〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
今回は、翔と斑目さんの回になります。
ドールハウスの所長は、Dolls達を始め、様々な人達から恐れられているが……一匹狼となった彼には、意外な一面を見せる。
後、ジャドウトリオも登場します。
では、どうぞ
この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……
ある日、とある玩具ショップにて……
翔(『ブレイバックル』も『電王ベルト』も『戦極ドライバー』も売り切れてるし……てか、ほとんど売り切れてるじゃねぇか…)
翔は『仮面ライダー』の変身ベルトを探していた。すると…
翔(!!…これは、『ジクウドライバー』!しかも新品!)
ジクウドライバーが1つだけ売っていた。翔はすぐにカートに入れ、レジに進み、購入した。
玩具ショップを出た翔は、お気に入りの海浜公園に向かった。到着すると、いつも座っているベンチに座り、海を眺める。そこに…
斑目「青空か…?」
斑目がやって来た。
翔「…あんたは、確か……」
斑目「『斑目 セツナ』だ。」
翔「…何故ここに?」
斑目「仕事ばかりと思ったのか?」
斑目は口角を上げ、翔を少しからかう。
翔「…バカ言ってんじゃねぇよ、クソが。」
斑目を罵倒する翔。
斑目「ふふっ、冗談だ。からかってすまない。」
斑目は翔に謝罪をすると、彼の左隣に座る。
斑目「青空、少し話をしないか?」
斑目がそう言うも…
翔「あんたに話すことは何もねぇよ。」
と、きっぱり言う。
斑目「…そうか…なら、私の話を聞いてくれるか?」
斑目は翔に言う。
翔「…。」
いきなりのことだったので、翔は黙っていた。
斑目「私には、ある悩みがあるんだ…」
翔「…。」
黙って耳を傾ける翔。
斑目「私はDollsを初め、様々な人間に恐れられている。青空…お前の解決策を教えて欲しい。」
すると翔は目を閉じると、こう言った。
翔「世の中には、『絶対にこれが正しい』という“正解”はねぇから、何とも言ねぇよ。だが…」
斑目「…?」
翔「…まず、雰囲気から作ってみるのはどうだ?あんたの場合、笑顔を滅多に見せねぇから色んな奴らに恐れらるんじゃねぇのか?」
翔のこの言葉に、斑目は考え込む。
斑目(…確かに、青空の言っていることが当てはまる。けど、私自身、笑顔を作るのが得意ではないんだが…)
翔「ただ、俺と話している時、あんたはよく笑顔を見せる。その笑顔を周囲にでも見せると良いんじゃねぇのか?」
斑目「…カナにもよく言われるな…だが、それで誰からも恐れられなくなるだろうか…」
翔「知らんわ。人間誰しも、性格や個性を変えることは非常に困難だ。変わりたいと思うのであれば、ゆっくり少しずつ変わっていくしかねぇだろ……」
斑目は目を閉じ、
斑目「青空…お前に話してよかったよ。ありがとう、青空。」
翔にお礼を言うと、笑顔を見せた。
斑目「ところで、青空…それは確か…『ジクウドライバー』か?」
翔「…そうだ。」
「青空、お前って本当に“ガキ”だよな?」
そこに、A、B、Cのジャドウトリオが現れた。
翔「…?」
B「お前、歳いくつだよ?」
翔「…16だが?」
その瞬間、大爆笑するジャドウトリオ。
A「じゅ、16で仮面ライダーの変身ベルトを買うとか…マジで“クソガキ”じゃねぇかぁ!ハハハハハ!」ゲラゲラ
B「16以上なら、女とかそっちの方に趣味を持てよな~!ヘヘヘヘヘ!」ゲラゲラ
C「そうだぜ?仮面ライダーなんて、所詮は“雑魚”!オレのほうが何百万倍も強ぇから!あひゃひゃひゃひゃ!」ゲラゲラ
翔「…!!」
この時、翔の堪忍袋の緒が切れた。
翔「…女とかそっちの方に趣味を持てだと…?…キショいな…」
そして、ジト目になってジャドウトリオに言う。
A「あぁ!?」
C「てめぇ喧嘩売ってんのか!?」
