〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
急遽開発された『ネオアマゾンズドライバー』により、再びライダーに変身できるようになった翔。アマゾンとしての特殊能力を活かし、アマゾン達の捜索を開始する。
では、本編へどうぞ
次の日……
結局、翔は眠ることなく…ずっと起きていた。東の空からは眩く光る朝日が昇って来る。
翔「……。」
翔は神経を集中させ、アマゾンを探し始める。
翔「…!!」
翔(安里川付近に2匹…いや、3…4……5匹!?何故増えていってる?)
嫌な予感を感じた翔はホテル前にあるバス停に向かう。
愛「おっ、翔君。どうしたの、そんなに慌てて?」
バス停に行く途中、愛に会った翔。
翔「ちょっと来てくれ。」ガシッ
愛「えっ?あっ、ちょっ…!」アセアセ
愛は翔に引っ張られる形で、バス停へと連れ出された。バス停に着くと、那覇空港行きのバスが到着した。
翔「片山さん、イクサは持ったか?」
愛「う、うん。持ってるよ?」
翔「なら良い。事情は現場に着いてから話す。」
翔と愛はバスに乗り、安里駅に向かった。
目的地に着くと、料金を支払い、バスから降りる翔と愛。
愛「ここに何かあるの?」
翔「あぁ…アマゾン共の気配がな。」
愛「えっ!?」
翔の言葉に、ビックリする愛。だが、疑問なのは……
愛「どうしてここにアマゾンがいるって分かるの?」
何故、翔が…ここまで正確にアマゾンを場所を察知できるのかである。
翔「俺だって、人喰いの化け物『アマゾン』だ…だから、人喰いの本能にまみれたアマゾンの気配を探ることができる。」
純粋なアマゾンである翔は、食人本能が目覚めたアマゾンの気配を察知できる能力も持っている。それも、かなりの遠距離からでも正確に居場所を知ることができるのだ。
翔「いつでも戦えるよう、準備をしておけ。」
翔は愛にそう言うと、ネオアマゾンズドライバーを装着し、インジェクタースロットにアマゾンズインジェクターを取り付け、スロットを上げた。
愛「翔君、そのドライバーって!?」
翔が持っているドライバーを見て、更に驚く愛。
愛(まさか、白河 昇から)
翔「盗んできた物…か?」
翔がそう言うと、図星を突かれた愛は言葉を失った。
翔「あんな雑魚が使うドライバーなんざ、ゴミ同然だ……これは、黒モシュネが持ってきてくれたんだ。」
愛「そ、そうなんだ…」
翔の言葉に、彼のドライバーは『ドールハウス』で開発された物だと確信する愛。安里川親水庭園にやって来た翔は、足を止めると…辺りを見渡し始める。そして……
翔「…いた。」
翔は反対岸側にあるスロープへと、指を差した。愛はイクサベルトを装着し、イクサナックルを右手に持つ。
翔「隠れたって無駄だ、さっさと出てこい。」
すると、翔が指を差した所から……2人の男が姿を現す。
???「ッ!!…青空 翔…貴様ァァアアアアアアアアアアアアアア!!」
???「落ち着け、矢神…奴は左足を怪我している。それに、か弱い女と一緒にいるだけだ。」
姿を見せた2の男は、どうやら翔を知っているようだ。
翔「お前達も、時空管理局 大本営にいたなぁ……確か、『
茶髪の男は『矢神 恭一』…金髪の男は『戸高 蓮』……いずれも、時空管理局 大本営の元職員である。彼らは無類の酒好きであり、勤務中であってもお構い無しで飲酒をしていた。彼らが多量に飲酒をしたせいで、妖魔がとある世界を襲撃したことを幾多のチャンネルの隊長やストライカー達に伝わることがなかった。ストライカー達が妖魔が襲撃した世界に来たときは、もう既に…その世界は崩壊の道へと進んでいた。これは明らかに恭一と蓮の責任であったが、彼らは「自分は悪くない」と言い張り、挙げ句の果てには……話を盛っては、あること無いことを言いふらし、全てのチャンネルにいる隊長達に責任を擦り付けたのだった。彼らのせいで、ストライカー達の信用はがた落ちしたのだが…翔が隊長を辞めたあの日、時空管理局の不祥事が次々と世間に明るみになったことで、恭一と蓮が起こした不祥事はすぐにバレた。世間からの信頼を失うどころか、職も失い…家も失い……更には、金や家族諸々、何もかもを失ったのだ。
