに美味しい料理が作れるのでしょうか?」

和菓子と緑茶をいただく深雪と蜜璃も、絵になっており、トリアの心を擽るのには十分であった。

トリア「翔さんがSamuraiであれば、同士深雪と同士蜜璃は…そうです……『Hime』です!」

蜜璃「ひ、姫!?それって、お姫様ってこと…!?」

深雪「あらあら…トリアさんったら、上手いこと言いますね。フフッ♪」

トリアに褒められた蜜璃はビックリし、深雪は嬉しそうな顔をした。

愛「あっ、翔君。あたしのどら焼き、いる?」

翔「いらん、そんなに喰いきれねぇよ…それはあんたがじっくり味わえ。」

愛「そっか、わかった。」

少し怯えながら食事をしていた翔を心配に思った愛だったが、彼は落ち着いていた。

夕食を終えたメンバー達は各自の宿泊部屋に戻り、身体を休めていた。

諒芽「いやぁ、和食料理美味かったなぁ~。」

一海「だな、流石はプロって感じだった。」

ホテルの料理はどれも絶品であり、すぐにメンバー達の胃袋を鷲掴みにした。

翔「……。」

翔は無表情であるが、ホテルの料理には満足していた。一海と諒芽が語り合う中、彼らの声を子守唄代わりにし…翔は眠りについた。

 

 

 

次の日の朝、誰よりも早く起きた翔は…レストランでさっさと朝食を済ませると、貴重品が入った最低限の荷物を持って、バス停へと向かった。LINEで愛にメッセージを送りながらバスを待っていると……

 

カナ「あっ、翔君!ここにいましたか…!」

 

カナが慌てた様子でやって来た。その後ろには、NumberSのメンバー達がいる。更に、モルガナ、小春、翠、ミネルヴァの新生元ストライカー達もいる。

翔「…何を慌てている?」

カナ「実は、知念岬公園付近にティエラと白河 昇の目撃情報があったと、斑目さんが!」

翔「何だと…!?」

翔(ちっ、今から行こうと思ってたのに…)

どうやら、翔が今から向かおうとしているスポットに、ティエラと白河 昇が現れたそうだ。

 

ヴーッ…

 

翔「…ん?」

すると、翔のスマホが鳴り、

 

モシュネ『ティエラと白河 昇は、隊長さんはここには来ないと思っているモシュ。』

 

…と、モシュネからLINEが届いた。

翔『何故分かる?』

モシュネ『白モシュネに偵察をしてもらったモシュね。これが証拠の映像モシュ。』

そして、翔のスマホに一本の動画が送られてくる。

 

ティエラ『ここに隊長さんがいるって、本当ですか?』

昇『はい、ストライカー達からの情報によると…ですけどね。』

ティエラ『ですが、隊長さんはここに来るのでしょうか?』

昇『いえ、多分来ないでしょう。何せ、彼はストライカー達だけではなく…僕らも警戒しています。そう考えれば、彼は迂闊に行動しない筈です。』

ティエラ『なるほど……では、場所を移動します?』

昇『まぁまぁ、そう慌てず…僕らも観光を楽しみましょう。』

動画を見た翔は黙り込む。

翔「…ふざけやがって。」

ミア「何々、またストライカー?」

翔「いや…少し(ちげ)ぇな。」

トリア「でしたら、ストライカー達とは…また別の敵ということですか?」

翔「…そうだ。」

ディオ「新しい、敵…?」

翔「あぁ。簡単に言えば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…今のストライカー達を統治している…

 

…俺の後任の隊長だ。

 

NumberSや新生元ストライカー達にとっての新たなる敵…その1人が…翔がストライカーの隊長を辞めている今、彼の後を引き継ぎ、現在ストライカーの隊長……

 

翔「もう1人は…

 

…かつての生徒達を見捨てては逃げ…

 

…今ではストライカー共の側に着く…

 

…元『時空管理官』だ。

 

もう1人は、かつては翔が通っていた学園の教員をやっていたが……生徒であった翔とストライカー達を見捨てて逃げ、今では翔を連れ戻すためにストライカー達の味方につく元時空管理官である。

翠「待って、時空管理官ってことは……かなりの脅威ってこと?」

翔「いや…時空管理官はただの肩書きに過ぎねぇ。奴はそれほどの脅威なんかじゃねぇ。ただな…」

翔は腕を組みながら語る。

 