B「おい!謝れよ!」
感情的になるジャドウトリオ。しかし、翔は全く怯まない。
翔「人の趣味をバカにしておいて謝れだって?自分だけ他人に言っておいて…逆に他人から言われた途端に『謝れ』って…随分都合が良いよな?」
ジャドウトリオ「…っ!!」
翔の言葉に、ジャドウトリオは何も言い返せなかった。更に…
斑目「…貴様ら。」
斑目はベンチから立ち上がり、ジャドウトリオを見る。
ジャドウトリオ「っ!?」ゾクッ
斑目は、鬼のような形相を浮かべ、ジャドウトリオを睨んでいた。これに怯え出すジャドウトリオだが、斑目は容赦しない。
斑目「今、自分達が何をしたのか、分かっているのか?」
冷たくドスの効いた声で斑目は、ジャドウトリオに問い詰める。
A「そ、それは…」
B「その~…」
AとBは完全に怯え、何も言えなくなっていた。
C「じょ、冗談で言ったんですよ!青空お前、冗談も通じねぇのかよ!アハハハ…」汗
Cの発言を聞き、斑目は…
斑目「“冗談だ”と言えば、許されるとでも思ったのか?」
Cに問い詰めた。
C「うっ、それは…」
何も答えられないCに追い討ちをかけるように、斑目はジャドウトリオ言う。
斑目「お前達、周りを見てみろ。」
ジャドウトリオが周りを見てみると…
人A「仮面ライダーが雑魚だって!?ふざけんじゃねぇよ!!」
人B「そう言うお前ら3人の方がよっぽど“雑魚”だわ!!」
人C「1人の人に対して集団でバカにしやがって、どの口が言ってんだ!!」
人D「ライダーの名誉を傷付けるような発言をする奴は、俺達“仮面ライダーファン”が許さねぇぞ!!」
周りの“仮面ライダーファン”の人達は、ジャドウトリオに批判の声を浴びせる。状況を漸く理解したジャドウトリオの顔色が、みるみる青ざめていった。
斑目「青空も言っていたが、自分だけ他人に言って、逆に言い返されたら『謝れ』…更に、都合が悪くなれば『冗談だ』と……そんな甘い考え、世の中では通用しないぞ?」
人々「そーだそーだ!!」
斑目の言葉に周りも賛成し、ジャドウトリオに味方をする者は、誰もいなかった。段々“ヤバい”と感じたジャドウトリオは、その場を去ろうとするが…
翔「待てよ、そっちから喧嘩売って来ておいて、尻尾巻いて逃げんか?情けねぇな…」
翔はジャドウトリオを挑発する。
A「何だと!?」
B「上等だ!!戦ってやるよ!!」
C「泣いたって許さねぇぞ!?」
翔の挑発に簡単に乗ってしまい、去らなかった。斑目も周りの人も、ジャドウトリオに呆れていた。
神様(翔、行け。仮面ライダーの強さをバカ3人に思い知らせてやれ。)パチンッ
それを見た神様が指を鳴らした。すると、ジクウドライバーが光を発生させながら翔の腰部に巻き付いた。
翔「泣いたって許さねぇだと?それはこっちの台詞だ。てめぇらが『所詮は“雑魚”』とバカにしたライダーの実力、その身を持って思い知れ…!」
翔は『ライドウォッチ』をライダーの顔になるように回し、スイッチを押す。
《ジオウ》
そして、ライドウォッチをジクウドライバーの右側に装着する。すると、ドライバーからは時計の針が動くような変身待機音が流れる。更に、翔の後ろには時計のような何かが浮き出てきた。翔はドライバーのロックを解除し、仮面ライダージオウに登場する主人公『
翔「変身。」
…と言い、ドライバーを360度回転させた。
《ライダーターイム、仮面ライダージオウ!》
そして翔は、平成最後の仮面ライダー『仮面ライダージオウ』に変身した。その瞬間、周りは歓声に包まれた。
ジオウ「ふん、来いよ。」クイクイッ
ジオウに変身した翔は、ジャドウトリオを挑発する。
A「んな!?生意気なぁぁあああああ!!」
B「上等だぁぁあああああ!!」
C「いっくぜぇぇええええ!!」
ジャドウトリオは何の構えも取らず、ジオウ目掛けて一斉に走り出した。ジオウは地面を蹴ってジャンプし、そのまま右足で回し蹴りを繰り出した。
ドカカッ!
