〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



前回、突如として現れた人喰いの生命体『アマゾン』。それに遭遇した翔はドールハウスの関係者全てに話すことに……

では、本編へどうぞ


第二百四十七話 Lost Driver

知念岬公園を観光する気が失せてしまった翔は、メンバー達と共に、ホテルへと戻って行った。

 

 

 

カナ「……。」

ホテル前では、カナが翔の帰りを…今か今かと待っていた。

カナ(お願いです、神様…翔君がどうか無事でありますように……)

カナが心の中で翔の無事を祈っていると、バス停に1台のバスが停車し、そこから翔達が降りてきた。

カナ「…翔君…良かったっ!」

翔「南田さん、すぐにドールハウスのメンバー全員を呼べ。話がある。」

翔はそう言うと、ホテルに入っていく。カナはスマホを取り出すと、メールですぐにメンバー達を招集した。

翔「なぁ、1時間程大広間を借りられないか?」

スタッフ「えぇ、大丈夫ですよ。」

翔「んじゃ、貸してくれ。」

スタッフ「畏まりました。」

翔はフロントで大広間を借りに行き、LINEでドールハウスのグループLINEに大広間に来るようメッセージを送った。

 

 

 

数分後、大広間にドールハウスの関係者が全員、集結した。

百合「ねぇ翔君、私もここにいて良いの?」

翔「あぁ。あんたにもちょっとだけ協力して欲しい。」

話し合いの場には、百合も同席している。

翔「さて…全員居るな?」

翔の言葉に、メンバー達は全員…真剣な表情で頷いた。

翔「よし。まず手始めに、コイツを聴いてくれ。」

翔はスマホを操作し、録音した音声をながし始める。

 

スマホからは、ストライカー達の隊長である昇の声が流れてくる。時空管理局と今でも繋がっていること…今回、翔達が遭遇したアマゾンは時空管理局が生み出したと推測していること……本来、アマゾンには翔の腕に着いている『アマゾンズレジスター』、又はティエラと昇の腕に着いている『ネオアマゾンズレジスター』のいずれかが着いていること…それらの腕輪が無いことから、今回のアマゾンは別個体であることが考えられること……そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空管理局 大本営の連中は…

 

どこかの廃ビルを拠点に…

 

今でも、活動しているとのこと……

 

 

あから「大本営の連中はどこかの廃ビルに…?それで、奴らの連絡先は手に入れられたのかい?」

翔「いや、それは出来なかった…済まない……」

メンバー達に謝罪をする翔だが、

マリ「ま、しょうがないよ。」

愛「マリちゃんの言う通り、誰も翔君を責めないから安心して?」

メンバー達は誰一人、翔を責めなかった。

翔「次に、これを…」

翔はスマホをテーブルの上に置き、撮影した写真をメンバー達に見せる。

ミサキ「こ、これは…?」

そこに映し出されたのは…カマキリの姿をした化け物、サイの姿をした化け物、ヘビの姿をした化け物であった。更に、カマキリとヘビの死体は変色し、石化したかのように動かなくなっているのが分かる。

翔「これらの『アマゾン』と呼ばれる生命体だが…死ぬとこのように変色して動かなくなる。それと…コイツらは人間に擬態することが可能で、変貌の際…首筋辺りに青黒いアザのようなモノが広がり、姿を変える。」

斑目「成る程…だが、まだ時空管理局の仕業と決めつけるには…」

翔「(はえ)ぇな、何せ…明確な証拠がねぇし。」

何故今回のアマゾンが生まれたのか…原因は未だに不明であり、時空管理局の仕業というのは…あくまでも、昇の推測に過ぎない。

翔「この沖縄に、まだアマゾンが惑っているかもしれん…天王寺さん、これらの写真を使って、新聞の記事を作れねぇか?」

百合「オーケー、任せといて!」

百合はそう言うと、早速記事を書き始めた。翔はLINEでモシュネに連絡する。

 

翔『沖縄にアマゾンと呼ばれている謎の生命体が現れた。白河をとっ捕まえて問い詰めた所、現れた原因は不明だが…時空管理局の仕業だろうと、奴は言う。時空管理局の大本営の連中は、現在…どこかの廃ビルで活動しているそうだ。これらの化け物が発生している原因と、大本営の連中の巣窟を探してくれねぇか?』

 

翔が撮影した写真と共に、メッセージを送ると…

 

モシュネ『了解モシュ!』

 

…と、モシュネからすぐに返事が返ってきた。

一海「アマゾン達は、俺達も倒そうぜ!」

紫「そうだな。翔、私達も力を貸すぞ。」

翔に協力しようとする一海と紫…友香と諒芽も彼らの言葉に頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「ダメだ。」

 