恭一「貴様のせいで、妻と子どもにも逃げられた!!金もない!食い物もない!!だからこそ、我々時空管理局は……」
何と、時空管理局の元職員達は…自分達だけ生き残るために、開発したアマゾン細胞を……
自分達の身体に打ち込み……
…自らアマゾンになったのだった。
その証拠に、彼らの左腕には…翔と同じ『アマゾンズレジスター』が巻かれている。
蓮「余計なこと言ってんじゃねぇよ!まぁ良い…これを聞いたお前らを…イキてかエさン!!」
その時、恭一と蓮のレジスターが青から赤へと発光し、熱波に包まれた。それを見た翔は、インジェクターのレバーを押し込み…
翔「アマゾン。」
《NOVA δ》
『仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタ』へと姿を変えた。
《レ・ディ・ー》
愛「イクサ、爆現!」
《フィ・ス・ト・オ・ン》
愛は仮面ライダーイクサへと姿を変えたが……
《ラ・イ・ジ・ン・グ》
バーストモードではなく、『ライジングイクサ』へと変身を遂げた。
対して、恭一が変身したのは…黒と金の縞模様に、肩の上辺りには蜘蛛の脚と思われる部位を持った姿をしたアマゾン『クモアマゾン』だ。蓮が変身したのは…漆黒の身体色に、マントのようにも見える大きな翼を持った姿をしたアマゾン『コウモリアマゾン』だ。
クモ「ヴヴゥゥァァアアアアアアアアア!!」
クモアマゾンは地面を蹴って、アマゾンNδとイクサがいる岸へと飛び渡ると、アマゾンNδへと襲いかかって来る。
アマゾンNδ「フンッ…」ドカッ!
しかし、杖で足元を攻撃され、転倒する。
イクサ「翔君、コイツはあたしに任せて!」
アマゾンNδ「あぁ!!」
クモアマゾンをイクサに任せたアマゾンNδは、空中を飛行して襲ってくるコウモリアマゾンを迎え撃つ。
アマゾンNδ side…
アマゾンNδ「ッ!!」
アマゾンNδとコウモリアマゾンは安里川の浅瀬にて、激しく取っ組み合っている。コウモリアマゾンはアマゾンNδを押し退けると、再び大空へと飛び立とうとする。
アマゾンNδ「ヴガァッ!!」
アマゾンNδはコウモリアマゾンの両足を持ち、それを阻止しようとする。だが、足が地面から離れ…コウモリアマゾンと共に空へと上昇していってしまう。アマゾンNδはコウモリアマゾンによじ登ると…
アマゾンNδ「ヴァゥッ!!ガァッ!」ドゴッ!ドゴッ!
空中を飛び回るコウモリアマゾンの頭部をひたすら殴る。
コウモリ「ッ!!」
コウモリアマゾンはアマゾンNδを振り落とそうと、クネクネとつづら折りで飛行する。その考えを見抜いたアマゾンNδは……
ガシッ!
アマゾンNδ「ヴゥォォオオオオオオ…!!」ブチブチッ!
コウモリアマゾンの右腕についている翼を引きちぎろうとする。翼を奪われようとするコウモリアマゾンはバランスを失い、墜落していく。それも…沖縄モノレール『ゆいレール』の線路上にだ。
アマゾンNδ「ッ!!」
駅付近にモノレールが迫っているのを見たアマゾンNδは、インジェクタースロットを上下し…
《Amazon・Smash》
…両足でコウモリアマゾンを蹴り、ジャンプする。そして、左手で持っている杖をコウモリアマゾンの背中に思い切り突き立てた。
ドガァッ!!