翔「強いていうなら、警戒すべきなのは『白河 昇』だ。奴の戦闘経験は浅いが、俺が使っているドライバーよりも強力なドライバーを使っている。」

翔(時空管理局はアマゾン細胞の研究をしていた……だとすると、白河が使っているドライバーも…開発したのは時空管理局に違いねぇ。)

ストライカー達に囚われた際、時空管理局がアマゾン細胞を開発していたことを昇から告げられ、翔は昇が使うドライバーも、時空管理局の手で作られた物だと推測している。

翔「…なぁ、知念岬公園に行かねぇ方が良いか?」

カナ「……。」

翔の言葉を聞いたカナは、口角を下げる。

 

カナ「…では、深雪さんと蜜璃さんに同行していただきますが…」

 

カナは申し訳なさそうに言うが、

翔「構わねぇよ。」

と、翔は躊躇うことなくカナに言った。その後、カナが深雪と蜜璃を呼び、翔とNumberS、新生元ストライカー達と共に、知念岬公園へと向かった。

 

 

 

観光スポット近くのバス停に降りると、ディオが翔に尋ねる。

ディオ「翔さん、どうしてわざわざ敵の元に向かうの?」

翔「決まってんだろ…奴らを混乱させ、その隙にぶっ潰す為だ。そうすりゃ、俺は…いや、俺らは自由に行動できるようになる。」

翔がそう言うと…

トリア「おぉっ!翔さん…まるで、『Gunshi』ですね!」

…と、トリアは目を輝かせながら言う。

トリア「日本のGunshiと言えば…『Hanbee Takenaka』、『Kanbee Kuroda』等が挙げられます。」

深雪「『竹中(たけなか) 半兵衛(はんべえ)』さんと『黒田(くろだ) 官兵衛(かんべえ)』さんのことですね。」

竹中 半兵衛と黒田 官兵衛…日本でその名を轟かす名軍司である。

蜜璃「でも…ティエラと白河 昇は、本当にここに居るのかな?」

翔「きっと居る。」

翔(周りに被害が及ぶ前に、ぶっ潰してやらねぇとな…)

メンバー達は重い足取りで、知念岬公園へと足を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「っ!!」

翔(いた…!!)

ティエラと昇の姿を確認した翔はメンバー達に「待て」と、ジェスチャーで呼び掛け、茂みに身を隠す。

蜜璃「どうして分かったの?」コソッ…

翔「奴らの左腕を見ろ。鳥の顔の形をした腕輪が巻かれている。」コソッ…

翔の言葉を聞いたメンバー達は、ティエラと昇らしき人物の左腕を見る。そこには確かに…鳥の横顔のような形状をした腕輪が巻かれている。メンバー達は彼らに気付かれないよう、場所を移動する。

 

 

 

ティエラ「…っ!?」

昇「どうしました?」

ティエラ「今…隊長さんの気配がしたような……?」

昇「そんなわけ無いでしょう。僕らがここにいる以上、彼はここにはいませんよ。それに…彼は左足を大怪我していますし…」

昇の言葉をスルーし、辺りを見回すティエラ。そして、翔を見つけようと、辺りを徘徊し始めた。

昇「…やれやれ。」

昇はため息を着くと、ティエラの後を着いていった。

昇(目が良くなれば、格段に強くなると思ったんだけど……寧ろ、弱くなってるしなぁ……1人にしておくのは辞めておくか…)

 

 

 

その頃、翔達は……

 

小春「わぁ~!素敵な景色ですね♪」

翠「おっ、あそこに見えるのは…神の島と呼ばれる『久高島』かな?」

公園内を観光していた。

モルガナ「このオブジェは…中々素敵なモノですね。」

展望台付近にある『宇宙軸より無限の記憶』と呼ばれるオブジェは、太陽の光を反射させ、銀色に輝いている。

翔「……。」

翔(奴らはいねぇようだ……だが、安心はできん…気付かれるかもしれねぇからなぁ…)

観光地を回っても、ティエラと昇の姿は見えない。だが、翔は警戒心を強めていた。

 

翔「…!!?」ゾクッ…

 

その時、翔は…鋭く、凄まじい冷気のような殺意を感じ取った。背後を振り向くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…

 

カツッ…コツッ…カツッ…コツッ…

 

カツンッ…コツンッ…カッ…コツッ…

 

 

何やら、結婚式の参列者が着ているようなドレスを身に付けた女性3人がこちらにやって来ていた。

深雪「…?どなたですか?」

深雪が声をかけても、女性達は何も反応しない。

深雪「あのぉ…もしもーし?」

深雪が女性達の方へ向かおうとすると……

 

ザッ…ドンッ!