だが、どういうわけか…翔は彼らの言葉を拒否した。

諒芽「えっ、どうしてだよ?」

翔「奴らは俺が狩る、邪魔すんじゃねぇ。」

友香「邪魔だなんて、そんな……」

翔「とにかく、奴らは俺が狩る。お前らはぜってぇ狩るんじゃねぇぞ?」

一海達の協力を頑なに拒否する翔はアマゾンズドライバーを装着すると、左のグリップ『アクセラーグリップ』を捻る。

 

《デルタ》

 

ドライバーから音声が響くと、翔の顔には空色の光を放つ涙のようなモールドが浮かび上がっていく。

 

翔「…アマゾン。

 

翔がこう言うと、仮面ライダーに変身する合図である。 だが…

 

バチバチッ…

 

翔「…ヴッ、グッ!?」

 

変身しようとする翔の身体中に青い稲妻が走る。次の瞬間……

 

バキィンッ!!

 

翔「ぐぁぁああああああああ!!

 

アマゾンズドライバーが爆発し、翔の身体から離れる。翔は後ろの壁に背中から激突する。一同は慌てて翔に駆け寄る。

翔「ッ!!……!?」

うつ伏せに倒れた翔がアマゾンズドライバーの方に視線を向けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、コンドラーコアが傷付き…グリップ部分も損傷した無残な姿になったアマゾンズドライバーが転がっていた。アマゾンズドライバーが壊れた以上、彼は……

 

 

『仮面ライダーアマゾンデルタ』に…

 

…変身できなくなってしまったのだ。

 

 

翔「…な、何故だ……どうしてなんだ…!?何で……

 

 

何で変身できねぇんだよ!?」ガッ!!

 

そう叫び、拳を床に強く叩きつける翔。

 

斑目「…青空。」

カナ「…翔君。」

愛「……。」

Dolls「翔さん…」「翔君…」「翔…」

深雪&蜜璃「「……。」」

NumberS「「「……。」」」

元ストライカー「…隊長さん。」「隊長…」

悔しそうにする翔を、メンバー達はかける言葉が見つからず、ただ…見守ることしかできなかった。

 

小春「…隊長さん…あのベルトが使えなくなっちゃったなら……」

翠「…変身…できない、よね……」

ミネルヴァ「そ、そんな…!」

モルガナ「……。」

ミネルヴァ「ね、ねぇ…どうにかして、治せないかな……?」

モルガナ(時空管理局は『あのドライバー』を作っていた…もしかしたら、モシュネさんも作れるかもしれませんね。)

モルガナは新型パトリ端末を取り出し、モシュネにメッセージを送る。

 

モルガナ『モシュネさん、隊長さんのドライバーが壊れてしまいました。』

 

モシュネ『アイエー!?それは一大事モシュ!!』

 

モシュネ『単刀直入に言います……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……“あのドライバー”を、作ることは可能ですか?』

 

モルガナはモシュネにメッセージを送った後、

 

モルガナ「すみません、急用を思い出しました。少しだけ席を外させていただきます。」

 

と、メンバー達に告げ、その場を去ってい行く。そして、人目のつかない場所にやって来ると、おもむろに何かを取り出す。

 

モルガナ(『あのドライバー』さえあれば、これを使うことができる……)

 

モルガナが取り出したのは、何やら青い薬液が入った注射器のようなモノだ。そしてモルガナは、誰にも見られることなく、姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モルガナ「モシュネさん。」

モシュネ「モシュッ!?」ビクッ!

モルガナに声をかけられ、驚くモシュネ。

モシュネ「も、モルガナちゃん!?何故ここにいるモシュ!?」

モルガナ「私はあらゆる次元にあらゆる姿でいることができます。モシュネさん、貴女もご存知でしょう?」

モルガナがそう言うと、モシュネは「そうモシュた」と納得する。

モルガナ「それで、『あのドライバー』は…?」

モシュネ「作れるモシュよ?今作り始めた所モシュ。」

モルガナ「そうですか、それは良かったです。後、これの解析もお願いできますか?」

モルガナは注射器のようなモノをモシュネに渡す。

モシュネ「確かに受け取ったモシュ。では、解析するモシュ!」

赤モシュネ「アイアイサー!」

注射器のようなモノは赤モシュネが回収し、すぐに解析を始めた。

モシュネ「モルガナちゃん、このドライバーは…」

 

モルガナ「えぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…彼が使っているモノと、同じです。

 

モルガナの言う『彼』とは……そして、その彼が使っているモノと『同じ』というのは……




いかがでしたか?今回はここまでです。



今回の物語で、翔に起こった出来事は『ウルトラマンレオ』に登場する『モロボシ・ダン』と同じような感じです。

次回も、お楽しみに
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