コウモリアマゾンは垂直に落下し、地面に落ちると…その場で動かなくなった。
アマゾンNδ「ガァッ!?」ドシャッ!
アマゾンNδは着地に失敗し、背中から地面に落下し…変身が解け、翔の姿に戻ってしまった。
アマゾンNδ side OFF……
イクサside…
イクサ「翔君っ!!」
クモ「ッ!!」プシュゥウウウッ!!
クモアマゾンは口から糸を吐き出し…
イクサ「くっ、しまった…!」
イクサを縛りつけた。そして、クルリと向きを変えると……
クモ「アオゾラショォォオオオオオオオ!!」
変身が解けた翔の元へと走っていく。
イクサ「…させるかっ!!」ドパパパパーー!!
イクサはイクサライザーから無数の弾丸を乱射し、クモアマゾンを撃つ。
クモ「ヴァッ!!ヴガァァアアアアアアッ!!」
背中に無数の弾丸が命中し、クモアマゾンは痛みに悶える。
イクサ「ぐぬぬっ…ヴゥォォオオオオオオ!!」ブチブチブチブチッ!!
イクサは気合いでクモアマゾンの糸を切ると、イクサベルトにライザーフエッスルを読み込む。そして、クモアマゾンの元へ走り、その身体を持ち上げ…上へと投げ飛ばす。そして、素早く地面に仰向けになり…『ファイナルライジングブラスト』を放った。クモアマゾンはイクサの必殺技に飲み込まれ、跡形もなく消滅した。
イクサside OFF……
愛「翔君!翔君!!」
イクサは変身を解除し、慌てて翔の元へと駆け寄る。
翔「ヴッ…アァッ!!」ドクンッ…ドクンッ…
翔の目は次第に赤く濁っていく。
愛(発作だ!このままじゃ…!!)
愛は近くにある飲食店を探そうとした時……
警官「こんなところで、何をしているんですか?」
そこに、1人の警察官が姿を現した。愛は安心し、助けを求めようとしたが……
愛「ッ!?」
その警官の首もとに、青黒いアザのようなモノが広がっていっていた。
愛「!!」ズトォンッ!!
すかさずイクサナックルから光弾を放つ愛。
警官「ッ!?」
光弾は警官に命中し、警官は後方へと吹き飛ばされた。
警官「馬鹿な…真似は……やめな、さ……アッ!?アアアアアア!!」シュゥゥウウウウウッ!!
その時、警官が蒸気に包まれたと思ったら……警官の姿が変わった。その姿は…両腕に鋭い爪を持った豹のような姿であった。その名は『ヒョウアマゾン』…このアマゾンの左腕には、レジスターが巻かれていない。
愛(この警官…アマゾンだったの!?)
愛はすぐに、仮面ライダーイクサに変身すると…翔を守るべく、彼の前に立った。
ヒョウ「ガァァアアアアアアッ!!」
ヒョウアマゾンは右腕の爪を振り上げて襲ってくる。イクサはイクサカリバーでヒョウアマゾンの爪攻撃を受け止め、蹴りを入れた。
イクサ(アマゾンは1体だけ……今なら、何とかなるかな…?)
そう思っていたのもつかの間……
カツンッ…コツッ…カッ…コツンッ…
その場に、スーツを着たサラリーマンと思わしき男性が姿を見せる。
イクサ「っ!?危ないです、逃げてください!!」
男性に声をかけるイクサ。その男性はヒョウアマゾンの姿を見ると……
男性「うっ!?う、うわぁぁああああアアアアアア!!」ビキビキビキビキッ!!