 

深雪「きゃっ!?」ドサッ…

翔が深雪の目の前に立ち塞がり、彼女を突き飛ばした。

翔「ソイツらに近づくな!!」

翔は深雪に…いや、この場にいる人達全員に呼び掛ける。すると、3人の女性の首筋辺りに…何やら青黒いアザのようなモノが表れ、それが段々広がって行く。

翔(まさかコイツら…!!)

翔「全員逃げろ!!ソイツらは危険だァ!!」

翔がそう叫ぶと、その場にいる人達は慌ててその場から走り去って行く。翔達以外の者が全て居なくなった時、女性達は熱気に包まれ、その姿を変えた。

 

 

 

???「「「……。」」」ギリギリ……

 

 

 

1人目は、両腕の鎌が特徴のカマキリのような姿……2人目は、頭部の巨大な一本角が特徴のサイのような姿……3人目は、頭部には髪の毛のようなモノがあるが、蛇のような姿である。

翔「何だ、コイツら…!?」

蜜璃「うわっ!?な、何…!?」

翔はスマホで化け物達を撮影し、蜜璃はオロオロしている。化け物達を撮影し終えた翔は…

翔「構えろ。」

と、メンバー達に言う。深雪はスラッシュアバドライザーを、蜜璃はショットアバドライザーを装着し…新生元ストライカー達は新型パトリ端末にメモカを挿し込み、戦闘衣装に身を包む。

ミア「おっと、仮面ライダーに出てきそうな化け物だね?」

ディオ「……!」

トリア「何だか、おぞましい姿です。」

NumberSはDollsと同じように武器を召喚して構えを取る。メンバー達と化け物達が敵対した時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァンッ!ドグシャァッ!!

 

化け物1「グギァッ!?」

カマキリのような化け物が、何者かに撃たれ…痛みに悶える。

 

ザッ、ザッ、ザッ……

 

ティエラ「白河さん、いましたよ!!」

昇「…戻って来たと思えば、青空隊長だけではなく……

 

 

 

……アマゾンも、一緒ですか…」

 

そこに、興奮した様子のティエラと、ハンドガンを構えた昇が姿を現す。

翔「…ティエラに白河…どういうつもりだ?」

昇「それは、ここで青空隊長に倒れて貰っては困りますからねぇ…このアマゾン達は、僕らが倒しましょう。ティエラ先生、行きますよ?」

ティエラ「はい!隊長さんを連れ戻すんですよね!?そうですよね!?」

昇「違います。その前に、3体のアマゾンを倒すんですよ…」

昇はため息をつきながら、ネオアマゾンズドライバーを装着…インジェクターを装填し、ドライバーのハンドルを上げる。

 

昇「アマゾン。」

 

《NEO》

 

インジェクターを押し込むと、仮面ライダーアマゾンネオへと姿を変える。ティエラは左腕のネオアマゾンズレジスターの嘴部分を押し…

 

ティエラ「…アマゾン。」

 

カラスアマゾンへと姿を変えた。

蜜璃「翔君、私達も戦う?」

翔「いや…」

翔はスマホを構えると…

翔「奴らの戦いを、観察する。だが、いつでも戦えるよう、準備だけはしておけ。」

アマゾン達と戦いを繰り広げるアマゾンネオとカラスアマゾンの撮影を開始した。

 

 

 

アマゾンネオ side…

 

アマゾンネオ(まさか、こんな所にアマゾンがいるとはね…でも、何だか変だ……)

アマゾン達と戦うアマゾンネオは、何やら疑問を抱いていた。

 

アマゾンネオ(何故だ…何故彼らは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…レジスターを身に付けていないんだ?)

 

彼らが戦うアマゾン達の腕には、腕輪が着いていないのだ。

カラス「ウガァッ!!ジャマデスヨ!!」

カラスアマゾンは乱暴に敵アマゾンを攻撃するが……

 

ガッ!