A「があっ!!」
B「ぎゃっ!!」
C「ぐあっ!!」
ジオウの回し蹴りは、ジャドウトリオの顔面に命中した。顔面をおさえてのたうち回るジャドウトリオ。ジオウはライドウォッチを押す。
《フィニッシュターイム!》
少しして、ジャドウトリオは漸く立ち上がる。
A「こっちは3人だ!」
B「それに対してアイツは1人!」
C「オレらの、勝ちは確定だぁ!!」
ジオウ「寝言は寝てから言えよ、バカ共。」
ジオウはそう言うと、ジクウドライバーを回転させる。
《ターイムブレーイク!》
ジャドウトリオ「「「うぉぉおおおおおおお!!」」」
そして、走ってきたジャドウトリオに強烈な回し蹴りを繰り出した。
ドガガァァアアッ!!
ジャドウトリオ「「「ぎゃぁぁあああああああぶぇっ…!」」」
ジャドウトリオはゴミ箱に頭からダイブし、戦闘不能になった。周りの仮面ライダーファンは、ジオウの勝利を大いに喜び、大歓声をあげる。ジオウは変身を解除し、翔の姿に戻った。
翔(この世界の『変身ベルト』…本格的すぎる…子どもが手にとっちゃダメだろ……)汗
翔は思った。すると、斑目が翔の元に寄り、
斑目「青空、よく頑張ったな。」
翔の頭を撫でる。
翔「…気安く触るなっつってんだろ!!」
翔が怒鳴ると、
斑目「あぁ、すまない…」
斑目はすぐに手を退けた。そこに…
人A「いやぁ、お兄さん!アンタすごいよ!!」
人B「『DX ジクウドライバー』で、本当に仮面ライダージオウに変身するなんて!!」
人C「流石は翔の兄貴!」
人D「兄貴、ありがとう!スカッとしたよ!!」
仮面ライダーファンの人々から、感謝を受ける翔。そして…
人D「兄貴!お礼にこれを受け取ってください!」
人Dが翔に渡したのは…『仮面ライダーフェスティバル』の入場パスだった。
翔「…これはちょっと…受け取れねぇよ…」汗
見返りを求めない性格の翔は、人Dにパスを返す。
人D「あぁ、そうっすか…なら、これを!」
人Dは『仮面ライダーフェスティバル』のポスターを翔に渡した。
翔「…『仮面ライダーフェスティバル』か…」
翔はポスターを受け取り、人Dに「ありがとな」とお礼を言う。
翔「お前ら、今日のことは秘密にしておけよ?」
仮面ライダーファンの人達にそう告げた翔は、
翔(ライダーの実力を思い知らせたことだし……帰るか…)
海浜公園を去っていった。
人々「分かったよ!」「OK!」「承知したぜ、兄貴!」
仮面ライダーファンの人々は、翔の頼みを受け入れた。斑目は去っていく翔を見送ると、ドールハウスへと戻って行った。
いかがでしたか?今回はここまでです。
神様の悪戯が入り、『仮面ライダージオウ』に変身し、ジャドウトリオを成敗した青空 翔。しかし…ジオウに変身できたのは、神様の悪戯の影響であることを、彼は知らない。
次回、翔が鏡の世界に!?お楽しみに。
では、またね