悲鳴を上げた。それと同時に、青黒いアザのようなモノが広がっていき、姿を変えた。それは、全身に黒いトゲのようなモノを生やし、顔面部には黄土色のウニの身のようなモノがあるのが特徴のアマゾンだった。
イクサ(あの人も、アマゾンなの!?)
2対1となり、イクサはヒョウアマゾンと『ウニアマゾン』を交互に見ながらイクサカリバーを構える。
青年「おぉおぉ、何だか面しレェこト二ナッてんじゃネェカァ。オレモマゼロォォオオオオオオオ!!」
更に、どこからか現れた青年からも青黒いアザが広がっていき、ヒヒのような姿をしたアマゾン『ヒヒアマゾン』へと姿を変えた。
イクサ(…どんだけいるの…!?)
3対1となったことで、戦況が圧倒的に不利になったイクサ。
イクサ(それでも…翔君には、指一本触れさせない!!)
イクサカリバーを構えると、ガンモードにし、トリガーを引いた。すると、ウニアマゾンはウニのように身体を丸め、ヒョウアマゾンとヒヒアマゾンの前に立ち、銃弾を防いだ。
イクサ「っ!?」
その時、ヒョウアマゾンが凄まじいジャンプ力で飛び上がり、イクサと取っ組み合いを開始する。
ヒョウ「ヴァァアアアアッ!!」
そして、鋭い爪でイクサを引っ掻いてきた。
イクサ「ぐっ!?ぐあっ!!」
イクサの手からイクサカリバーが離れる。それを拾うヒヒアマゾン。ヒョウアマゾンがイクサから離れると…
ヒヒ「ッ!!」ズダダダダーー!!
イクサカリバーのトリガーを引き、イクサ目掛けて乱射した。
イクサ「ぐぁぁああああああ!!」
奪われたイクサカリバーで攻撃されるイクサ。怯んだイクサに向かってウニアマゾンが丸まった身体で体当たり攻撃を仕掛けてくる。
イクサ「っ!?」
ウニアマゾンに体当たりされ、仰向けに倒れるイクサ。何とか起き上がるも……
スタタタタッ!
猛スピードで駆けてきたヒョウアマゾンが、鋭い爪を使ってアッパー攻撃をした。
ズパァッ!!
イクサ「がああああぁぁぁ……!」
吹っ飛ばされたイクサは変身が解けてしまい、愛の姿に戻ってしまう。
愛「っ……がはっ…」ドサッ…
起き上がろうとするも、全身の痛みと披露が…彼女の身体を蝕んでいた。
翔「ッ!!かたヤマ、サん…!」
そんな愛を見た翔は、愛を倒した3匹のアマゾンを睨み付ける。そして……
ブォッ!グシャッ!!…ザチュッ、グチュッ!…ズチャァッ!!
コウモリアマゾンの身体から心臓を取り出す。心臓は「ドクンッドクンッ」と、一定のリズムで鼓動を鳴らし、その度に赤く点滅していた。次の瞬間……
ガッ!ガッ!グシュッ!ブチュッ!バキッ!
翔がコウモリアマゾンの心臓に喰らいついたのだ。
愛「っ!?…翔、君…?」
愛はそんな翔を見て、言葉を失っていた。ある程度心臓を喰らった翔は、それを地面に捨て……
グシャァッ!
右足で思い切り踏みつけた。
翔「ッヴゥォォオオオオオオ!!」
翔が雄叫びをあげると、彼の顔には…空色の光を放つ涙のようなモールドが浮かび上がった。
翔がそう叫んだ次の瞬間…
ドゴォァオオオオオオオンッ!!