 

サイの姿をしたアマゾン『サイアマゾン』に羽交い締めにされ、

 

カマキリ「!!」

 

ザシュッ!ザクゥッ!

 

カマキリの姿をしたアマゾン『カマキリアマゾン』の両腕の鎌で斬られる。

カラス「ギャァァアアアアアア!!」

カラスアマゾンは断末魔を上げ、痛みに悶えていた。

アマゾンネオ「はっ!…くっ、ティエラ先生…!」

アマゾンネオは蛇の姿をしたアマゾン『ヘビアマゾン』を蹴り飛ばすと、インジェクターを押し込む。

 

《Claw Loading》

 

ドライバーから音声が響くと、アマゾンネオは右腕にフック状の爪『アマゾンネオクロー』を形成した。

アマゾンネオ「はっ!」バシュッ!!

そして、フックをカマキリアマゾン目掛けて発射し、捕らえる。

カマキリ「ッ!?」

捕らえられたカマキリアマゾンは、引き摺られながらアマゾンネオの元に引き寄せられて行く。

アマゾンネオ(よしっ、これで…!!)

だが…

 

ヘビ「!!!!」

 

ドカッ!

 

アマゾンネオ「がっ!?」

 

ヘビアマゾンから背後攻撃をされ、バランスを崩して転倒する。それを狙って、カマキリアマゾンは起き上がり、アマゾンネオに馬乗りになり、両腕の鎌でひたすら攻撃をする。

アマゾンネオ「がぁっ!?ぐっ!!がはっ!!」

アマゾンネオカマキリアマゾンの攻撃の餌食となり、中々反撃できずにいる。

 

サイ「!!」

 

ドガァッ!!

 

カラス「ウガアアアアアアァァァッ!!がァッ!アァ……」

カラスアマゾンはサイアマゾンの突進攻撃に吹っ飛ばされ、地面にうつ伏せに倒れた。そして、変身が解け…ティエラの姿に戻ってしまった。やがて…アマゾンネオも変身が解け、昇の姿に戻ってしまい、戦闘不能になった。

 

アマゾンネオ side OFF……

 

 

 

翔「…無様だな。胡蝶さん、七草さん…変身しろ。」

深雪「分かりました。」

 

《ヒット!》

 

蜜璃「うん。私、頑張るからね!」

 

《ヒット!》

 

深雪と蜜璃はプログライズキーを起動すると、アバドライザーに装填し、キーを展開する。

 

《オーソライズ》

 

アバドライザーが音声を発すると、今度は変身待機音を響かせ始める。

 

深雪&蜜璃「「変身。」」

 

深雪と蜜璃はそう呟くと、アバドライザーのトリガーを引く。

 

《シンクネットライズ》

 

深雪と蜜璃は蛍光色の筒状のようなモノに包まれると、鎧に包まれていく。

 

《クラウディングホッパー!An attack method using various group tactics.》

 

鎧に包まれた深雪と蜜璃は『仮面ライダーアバドン』へと姿を変えた。

 

昇「ぐっ、くっそぉ…!!」

 

昇は何とか立ち上がり、アマゾン達に立ち向かおうとするが…

 

アバドン(赤)「邪魔なので下がっていてください。」

 

スラッシュアバドライザーを持ったアバドン(赤)が彼よりも先に、アマゾン達の方へ向かっていく。

アバドン(赤)「はっ!やっ!はぁっ!」

アバドン(赤)は持ち前のスピードを生かした斬撃を繰り出し、アマゾン達に攻撃の隙を与えない。

サイ「…!!」ダッ!

サイアマゾンはアバドン(赤)に敵わないと思ったのか、その場から逃げ出そうと走り出す。

アバドン(青)「逃げちゃダメ!!」ズドォンッ!

そんなサイアマゾンに、アバドン(青)はショットアバドライザーから光弾を発射した。光弾はサイアマゾンの脇腹に命中する。

サイ「ッ!!」

サイアマゾンはアバドン(青)に捨て身の突進を仕掛けて来る。

アバドン(青)「私は、悪いやつなんかに…絶対に負けない!!」

《ヒット!》

アバドン(青)はプログライズキーのボタンを押し、ショットアバドライザーをバックルに戻すと、トリガーを引く。そして、どっしりと腰を低く落とし、右足に力を込める。

 

ドゴォッ!