彼の身体が黄色い炎に包まれた。
アマゾン「「「ッ!?」」」
愛「うわっ!?」
彼の身体から発生した爆風に吹き飛ばされる3匹のアマゾン達と愛。その後、炎に包まれた翔の身体中に青く光る稲妻が走る。
《NOVA δ》
音声が聞こえたと同時に、炎が消え…そこには、『仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタ』が立っていた。アマゾンNδは爪を立てるような野性的な構えを取ると、腰をどっしりと落とし、唸り声を上げている。
ヒヒ「ヴァァアアアアッ!!」
ヒヒアマゾンがイクサカリバーを振りかざして襲いかかって来ると…
アマゾンNδ「ヴガァァアアアアアアッ!!」
ガキィンッ!ドゴォッ!!メキッ…
左手の杖でイクサカリバーを弾き飛ばし、ヒヒアマゾンの脇腹を杖で殴った。ウニアマゾンは身体を丸め、アマゾンNδに体当たり攻撃を仕掛けてくる。しかし……
アマゾンNδ「ヴゴォァアアアアッ!!」ボッコォォオオオオオ!!
アマゾンNδが右ストレートを放ち、逆に返り討ちにあってしまった。ヒョウアマゾンが猛スピードで接近しても……
アマゾンNδ「ガァァアアアアアッ!!」
ドグシャァッ!ビチャァッ!
アマゾンNδの右足のフットカッターで斬られた。
アマゾンNδ「ヴヴヴヴヴヴゥゥォォオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアア!!」
アマゾンNδは、大空に向かって凄まじい雄叫びをあげる。その後、近くに落ちているイクサカリバーを拾い上げると……
アマゾンNδ「ヴァァアアアアッ!!」
3匹のアマゾン達に向かって、猛スピードで接近していく。まるで、左足の痛みが無いように…地面を蹴って走っていくアマゾンNδ。
アマゾンNδ「ヴァッ!!」
ザグゥッ!!
ウニ「ッ!?」
まず、イクサカリバーの切っ先でウニアマゾンの顔面を貫き…
アマゾンNδ「ヴヴォォオオオオオッ!!」グシャッ!ズチャッ!
接近してきたヒョウアマゾンを引っ掻き、最後は蹴り飛ばす。更に、接近してきたヒヒアマゾンに関しては…
アマゾンNδ「ヴヴヴヴゥゥッ!!」ガシッ!ドサッ!
地面に転がすと、そのまま馬乗りになり…
アマゾンNδ「ヴァァアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ズチャァッ!!ブチャァッ!!
必要以上に引っ掻き回し、ズタズタに引き裂く。顔面を貫かれたウニアマゾンは黄土色に変色し、そのまま動かなくなった。ヒヒアマゾンもアマゾンNδに引っ掻かかれて傷だらけになり、変色して動かなくなった。アマゾンNδは変色して動かなくなったヒヒアマゾンの死体を蹴ると……
アマゾンNδ「ヴヴヴヴゥゥォォオオオオオオアアアアアアアアアアアアアッ!!ッヴアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
再び、大空に向かって凄まじい雄叫びをあげる。アマゾンNδが雄叫びをあげると、雲が晴れていき…太陽が地上を照らした。アマゾンNδは雄叫びを上げながら、ヒョウアマゾンに攻撃を仕掛けていく。
アマゾンNδ「ヴァッ!!ヴヴゥゥッ!!ヴヴォォオオオオオッ!!」グシャッ!ザグゥッ!ズチュゥッ!
ヒョウ「ガッ!?ヴァッ!?グァッ!!?」
アマゾンNδに引っ掻かれれる度に、ヒョウアマゾンの身体からは黒い血液が飛び交った。
アマゾンNδ「ヴヴヴヴゥゥゥゥッ!!」
シャキィンッ!
アマゾンNδは唸り声を上げながら、右腕のアームカッターを伸ばす。そして、襲いかかって来たヒョウアマゾンと激しく掴み合い……
アマゾンNδ「ヴガァァアアアアアアッ!!」
ザシュッ!ブシュゥゥウウウウウウウウウッ!!