 

そして、地面を勢い良く蹴ってジャンプすると…

 

アバドン(青)「はぁぁあああああああ!!

 

バキィィイイイイイイッ!!

 

サイ「ッ!?」

 

突進してきたサイアマゾンの顔面に、持ち前の怪力を生かした回し蹴りをくらわせた。

 

《クラウディング・バースト・キャノン》

 

アバドン(青)のライダーキックをくらったサイアマゾンは蹴り飛ばされ、崖の下に落ちていった。

小春「す、凄い!あんなガタイの良い敵を、一撃で…!」

翔「…(つえ)ぇぞ、七草さんは。」

驚く小春に、翔は表情を変えずに言った。

アバドン(青)「やった、やった!翔くーん、やっつけたよー♪」

サイアマゾンを撃破したアバドン(青)は、子供のようにはしゃぎ、勝利を喜んだ。

アバドン(赤)(蜜璃さん、無事に勝てたみたいですね…私もそろそろ決めちゃいましょうか。)

《ヒット!》

アバドン(赤)はプログライズキーのボタンを押し、手に持っているスラッシュアバドライザーのトリガーを引くと、イアイギリのような斬撃を繰り出す。次の瞬間、カマキリアマゾンとヘビアマゾンは銀色の無数の刃のような衝撃波で全身を斬り裂かれる。

 

《クラウディング・エナジー》

 

アバドン(赤)がスラッシュアバドライザーをバックルに納めたと同時に、無数の衝撃波は消え…カマキリアマゾンとヘビアマゾンは地面に倒れると、黄土色に変色し、そのまま動かなくなった。

 

 

 

アマゾン達に勝利した2人のアバドンは、変身を解除し…深雪と蜜璃の姿に戻った。

翔「……。」カシャッ…

翔は変色して動かなくなった2体のアマゾンをスマホで撮影する。

翔「さて…おい白河。」

そして、うつ伏せに倒れた昇の元に歩いていく。

昇「あ…青空、隊長……」

翔「何回言わせんだ、俺はもう…隊長でも何でもねぇんだよ。」

そう言い、冷たい目線で昇を見下す翔。

翔「ちゃんと説明して貰おうか…お前、あの化け物達のことを知ってるんだよなぁ?」

昇「……。」

下手に誤魔化せないと思った昇は、ゆっくりと語り出す。

 

実は…昇は時空管理局と繋がりを持っているらしく……先程のアマゾン達は時空管理局の仕業で生まれたと彼は推測している。しかし、それはあくまでも…昇個人の推測に過ぎない。

先程のアマゾン達について……本来、アマゾンとなった者達の腕には、翔が着けている『アマゾンズレジスター』、もしくは昇とティエラが着けている『ネオアマゾンズレジスター』のいずれかが巻かれている。しかし、先程のアマゾン達の腕にはそれらの腕輪が無かったことから、時空管理局が生み出したアマゾンとは、別個体のアマゾンであることが考えられる。一体、誰がどう言った目的で生み出したのかは、不明ではあるが……

 

翔「……。」

昇「……。」ハァ…ハァ…

冷たい目線で見下してくる翔に怯えながらも、昇は自分が知っていることを説明した。

翔「それで…大本営の連中は、どこで何をしているんだ?それも説明しろ。」

昇「か、彼らは……その……どこかの、廃ビルを拠点に…何とか、生活している…そうです……」

昇の説明を聞いた翔は「本当か?」と言わんばかりに、目を細くし…更に冷たい目線で昇を見下す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…撤収だ。」

 

翔はメンバー達にそう呼び掛け、昇に背を向ける。翔が歩き出すと、他のメンバー達も彼の後を着いていく形で歩き出す。

昇「あ、青空隊長…!」

去って行く翔に、昇はこう問い掛ける。

 

昇「ストライカー達のことは、どう思っているのです…?」

 

これに対して、翔は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…知るか。」

 

…とだけ吐き捨て…その場から去って行った。




いかがでしたか?今回はここまでです。



仮面ライダーアマゾンズに登場する怪人『アマゾン』を漸く登場させることが出来ました。とは言いましても、season2のアマゾンですけどね……

夕食のシーンで、翔は「喰いきれねぇ」と表現していますが、これは私が、わざとこのように表現しました。

この物語を書いて思ったこと……





























「…夏休みとは?」

次回も、お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。