ヒョウ「ガアアアアアアァァァァァァッ!!」
ヒョウアマゾンの左腕を、右腕のアームカッターで斬り飛ばした。そして、痛みに悶えるヒョウアマゾンを、右腕だけで持ち上げ、
アマゾンNδ「ヴォォオオオオッ!!」
勢いよく上空へ投げ飛ばした。
アマゾンNδ「ヴヴァァアアアアアアアア!!」
《Amazon・Slash》
ボロボロになった愛を見たアマゾンNδは激昂し、本能がままに暴れまわった。最後は右腕のアームカッターで、落ちてきたヒョウアマゾンの身体を横真っ二つに斬り裂いた。身体を真っ二つにされたヒョウアマゾンは黄土色に変色して死んだ。
3匹のアマゾン達を葬ったアマゾンNδは、落ち着きが無く…荒い呼吸をしている。
愛「…翔君?」
アマゾンNδ「ッ!?」
愛が声をかけると、すぐに彼女の元へ駆け付けるアマゾンNδ。
アマゾンNδ「!!」
愛の脇腹を見ると、そこは赤く染まっている。それを見たアマゾンNδは、ハンカチを当てて止血しようとする。
愛「…優しいね、翔君は…でも、あたしは大丈夫だから…」
愛はアマゾンNδに優しく言うが…
アマゾンNδ「ッ!!」フルフルッ
アマゾンNδは「ダメだ!」と言うように、首を横に振る。
愛「あたしは医者だから…自分の治療だって、できるんだよ?」
愛はそう言うと、持っていたバッグから救急セットを取りだし、傷を消毒し、包帯を巻き始める。
アマゾンNδ「……。」
愛「ほら、もう大丈夫♪」
最後まで見守るアマゾンNδに、笑顔を向ける愛。
愛「心配ありがとうね、翔君…♪後、あたしを助けてくれてありがとう♪」
愛がお礼を言うと、
アマゾンNδ「…。」コクッ
…アマゾンNδはゆっくりと頷いた。そして、立ち上がると…インジェクタースロットを下げ、アマゾンズインジェクターをドライバーから引き抜き、変身を解いた。
翔「…済まなかったな、片山さん…俺が連れ出したばかりに…」
愛「大丈夫だよ、気にしないで?」
まだ朝食を食べていなかった翔と愛は、近くの飲食店で遅めの朝食を摂った。
翔「俺、ここに残るわ…まだ気になるヶ所があってな……」
愛「それならあたしも」
翔「あんたはホテルに戻れ。正直、怪我人がいると足手まといなんだよ。」
翔(本当は、こんなこと…言いたく無かったんだけどな……)
心の中で罪悪感を感じながらも、翔は愛に冷たい言葉を浴びせた。
愛「…分かったよ、翔君。」
翔の顔色を伺った愛は、ホテルに戻ることにした。
愛「その代わり、元ストライカーの皆が来るまで…ここで待っててくれないかな?」
愛の言葉に、一瞬戸惑った翔だが……
翔「…分かった。」
彼女の言葉を承諾し、ここ『安里川親水庭園』で元ストライカー達の到着を待つことにした。
ホテルでは……
あから「皆、片山先生から呼び出しだよ。」
モニカ「何々?…安里川親水庭園に来て…隊長さんもいるんだね。」
ほたる「えっ!?アマゾンが現れたって…!!」
雪枝「す、すぐに行きましょう!」
マリ「元からそのつもりだったよ。」
幸子「モルガナさん、小春さん、翠さん、ミネルさんも来てください。」
モルガナ、小春、翠、ミネルヴァを含め、10人となった『元ストライカー』達は、新型パトリ端末を持って…翔が待つ安里川親水庭園へと向かった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
前回は『アマゾンノヴァデルタ』と書いていましたが、ここからは『アマゾンNδ』にします。
『ヒヒアマゾン』って、原作ではあっさりと倒されたから…能力が分からない。
想像…凄まじい怪力を駆使した肉弾戦や投げ技が得意。
次回も、お楽しみに